いよいよ、Jリーグ2008シーズンも開幕。
例年、期待と不安の入り交じる時期だけれど、淳さんと同様にブレない気持ちでやっていく意識を持たないとなあ、と思う今日この頃。
大切なのは、誰かの評価を気にするよりも、自分の目で見たものを正しく判断して次にどうするかを絶えず考えていくこと、じゃないかな。
プロの監督や選手はそういう作業を常に行っている。そういう域に到達するのは簡単なことじゃないけど、サポーターもそのつもりで、選手たちと一緒に1年間頑張っていきましょう。
おかげさまで父も元気になり、来週には退院できそうなメドが立ちました。ありがとうございます。
予定通り、20日にはワタクシも無事今季開幕を迎えられそうです(ナビ杯でしかも大宮戦というのが微妙だけど贅沢を言ってる場合ではない)。
さて。病院帰りに書店に立ち寄って見つけたスポーツ本が3冊。
監督に期待するな 早稲田ラグビー「フォロワーシップ」の勝利
中竹 竜二
大学ラグビー王者の早稲田を率いる中竹監督による、「ワセダ流」というより「中竹流」のチームマネージメントをまとめた本。
前任者の清宮監督も、中竹監督も、学生時代は早稲田のキャプテンを務めた選手だったが、その当時からイメージは対照的だった。強烈なカリスマ性で「有言実行」を地で行っていた清宮。どちらかといえば黒子的にチームをまとめ上げていた中竹。その個性は監督としてもしっかりと反映され、対照的な手法ながら、それぞれに強いチームを作り上げた。
ぜひ清宮監督の早稲田監督時代に書いた本と合わせ技で読んでほしい。
究極の勝利 ULTIMATE CRUSH 最強の組織とリーダーシップ論 (講談社+アルファ文庫 G 107-2)
清宮 克幸
清宮本が「究極の勝利」。中竹本が「監督に期待するな」。
もう、タイトルにも2人の個性が現れてるなあ(笑)。
祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学
祖母井 秀隆
イビチャ・オシム監督の招聘に成功し、弱小チームだったジェフ千葉を強豪チームに育て上げた祖母井(うばがい)秀隆氏(現フランス・グルノーブルGM)が語る組織論・リーダー論。
先日のNHK
「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」では、グルノーブルGMとしての仕事ぶり中心に紹介されていたけれど、この本では、祖母井氏の選手時代、ドイツ留学、オシム招聘を巡るエピソード、ジェフGMとしての仕事、そしてオシム監督の日本代表監督引き抜きや病に倒れたときの顛末などが語られている。
学生時代に大きな影響を受けた人物のひとりに、後にアルビ監督となるバルコム氏の名前が出てきて、思わず目を引いた。
「ダイヤモンドサッカー」の時代
世の中にBSもスカパーも存在していなかった時代。日本のサッカーファンが海外サッカーに触れることができる唯一のメディアが、テレビ東京(っていうよりこの場合は
東京12チャンネルという方がしっくりきますね)で放送されていた伝説のサッカー番組
「三菱ダイヤモンドサッカー」。
サッカーファンだけでなく、選手、サッカージャーナリストに至るまで、これほど大きな影響を与えた番組は空前絶後ではないかと思えるほどの名番組なのだけれど、ワタクシも東京で見た記憶があるな、少しだけ。
「ダイヤモンドサッカー」の時代背景、名コンビだった金子勝彦アナと岡野俊一郎氏の対談、番組に影響を受けたという各界著名人のインタビューなどで構成。巻末には全放送記録付き。思えばずいぶんと贅沢な番組だったなー。日本サッカー史の読み物のひとつとしてオススメの一冊。