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清宮幸太郎のコメントに清宮家のDNAを実感する
夏の甲子園も、本日ベスト8。いよいよ大詰めが近づいてまいりました。

それにしても早実強いなー。

この学校って、伝統的に、前評判は大して高くなくても、甲子園で試合を重ねるごとに成長して、あれよあれよと勝ち進んじゃうんですよ。
で、誰かひとり、スーパーな活躍をする選手が出てくる。それが80年の荒木大輔であり、06年の斉藤佑樹であり、今年の清宮幸太郎であるわけですが、そのスーパーな選手に感化されるように、他の選手が能力を最大限に引き出されるようなところがありますね。
特別な強力打線という評判でもなかったのに、ホームラン攻勢で勝ってしまったりする。
エースも尻上がりに調子を上げてくる。

面白いチームだなぁ。型にはめられてないから、いろんな伸び方をする。そんなチームのような気がします、早実って。

で、清宮くんの1年生らしからぬコメントの数々が話題になっていますが、彼の発言を「ビッグマウス」なんて言ってるようじゃ、まだまだ甘い。
彼の父・清宮克幸氏は、あんなもんじゃないのですよ。

久しぶりに引っ張り出してきた、古いエントリー。06年9月にNEXT21の新潟市民プラザで開催された「ラグビーフォーラム」で、清宮パパが投下した爆弾発言は、今でも忘れようにも忘れられませんw

http://gucchiebooks.jugem.jp/?eid=85

会場で聴いていた私も、この発言(太字部分)には、心底びっくりしたと同時に、あーー、いかにも清宮らしいなぁ、と思ったのでした。
清宮パパは、現役時代も指導者になってからも、有言実行を貫き通してきた人ですから。


今日のホームランについて、幸太郎くんは、
「これが自分のホームランの形」
とコメントしたそうですが、彼のコメントはビッグマウスでもなんでもなく、ただ自分を的確に客観化できる能力を、すでにこの年で身に着けてしまっている凄さ、のような気がします。
そこに、清宮家の確かなDNAを実感するのです。
author:ぐっちい, category:野球
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虎鷹日本シリーズに向けて11年前のブログを読み返してみた
今日からMLBではワールドシリーズが始まり、25日からはNPB日本シリーズが始まるわけです。
秋ですね。

で、今年の日本シリーズの対戦カードは、阪神タイガースvs福岡ソフトバンクホークス。

非常に「ワタクシ得」な顔合わせですw

このカードは2003年以来11年ぶり。
当時は、アルビレックス新潟が悲願のJ1昇格に向けて快進撃中であり、ビッグスワンでのホームゲームと日本シリーズが重なった日もあったんですよ。

その時のことを、ブログに書いたことを思い出して、旧ブログ(楽天ブログ)を引っ張り出してみました。

「マイ・スウィート・ホーム」

おおお。なつかしー。
アルビのことと日本シリーズのことで、ひとり盛り上がっていた当時の気分が、ありありと蘇るなぁ。
それに、文章が若いww

当時はアルビサポに知り合いがいなかったこともあり(スタジアムへはフラッとひとりで出かけていた時代です)、ブログを読みにきてくれる人がサッカーやアルビのことをよく知らないことを前提に書いていたので、若干説明的な文章になってるのもご愛嬌w

この日はビッグスワンでホーム甲府戦だったわけですが、文章を読むと、序盤では甲府の堅守に手こずっていた様子が分かりますね。
昔からあんまり試合展開が変わってないんだな、甲府戦ってw
この日は優作さんとマルクスのゴールで2-0で勝ちましたが。

この年の日本シリーズは、タイガースもホークスも、ホームでしか勝てなくて、「内弁慶シリーズ」なんて言われてたんです。
それを、「マイ・スウィート・ホーム・シリーズ」なんて、小じゃれたネーミングをしてくれたのが、当時NHK福岡でホークス戦中継を担当していた、小野塚康之アナウンサーだったわけです。
結果は、順番的に最後にホームゲームを闘うことができたホークスが日本一に。そんな日本シリーズでした。

あれから11年。
果たして、今年の虎鷹日本シリーズは、どんな試合になるのやら。
author:ぐっちい, category:野球
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楽天優勝

昨夜はNHKで、楽天が初めてのリーグ優勝を達成する瞬間を見ていた。

9回のマウンドに抑えとして出てきたのが田中将大で、ランナーを2人出したときはどうなるかと思ったが、それからのピッチングが圧巻。
特に、西武の3番栗山を見逃しの三振に打ち取った、最後のストレートが強烈だった。あの場面で、あのコースにストレートを投げられるマーくん、すげー。

2005年の球団創設以来、9年目にしての初優勝。長かったのか早かったのかは何とも言えないところだけれど、私の感覚としては、思ったより早く優勝したな、という気がする。
2005年の惨憺たる成績を思えば、よくぞここまで、と感じざるを得ない。

その2005年の8月に、私も仙台まで楽天vsホークスを観に行った。
ちょうど開催されていた七夕まつりに目もくれず、当時市役所前にあった「割烹ドカベン」のマスターと常連飲み仲間(全員ホークスファン)と一緒に、宮城球場(当時はフルキャストスタジアム宮城という名前だった)へ観戦ツアーを敢行したのだった。

3連戦の最後の試合で、それまでホークスは連勝していた。だから、当然勝ち試合を観る気マンマンだったのに、その試合に限っては、山崎に逆転3ランを打たれて敗戦。
ホークスの山村路直投手の復活を目の当たりにしたことと、Mr.カラスコの体を張ったパフォーマンスが凄かったこと、帰りに食べた牛タン定食が美味しかったことくらいしか、いい思い出がないw

しかも、楽天はこの試合で勝った後、怒涛の11連敗に突入していったのだ。
なんで、よりによって、自分たちが観に行った試合だけ勝つんだよぉ、というのが正直な気分だった。
いやー、改めて2005年の戦績を見ると、凄まじいなぁ。


それでも、チームカラーのクリムゾンレッドに染まったスタジアムの風景は圧巻だった。
仙台の人たちが、久しぶりに地元に誕生したプロ野球球団を温かく見守っているという雰囲気が、とてもよかった。
東北自動車道のサービスエリアには、福島県内からすでに「がんばれ東北楽天」というのぼりが立っていて、仙台だけでなく、東北の球団として生きていこうという強い意識が感じられたのも、印象に残っている。

かつてのプロ野球では、「フランチャイズ」はホームタウンというよりも球場そのものを指している印象が強かったけれど、ホークスが福岡に移転したあたりから、ホームタウン、それも1都市だけではなく広域に展開する考え方が主流になりつつあるように感じる。
ホークスが福岡だけでなく九州全体、ファイターズが札幌市だけでなく北海道の球団として。
楽天がここまで成長できたのも、東北全体を巻き込む戦略を球団が採ってきたことと無縁ではないのではなかろうか。

ホークスやファイターズが、優勝することによって「地域の球団」として定着できたように、楽天も「東北地方の球団」としての地位を確固たるものにしていくだろう。
そういう意味でも、今後の楽天の動向には注目していきたい。

…とか言いつつ、ホークスがクライマックスシリーズ進出を決めるかどうかが、現段階での最重要課題なんだけどね、本音ではw

author:ぐっちい, category:野球
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より攻撃的に、アグレッシブに

昨日から、夏の甲子園が開幕。
日本文理は初日の第2試合で、優勝候補の大阪桐蔭と対戦して、2-10の敗戦だった。残念。


それにしても、大阪桐蔭の打者は凄いね。森友哉か。覚えておきます。


日本文理も、確かに点差は離れた敗戦だったけれど、真っ向勝負に出て、引くところがなかった。新潟県の高校野球がレベルアップしたのも、攻撃力で対等以上にやれるようになったからだと思うのだけれど、文理のバッティングを見ていて、改めてそれを感じた。


守り勝つよりも、打ち勝つ野球。どんなにスーパーなエースがいても、点を獲らなきゃ勝てない。
よりレベルが高い投手が出てくる甲子園で勝ち抜くためには、県大会を全試合コールド勝ち(決勝はコールドがないけれど)するくらいの攻撃力が必要で、そこに安定した投手力があれば、なおよい。それは、2009年夏の日本文理が証明したことだった。


そういう意識をしっかりと植え付けてきたのは、大井監督の功績のひとつなんでしょうね。


サッカーのアルビレックスだって、リアクションサッカーからアクションサッカーに転換している。
より攻撃的に、アグレッシブに。
新潟のスポーツの流れが、そんな方向へ転換しつつある…。



2009年夏の甲子園で、日本文理が全国に向けて発信した野球は、どんなものだったか。その背景にあるものは何なのか。
それをもう一度振り返りたくなったら、この本を読むといい。
岡田さんの処女作は、素晴らしい力作です。

author:ぐっちい, category:野球
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勝って学べ

ちょっと備忘録的に。

Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で、今日まで連載されていた、巨人の原監督と糸井重里さんの対談

その内容がとても深くて、面白かった。

プロ野球選手についての話なんだけれど、それだけでは止まらないこと。


今日の内容で特に印象に残ったやりとりを、メモしておく。



糸井 やっぱり、なんというのかな、
   「勝ったときに学ぶことは少ない」
   という言い方が、よくされますけど、
   勝っても学ぶことっていうのは、
   じつは、すごく多いですよね。
 
原  そうですね。
   勝ったら、素直に学べます。
 
糸井 そうですよね。
 
原  学ぶものが、すごくあります。
   あるけれども、勝ってしまったうれしさで、
   その、学び取るべきものを
   すーっと通り過ぎるケースはありますね。
 
糸井 ああ、そうか、そうか。
 
原  勝ったときはそこを通り過ぎて、
   負けたときだけ、
   うーん‥‥って考える人がいますね。
 
糸井 はい。
 
原  やっぱり、考えるんだったら、
   勝ったときも負けたときと同じように、
   考えたほうがいい。
   考えないんだったら、両方とも考えないほうがいい。
author:ぐっちい, category:野球
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日ハムに学ぶ“交渉術のキモは「眼力」と「熱意」”

メジャー入りを表明していた花巻東高の大谷投手を、ドラフトで強行指名した日ハムが、ついに口説き落としたニュースは、最近のプロ野球の話題としてはかなりの大きさで報じられた。
なんてったって、NHK「ニュースウォッチ9」ではトップ扱いだったもんなぁ。まぁ、そこは、東大野球部の元エースである大越キャスターの面目躍如といったところだけれど。


そのニュース映像の中で最も目を引いたのは、大谷投手への説得材料として日ハムが作成したパワポの資料。
これはぜひ中身を見てみたいな、と思っていたら、本当に日ハムが公式サイトで公開してくれたのである。なんという太っ腹。なんという自信。


大谷選手との入団交渉時に提示した球団資料について

内容は、大谷投手自身の希望に基づき、夢を達成するためのロードマップを示したもので、過去のメジャー移籍事例(日本だけでなく韓国人選手の例も紹介されている)、他競技の事例を挙げ、細かいデータも入れて説明している。


細かい部分については、専門知識を持っている人から見ればツッコミどころもあるかもしれないが、ここまでのデータを、野球界だけでなく幅広い分野の専門家の協力も仰ぎながら作り上げた熱意は凄い。
そして何より、日ハムが大谷投手を口説き落とすことに成功した理由は、資料3ページ目を見ればよく分かる気がするのだ。


大谷投手がメジャーを希望する理由は、それまでの発言から、
MLBトップの実力をつけたい
▲肇奪廚把垢活躍したい
パイオニアになりたい
の3点であるとし、一番下には、こう書かれている。


「アメリカで野球がやりたい」ではない


「メジャーリーガーになりたい」ということと、「アメリカで野球がやりたい」ということは、同じことのように見えて、実は違う。
大谷投手にはメジャーへの強い憧れはあっても、「アメリカで野球がやりたい」という切実さがない。
日ハム側は、そこを見抜いて、熱意を持って説得すれば覆せると判断したのではないだろうか。
重要なのは、日ハムスカウトが「見抜く眼力を持っていた」ことであって、後は外濠から埋めていくネタとしてのデータ資料があれば、栗山監督のプレゼン力を持ってすれば、今回の大谷投手の翻意は何の不思議もないことではないだろうか。


批判とかやっかみばっかり言ってないで、他の球団も頑張れよ、と思うのだがなぁ。


そして、交渉事は、まず最初に、どれだけ熱意を相手に伝えられるかが勝負。そこで負けないでくださいよ、神田センセイ。と、アルビの方を見ながらつぶやいてみるw



個人的なことを言えば、やっぱりパワポをちゃんと使えるようにならないとダメだなと、切実に思ったのだった。
これくらいの立派な資料が作れるように、パワポをもっと勉強しよっと。

author:ぐっちい, category:野球
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イチローも気になるけれど、ムネリンも気になるのだ

昨日の朝は、7時半過ぎに突然テレビ画面に現れた「イチロー、ヤンキースへトレード」というニュース速報にビックリさせられたという人も多かったんじゃないだろうか。


しかも、その日のセーフコフィールドでのマリナーズ戦で、いきなり8番ライトで先発。
初先発が古巣戦で、しかも11年半プレーしたスタジアムで、大半をマリナーズファンが占める中で闘う。
そして、ヤンキースの先発投手が黒田である。
どこまで舞台装置を揃えたら気が済むのか、と言いたくなるくらいのドラマチックな展開。


そんな舞台で、マリナーズファンからスタンディングオベーションで迎えられ、移籍後初打席初ヒット、盗塁まで決めてしまうところが、さすがにイチロー。
この人は、とことんスター選手なのだなぁと思った。


トレードが発表された数時間後、ニューヨークではなくシアトルでの試合での出場という超スピード感は、日本ではなかなか体験できないもの。
やっぱりあれですかね、ヤンキースはイチローの新しいユニフォームを持ってシアトルに遠征してきて、現地で手渡しして慌ただしくポートレート撮影とかもやったんですかね。


一連の流れを見ていると、いかにこのトレード話が水面下で急ピッチに進んでいたかが窺い知れる。
話によれば、オールスターゲームの頃にはすでに話が持ち上がっていたとか。
つまり、私たちがダルビッシュがオールスターで投げるかどうかで盛り上がっていた頃、イチローはトレード話で揺れていた、というわけだ。


それでも、セーフコフィールドでのマリナーズファンのスタンディングオベーションに、丁寧におじぎをするイチローの姿は感動的だった。
イチローがなぜ、この時期に突然の移籍を決めたのかを、マリナーズファンは理解している。


「マリナーズを捨てて、ヤンキースへ行くのか」


というネガティブな捉え方をするファンも、中にはいるのかもしれないけれど、少なくともそれは表には聞こえてこない。聞こえてくるのは、イチローの移籍を悲しみつつも、新たな飛躍を応援したいという思いが大半だ。
この11年半という年月の中で築かれた、イチローとファンとの信頼関係は、それだけ深くて強い、ということだったんだろう。成績が上がらないチームの中で、孤軍奮闘してきたイチローのことを、ファンはちゃんと見てきたのだ。
移籍から10年経っても、未だにマリナーズファンからブーイングを浴びるAロッドのような選手もいるのだから、本当に「信頼関係の築き方」や「出て行き方」は大切、というのは、なにもMLBだけの話じゃない。



ところで、今回のイチローの移籍で、どうしても気になってしまうのがムネリンのこと。
イチローを追いかけてマリナーズに入ったばかりだというのに、イチローがいなくなってしまったことを、どう受け止めているのだろうなぁ。まさか、
「イチローさんと一緒にやりたいから、ヤンキースにトレードに出してくれ」
なんて、マリナーズのオーナーに直談判でもしてたりして…と思っていたら、こんなことを話していたようである。


http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/mlb/headlines/20120725-00000063-jij-spo.html


たぶん、イチローと離れたこれからが、本当のメジャー挑戦の始まりなんだと思うよ、ムネリン。

author:ぐっちい, category:野球
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選手宣誓

【選手宣誓全文】


東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。
被災された方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時の事や亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、
見せましょう、日本の底力、絆を。
われわれ、高校球児ができること、それは全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。


選手代表
 宮城県石巻工野球部主将
  阿部翔人





絶対忘れないように、個人的な備忘録として。


昨日のセンバツ高校野球開会式での選手宣誓。

前日のリハーサルを体調不良で欠席し、ぶっつけ本番で臨んだとは思えない、素晴らしい選手宣誓でした。

私たちも、しっかりと前進していかなければ、と思います。

author:ぐっちい, category:野球
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福島の特別な夏。

「福島の特別な夏。〜第93回全国高等学校野球選手権福島大会〜」
(ほぼ日刊イトイ新聞)

糸井重里さんが主宰しているサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を、ほぼ毎日見ている。
そこでの糸井さんのエッセイや、様々な連載を眺めながら、時折目からウロコが落ちてみたり、良品と思わぬ出会いをして「いい買い物」(散財ではないぞ、決して)をさせてもらうこともある。
最近も、ここで吉田戦車さんの「逃避めし」という本が出たことを知り、市役所前の北書店に駆け込んで注文をした。
北書店の店長さんは早速、ノートPCの検索画面を眺め、
「おお、これは見逃してた。面白そう」
と言いながら発注してくれた。で、ついさっき入荷の連絡が来た。すぐに取りに行かなくちゃ。



さて、その「ほぼ日」で、ずっと読んでいた連載があった。


「福島の特別な夏。」


東日本大震災によって発生した福島第一原発事故は、あまりにも大きな影響を、あまりにも広範囲にもたらし、未だに終息の気配すらない。
そんな中、どうにか開催にこぎ着けた夏の甲子園福島県予選を、「ほぼ日」クルーの永田さんという人が追いかけた。聖光学院が戦った甲子園まで。


同じ福島県でも、直接被害を受けた学校もあれば、震災の影響をほぼ受けなかった学校もある。
しかし、この夏が、全ての学校、全ての選手たちにとって、特別なものになってしまった。


それが政府のせいなのか、東電のせいなのかなんて議論は、ここでする気はないし、あまり意味がない。


ほんの半年前までは当たり前にできていた「野球をする」という日常が、当たり前ではなくなった。その事実の、ずっしりとした重さ。
でも、その重さを背負いながらも、選手たちは「特別な夏」を、「いつもと変わらない夏」と同じように戦おうとしているように見えた。



その日々を、関係者や選手たちと向き合いながら、淡々と、丹念に追う連載を読みながら、ふと思い出したこと。



原発事故の警戒区域内にある双葉町に、福島県立双葉高校という学校がある。
過去3度、夏の甲子園に出場したことがある伝統校なのだけれど、その双葉高校が初めて甲子園に出場した夏のことを、なぜか覚えている。


江川卓が「怪物」と呼ばれ、広島商が優勝した1973年夏。


なぜ双葉高校を覚えているかというと、ユニフォームの袖に、原子力マークが入っていたからだ。
子ども心にも、そのインパクトは強かった。
調べてみると、福島第一原発が営業運転を開始したのが1971年。
「原発の町」という称号は、当時はとても誇るべきことだったんだろうと思う。
40年後の出来事など、想像した人はほとんどいなかっただろうし、「いつもの夏」は永遠に続くと信じてたはずなのだ。


双葉高校野球部は、震災前は40人ほどいた部員が散り散りになり、避難先で転校してしまったりして、夏の福島県大会では15人で戦ったという。
来年は、どうなるか分からない。学校自体の先行きも分からない。
そして、同じ立場に立たされている学校は、双葉高校以外にもたくさんあるし、サッカー少年もラグビー少年も…たくさんのスポーツ少年少女たちが岐路に立たされているのだろう。


山脈ひとつ隔てた隣県で、同様に原発を抱える新潟にとっても、「福島の特別な夏」は、決して他人事じゃない。
もしも「起こるはずがないこと」が起こり、当たり前が当たり前でなくなったとき、私たちはどう考え、どう行動するだろうか。本当に、色々なことを考えさせられる連載だった。

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パラグアイ戦の前に野球もね
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Twitterのつぶやきを眺めていると、昨日は朝からパラグアイ戦に向けてキアイを入れまくっている人が多かったのだけれど、私はその前に、エコスタへ西武vs日ハムのナイトゲームを観に出かけていた。
予告先発は、西武・岸、日ハム・矢貫。岸(貴章似)のピッチングが新潟で観られるとあれば、これはもう行くしかないではないか。いや、もちろん、とっくの昔にチケットも駐車券も購入済みではあったのだけど。

想定外はW杯の日本の試合と日程がぶつかってしまったことだったが、幸い、サッカーの方は23時キックオフ。いくらなんでも、それまでには野球は終わるだろう。
しかも、岸は、
「サッカーもあるから、みなさんが早く帰れるように、自分のピッチングで早く試合を終わらせます」
と発言していたらしい。よぉし、それなら20時半までには終わらせてくれよ、岸クン。

仕事を終えてから駆けつけたので、球場に到着した時にはすでに3回表の日ハムの攻撃中。
あろうことか、6-0で日ハムが勝っているではないか(稲葉のホームランとか二岡のタイムリーツーベースとかが出たらしいのだが、しっかり見逃した)。
いや、別に西武ファンではないし(パ・リーグなら断然ホークスだ)、どちらかといえば日ハムの方が好きな選手が多いのだけれど、今日だけは話は別。
マウンドにはまだ岸がいたが、早くも暗雲が漂う展開である。

一方の日ハム先発の矢貫は、プロ2年目で未勝利だが、キレのあるいい球を投げている。西武打線が全く打てる気配がない。
よし、岸がダメなら矢貫に頑張ってもらって、完封でもしてもらおうと、あっさり方針転換w そうすれば、少なくとも21時前までには余裕で終わるだろう。

渡辺久信カントクは、なかなか簡単には岸を交替させず、岸の方も少しずつ立ち直って、中盤は投手戦のような引き締まったゲーム展開になった。
そこに、西武・片岡、日ハム・森本稀哲(ひちょり)、小谷野などの「これぞプロ」なファインプレーが出て、盛り上がるエコスタ。
豪快なホームランや投手の快投もいいけれど、やはり「プロの凄味」を感じさせてもらえるのは、何と言っても守備だよね。

そして、別な意味で「プロだなぁ」と思ったのが、ひちょり君。
私は三塁側2層目にいたので、目の斜め下にレフトの守備位置にいるひちょりがよく見えたのだけれど、彼のサービス精神旺盛なパフォーマンスで、一気にスタンドが沸いた。
9回裏、6-2で日ハムリードの最後の守備に入る前に軽くキャッチボールをしていたひちょりは、おもむろに三塁側スタンドの方に向き、サインを送るしぐさをしてセットポジションをとったと思ったら、スタンドに向かってボールを投げ入れたのである。
そして再びキャッチボールを始めると、今度は三塁側とレフトスタンドのファンが「ボールを投げてくれ」とひちょりに猛アピールw
すると、彼は「困ったなー」といった仕草をした後、スタンドを煽るだけ煽って、今度はレフトスタンドにボールを投げ込んだのだった。

さすが、「新庄のハートを受け継ぐ男」。これで、新潟に「ひちょりファン」が激増したのは間違いないw

9回裏、日ハムは抑えのエース建山が登場したので、どうにか21時には終わりそうだなと思っていたのだが、実は問題はここからだったというのが、野球の一筋縄ではいかないところw
まず、建山が打たれて2点差になり、次に出てきた武田久が四球連発で二死満塁(ニガワラ)。火消しどころか火に油を注ぎそうになる事態に、スタンドの雰囲気も一変してしまった。
サッカーに間に合うように帰りたいと思っているスタンドからは、武田久がストライクを獲ると拍手が湧き起こるw

どうにかこうにか武田久が、一発逆転の大ピンチを「奇跡の無失点」で試合を終わらせてくれたのが21時20分頃。
あー、矢貫ってば、プロ初勝利ですか。それは貴重なものを観た。いいピッチングだったし、これをステップに勝ち星を重ねてほしいなぁ。

しかし、帰ることを最優先して、貴重なヒーローインタビューも聞かずに球場を出てしまい、何だか申し訳ないw
author:ぐっちい, category:野球
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