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本日の2冊
開幕1週間前でもあるし、今朝は久しぶりに「FEEEVER2!!」を聴きながら出勤。
「オメキメレキショー」は気分がハイテンションになるなあ。

昨日は諸般の事情により一日中両親の運転手&荷物持ちをしていたため、アピタ新潟西店の「Jリーグ開幕前夜祭」には行けず、ラジオも聞くヒマがなかった。うーん、残念。

その代わり、帰宅してからようやく、昨日のラグビー日本選手権のビデオをチェック。
結果は、東芝が早稲田を一蹴した試合であったし、局面での強さ、したたかさ、スペースに対する意識(スペース・マネージメント)では、やはり東芝は早稲田の遥か上を行っていた。
10回戦っても、早稲田は東芝には勝てないかもしれない。それくらい、トップリーグ上位と大学では力の差がある、ということだ。
でも、アイディア溢れるプレーで東芝を翻弄した場面も多くあり、大学王者としての力は十分に発揮したんじゃないだろうか。この試合を最後に卒業していく五郎丸ら4年生たちの、次のステージでの活躍が楽しみ。
一方の東芝も、試合終了間際に立て続けに早稲田に2トライを許したことは、集中力の問題だったのか分からないが、準決勝のサントリー戦に向けて課題になっただろう。あのような隙を見せているようでは、サントリーには勝てない。



さて。最近読んだ新刊雑誌2冊。


SMR最新号
SMR(スポーツマネジメントレビュー)2008 vol.8

メイン特集は「SMRが選んだ『スポーツ名勝負』。」
取り上げられている名勝負は、プロ野球日本シリーズ「西武ライオンズ×ヤクルトスワローズ」、箱根駅伝「順天堂大学×東洋大学」、Jリーグチャンピオンシップ「横浜F・マリノス×浦和レッズ」、テニスウィンブルドン選手権決勝「ナブラチロワ×エバート」、ラグビーテストマッチ「日本×スコットランド」。

「Number」等のスポーツドキュメントと違い、そこはSMRらしい切り口で、その試合に臨んだ監督、スタッフ、選手が選び取った戦術・戦略、チーム力、監督力を、データと証言を元に分析。その勝因、敗因を検証した内容だ。
2004年度Jリーグチャンピオンシップは、当時マリノス監督であった岡田日本代表監督自らが、試合前にどんな考えでどんな準備をしたか、ということがモノローグ形式でリアルに語られているのが興味深い。

また、ワタクシも秩父宮ラグビー場で観戦した89年の日本ラグビーの歴史的勝利「日本×スコットランド」については、当時の宿沢広朗日本代表監督(故人)の著書「TEST MATCH」でも詳細に述べられている通り、選手たちにいかに「勝つイメージ」を植え付けていったか、ということが中心に書かれている。

これは、先日NHKで放送された「爆笑問題のニッポンの学問」で、スポーツメンタルトレーニングの第一人者・高妻容一東海大教授が語っていた、

「勝つと思うな、『勝つ』とイメージせよ」

というテーマに通じている。

スポーツの勝負とは、データに裏付けられた心理戦であり、準備の質が明暗を分ける。その背景を探ることで、スポーツはまた味わいを深くする。本格的なスポーツシーズンを前に、そんなことを改めて教えてくれる特集だった。
ひとつひとつのプレーの裏に隠されているものを推理しながら、スポーツが持つ醍醐味と奥深さを楽しみたい。

(参考図書)
TEST MATCH―宿沢広朗の「遺言」 (講談社+α文庫)
TEST MATCH―宿沢広朗の「遺言」 (講談社+α文庫)
宿沢 広朗
(スコットランド戦を前に、監督とスタッフがどのような考え方で準備をし、勝利に結びつけていったかの流れから、「世界と戦うために何が大切か」が理解できる。選手たちのモチベーションを上げるために「スコットランドに勝つ千載一遇の大チャンスだ」とミーティングでぶち上げたものの、選手の大半が「千載一遇」の意味を知らなかったなんて笑えるエピソードも)



ラグビークリニック 2008年 04月号 [雑誌]
ラグビークリニック 2008年 04月号 [雑誌]

特集は「ゲームコントロール」。巻頭のジョン・カーワン日本代表ヘッドコーチと脳科学者・茂木健一郎さんの対談(それにしても売れっ子ですねぇ、茂木さん)では、ラグビーにおける判断と脳の関係についての話が。
試合にはつきものの「グレーゾーン」の場面での判断力、成功体験を磨くことが大切、という下りは非常に印象的だった。

そして、各チームのゲームコントロール戦略についての特集ページでは、三洋電機ワイルドナイツの司令塔・SOトニー・ブラウンのインタビューが面白い。

ラグビーに限らず、サッカーにも言えることだけれど、ゲームコントロールとは、何も司令塔役のポジションの選手(ラグビーならSHやSO、サッカーならトップ下、ボランチなど)だけの仕事ではない。ピッチ上、フィールド上にいるメンバー全員が同じ絵を描き、お互いにイメージや判断をシンクロさせることができて初めて、理想的な「ゲームコントロール」が可能になる。淳さんが今、新潟の選手たちに求め、構築しようとしているものは、そういうことなんだろう。
時間はかかるだろうけれど、選手たちが共通イメージを持って試合に臨めているか、グレーゾーンでベストのプレー選択ができているか、全員でゲームコントロールできているかを見ていくことも、チームの成長を確認するひとつの視点になると思う。

チームスポーツ全般に通じるテーマなので、ラグビーファン以外にもぜひオススメしたい一冊。
author:ぐっちい, category:
comments(2), trackbacks(1)
Comment
終了間際の2トライに、「おっ」て思い。ノーサイド後の五郎丸の眼に光ったものに、ウルっとして、涙腺の緩くなったお年頃ですが…(なにか)

ゲームコントロール私も読みました、スカッシュは個人競技なのですが「イメージの大切さ」は、チームゲームと同じです。

来月には長野県佐久市で試合があるのですが、「勝つ」(為の)イメージを練習の時から持つ(維持する)ことが大事だと今更ながら、実感しています。

サポも「イメージ」が大切かと…。
カズパパ, 2008/03/03 12:02 PM
サポーターも、過去の体験をしっかりとイメージに結びつけて、成長していかないといけませんねぇ。
ぐっちい, 2008/03/07 5:36 PM









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