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ベンチの監督にマイクをつけてみたら

最近、野球のアルビレックスBCのホームゲームで、Ustream配信を試験的に行っているのをご存知だろうか。


http://www.ustream.tv/channel/albibc


これは、アルビBCの橋上監督にマイクをつけてもらい、カメラをベンチ内に持ち込んで映像と音声を配信するという試み。


私もアルビBCがUst配信を始めたことは知ってはいたのだが、実際に見たことはなく、このプロジェクトの仕掛けをやっている人が知り合いだったため、批評を頼まれて初めて見てみた。


 


いや、これ、面白いわw



橋上監督がよくつぶやく、というか、ぼやくぼやくw
まさに、師匠・ノムさん譲りww


「なんであの場面で、あそこに投げるかなぁ〜」
とか、
「あ〜、こういうところがまだまだ甘いんだよ」
などとボヤキまくり、走塁ミスをした選手を呼んで、
「お前の気持ちは分かるけどな、でも、バッターは4番なんだよ。そこをよく考えろよ」
と諭す。

ゲスト出演した古田敦也が、
「あれは“つぶやき”を超えてますねw 僕より橋上さんの方が、野村監督の血を受け継いでいると、改めて思いましたw」
と言うほど、とにかく含蓄のあるボヤキのオンパレードなのである。


監督の野球観やマネージメントがあからさまに見えるので、監督としては若干ツライ試みなのかもしれないけれど、それにOKを出した橋上さんって人は、なかなかの器、という気がする。



さすがに、同じことをNPBでやるというのは難しいだろうから、これはもう、独立リーグの自由度の高さによる特権、と言ってもいい。
まずはBCリーグならではの楽しみ方の提供という意味で、ぜひ続けていっていただきたい。



他にも、スタジアム内のミニFMによる実況中継や、審判マイクなど、いろいろとやれそうなことは試してみればいいと思う。
実際、ラグビーでは早明戦や日本選手権決勝のような主要試合では、スタジアム内でミニFMによるルール解説を行っている。ラグビーにできるなら、野球だってサッカーだってできるんじゃない?



さて、この試み、他のスポーツにも使えないものか。
まずはJリーグで、審判マイク、やってみません?



明日、エコスタで行われるアルビBCのホームゲームで、またUst配信を行うそうなので、関心がある方はぜひ覗いてみては。

author:ぐっちい, category:BCリーグ
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高津が来る

1月18日にアルビレックス新潟の新チームがスタートして以降、各方面からいろいろなニュースが飛び込んできて、ちょっと愉快な気分になっている。


スクールコーチのナルとキデさんが退団して、次のステップに進むことになったと聞いたら、入れ替わりの後任人事の話も聞こえてきた。


さらには、野球のアルビBCに元ヤクルトの高津臣吾投手が入ることになったという話まで入ってきた。
そうか、アルビBCの新監督、橋上さんだもんなぁ。ヤクルトつながり。


新聞記事によれば、高津は、
「若い選手にチャンスを与えるための独立リーグに自分が入っていいのかと悩んだが、ぜひ手本になってほしいと言われて決断しました」
と語っている。


あの高津のシンカーを、新潟で見られるとなれば、新潟にとってもプラスになるのは間違いない。「ホンモノ」を目の当たりにする経験は、何にも代え難い。
そして、サービス精神の塊のような選手だから、プレー以外の部分でも、新潟の盛り上げに大いに貢献してくれるだろう。
そのあたりの「プロ意識」を学べることにも価値がある。


今シーズンの開催休止を決めるリーグが出るなど、プロ野球独立リーグの経営は、どこも大苦戦している。
BCリーグは頑張っている方だと思うけれど、楽ではないことには変わりない。
その中で、目玉となる選手、スター性のある選手を連れてくることの意味は、かなり大きいと思われる。生き残りを賭けての企業努力が続いている。


 


さて、今日からサッカーアルビは高知キャンプ。
毎日入ってくるキャンプレポートを楽しみにしよう。

author:ぐっちい, category:BCリーグ
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いつか、どこかで
NEC_0616.jpg
アルビBCのプレーイング打撃コーチとして、2年間新潟で闘ってくれた「キャプテンネレー」こと、根鈴雄次さんの送別会。

1年以上ぶりの再会が、送別会とは。

真のプロ魂を持った根鈴さんを失うことは、BCリーグにとっても、アルビBCにとっても、あまりにも大きすぎる。これは断言してもいい。
チャレンジするべき時期に守りに入って、一番大切にするべき選手を守ろうとせず、こんな形でみすみす損失してしまうことの意味を理解できない球団は、どこへ向かおうとしているのだろう。話を聞けば聞くほど分からなくなる。


来年、新しい新潟県立球場で、根鈴さんのホームランが見たかった。

「必ず、BCリーグに戻ってきますよ」

という言葉、しかと胸に刻みましたよ。


ありがとう、キャプテンネレー。いい野球人生を。
最後に会えて、本当によかったです。

いつか、どこかで、また会いましょう。
author:ぐっちい, category:BCリーグ
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アルビBCはどこへ行く
今年からスタートしたプロ野球独立リーグ「北信越BCリーグ」も、レギュラーシーズンが終了。
新潟アルビレックスBCの戦績は次の通り、ということになった。

18勝52敗2分 4位(最下位)
勝率0.257
ゲーム差 3位信濃と15差、首位石川とは27.5差


4チーム中ダントツ最下位。結局試合は2試合しか見に行けてないので、試合そのものについては語れることは少ないのだけれど、合同トライアウト、ドラフトによる選手分配と、まずは全チームがほぼ横一線の戦力でスタートしたリーグ戦で、ここまで「ひとり負け」するというのは、ちょっと考えられない。
シーズンが始まる前に、いろいろと見聞きしてきたことから抱いていた懸念が、ここまで見事に現実化してしまうと、何ともやるせない気分になってしまうが、1年目の成績そのものについてあれこれ重箱の隅をつついても仕方がないとも思うので、これ以上は何も言うまい。
しかし、ここまで「ひとり負け」してしまった最大要因は「指導者の差」というのが関係者を含む大方の評価。そこが問題なのだ。

そんな折、一時辞意をほのめかしていた後藤監督が、紆余曲折の末、一転続投ということになった。
本来なら、
「まだスタートしたばかりだし、若葉マーク監督なんだから、今年は我慢して来年こそは力を発揮してもらおう」
と言いたいところなのだが(実際、ソリさんだってそうやって監督として大きくなったのだし)、今回ばかりはそうも言っていられない。
采配云々よりも、監督として一番重要な能力である「チームマネージメント力」が欠けていることが分かってしまった人物の続投を許すという球団の判断には疑問符を付けざるを得ないからである。

後藤監督が貫いてきた徹底した「放任主義」は、ジャイアンツやヤンキースなら通用する部分もあるのかもしれないが、どこか自分に対する甘さを持った選手が多い独立リーグには向いていない。
初代リーグチャンピオンになった石川ミリオンスターズ・金森栄治監督と2位の富山サンダーバーズ・鈴木康友監督は、どちらも選手としても指導者としても実績がある人たちだが、シーズン前に選手を集めて、異口同音にこう言ったそうである。

「心配するな。お前たちのことはオレが上手くしてやる」

プロ選手と肩書きはついていても、技術的な問題や精神面の問題で上のレベルで野球ができない選手が大半の独立リーグは、放任主義が通用するほど甘くはない。そのことを指導者が理解できているかどうかでここまで差がつく、という典型例のようなシーズンになってしまった。
そして何より、肝心な選手の人心掌握が全くと言っていいほどできていないというのは、指導者として致命的ではないのか。

発足以来試行錯誤が続いたBCリーグも、来季からは福井と群馬の2球団が入り、将来的にはさらに拡大する方向で動いている。その中で、アルビレックスBCの迷走ぶりばかりが目立つ状況はどうにかしないといけないと思うし、アルビBCに関わっている人は誰もがそう考えているはずだ。それが、まるで流れに逆行するかのような監督続投ではチームが前進していけるとはとても思えない。むしろ、失うものの方が大きすぎることを考えると、そっちの方が怖いのだ。
同じアルビでも、チーム発足当初からチームの成長状況に応じた適材適所の監督選びを続けてきたサッカーとは、そこで大きな差がある。

今日、後藤監督の会見があるそうだが、そこで今シーズンをどう総括し、来季に向けてのチームの方向性をどう示すのか。それをじっくりと聞かせていただいてから、もう一度よく考えてみたい。
author:ぐっちい, category:BCリーグ
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熱夏2007
熱夏2007

北信越BCリーグより暑中見舞いが届きました。

北信越BCリーグは今日と明日、選抜チームがNPBイースタンリーグ選抜との交流戦を行います。

7/31 18:00試合開始 富山アルペンスタジアム
8/1  18:00試合開始 三条市民球場


ぜひ足を運んでみてください。
author:ぐっちい, category:BCリーグ
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アルビBCユースチーム
ユースといえば、思い浮かぶのはまずJリーグ。
プロ野球もJリーグユースのような下部組織を持って選手を育成するようにすればいいんじゃないかなーと思ったことがあったのだけれど、この度、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブにユースチームができるそうである。おおお?

これは、平成14年度から「新潟クラブ」という名称で活動してきたKボール(※注)新潟県選抜チームを、「新潟アルビレックス・ベースボール・クラブKBユース」という名称で、ユニフォームや指導などを全面的にバックアップするというもの。
ユニフォームやチームロゴは 新潟アルビレックスBCと同じものを使い、マイクロバスもアルビBCとスケジュールがバッティングしなければ同じ車両が使え、アルビBCホームゲーム無料招待、試合運営の体験学習、アルビBCコーチングスタッフによる技術指導も受けられる。

選手は、新潟県内の中学3年生18名を選考し、KB野球連盟主催の全国大会(8月と11月)を目指すとのこと。
今週の土日に長岡で、各地区から推薦された者から9名程度を選抜する第1次選考が行われ、7月26・27日に県大会での試合結果や試合でのプレーを参考に9名程度を選抜する第2次選考が予定されている。

てことは、つまり、アマチュアである県選抜チームに、プロである独立リーグ球団がスポンサーに付くようなもので、このチームに入ったらゆくゆくはトップ昇格…というようなことではなく、Jリーグで言うところの下部組織とは別物のようだ。
いずれにしても、新潟の野球レベル向上を中学生世代からバックアップしようということだから、面白い取り組みだと思うし、独立リーグからこのようなプロアマ交流の先鞭をつけて、日本の野球のプロとアマのぎくしゃくとした関係を改善するきっかけ作りが出来れば、独立リーグの認知度も存在価値も上がっていくのではないだろうか。長期的視点で見ていきたい。

ところで、Kボールって名前だけは聞いたことがあったのだけれど、県選抜チームが組織されて全国大会も開催されるほど定着しているものだったのだなあ。知らなかった…。
新潟県内での普及度はどの程度なんだろうか?


※Kボールとは
素材は軟式と同じゴム製で、重さ・大きさは硬式と同じ。さらに中身が空洞であるため衝撃加速度・圧縮荷重値は硬式ボールの約1/3。ケガが少なく、骨格が固まっていないジュニア・ジュニアユース世代が軟式野球から硬式野球に移る際の筋力障害を防止し、スムーズに移行することができる。
詳しくは、日本Kボール少年野球連盟公式サイトをどうぞ。
author:ぐっちい, category:BCリーグ
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彼らの現在地
試合後いつ以来なのかも分からないほど久しぶりの鳥屋野球場は、風が強かった。

我が社の筋金入り野球オヤジWさんと一緒に、内野指定で観戦。高熱でふらふらになりながら精力的に働くテツ隊長(死なない程度にホドホドにひとつ)と話をしたりしながら試合を観た。

前回の開幕戦は試合開始が遅れたのとサッカーとのハシゴであったこともあり、少ししか観られなかったけれど、ようやくじっくり観ることができた。そうなると、前回は分からなかったことが、いろいろと見えてくるものだ。

今の北信越BCリーグは、元も子もない言い方であることを恐れずに言うならば、プロ野球というよりはアマチュアに毛が生えた程度、というのが現時点でのレベルだと思っている。
NPBに近いレベルを求めるのなら、前日神宮で観た東京六大学の方が、選手の基礎技術も体つきもはるかにプロらしいし、打球の速さも投手の投球術も、NPBにかなり近い(全国から一定以上のレベルの選手が集まったプロ予備軍なのだから、当たり前と言えば当たり前だが)。

でも、今はまだそれで仕方がない、と思う。

根鈴さんが主人公のノンフィクション「月給12万のヒーロー」の一節にもあったが、独立リーグでプレーするような選手は、どこか自分に対する甘さがあり、才能はあっても自分を追い込むことができずに上に行けない者が多い、という。
実際、新潟の選手も石川の選手も下半身が華奢な選手が多く、走り込みや基礎トレーニングといった過去からの積み重ねが足りないような印象を受ける。(ハッキリ言って、根鈴さんは別格過ぎる)

例えば、新潟の先発の宮本投手は、とても威力があるいいストレートを投げるが、制球力がなく、いい球が2球続かない。ランナーを出すと押さえが利かなくなり四球を連発してしまうのは、下半身の弱さから来るんだろうなあ、ということが、その体つきからも容易に想像がついた。
もっと下半身がしっかりすれば、あれだけのストレートを持っているのだから、もっと上のカテゴリーで投げられるだろうにと思うと、とてももったいない気がする。
逆に言えば、これから下半身強化トレーニングに取り組めば、もっといい投手になれる、ということ。伸び代はいくらでもあるのだ。

4番DHの小西選手は残念ながらノーヒットだったけれど、もともと慶応で3番を打っていた選手でもあり、打席に立つ姿やボールの見逃し方にも好打者の雰囲気がある。これは教えられて身につくものではなく、彼が持っているセンスや才能によるものだろうし、ツボにはまれば、かなりいいバッティングをしそうな感じだ(根鈴さんもその打撃センスは絶賛していた)。
しかし、DHをやっていることでも分かるように、彼には「守れない」という最大の弱点がある。DH制ではない大学野球ではどこを守っていたのか分からないが、その弱点さえなければ…と思わずにはいられない。

宮本投手や小西選手に限らず、どの選手もどこか光るものを持っているのは見えるのだけれど、少しずつ足りないものがある。その「足りないもの」が、今、彼らが「ここ」にいる要因になっているように思えるのだ。

それを自覚して自分を追い込んでいける選手が伸びていくのだろうし、そういう選手にはきっと、次のステージへの挑戦権が与えられるはずだ。

そんな中、一際目立っていた選手がいた。石川のショートを守っていた内村選手。
体は小さいが、下半身がしっかりしていてキビキビとした動き。イレギュラーバウンドしたゴロも難なくさばき、基本プレーがしっかりしている選手だった。
テツ隊長によれば、去年まで社会人野球のJFE西日本でプレーしていた選手で、出場機会を求めて北信越リーグに入り、石川の金森監督は、
「何とかして、1年で上のカテゴリーに上げたい」
と言っているほどの期待の選手なのだそうだ。
素晴らしい守備に比べてやや非力な打撃が向上すれば、かなりいいところまで行けるかもしれない。

新潟にも、シートノックで強肩っぷりを披露し、試合でもうまい打ち方でタイムリー二塁打を放った小野選手など、可能性のありそうな選手は複数いる。
あとは本人たちがどれだけ、自分自身の野球人生のために頑張れるか、だ。

そして、そんな選手たちの成長過程を見届けていくつもりで球場へ足を運ぶのも、北信越BCリーグの魅力的な楽しみ方のひとつ、ではないだろうか。
author:ぐっちい, category:BCリーグ
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あるプレスリリース
昨日の夕方、新潟アルビレックスBCから1枚のFAXが届いた。


故障選手のお知らせ


内野手 登石 卓選手 背番号5

5月6日対富山サンダーバーズ戦においてデッドボールによる右前腕尺骨骨折により全治3ヶ月と診断されました。
これにより5月7日付で選手登録抹消となりましたのでお知らせいたします。尚、抹消後の処遇に関しましては現在未定です。決定次第ニュースリリースにてお知らせいたします。



登石選手のケガについては耳にしていたので覚悟はしていたのだが、

「選手登録抹消」「抹消後の処遇未定」

という文字に、プロの端くれである独立リーグの選手が置かれた立場の厳しさを改めて実感する。

先月、ドカベンでの定例飲み会で、登石選手のお父さんにお会いすることができた。
アルビBCのキャップを被って登場したお父さんは、根っからの野球好き。茨城ゴールデンゴールズやアルビBCで野球への夢を追い続ける息子のことを心から愛おしく思い、そしてリスペクトしている様子が言葉の端々から伝わってきて、しみじみと感動した。
菊地くんのお父さんもそうだけれど、プロのアスリートとしての道を歩く息子のことを、ご家族は心配しながらも本当にリスペクトしている。

それだけに、病院のベッドの上で目を真っ赤にして悔しがっていたという登石選手と、それを見守るしかないお父さんの心情はいかばかりか、と思う。

まだシーズンが始まったばかりで、本領発揮はこれからだと思っていた矢先のアクシデントは、選手たちにとって、NPBやJリーグとは比較にならないほどの厳しい現実を突きつける。
ゆっくりケガが治るのを待ってくれるほど、独立リーグは甘くない。オープン戦で骨折した木ノ内選手に対しては、練習生としての登録を認めたアルビBCだが、今回はどのような判断を下すのか。ある程度の対応はしてくれるだろうという淡い期待はあるが、ダメならダメで、受け入れなくてはいけないことだと思っている。

「昨日まで隣のロッカーにいて談笑していたヤツが、翌日にはいなくなる」

というアメリカの3Aや独立リーグでの経験を語ってくれたのは根鈴コーチだった。開幕したばかりの北信越BCリーグも、紛れもない独立リーグ。
選手たちには、どんなに厳しい環境であっても大好きな野球がやれる、今この時の幸せを感じてほしい。そのために飛び込んできた世界なのだから。
author:ぐっちい, category:BCリーグ
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ゼロの原点
ボールパークタイム数年前まで、「Ballpark Time!」という不定期刊の野球雑誌があったのをご存じだろうか。

日本のプロ野球だけでなく、アメリカのメジャーリーグやマイナーリーグ、独立リーグを多く取り上げていた少々マニアックな雑誌で、その美しいカラー写真とユニークな切り口のインタビュー記事にひかれて、書店で最新刊を見つけるたびに喜び勇んで買っていた。全巻買えたわけではないけれど、今でも、捨てずに保存してある。

2001年に発行された創刊号には(表紙がレッドソックス時代の野茂だ)、当時マイナーリーグ1Aでプレーしていた根鈴雄次さんのインタビュー記事がある。

根鈴さん


その中で、大学を卒業してからすぐアメリカへ飛び込んだ理由や、マイナーリーグでの選手生活について、熱っぽく語っている。
先日お会いしたときも、がっしりした体つきとは裏腹のキュートな笑顔(!)と、マグマのような熱さを内包した内面のギャップが何とも言えず魅力的な人だな、という印象を持ったけれど、とにかく野球の話になると止まらない。村山テツ隊長と3人、けやき通りの某ステーキハウスで4時間も粘りながら話は尽きず、まだまだ話足りない気分で別れなければならなかったのは残念だった。

来週28日からの北信越BCリーグ開幕を前に、4球団はそれぞれオープン戦を闘っている。
残念ながら、新潟アルビレックスBCは思うような結果が出ていない。これには後藤監督の方針もあり、あえて苦戦をすることを想定した戦いをしている面が多々あるので何とも言えないけれど、早く結果がほしいのは、監督も選手も同じだろうと思う。
ただ、こういう苦しいときこそ、プレーイング打撃コーチである根鈴さんに求められる役割は大きいはずで、まだまだ未熟な他の選手たちを、力強く引っ張っていってほしいと願うばかりだ。

「新潟は、サッカーもバスケも、ゼロから作ることには慣れてますから。野球だって、勝ち負けはともかく、気持ちの入ったプレーを見せてくれれば、ファンはついていくと思いますよ」
などと、場の勢いでエラそうなことを言ったものだと自分でも思うけれど、根鈴さんは真剣な眼で聞いてくれた。大丈夫だ、新潟は。この人がいる限り。

野球をサポートしようというファンも、結果をすぐ求めようとせずに、サッカーやバスケで体験した「ゼロから創り上げる」ことの原点に立ち返って、じっくりと応援していってほしいと心から願う。
author:ぐっちい, category:BCリーグ
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オフィシャルプログラム出ました
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週刊ベースボール別冊青葉号「北信越BCリーグオフィシャルプログラム」が発売されました。

おや、腹黒ライターさんが仕事してますよ(にやにや)

新潟、長野、富山、石川の4球団の全選手、監督、コーチ陣の顔とプロフィールが出てます。
みなさま、ぜひ読んでください。

ワタクシ的に受けたのは、根鈴さんの「好きな女性のタイプ」。はいはい、愛妻家でいらっさって何よりだす。
author:ぐっちい, category:BCリーグ
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