2019年06月13日の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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No rain,No rainbow

苦しい試合になることは覚悟していた甲府戦。その通りの試合になったばかりか、本来は徹底マークして自由を奪っておかなくてはいけないウタカやドゥドゥを、なぜかフリーにして仕事をさせてしまうという結果の0-2。これ以上ない完敗だった。

 

そうなると、書きたいことは山ほどあっても、筆が止まる。我ながら情けない。

 

で、そんなこんなで岐阜戦は、以前から決めていた通り、ビッグフラッグお広げ隊の貸切バスに便乗させていただいて、初めての長良川競技場だった。

 

 

 

すぐ近くに、金華山。その頂上に岐阜城がそびえ立っている。お城が見えるスタジアムなんて、他にあるのかな。

もちろん初めて見た岐阜城だけれど、あんなに険しい山の上にあるとはなぁ。新潟県内で山の上にある城といえば村上城だけど、山の険しさのレベルが違う。そりゃー、織田信長も攻略に8回もチャレンジせざるを得なかったわけだ。

 

スタジアムに着いてから、会う約束をしていた岐阜サポの「ぐん、さん」と、名古屋サポの「ラグさん」とご対面。ぐん、さんは去年、ビッグスワンでお会いしているので、お久しぶりの再会だった。

 

ぐん、さんからは、前回もそうだったのだけれど、岐阜サポーター有志で発行しているタブロイド紙と、ギッフィーキャンディをいただいた。ギッフィーキャンディ、金太郎飴になってる。しかも、フタにギッフィーのサインがプリントされてる。いいなぁ、これ。アルビくんバージョンも欲しい。

 

 

新潟みやげとして、勝ちの種と、小川佳純キャンディをプレゼント(ぐん、さんはFC岐阜誕生以前は名古屋サポだったので)したのだけれど、よくよく見たら、ギッフィーキャンディもアルビの選手キャンディも、同じ岐阜の「山中製菓」製。えっ、岐阜w

岐阜の人に岐阜産のものをプレゼントしてしまったではないかw

 

ラグさんは、小林裕紀を熱心に応援している女性サポの方も一緒で、新潟時代のユーキコバヤシの話などをしばし。

 

「コバユ(名古屋サポの間ではそう呼ばれている)はサポーターに愛されてますよ」

 

と、ラグさん。裕紀はつくづく、いい移籍をしたと思う。

 

長良川競技場はスタグルのレベルが高いという評判だったので、人気の飛騨牛串焼を。これがまた、とろけるような美味しさだった。ビッグスワンの越後もち豚串焼も美味しいけどな!

 

 

この試合、新潟は前節から選手をガラリと替えた。目立つのは、SBを左右とも替えたこと。甲府戦翌日の松本山雅との練習試合(5-0で勝利)で活躍した堀米(ゴメス)とサムエルが入った。そしてボランチには久しぶりにスタメンのサチロー。

ようやく、競争原理がきちんと働いたメンバーと言うべきか、流れを変えるために刺激が必要だったからこそのメンバーチェンジと言うべきか。どっちもだな、たぶん。

右SHの位置にフランシスが入ったので、サムエルとフランシスの右サイドコンビということになった。結果的に、ここがキーになった気がする。

 

ゲームメイク役はトップ下の善朗と左SBのゴメスが担い、2人とも得点シーンの基点となっていた。先制点を引き出したゴメスのFKもお見事。

善朗は、すっかりチームの中心になったなぁ。もはや、善朗のいない新潟は考えられない。それもあって、この試合からゴール裏のコールが「タカギ」から「ヨシアキ」になり、新チャントもお披露目になった。新チャントは、小林裕紀のリニューアル版。「ユーキ コーバヤッシー」の部分が「タカギ ヨッシアッキー」になった。ラグさん、耳に入りましたか?(頭に残ってないと思うけどw)

 

攻撃面は、メンバーチェンジ効果が感じられたのだけれど、守備の不安定さは全く変わらない。バイタルエリアがら空き問題とか、簡単にクロス上げさせすぎ問題とか、ボールウォッチャー問題とか。2つのPKはまさに、問題が何も解決されていないことを示すもので、2つ目のPKをあの前田遼一がまさかの失敗をしてくれなければ、この試合、よくて引き分け、最悪逆転もあり得た。少なくとも、新潟の3点目は生まれていなかったかもしれない。

 

ああ、ありがとうマエリョーさん!(こんなセリフを吐く日がやってこようとは)

 

終始グダグダだった岐阜の低調さに助けられた部分も多く、タイトなチーム相手に同じようなプレーができるかは分からない。次の栃木戦が試金石になる。

この試合は勝って4連敗で止めることが最低限だったと思う。新潟はひとつ勝つだけで喜び過ぎてしまうから連勝できないと言われる。それはもう終わりにしよう。

 

 

ハワイのことわざに、

 

「No rain,No rainbow」

 

という言葉がある。「雨が降らなければ、虹は出ない」という意味だけれど、出番がなくても真摯に練習に取り組み、チャンスをつかんで結果を出したゴメスやサムエル、サチローたちのプレーが、「雨の後の虹」だったかもしれない。

しかし、勝利が美しい虹となって一瞬目の前に姿を表したとしても、虹のままである限り、時間が経てば消えてしまう。虹を確かな未来への架け橋に変えられるかどうかは自分たち次第だということを忘れちゃいけないんだ。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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