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東京セブンズ

 

浦和戦から明けた翌日、6時台の新幹線で東京へ。秩父宮ラグビー場で開催中の東京セブンズを観るためである。


東京駅に降り立つと、いきなり寒い。
スウェードのコートを着てきたものの、それでは心許ない感じ。家を出るときに、マフラーはバッグに入れたものの、ニットキャップと手袋を置いてきてしまった。貼るカイロと靴用カイロを念のために持ってきたのが不幸中の幸い。
信濃町駅から外に出ると、タイミング良く雨が上がったところだった。


絵画館前広場で自転車の展示会みたいなイベントをやっているのを眺めながら、秩父宮への近道として神宮球場へ行くと、阪神ファンの待機列が延々と続いていた。チケット売場も人が並んでいる。文化放送のパーソナリティが阪神ファンを呼び止めてインタビューしている。
今日はヤクルトvs阪神だけど、えらく盛り上がってるなぁ、と思っていたら、そういえば阪神の和田監督が開幕3連戦の3戦目に、スーパー高卒ルーキーの藤浪投手を起用すると明言していたことを思い出した。今日はその3戦目だ。
そうか、藤浪が投げることを見越して来ている人が多いってことだな。
高卒ルーキーの初登板でこれだけ盛り上がるってのはいいなぁ。日ハムでは大谷も頑張ってるしね。


秩父宮へ行くと、客の出足はあまり良くない。
天気がハッキリしないのと、メインになる試合は午後なので、午前中はJ-SPORTSの生中継で様子を見てから出かけようという人が多いのかもしれない。


スタンドに入ると、ボウルトーナメント(予選リーグ3・4位グループ)準々決勝のイングランドvsポルトガルが始まっていた。
いきなり目についたのが、イングランドの4番。身体が大きくて上手くて速くて強い。後で調べたら、ダン・ノートンという選手だった。イングランド7人制代表のエース。


セブンズ(7人制ラグビー)は、15人制と同じ広さのフィールドで、15人制とほぼ同じルールで行われるが、人数が少ない分、とにかく走力勝負になる。それと、ゆっくりと横パスを回しながら、相手のギャップを見つけたり、ギャップを作り出す動きをして、相手を抜く。
そこには、駆け引きという要素も加わってくる。
観ていると、とにかく走れる選手を揃えることが重要で、走力で劣る日本が勝つには、駆け引きの部分を磨くしかないんだろうな、という気がする。それと、戦術というか、アイディアですね。


戦術面で面白かったのが、プレートで優勝したアメリカ。走力で群を抜く選手がいるわけではないけれど、いいタイミングでキックパスを使い、何度となくトライに結び付けていた。キックパスを多用していたのがアメリカくらいだったので、これは目を引いた。
アメリカではマイナースポーツのラグビーだけれど、15人制も7人制も着実に力をつけているな、という印象。今はまだNZや南ア、オーストラリアあたりには劣るが、アイディアも豊富だし、もともとフィジカルやスピードのポテンシャルはある国なので、これからどんどん存在感を増してきそうな気がする。日本にとっても、いいお手本になるのでは?


余談だが、友人にラガーマンがいるのだけれど、彼は大学時代、オハイオ州の大学に留学したとき、現地でラグビーチームに入ってプレーしていた。
「へぇ〜、アメリカでもラグビーのチームがあるんだ」
と聞くと、
「東海岸では結構盛んなんですよ。西海岸とか他の地域ではほとんどやらないみたいだけど」
とのこと。ちなみに、アメリカンフットボールはラグビーから派生したスポーツだが、発祥の地は東海岸らしい。



スタジアムは、午後になると続々と観客が増えてきて、各トーナメント決勝が行われる頃になると、バックスタンドはかなり埋まった。
世界大会だけに国際色豊かで、コスプレコンテストなども行われたこともあって、コスプレや被り物に力を入れているグループもたくさん。
寒かったのでホットワインが飛ぶように売れ、寒い中でもビールを飲みまくっている人たちもあり、いい感じにヨッパライながらも、プレーひとつひとつに盛り上がっていた。
これですよね、セブンズの楽しさって。


カップ準決勝のNZvsオーストラリアでは、俄然応援に気合いが入るオーストラリアとNZの方々。
ボウル決勝のイングランドvsアルゼンチンでは、乱闘になりかかるシーンがあり、やっぱりこの顔合わせは何事もなく平穏無事に終わるってことがないなぁ、としみじみ。


カップ決勝はNZと南アという顔合わせになり、NZが幸先良く先制したものの、南アがセシル・アフリカ、ブランコ・デュプレアという2人のスターの活躍で逆転。
スピード感、パワー、エンターテイメント性すべてにおいて、世界最高峰のスケールを見せてもらった。


日本は、初日の予選リーグでカナダに勝ち、2日目もシールド準決勝でポルトガルに勝つなど、よく頑張っていた。
走力で世界のトップに歯が立たないのは仕方がないと思うけれど、戦術と駆け引きを磨けば、という可能性を感じさせてくれた。
リオ五輪から7人制ラグビーが正式種目になることもあって、どこの国も7人制の強化に力を入れている。NZも南アもイングランドも、セブンズのエースと呼べる選手がいる。日本でももっと、15人制とは独立した形での徹底した強化をしていかないと、世界に追いついていけないんじゃないだろうか。かつての大畑大介のように、15人制と7人制の両方でエースになれる選手がいればいいけれど、現状いないので、特化させるのが近道なのかも。
いつか日本でも、セブンズの顔になる選手が出てくることを期待したい。

author:ぐっちい, category:ラグビー
comments(2), -
Comment
日帰り観戦お疲れさまでした。
私、結局日曜も夕刻まで仕事が片付かず(ほとんど引越屋)秩父宮には行けず残念でした…。

天気のこともあって客入りはイマイチだったようですね。
セブンズは生観戦じゃないと魅力が伝わらないから、スタジアムに足を運んでもらう工夫が大切。
以前、ジャパンセブンズに外国チームを招いて、その延長線で国際大会を誘致した頃が一番盛り上がっていたかなあ。
一度途切れた観戦意欲を取り戻すのは本当に大変なことです。継続は力ってことですよね、多分。
おーはら, 2013/04/02 5:08 PM
>おーはらさま

そちらも引越お疲れさまでしたw

雨は辛うじて降らなかったけど、とにかく寒かったんですよねぇ〜。
ホットワインがおいしかったですわw

そう、セブンズは本当に生で観ないと魅力が伝わらない。
オリンピックもあることだし、これからどんどん周知していかないといけないので、JRFUには頑張ってほしいねぇ。
ぐっちい, 2013/04/05 7:42 PM