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ノーサイド・ゲーム

ラグビーW杯での日本代表の戦いはベスト8で終わり、残すは今日明日のベスト4と来週の3位決定戦、そして決勝を残すのみになった。

まだまだお楽しみはこれからですよ、みなさん!

 

今ごろになって、録画していた「ノーサイド・ゲーム」を見てたりしている。

劇中で、アストロズ唯一の日本代表選手であるSH里村(演じているのは、明治とトヨタでプレーしていた佳久創。お父さんは元プロ野球中日の郭源治さん。佳久くんは現役時代はSHではなくWTBかCTBだった)がライバルチームに引き抜かれるというエピソードの中で、アストロズとして「移籍承諾書」を出すかどうかというやり取りが出てきた。

 

これは、選手の移籍に際して、移籍元が移籍承諾書を出さないと、移籍先で1年間公式戦に出場できないという取り決めが、実際にトップリーグにあったということをモチーフにしていると思われる。
この取り決めは、独占禁止法に違反する疑いがあるという公式見解を受けて、昨年ようやく撤廃されたので、今は存在していない。
ただ、ストーリーの流れで、あえてこれを出したのだろうな、池井戸潤さんは。

 

実際にあった話では、この取り決めで対照的な流れになったのが、日本代表不動のSO田村優と、その弟、田村熙(ひかる)。
二人とも、当時低迷期にあった明治で、大黒柱として頑張っていた。

 

兄は明治からNECで7シーズンプレーした後、キヤノンに移籍。弟は東芝に入り、わずか1年でサントリーに移籍。
兄は移籍後すぐに公式戦に出場したが、弟は1年間公式戦に出場できなかった。


これは明らかに、それぞれの移籍元チームが移籍承諾書を出したか出さなかったか、ということ。兄はNECにとって長年主力としてチームを引っ張っていた功労選手であり、何よりW杯を目指す日本代表の大黒柱でもあったので、NECは移籍承諾書を出してくれたのだろう(万が一、出さなかったら、ラグビー界から批判を浴びただろうなぁ)。一方の弟は、大卒1年で移籍したので、東芝は認めてくれなかったと。
東芝の判断は、当時の常識では当然だっただろう。しかも、同じ府中市内に本拠を置くライバル中のライバルに移籍したのだから。

 

「ノーサイド・ゲーム」でのアストロズ里村は、最終的にはチームメイトたちの理解もあって、移籍承諾書を出してもらえ、移籍先のサイクロンズで、アストロズの強敵として立ちはだかる。


ここらへんの細かなディテールの描きかたは、池井戸潤らしさであり、演出の福澤克雄さん(旧姓山越、慶大ラグビー部時代は日本代表A(U-23)にも呼ばれたことがある、ゴツいロックだった)のこだわりなのだろう。

元日本代表や、大学やトップリーグで活躍した選手(現役・OB含む)を配役にし、練習や試合のシーンに本物を持ってきた、このドラマの本気の作りが、ラグビーに興味を持つファンを増やし、ラグビーワールドカップ本番の盛り上がりの一助になった。
ワールドカップの放映権を持たないTBSが、日テレやNHK、J SPORTSに塩を送る形で、このようなドラマを制作したのは、もともと高校ラグビーの中継を長年してきて(実際の番組制作は同系列の毎日放送)、伝説のドラマ「スクールウォーズ」を世に送り出した局としてのプライドでもあったのかもしれない。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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歴史が変わる日

10月13日は、15時からサッカーJ2愛媛FC vsアルビレックス新潟、19時45分からラグビーワールドカップ日本vsスコットランドだった。

まず、サッカーで新潟が勝って、その勢いで日本がスコットランドに勝ってベスト8、というのが最高のシナリオなんだけどなぁ、と思っていた。

 

果たして、新潟は相性の悪い愛媛に1-0で競り勝ってくれた。至恩と史哉が2試合連続スタメンで、その至恩のスーパーミドルが決まり、それが決勝点になった。

全体的に愛媛にボールを持たれる苦しい展開の中、至恩のゴールを守りきった。守りきれるようになったのは、チームの成長であり、ようやく積み重ねが形になってきた。もっと早くこうなっていれば、という思いはあるけれど、プレーオフ圏内への可能性をまだまだ追い続けていかなければいけない。

もうね、残り全勝しましょうよ。

 

 

そして、スコットランド戦。

試合展開を細かく書く必要はないだろう。日本がスコットランドに勝ち、予選プールAを4戦全勝で1位通過し、初のベスト8入り。

大会前に思い描いていた夢が、本当になった。

 

私が初めて日本代表のテストマッチを観に行ったのは、89年のスコットランド戦だった。ずっと大学や社会人の試合は山ほど観に行っていたのに、日本代表を観に行きたいと思ったことがなかった。

どうせ勝てない。

アジアでは勝てても世界では通じない日本代表を観るのが辛かったからだ。 

でも、そんな私の「日本代表観」を変えてくれたのが、宿沢ジャパンのデビュー戦であったスコットランド戦だった。秩父宮ラグビー場のバックスタンド最上段で目の当たりにした歴史的勝利は、日本代表の刺さるようなタックルとともに、記憶の底にある。

 

その後、ワールドカップでは91年にジンバブエに勝っただけで、その後は全く勝てず、95年にはオールブラックスに145点取られるという屈辱もあった。

繰り返される「世界で勝てない日本ラグビー」の姿は、出口の見えないトンネルの中にいるような感覚だった。

 

日本代表ヘッドコーチが、日本人から外国人に代わったのも、そんな屈辱の歴史が刻まれた後になってからで、エリサルドはうまくいかなかったものの、ジョン・カーワンがワールドカップでの日本の連敗を止め、エディー・ジョーンズのもとで、「世界で勝てる日本」にまで成長した。それがジェイミー・ジョセフによって開花したのだと思う。

 

今の日本代表の戦いぶりは、あの「接近・展開・連続」の大西理論をバージョンアップさせたもののように見える。

大西理論は体が小さな日本人が世界に勝つために編み出されたものだが、フィジカルでも十分対抗できるようになった今の日本代表が見せる「接近・展開・連続」は、それがいかに先端を行く理論だったかを教えてくれる。

それを証明したのがアイルランドとスコットランドを撃破した試合だったんじゃないだろうか。

 

4年前、予選プール最終戦のアメリカ戦に勝ち3勝目を挙げたのに予選敗退が決まり、ヒーローインタビューで五郎丸が涙を流したあの日。

あれからの日々を、選手たちもラグビー関係者も、どんな思いで過ごしてきたのかは想像することしかできないけれど、日本ラグビーの歴史が塗り替えられていく様を観てこられたことは、幸せだ。

 

そして、準々決勝の南ア戦で、さらに歴史が変わる瞬間が見たい。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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チームのカルチャー

アルビが台湾→高知と春季キャンプの旅に出てしまっているので、その間はラグビーシーズンに染まっている。

 

で、1月29日にその国内ラグビーシーズンのラストを飾る、日本選手権決勝が行われた。対戦カードはサントリーサンゴリアスvsパナソニックワイルドナイツ。今季トップリーグ王者サントリーと、昨年の日本選手権王者パナソニックの顔合わせになったのだった。

 

私はというと、留守番を命じられていたので、家事をやりながらの「ながら見観戦」という、不真面目な観戦態度だったわけだけれどw、それにしても凄い試合だった。
勝ったのはサントリーで、スコアは15-10。しかも、トライはパナソニックの1つだけで、サントリーはSO小野晃征がPGで全得点を叩き出したのだ。

 

どちらもディフェンスが堅く、大きくゲインするシーンは多くはなかったし、実にタイトな試合内容。野球で言えば1-0の投手戦で決着がついた、という感じだったけれど、ブレイクダウン(接点での争い)での攻防が物凄くて、ラグビーの醍醐味を存分に味わえた。

 

その中心にいたのが、サントリーのジョージ・スミスと、パナソニックのポーコックという、元ワラビーズの第三列。
ブレイクダウンの場面で、相手ボールを奪い返すプレーを「ジャッカル」というが、2人はこれぞジャッカル、というようなプレーを連発していた。
ラグビーは、華麗なバックスによるトライシーンが華やかに見えるけれど、やっぱり試合の行く末を決定づけるのはFW戦なのだよなぁと、つくづく感じる試合だった。


試合後、サントリーの流キャプテンと沢木監督のインタビューがとてもよかった。

流キャプテンの口から、

 

「創業以来の「やってみなはれ」という精神で」

 

という言葉に、朝ドラ「マッサン」で、サントリー創業者・鳥井信治郎がモデルになった役を堤真一が演じ、「やってみなはれ!」というセリフが度々出てきていたのを思い出し、「カルチャー」という言葉に、サントリーの会社として、そしてラグビー部として積み重ねてきたカルチャーに対する矜持というものを感じ、ああ、これはアルビも確固たるカルチャーを創っていかなければいけないなぁ、なんてことを思ったのだった。

「やってみなはれ!」というカルチャー。失敗を恐れず、チャレンジをし続ける文化。

 

カルチャーか。たぶん、Jリーグでこれを持っているのって、鹿島くらいだよね。


さて、国内ラグビーシーズンもこれで終了。来月からはスーパーラグビーが始まる。サンウルブズの2シーズン目は、どんなシーズンになるだろうか。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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引き分け抽選の風景
11月13日、日曜日。

御茶ノ水のホテルをチェックアウトして、向かった先は神宮外苑。



実は、国立競技場が取り壊されてから、ここに来たのは初めてだった。

学生時代から数えれば、国立競技場には何十回通ったか分からない。
あるべき場所に、あるべきものがない寂しさ。




神宮球場の敷地内を歩く。ちょうど、明治神宮野球大会の真っ最中で、第3試合が明治vs関大になっていた。
この日の明治の先発予定が柳だと聞いていたので、柳は観てみたいなぁ、と思う。

それにしても、この神宮球場も何十回も来たけれど、日本のスタジアム(サッカー場も含む)の中で、建造物として一番好きなのはここだ。まさに「レガシー」だと思う。


神宮球場を横切って、秩父宮ラグビー場へ。



全国高校ラグビー大会東京都予選、第1地区、第2地区代表決定戦。

第1地区決勝は、東京高校が早実に快勝。FWとBKのバランスがいいチームだなという印象。

第2地区決勝は、國學院久我山vs明大中野だった。
試合は絶妙なキックパスで久我山が先制したが、明中がすぐに反撃。
全体的に、明中の前へ出る意識の強さが目につく。

追いつ追われつの大接戦で、片時も目が離せず、途中で神宮球場へ柳を観に行こうかなと思っていたことなど、どこかへ吹っ飛んでしまった。

19-19でノーサイド。

延長戦はやんないの?え?てことは抽選か!

大昔はメインスタンド前で公開抽選だったが、両校キャプテンだけが別室に入り、抽選を行うようになったのは、いつ頃からだったか。
ラグビーにおける、引き分け試合の抽選という決着のつけ方は、すべては80分間の中にある、という理念は理解できるけれど、やはり何度経験しても慣れることはない。
しかも、現地観戦で抽選に立ち会うのは初めての経験だった。抽選結果を待つスタンドの雰囲気って、こんな感じなのか。

時間にして10分くらいだったかもしれない。やがて、両校キャプテンが姿を見せた。
2人とも落ち着いた表情で、チームメイトたちを集める。その様子からは、どちらが当たりくじを引いたのか分からなかった。

そして、場内アナウンスで、明中が花園出場権を獲得したことが告げられると、明中応援席から大歓声が起こり、ここで初めて、明中フィフティーンが喜びを爆発させた。
明中が花園に出場するのは27年ぶりになる。

明中も久我山も好チームだったな。久我山の分まで明中は花園で頑張るだろう。
明中のフルバックの小島くんという長身選手が、荒削りながらもスケールの大きさを感じさせるプレーを見せていたので、今後追いかけてみたい。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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ラグビートップリーグin市陸

浦和戦の翌日、10月23日、日曜日。

 


市陸へジャパンラグビートップリーグ第8節、クボタスピアーズvsNECグリーンロケッツを観に出かけた。

毎年1試合はクボタのホームゲームが開催されるのだけれど、去年はW杯による変則日程のため、新潟開催がなかった。だから、2年ぶりのトップリーグだった(ちなみに、2年前はクボタvsヤマハ発動機ジュビロで、五郎丸も出場していたのだ)。

 

注目は、クボタの立川理道とNECの田村優という、日本代表&サンウルブズメンバーの対決。それ以外でも、クボタには合谷和弘とトゥキリロテ、NECには後藤輝也というリオ五輪7人制ラグビー代表選手がいて、見どころの多い試合だった。

 

 

クボタのマスコット、ユニコーンのスッピーくんも2年ぶり。元気そうで何より。クボタのジャージは今シーズンから全身オレンジ色になった。

 

平尾誠二さん逝去を悼み、会場には半旗が掲げられ、試合前には黙祷も捧げられたこの試合。

前半はNECがFW戦で圧倒し、クボタのミスを突いて田村優の2T1G1PGで15-0とリードして後半へ。
後半では、クボタのFWが奮起して、スピードのあるBKを走らせ、15-15で追いつく、という展開。

試合終了間際、クボタ陣内でクボタが反則を犯し、田村がPGを狙ったが、強い向かい風の影響もあってか外してしまい、そのままノーサイド。
いやー、PG決まってたら、文句なしのMOMだったなぁ、田村。

 

印象に残ったのはやはり田村で、見ていて本当にNECの大黒柱なんだと実感した。好守に渡って常にコーチングの声を出し、ディフェンス時にはサイドにポジションを取って、立川らの突進を止めていた。

 

めちゃくちゃ風が強くて、とにかく寒かったので、近くに陣取っていた北越や長岡工高のラグビー部員たちが、肩を寄せ合って寒さをしのいでるのが微笑ましかった。寒かったもんねぇ。

 

さて、今シーズンのラグビー観戦はどれくらい行けるだろうか。

 

 

author:ぐっちい, category:ラグビー
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平尾誠二さんの記憶

 

「ミスターラグビー」と呼ばれていた日本ラグビー界のスーパースター・平尾誠二さんが、53歳の若さで亡くなった。
ガンの闘病中だったとのことだった。

平尾さんのプレーは、伏見工高時代から見ていた。平尾さんがキャプテンだったときに伏見工高が初の日本一になった試合も、テレビで生中継を見た。
そのストーリーがモチーフになった伝説のラグビードラマ「スクール☆ウォーズ」には、平尾さんをモデルにした選手(劇中では平山、演じたのは四方堂亘)も登場している。

同志社大学へ進学してからも、そして神戸製鋼時代も、平尾さんは日本ラグビー界のスーパースターであり続けた。
思い出すのは、華麗なステップワーク。
ひらりひらりと舞うようにタックルをかわして走る姿は、今でも鮮明に思い出される。
「平尾のステップは、線で結ぶとほとんど直線で、最短距離を走っている」
と解説していたのは、誰だったかな。

その昔、日本代表監督だった宿澤広朗さん(故人)が、その著書「テストマッチ」の中で、当時日本代表キャプテンだった平尾さんをカラオケに連れて行ったエピソードが凄く好きだった。

平尾さんが、ルックスはいいし、頭もいい、人間性も素晴らしく、選手として何をやらせても完ぺきにこなしてしまうので、何か弱点があるんじゃないか、もしかして音痴だったりして?と考えてカラオケを歌わせたら、めちゃくちゃ歌も上手くて、「平尾の弱点探しをするのは諦めた」という話。
読みながら、何やってんだか宿澤さん、と思わず笑ってしまった。

ひたすらカッコよく、スターらしいスターだった平尾さん
2019年のラグビーW杯日本大会を見ずに逝ってしまうとは、ご本人が一番無念だろう。
日本ラグビー界にとっても大きな損失であり、本当に残念で仕方がない。

先に逝ってしまった宿澤さんや上田昭夫さんと、空の上でラグビー談義をしているのだろうか…。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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1個のボールから
にわかラグビーファン、U20日本代表ヘッドコーチに会う。

「ほぼ日刊イトイ新聞」で、糸井重里さんとラグビーU-20日本代表ヘッドコーチの中竹竜二さんの対談の連載が始まったのだけれど、これがとにかく面白い。

昨年のラグビーW杯でエディージャパンの闘いを見て、すっかり「にわかラグビーファン」と化した糸井さんが、「にわか」の立場でラグビーについてのあれこれを中竹さんに教えてもらう、という内容。
糸井さんはラグビーファンとしてはにわかだけれど、もともと野球をはじめとするスポーツ観戦が大好きな人なので、見方が鋭いし、何よりスポーツそのものと選手に対するリスペクトを強く持っている。それだけに、中竹さんに対して知ったかぶりすることなく、素直に感じたままの問いかけをしているのが気持ちがいい。中竹さんの穏やかな物腰の受け答えも心地いい。
これから毎日連載を読むのが楽しみになった。


ところで、ラグビーにハマった糸井さんが、まずラグビーボールを買いに行ったという話を読んで、ああ、この気持ち、すごく分かるなぁ、と思った。
私もラグビーをテレビやスタジアムで観戦するようになるうちに、あの楕円形のボールに触ってみたい、手に持ってみたい、パスを投げてみたい、という気持ちが強くなり、起こした行動は「タッチラグビーチームに入ること」だった。
「ラグビーマガジン」の読者ページに、東京ガス大森グラウンドを練習場として活動しているタッチラグビーチームのメンバー募集があったので、早速連絡を取り、その週の日曜日に練習参加した。

最初にパスの練習をさせてもらったときの、楕円球の感触は今でも覚えている。タッチラグビー用のボールは、ラグビーボールよりひと回り小さいのだけれど、とにかく物凄く感動した。

ラグビーボールだけでなく、野球の硬式ボールも、ソフトボールも、サッカーボールも、手に持ったり蹴ったりするだけで、なんであんなにパワーがみなぎってくるんだろうか。


そして、新潟にUターンすると決めたとき、タッチラグビーの仲間たちが送別会を開いてくれて、本革製のラグビーボールに寄せ書きをしてプレゼントしてくれた。

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タッチラグビー仲間とは、今でも年賀状のやり取りをしているし、何かと気にかけてくれる。
1個のボールから生まれた繋がりは、一生モノなんだと、つくづく思う。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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J1チャンピオンシップよりもラグビー三昧な週末
え?J1リーグチャンピオンシップ?なにそれ?というわけで、私の脳内は完全にラグビーシーズンに切り替わっている。
土曜日は、サポ仲間兼ラグビーファン仲間の車に同乗させてもらって、熊谷ラグビー場へラグビートップリーグを観に行った。

今年はトップリーグが変則短期日程のため、毎年1試合は開催された新潟での試合がなく、トップリーグを生で観たければ県外へ行くしかなかったのだ。
J-SPORTSで中継は観られますけどね。やっぱり現地で観たいじゃないですか。

新潟を朝7時に出発し、熊谷ラグビー場に到着したのが10時半頃だったが、第1試合のリコーvs東芝のキックオフまで1時間半前というタイミングにも関わらず、人出が早いなぁ、という感じ。当たり前といえば当たり前なんだけれど、第2試合のパナソニックファンも、レプリカジャージや被り物を身につけて集結し始めていた。

私としては、20年以上ぶりくらいの熊谷ラグビー場。前回来たのは、大学ラグビーだったか、ジャパンセブンズだったか、タッチラグビー大会出場(自分が)のためだったか、忘れてしまった。
でも、ラグビーボール型の給水塔や、メインスタンド前のラグビーボールのオブジェは変わらずあった。



どういうわけか、ゆるキャラまつりもやっていて、主に関東地区のゆるキャラが集合していた。コバトン、ふっかちゃん、さのまるとかがいたな。ぐんまちゃんはいなかったけど。初めて「山田るま」の実物見たぞw


さのまる〜〜〜

なかなかいいなぁ、と思ったのは、和太鼓集団のパフォーマンス。試合前にメインスタンド裏のコンコースでやっていたのだけれど、これが選手入場時のアンセムとしても生演奏があって、ラグビーにピッタリだった。これ、2019年のW杯でやったらウケると思うけどなぁ。


第1試合はリコーvs東芝、第2試合はパナソニックvsNTTコム、という組み合わせ。第2試合は全勝対決という好カード。この4チームはすべて、エディージャパンのメンバーが所属している。
試合前のスタメン発表では、W杯出場メンバーはキャップ数も含めて紹介されていた。これも、今後継続してやってほしいところ。

第1試合は、東芝がリコーをFWもBKも全てにおいて圧倒し、52-7で圧勝。



第2試合は、さすがに全勝対決だけあって、拮抗したナイスゲーム。つくづく、NTTコムは強くなったなぁ、と思った。数年間、クボタがトップイーストに降格している間は、新潟を準ホームとしていた時期があったので、NTTコムの試合はよく観ていた。あの頃は栗原徹や山下大悟がいて、好チームではあったけれど、あの頃とは比べ物にならないくらい、今のチームはレベルが高くなっている。その中でも、アマナキ・レレイ・マフィはひとり突出してる感じだったけれど、SOヤンチースとか、要所要所のポジションにキープレーヤーがいる。

パナソニックは、WTB山田章仁が足の負傷(ご本人のブログによると捻挫らしい)で欠場したものの、稲垣啓太、堀江翔太、田中史朗、ホラニ龍コリニアシは元気に出場。それぞれさすがなプレーを連発していたのだけれど、目を引いたのはSOバーンズ(ワラビーズ)、CTBピーターセン(スプリングボクス)。いや、凄いわー、ほんまモンのワールドクラスっていうのは、こういう選手たちのことを言うんだよなぁ。
バーンズの臨機応変に繰り出すパスやキック、プレースキックの正確性、ピーターセンの突破力。いやはや、眼福眼福。
最終スコアは35-28でパナソニックの勝利。パナソニックは4トライを挙げ、ボーナスポイント1を加算して勝点5を取り、NTTコムも終了間際のPGで7点差として、ボーナスポイント1を獲得した。




第2試合では1万人を超える観客が集まり、ここまで人が入っている熊谷ラグビー場を見るのは初めてだった。
それでも、4年後にW杯を開催するスタジアムとしては、施設がだいぶ古くなっており、施設の更新は必須なんじゃないかと思うのだが、そういう予定はあるのだろうか。
まず、電光掲示板に映像を映す大型ビジョンが必要だし、芝生席はなくした方がいい。特にバックスタンドは座席の後ろに広がる芝生席は、寝っ転がるには絶好なポイントではあるのだが(その昔、ラグビー友達と一緒に芝生に寝っ転がってビールを飲みながら、第1回ジャパンセブンズを観戦したのはいい思い出)、やっぱりW杯会場としては、のどかすぎるんだよなぁw
日本国内では貴重なラグビー専用スタジアムなので、何とか頑張ってほしい。


試合終了後、速攻で新潟に戻り、会社の忘年会に出席。そうやって、濃い1日は過ぎていったのであった。


そして、翌日は早明戦をテレビ観戦。いや〜〜、超満員でしたね、秩父宮。
明治が32-24で勝ち、早明戦は3年ぶりの勝利だった。
明治がBKの華麗なオープン攻撃でトライを取れば、早稲田がモールを押し込んでトライを取る。「縦の明治」「横の早稲田」なんて称号がもはや死語と化して久しいが、今年の早明戦ほど、それが顕著に現れた試合はなかったかもしれない。
明治は、FWにはまだまだ改善の余地がありそうだが、BKに力強さとスピードを兼ね備えた選手が揃い、ディフェンスが粘り強い。学生時代の丹羽監督も、そんなWTBだったよな。

そういえば、私が東京でタッチラグビーチームに所属していたとき、東京都大会に清水建設ラグビー部が参加したことがあって、社会人になって間もない丹羽くんも出場していた。大会終了後のアフターファンクションに、彼女連れで参加してくれてたなぁなんて、どうでもいいことまで思い出したぞw

この早明戦勝利によって、帝京が筑波に既に負けていたため、明治が1敗で並んで対抗戦A両校優勝ということになった。
考えてみれば、3年前も帝京が筑波に負けたおかげで両校優勝になったのだよなぁ。明治の優勝の影には筑波あり、なんである。
明治自体は帝京にはずっと勝ってないので、今年こそ大学選手権でリベンジして優勝しよう。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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アルビのシーズンは終わっても週末スポーツは花ざかりなんである
アルビのシーズンが終わったと同時に、私の中ではラグビーシーズンにスパっと切り替わったので、週末も見るものだらけで忙しいのであるw
しかも、JリーグはJ1チャンピオンシップだのJ1昇格プレーオフだのJ2・J3入れ替え戦だの、いろいろ繰り出してくる。

J1チャンピオンシップの浦和vsG大阪は、まぁ、なんというか、あの展開はマンガですねw 劇的といえば劇的なんだけれど。
ヒガシは凄いなぁ。それに尽きる試合だった。セービングもそうだけど、全ての判断力が素晴らしい。最後の藤春の決勝ゴールは、ヒガシが判断よく長めのスルーパスを出した時点で勝負あった、という感じ。攻守の切り替えが生命線である新潟で培った経験が、間違いなくヒガシのベースになってると思う。

J1昇格プレーオフも、J2・J3入れ替え戦も、勝つか負けるかでチームも選手個人も運命がガラリと変わる戦いだけに、試合内容もスタジアムの雰囲気も含めて、ヒリヒリするものを感じた。
どの試合にも、かつて新潟でプレーしていた選手や、新潟からレンタル移籍中の選手などが複数出場していて、感じるところも多かった。特にノリとマグが逞しいプレーを披露していたのが印象的だったなぁ。早く新潟に戻ってきてほしい。


さて、ラグビーの方はトップリーグも大学ラグビーもたけなわ。高校ラグビーも花園出場校が出揃った。
昨日の試合では、トップリーグではNTTドコモが現役スプリングボクス(南ア代表)の選手たちの活躍で神鋼を破り、関東大学ラグビー対抗戦で筑波が帝京を破るというトピックスがあった。そして、女子7人制代表のサクラセブンズがリオ五輪出場権獲得、五郎丸は競馬ジャパンカップのプレゼンターとして出演…などなど、なかなか華々しいトピックスに満ちた1日だったわけだ。

筑波が帝京を破った試合は、夜の再放送で観たのだけれど、立ち上がりは帝京が強さを発揮して、前半21分までに3トライを挙げ、どう観ても帝京の圧勝ペースにしか見えなかった。それが、前半30分前後あたりから、筑波が低いタックルで応戦し、ブレイクダウンで帝京を上回るシーンが増えたことが、後半の大逆転に繋がったように感じた。

筑波は、エースの福岡堅樹が日本代表からチームに戻ってきたことが大きいんだろうなぁ。福岡はスピード満点の走りで攻撃にアクセントをつけるだけでなく、素晴らしいタックルを連発しては帝京の攻撃を寸断した。福岡のディフェンスがターンオーバーに繋がったシーンが何度もあった。
エディージャパンの大学生コンビでは、スター性がある藤田慶和と比べると地味な印象があるけれど、その爽快な走りだけでなく、汗かき仕事もしっかりこなせるところが福岡の魅力。明治が次に筑波と対戦するのは大学選手権になるけれど、今年は福岡不在の試合で圧勝したものの、次はそういうわけにはいかないだろう。怖いけど楽しみだな。

まずは12月6日、藤田が戻ってきた早稲田に早明戦で勝って、大学選手権で帝京にリベンジすること。明治の今シーズンのハイライトは、そこなのだ。


というわけで、今週土曜日は、熊谷ラグビー場へトップリーグを観に行きます。ううむ、楽しみだぁ!
author:ぐっちい, category:ラグビー
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極私的ラグビーワールドカップ2015
4年に一度のお楽しみ、ラグビーワールドカップ2015イングランド大会は、決勝がオールブラックスvsワラビーズという世界ランキング1位vs2位という組み合わせの末、オールブラックスが2連覇を達成して閉幕しました。

9月18日の開幕から、約1ヶ月半という長丁場の大会でしたが、おかげで恒常的な睡眠不足状態で日々過ごしておりました。

え?その割に、ブログねたにしなかったじゃないか、ですか?

いやー、もう、ラグビーW杯とアルビの怒涛の過密日程との両立って、物凄く濃くて、とりあえずアルビのことを更新するので精一杯で、ラグビーは追々まとめて書こうかな、と思っていたのでした。

しかし、いざ書こうとすると、あまりにも濃密な日々だったので、何から書けばいいのか分からないw
エディージャパンの大活躍で、突如として沸いてきた国内のラグビー人気のバブリーっぷりに、どうコメントしていいのか分からないw

いや、うれしいんですよ、ラグビーが人気になるのは。おかげで、ずっと世間的には「何それ?」状態だった2019年のラグビーW杯日本開催が一気に認知されたわけだし、この追い風を利用せずしてどうしますか、という感じなんですけれど。

それが、13日から開幕するラグビートップリーグの前売りチケットが、五郎丸が所属するヤマハ発動機の試合を中心に、あちこちで完売しているという、いまだかつてない事態に、ラグビーファンが右往左往しているという図が展開されているというのが、なんともはやw

だって、トップリーグのチケットが前売りで完売するなんて、たぶん史上初ですよ。
去年、新潟でも市陸でクボタスピアーズvsヤマハ発動機ジュビロの試合がありましたが、当日券も余裕で買えましたからね。座席も余裕があって、ゆったりと、クボタの立川理道vsヤマハの五郎丸歩という、エディージャパンの名キッカー同士の対決を観てたなんて、平和な時代だったなぁw
今年は、変則日程の都合だと思うのですが、新潟でトップリーグの開催がないんですよね。毎年、クボタのホームゲーム開催があったのですが。残念。
クボタには立川だけでなく、亀田出身の高橋銀太郎選手がいるんですよ。来年開催があったら、ぜひ足を運んでみてください。

エディージャパンの予選プール3勝1敗という結果は、決勝トーナメント進出はならずとも、世界を驚かせる快挙であり歴史を変えた出来事だったことは、各メディアで報道されている通りです。
スプリングボクス(南アフリカ)に勝ったことが、どれくらいの価値があるのかを説明する例えがいろいろと言われてましたが、一番しっくりきたのは、

「オリンピックの男子バスケで、日本代表がアメリカのドリームチームに勝つこと」

というものでした。まず世界的な常識ではありえないと、考えられていたのです。
結果的に、ベスト4に残ったのは、オールブラックス(NZ代表)、ワラビーズ(オーストラリア代表)、スプリングボクス、プーマス(アルゼンチン代表)の南半球4ヶ国。今の「南高北低」のワールドラグビーの趨勢そのままの結果になったわけですが、エディージャパンはこの4ヶ国の一角に勝った、唯一の北半球の国ということになりました。
ラグビー後進地域だと考えられてきたアジアのラグビー小国がスプリングボクスに勝つなんて奇跡が、まさかW杯という舞台で起こるとは、世界中の誰もが思いもしなかった出来事だったわけです。

もしも、スプリングボクスに勝っただけで終わっていたら、あれはやっぱりまぐれだったということになったかもしれませんが、エディージャパンの凄さは、スコットランドには敗れたものの、サモアとアメリカに思い通りの試合展開でしっかりと勝ったところにあります。
今まで、W杯本番で一度も勝ったことがなかったんですよね、この2ヶ国には。

ああ、ラグビー日本代表が、W杯で“普通に”勝つ姿を見られる時がやってこようとは!
ここ2年、テストマッチで強豪国相手に結果を出し続けてきていたエディージャパンの道のりを考えれば、決して驚くことでもないのですが、やっぱりW杯は別物だし、宿沢ジャパン以後、ずっとW杯で大敗・完敗を繰り返してきた歴代ジャパンの姿を見てきただけに、もうこれは感慨深いどころの話ではないのです。
だって、スプリングボクスやスコットランド相手にモールを押すとか、サモアから認定トライを獲るとか、今までそんなジャパンは存在していたでしょうか(いや、ない)。

帰国後、テレビ番組に引っ張りだこになっているエディージャパンの面々を見ていると、うれしくもあり、これからが大変だなぁと、気が引き締まる気持ちにもなります。
恐らくそれは、選手たち自身が一番分かっていると思うので、その覚悟をプレーで見せてくれるでしょう。トップリーグ開幕が楽しみです。



さて、決勝は34-17でオールブラックスがワラビーズを破って2連覇を果たしました。
永遠のライバルである両国の戦いは、最後の最後まで息をつかせない、素晴らしい試合でした。
ワラビーズの堅守(間違いなく今大会No.1でしょう)を、見事に崩したオールブラックスには、揺るぎない強さを感じましたが、ワラビーズも持ち味を存分に出していたと思います。
ただ、試合終盤になってからのミスの有無が、明暗を分けたような気がします。
ワラビーズには、ハンドリングエラーなど、細かいミスが増えました。
元パナソニックの三宅敬さんがTwitterでつぶやいていましたが、

「これくらいのレベルの試合になると、ファンダメンタルスキルで差が出る」

まさに、そんな感じでした。つまり、基礎的な技術、ということですね。
勝負どころで、オールブラックスは本当にノーミスでした。どんなに難しいパスでも、絶対にハンドリングエラーしないし、一人ひとりの判断力にブレがない。その象徴が、MOMに選ばれたSOダン・カーターだったと思います。
ワラビーズに詰め寄られたところで飛び出したカーターの40mのDGは、その難易度も含め、2003年決勝でイングランドのジョニー・ウィルキンソンが見せた決勝DGに匹敵するか、あるいはそれ以上のインパクトを残したプレーでした。
カーターは前回大会では予選プールの初戦でいきなりケガをしてしまい、とうとう決勝にも出られませんでした。それだけに、この試合に賭ける思いは強かったはず。それが乗り移ったかのような歴史に残るDGでしたね。

エディーさんがカーターのことを、

「10回プレーしたら、10回とも絶対にミスをせずにしっかりプレーできて、そのうちの1回で驚くべきプレーをする選手」

と評していたそうですが、その1回のスーパープレー(今回でいえば、あのDG)も、確かなファンダメンタルスキルに裏打ちされたものなのでしょう。

ところで、カーターさん。キャプテンで攻守に獅子奮迅の活躍を見せたFLリッチー・マコウとともに、この大会を最後に代表引退が噂されていますが、本当なんでしょうか。



W杯を終えて、代表メンバーもそれぞれの所属チームに戻り、トップリーグ開幕に備えています。
新潟県出身として初のラグビー日本代表であり、W杯メンバーにもなった稲垣啓太選手も、パナソニックワイルドナイツの一員としての戦いが待っています。
一足早く開幕している大学ラグビーも、いよいよ優勝争いの佳境に入ってきました。

ラグビーシーズンは、これからが本番です。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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