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ラグビーの花芽〜私的ラグビーワールドカップ

 

2019年も残り約3週間。ラグビーW杯が閉幕してからも1ヶ月以上が経ってしまった。

未だにラグビー日本代表のメンバーが各メディアに顔を出す状況が続いていて、今年の流行語大賞には「ONE TEAM」が選ばれたりもしている。

 

こんな状況になろうとは、半年前に想像した人がいただろうか。少なくとも私は、半年前どころか開幕1ヶ月前でもまだ、「日本戦以外の観客席が空席だらけだったらどうしよう」とか「テレビ視聴率が1ケタ台にしかならなかったら、いろいろ言われそうでイヤだなー」とか思っていたのだ。それがどの試合も満員か満員に近く、テレビ視聴率も日本vs南アフリカが瞬間視聴率で50%近くを記録するとは。

スタジアムだけではなく、入場者100万人超えのW杯新記録を樹立したファンゾーンや、試合会場から遠く離れた新潟でさえ、メディアシップでのパブリックビューイングは大盛況だった。

イングランドvs南アの決勝のパブリックビューイングへ行った時、このパブリックビューイングの仕掛け人である、新潟県ラグビー協会会長の三膳さんが、ビール片手に試合を見ながら熱い解説を繰り広げていると、隣にいた若者コンビに、

 

「ラグビー詳しいっすね!」

 

と言われていたのが、一番のハイライトであるw

 

さて。そんな私も、予選プール2試合を観に行った。フランスvsアルゼンチン(東京スタジアム)とジョージアvsウルグアイ(熊谷ラグビー場)。

味の素スタジアムがW杯期間中だけは、正式名称の「東京スタジアム」に戻り、Jリーグで訪れる時とは違って見えた。

 

調布駅前広場のファンゾーン。ラグビー体験コーナーでは、トップリーグ選手たちに親子でチャレンジ!

 

飛田給駅前。ワールドカップ期間中は味の素スタジアムではなく東京スタジアムに戻った

 

アルゼンチンファンのみなさん

 

ニワトリのコスプレしてるフランスファンのおじさんたちは大人気。(ニワトリはフランスの国鳥です)

 

フランスファンは陽気でした

 

スタジアム内のファンゾーンでは、茶の湯の体験コーナーも。やはり正座は辛そう

 

この日はフランスvsアルゼンチンでしたが、他国のファンも多数観戦してましたね。スコットランドファンとアイルランドファンのカップルがハイネケンを注文

 

そしてW杯のために改装された熊谷ラグビー場は、何もかもがピカピカで(トイレもホテルのようだった)、ラグビー場までの道が交通規制でシャトルバス専用レーンになって渋滞知らず、街全体がラグビーを盛り上げようという空気に満ちていた。

 

熊谷駅前のラグビー少年像。熊谷ラグビー場開設当時にはなかったですねー、これは。

 

熊谷ファンゾーンのシャトルバス乗り場

 

熊谷駅でもらった「スクマム!クマガヤ」(ラグビータウン熊谷のブランド)のクマくんのウチワ(開くとラグビーロード沿いのお店が紹介されているイラストマップになっている優れもの)と、販売していたピンバッジ

 

新しくなった熊谷ラグビー場。トイレまでピカピカでした

 

熊谷のスタンドにいたボランティアの高校生はラグビー部員で、

 

「ここは、県大会の決勝会場なので、いつも僕らはここを目標に練習しているんです。それがW杯の試合会場になっているなんて、夢のようです」

 

と、目を輝かせながら話してくれた。こうやってラグビーW杯はレガシーを生み出していくのだろうな。本当に、日本で開催できてよかった。それだけに、新潟でもやりたかった。

そういえば、W杯を記念して丸屋本店が発売した「ノーサイド最中」というお菓子は、20年後に次のW杯が日本で開催されるまで販売するそうな。やるなぁ、丸屋本店さん。(話によると、社長が同志社でラグビーをやっていた人なんだとか)

20年後。今度こそは、新潟も開催都市になろう。

 

W杯が終わり、日本代表もジョセフHCが引き続き指揮を執ることが発表され、トニー・ブラウンアタックコーチの留任もほぼ確定のようだ。(長谷川慎スクラムコーチはヤマハ復帰が発表された)

初のベスト8進出という偉業達成の余韻はまだまだ続いているけれど、もう4年後のフランス大会に向けて一刻も早くスタートを切らなければ間に合わない。

この日本でのラグビー熱が、さらに盛り上がるために、やれることはたくさんあるよなぁと思うのだ。そのためにも、日本代表は進化し続けなければならないし、日本代表が強くなるためにも、トップリーグや大学ラグビー、高校ラグビー、そしてジュニア世代のラグビーが、もっともっと盛り上がらないとね。

 

11月30日、大学のクラス会で東京へ行ったついでに、関東大学ラグビー対抗戦の慶應vs帝京を観に秩父宮ラグビー場へ行った。

29-24で慶應が9年ぶりに帝京に勝ったのだが、大学ラグビーらしい熱があり、エモーショナルなナイスゲームだった。

私の斜め前に座っている父子がいて、まだ幼稚園生くらいの男の子は、プレー一つひとつに反応し、「すごい、すごーい!」と手を叩いて喜んでいた。あぁ、この子はそのうちラグビースクールに入るかもしれないなぁ、入ってくれないかなぁと思いながらその様子を眺めていた。

W杯がきっかけで、ラグビースクールの入会希望者が激増しているという。ようやく芽吹き始めたラグビーの花芽を、大切に育ててほしいと、心から思う。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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えのきどいちろうトークショーin北書店2020のお知らせ

アルビレックス新潟の2019シーズンも終わり、すでに次のシーズンが始まらないかなーと思っている人も多いんじゃないでしょうか。

 

そこで、2019シーズンの振り返りと、アルベルト新体制が始まる2020シーズンへのウォーミングアップを兼ねて、毎年恒例の「えのきどいちろうトークショーin北書店」を開催いたします!

 

例年は年末ですが、諸事情により年明け開催となりました。ちょうど、アルビレックス新潟2020激励会の翌週。新チームの顔ぶれが揃い、新監督の肉声も聴いた後という、絶好のタイミングです。

 

今回のゲストは、FM PORT「リアルアルビ」のピッチサイドリポーター、サポーターマガジン「ラランジャ・アズール」のライターとしても活躍中の松村道子さん。

常日頃、聖籠でアルビの取材を重ねている松村さんならではの視点と、アルビウォッチャーであるえのきどさんとのトークを楽しみながら、アルビの来し方行く末を語り、新シーズンを展望したいと思います。

 

トークショー終了後、いつものようにサイン会と懇親会を開催します。

こちらも奮ってご参加ください!

 

❰開催日❱ 2020年1月19日(日)

 

❰時間❱  14時〜16時(受付開始13時30分)

 

❰会場❱  北書店 新潟市中央区医学町2-10-1 ダイアパレス医学町1F

 

❰定員❱  特に設けません。(ぎゅうぎゅう詰めでどうにもならない状況になったら締め切ります)

 

❰参加費❱ お一人様1500円(当日受付にて)

 

❰懇親会❱ 17時〜(会場・北書店) 予約先着20名様 お一人様3000円

 

❰お申し込み方法❱ 北書店まで、メール(kitashoten412@gmail.com)または店頭にて

 

(1)代表者氏名

(2)連絡先(電話番号)

(3)参加人数

(4)懇親会参加・不参加(必ず明記してください)

 

をご明記の上、お申し込みください。

 

※北書店には専用駐車場がありません。市役所駐車場、白山公園駐車場、コインパーキングなど、周辺の有料駐車場か、公共交通機関(JR白山駅から徒歩約15分、バス市役所前下車すぐ)をご利用ください。

 

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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去る者、来る者、残る者、そして繋がっていくもの

11月24日に、アルビレックス新潟の2019シーズンが終わりを告げました。天皇杯も終わっちゃったし、今年もオフが長いなー。オフが長いといろいろあって嫌なんだよなー、と思う間もなく、最終節前後に最初の関門がやってきました。そう、「契約満了選手」のニュースリリースです。

 

その顔ぶれは、野沢洋輔、矢野貴章、小川佳純、チョ・ヨンチョル、田中達也、田口潤人、サムエル・サントス、パウロンの8人(12月1日現在)。

中でも、貴章、ズミさん、達也という、ここ数年、若返っていくチームにプロとしての姿勢を見せ続けてきてくれた3人と、かつての「新潟らしさ」の象徴的選手として復帰してきたノザとヨンチョルの満了には、サポーターにとっては様々な複雑な感情があるのではないでしょうか。

 

「走れ!ニイガタ流儀」

 

というキャッチフレーズのもと戦ったシーズンの終わりに、その象徴とされてきた選手たちとの別れが待っていようとは、運命とはいえ皮肉なものです。

 

ノザの場合は、今季4人体制だったGK陣に、来季新加入として筑波大からアルビユース出身の阿部航斗くんが発表された時点で、大学屈指のGKが入るとなると誰かが外に出されることは容易に想像がついたので、もしかしたら…という思いはあり、満了の発表には驚きはなかったのですが、田口くんまで出ることになるとは思っていませんでした。そうかー。来季のGK陣は3人体制、なんですかね。

改めて、プロアスリートの世界の厳しさを実感せざるを得ません。

 

来季の監督は、吉永一明監督が退任してU-18監督となり、新たにスペインからアルベルト・プッチ・オルトネダ氏の就任が決まっています。ところで、どう呼べばいいんでしょうね?アルベルト監督?プッチ監督?オルトネダ監督?

 

呼び名は追々考えるとして、経歴を拝見すると、2003〜2014年の間、FCバルセロナのスカウト、アカデミーコーチ、アカデミーダイレクターを務め、それ以外でもアカデミーコーチ歴が長いようなので、育成畑を歩んできた人であることは理解できます。

 

「ペップ(グラウディオラ)の右腕の右腕」

 

なんていう言葉が独り歩きしてる感がありますが、「右腕の右腕」ってつまり「右腕じゃない」ってことなので、アルベルト・プッチ・オルトネダさんは独自の存在として新潟でのチャレンジを選んでくれた意欲的な人なのだと思っています。

気になるのは、監督経験がないキャリアですが、経験のなさを凌駕するほどの能力の持ち主かもしれません。いずれにせよ、サポートするコーチ陣がどんな顔ぶれになるかが、大きなポイントになりそうです。

 

感じるのは、今年からスタートした、スペインのサッカーサービス社によるアカデミーの「メソッド」部門の取り組みと、トップチームの目指すサッカーがようやく点から線につながるのだろう、ということ。

アルベルトさんが具体的にどんなサッカーをやろうとしているのかは分かりませんが、新たに就任するGMを中心に進められる来季のチーム編成は、当然監督の意向が強く反映されるでしょうし、どんな選手を獲得するかによって、これからの新潟が目指すものが見えてくるのではないでしょうか。

 

いまだかつてない領域に入っていくのかもしれないと思うと不安もありますが、楽しみの方が大きいかな、今は。去っていくベテランたちが残してくれたものも、必ず財産となって生かされていく。そうなるかどうかは、彼らの思いを受け継いだ若手たちにかかっています。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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積み重なるチームになるために

 

この3連休は、ラグビーW杯決勝のパブリックビューイングを観にメディアシップへ行ったり、母の運転手役をしたり、髪を切りに行ったりしていた。

 

その間に、アルビはアウェイで栃木SCと戦い、1-2で敗れ、プレーオフ圏内に入る可能性が消えた。つまり、来季もJ2で戦うことが決まってしまったわけである。

 

この日の試合、前節の京都戦で今季ベストゲームと言えるような素晴らしい内容で勝ったのとは裏腹な、低調な出来だったようだ。

ここ数年のアルビは、ずっとこうだ。ナイスゲームで勝った次の試合で、別チームのような試合をしてしまう。前の試合で出来ていたことが何もなくなっていることすらある。相手にスカウティングされてストロングポイントを押さえ込まれると、手も足も出なくなる。二の手、三の手がない。自分たちの発想や判断で状況を打開出来ない。

 

それでも、ここ数試合は積み重なってきた力を感じさせるプレーが増えていて、チームの成長が見られるようになっていたのだ。

それだけに、プレーオフに出られないのは辛い。このチームは、11月24日で終わってしまうのだ。

一体どれくらいのメンバーが来季も残ってくれるのかは分からない。今年、育ち始めた芽が、来季も継続されるだろうか。

それだけに、遠回りしすぎた今季の歩みが、残念で仕方がない。覆水盆に帰らず。

 

メディアシップ最上階のそらの広場には、春〜夏に信濃川やすらぎ堤に出店している萬代橋サンセットカフェが、期間限定で出店していた。

新潟の街や海、川の風景を見下ろしながら、新潟ではここでしか飲めないヱビスクリーミートップスタウトを味わう。

 

 

いやー、美味しいなこれ。

 

新潟の街と、ビッグスワンの姿を眺めながら、アルビのこれからのことを考えた。

 

もちろん、J1に戻るか戻れないかで、様々なこと…クラブ経営、スポンサー、チーム編成に大きな影響が出る。だから、昇格しなきゃダメなんだ!何やってるんだよ!と声を荒げたくなる気持ちは分かる。不安すぎるもの。

 

でも…と、思う。

 

そらの広場から眺める新潟は、本当に美しい街だ。

 

この街にアルビレックス新潟というプロサッカークラブが未来永劫存在してくれることが、カテゴリー云々よりも遥かに大切だということを、心の中の第一義としたい。

だから、無批判はよくないけれど、アルビに関して発生する事象の全てを、しっかりと受け止めていきたい。そうすることが、継続という言葉を置き忘れてきたチームを支える力になるんじゃないか。

ぼんやりと、そんなことを考える。

 

信濃川の雄大な流れを見ていると、チマチマすんなよ、と言われてるような気がする。

 

さて。チームに継続や積み重ねを求めるなら、私ももちろん後援会もシーズンパスも継続しますよ。

でも、少し何かを変えたい。

とりあえず、シーズンパスの席種を少し変えてみようかな。

まずは、そんなささやかなところから実行してみよう。来季のために。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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ノーサイド・ゲーム

ラグビーW杯での日本代表の戦いはベスト8で終わり、残すは今日明日のベスト4と来週の3位決定戦、そして決勝を残すのみになった。

まだまだお楽しみはこれからですよ、みなさん!

 

今ごろになって、録画していた「ノーサイド・ゲーム」を見てたりしている。

劇中で、アストロズ唯一の日本代表選手であるSH里村(演じているのは、明治とトヨタでプレーしていた佳久創。お父さんは元プロ野球中日の郭源治さん。佳久くんは現役時代はSHではなくWTBかCTBだった)がライバルチームに引き抜かれるというエピソードの中で、アストロズとして「移籍承諾書」を出すかどうかというやり取りが出てきた。

 

これは、選手の移籍に際して、移籍元が移籍承諾書を出さないと、移籍先で1年間公式戦に出場できないという取り決めが、実際にトップリーグにあったということをモチーフにしていると思われる。
この取り決めは、独占禁止法に違反する疑いがあるという公式見解を受けて、昨年ようやく撤廃されたので、今は存在していない。
ただ、ストーリーの流れで、あえてこれを出したのだろうな、池井戸潤さんは。

 

実際にあった話では、この取り決めで対照的な流れになったのが、日本代表不動のSO田村優と、その弟、田村熙(ひかる)。
二人とも、当時低迷期にあった明治で、大黒柱として頑張っていた。

 

兄は明治からNECで7シーズンプレーした後、キヤノンに移籍。弟は東芝に入り、わずか1年でサントリーに移籍。
兄は移籍後すぐに公式戦に出場したが、弟は1年間公式戦に出場できなかった。


これは明らかに、それぞれの移籍元チームが移籍承諾書を出したか出さなかったか、ということ。兄はNECにとって長年主力としてチームを引っ張っていた功労選手であり、何よりW杯を目指す日本代表の大黒柱でもあったので、NECは移籍承諾書を出してくれたのだろう(万が一、出さなかったら、ラグビー界から批判を浴びただろうなぁ)。一方の弟は、大卒1年で移籍したので、東芝は認めてくれなかったと。
東芝の判断は、当時の常識では当然だっただろう。しかも、同じ府中市内に本拠を置くライバル中のライバルに移籍したのだから。

 

「ノーサイド・ゲーム」でのアストロズ里村は、最終的にはチームメイトたちの理解もあって、移籍承諾書を出してもらえ、移籍先のサイクロンズで、アストロズの強敵として立ちはだかる。


ここらへんの細かなディテールの描きかたは、池井戸潤らしさであり、演出の福澤克雄さん(旧姓山越、慶大ラグビー部時代は日本代表A(U-23)にも呼ばれたことがある、ゴツいロックだった)のこだわりなのだろう。

元日本代表や、大学やトップリーグで活躍した選手(現役・OB含む)を配役にし、練習や試合のシーンに本物を持ってきた、このドラマの本気の作りが、ラグビーに興味を持つファンを増やし、ラグビーワールドカップ本番の盛り上がりの一助になった。
ワールドカップの放映権を持たないTBSが、日テレやNHK、J SPORTSに塩を送る形で、このようなドラマを制作したのは、もともと高校ラグビーの中継を長年してきて(実際の番組制作は同系列の毎日放送)、伝説のドラマ「スクールウォーズ」を世に送り出した局としてのプライドでもあったのかもしれない。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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歴史が変わる日

10月13日は、15時からサッカーJ2愛媛FC vsアルビレックス新潟、19時45分からラグビーワールドカップ日本vsスコットランドだった。

まず、サッカーで新潟が勝って、その勢いで日本がスコットランドに勝ってベスト8、というのが最高のシナリオなんだけどなぁ、と思っていた。

 

果たして、新潟は相性の悪い愛媛に1-0で競り勝ってくれた。至恩と史哉が2試合連続スタメンで、その至恩のスーパーミドルが決まり、それが決勝点になった。

全体的に愛媛にボールを持たれる苦しい展開の中、至恩のゴールを守りきった。守りきれるようになったのは、チームの成長であり、ようやく積み重ねが形になってきた。もっと早くこうなっていれば、という思いはあるけれど、プレーオフ圏内への可能性をまだまだ追い続けていかなければいけない。

もうね、残り全勝しましょうよ。

 

 

そして、スコットランド戦。

試合展開を細かく書く必要はないだろう。日本がスコットランドに勝ち、予選プールAを4戦全勝で1位通過し、初のベスト8入り。

大会前に思い描いていた夢が、本当になった。

 

私が初めて日本代表のテストマッチを観に行ったのは、89年のスコットランド戦だった。ずっと大学や社会人の試合は山ほど観に行っていたのに、日本代表を観に行きたいと思ったことがなかった。

どうせ勝てない。

アジアでは勝てても世界では通じない日本代表を観るのが辛かったからだ。 

でも、そんな私の「日本代表観」を変えてくれたのが、宿沢ジャパンのデビュー戦であったスコットランド戦だった。秩父宮ラグビー場のバックスタンド最上段で目の当たりにした歴史的勝利は、日本代表の刺さるようなタックルとともに、記憶の底にある。

 

その後、ワールドカップでは91年にジンバブエに勝っただけで、その後は全く勝てず、95年にはオールブラックスに145点取られるという屈辱もあった。

繰り返される「世界で勝てない日本ラグビー」の姿は、出口の見えないトンネルの中にいるような感覚だった。

 

日本代表ヘッドコーチが、日本人から外国人に代わったのも、そんな屈辱の歴史が刻まれた後になってからで、エリサルドはうまくいかなかったものの、ジョン・カーワンがワールドカップでの日本の連敗を止め、エディー・ジョーンズのもとで、「世界で勝てる日本」にまで成長した。それがジェイミー・ジョセフによって開花したのだと思う。

 

今の日本代表の戦いぶりは、あの「接近・展開・連続」の大西理論をバージョンアップさせたもののように見える。

大西理論は体が小さな日本人が世界に勝つために編み出されたものだが、フィジカルでも十分対抗できるようになった今の日本代表が見せる「接近・展開・連続」は、それがいかに先端を行く理論だったかを教えてくれる。

それを証明したのがアイルランドとスコットランドを撃破した試合だったんじゃないだろうか。

 

4年前、予選プール最終戦のアメリカ戦に勝ち3勝目を挙げたのに予選敗退が決まり、ヒーローインタビューで五郎丸が涙を流したあの日。

あれからの日々を、選手たちもラグビー関係者も、どんな思いで過ごしてきたのかは想像することしかできないけれど、日本ラグビーの歴史が塗り替えられていく様を観てこられたことは、幸せだ。

 

そして、準々決勝の南ア戦で、さらに歴史が変わる瞬間が見たい。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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史哉の復活

 

鹿児島戦は親戚の葬儀で千葉へ行っていて、スワンへは行けなかった。

スタメンを知ったのも、葬儀が終わったあとのおとき振る舞いの席だった。

 

友人からLINEが届いていて、そこで史哉のスタメンを知ったのだった。

 

ああ、ついにこの時がやって来た。それなのに、スワンにいないなんて、我ながら何という間の悪さか。

 

初めてベンチ入りした時、お祝いのメッセージを送ったら、

 

「まだスタートラインに立ててないので」

 

という返事が来た。史哉にとっては、ベンチ入りがスタートラインではなく、試合に出てようやくスタートなのだと思っている。周りが勝手に浮かれちゃいけないのだと、ちょっと反省した。

だから、本当にスタートが切れたことは、心から喜びたい。

 

スタメンで出ただけでなく、フル出場。これは大いに自信になったに違いない。クレバーで状況を的確に読むプレーぶりは変わっていなかった。

 

次はスタメンを継続すること。競争相手は新井直人だ。右SBで出場を目指しているのは他にもいるのだから、これからまた厳しい競争を勝ち抜かなければならない。

厳しく苦しいだろうけど、これほど幸せなこともないだろう。プロサッカー選手として。

 

翌日、小針浜へ夕焼けを撮りに行った。

そういえば、史哉が入院していた頃、小針浜の夕日を撮影してメールで送ったなぁ。あの時は、

「早く戻ってきて欲しい」

という思いだったけれど、同じ風景でも、随分違って見える。

 

ようやくチームとしての一体感が出てきたように見えるチームの歩み(マイコーの存在がかなりいい作用をもたらしていると感じている)と、史哉の本格的なリスタートが、これからさらにいい流れになっていくように。

プレーオフ圏内を目指して、走り続けていかなければ。

 

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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史哉の復活

 

鹿児島戦は親戚の葬儀で千葉へ行っていて、スワンへは行けなかった。

スタメンを知ったのも、葬儀が終わったあとのおとき振る舞いの席だった。

 

友人からLINEが届いていて、そこで史哉のスタメンを知ったのだった。

 

ああ、ついにこの時がやって来た。それなのに、スワンにいないなんて、我ながら何という間の悪さか。

 

初めてベンチ入りのした時、お祝いのメッセージを送ったら、

 

「まだスタートラインに立ててないので」

 

という返事が来た。史哉にとっては、ベンチ入りがスタートラインではなく、試合に出てようやくスタートなのだと思っている。周りが勝手に浮かれちゃいけないのだと、ちょっと反省した。

だから、本当にスタートが切れたことは、心から喜びたい。

 

スタメンで出ただけでなく、フル出場。これは大いに自信になったに違いない。クレバーで状況を的確に読むプレーぶりは変わっていなかった。

 

次はスタメンを継続すること。競争相手は新井直人だ。右SBで出場を目指しているのは他にもいるのだから、これからまた厳しい競争を勝ち抜かなければならない。

厳しく苦しいだろうけど、これほど幸せなこともないだろう。プロサッカー選手として。

 

翌日、小針浜へ夕焼けを撮りに行った。

そういえば、史哉が入院していた頃、小針浜の夕日を撮影してメールで送ったなぁ。あの時は、

「早く戻ってきて欲しい」

という思いだったけれど、同じ風景でも、随分違って見える。

 

ようやくチームとしての一体感が出てきたように見えるチームの歩み(マイコーの存在がかなりいい作用をもたらしていると感じている)と、史哉の本格的なリスタートが、これからさらにいい流れになっていくように。

プレーオフ圏内を目指して、歩みを早めていかなければ。

 

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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ラグビーワールドカップ開幕前夜にヴェルディ戦のこととか

 

ヴェルディ戦の夜は、満月でした。きれいでしたねー。

 

だからこそ勝ちたかったな。前節、ホームで初めて千葉に勝っただけに。

 

ここまでホームで勝てなかった千葉に15年越しに勝てたことは、素直に嬉しかったんです。嬉しかった気持ちは、新潟日報サポーターコラム「ハピだね」にも書きました。(ブログに書くのはサボりましたw)

ヴェルディとは、大昔のフレンドリーマッチも含めて、ホームもアウェイも勝てていませんでした。今回も、厳しいだろうなとは思っていましたが、とりあえず負けなかった。そうなんです、確かに。

 

でも、モヤモヤしか残らないのはなぜか。

 

個々の頑張りは目立つけれど、いつまでたってもチームとしての積み重ねが感じられないのがつらい。

監督や選手からは「成長」という言葉が出てくるけれど、ピンと来ないのは、自分の心が濁ってしまってるからなのかもしれませんが…。

 

今は個々の頑張りだけで何とかしている印象しかなく、チームとしてのベクトルが定まっている気がしない。ベクトルをひとつにするには、月日を費やしすぎている、というのが実感なのです。

何で感じ取れないのかなぁ、選手の言葉から。感性が鈍ってしまったのかなぁ、自分の。

 

もっと試合を見て、聖籠にも行って、明日から(あ、日付が変わったから今日か)始まるラグビーワールドカップを観て、闘う選手の姿を目に焼き付けて、頭をクリアにしたいと思います。

 

 

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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戻ってきたふたり

 

ホーム岡山戦、0-3。

 

山形戦の負け方を観て、山形同様、相手を見たサッカーをしてくる岡山戦でどうなるかは重要だなと思っていた。

それだけに、同じような試合展開になってしまったのは、とにかく残念だった。

 

相手に対策されると打開できない。

フランシスと高木善朗、両SBをケアしておけば、新潟は攻撃が停滞する。

 

それをそっくりやられてしまった。フランシスに対する椋原のディフェンスは、お手本みたいな感じだった。

 

マイコーが川崎から2年半ぶりに戻ってきて、史哉が3年ちょっとぶりにベンチ復帰した、メモリアル的な試合だっただけに勝ちたかったけれど、そんな甘いもんやないんじゃー!と、岡山さんに現実を突きつけられた気分なのだ。

 

マイコーを使うために、大幅なポジションチェンジが行われた最終ラインは、結果的には全員がCB、みたいなことになり、特に公式戦でほとんどやったことがない右SBに入った將成は標的にされた。ハーフタイムでマイコーとポジションチェンジしたものの、CBに入ってからもピリッとしなかったのは、狂ったリズムを元に戻せなかったからなんだろう。將成にとっては、少々高い授業料になったかもしれない。

個人的には、マイコーと將成のCBコンビが見たかった。

 

攻守ともにやりたいことを全くやらせてもらえず、なすすべがなかった90分だったようにしか見えなかったけれど、マイコーが責任感に満ちたコメントを残しているあたりに、川崎への移籍はムダじゃなかったんだなと、マイコーなりの成長を感じることができたのは収穫だった。

 

そして、史哉のベンチ入り。

試合の翌日、史哉に「ベンチ復帰おめでとうございます」とメールを送ったら、

 

「まだスタートラインには立っていないので、引き続きやり続けたいと思います!」

 

という返信があった。

 

ああ、私はベンチ入りを「やっとスタートラインに立てたんだなぁ」と思っていたけれど、そうじゃなかった。

史哉にとって、ベンチ入りはスタートラインの手前、なのだと。

スタメンに入って、チームの勝利に貢献してからがスタートだと、本人は思ってるのかもしれない。

もっとシビアに突き詰めていかないと、目標には到達できないことを、史哉は誰よりも知っている。

そんな選手がいてくれること、チームをシビアに導こうと心に決めた選手が戻ってきてくれたこと。そのたぐいまれな幸運を大切にしなければ。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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