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ハートは強く、頭はクールに

 

1029日、土曜日。

 

ガンバ大阪戦のこの日は、新潟で留守番だった。ヤマスタへ通常の倍以上の交通費を使って行ったので、吹田へ行くお金など残っていなかったからである

 

テレビ中継がNHKローカル地上波とスカパーで予定されていたので(さらにはFM PORTのラジオ中継も)、さて、どこで試合を見ようかと考えた。
自宅の自室でひとりでテレビ観戦でもいいんだけれど(家人は基本的にサッカーは見ない)、ひとりで見るのも何だか落ち着かないので、メディアシップでのパブリックビューイングへ行くことにしたのだ。

 

13時過ぎにメディアシップへ行くと、会場は一杯で、すでに宮澤ミシェルさんによるトークショー(MCBSNの星野一弘アナ)が始まっていて、ミシェルさんはあえて、楽観的なことよりもリアルなことを話しているようだった。
新潟のことをよく知るミシェルさんだから、その姿勢がむしろありがたい。

 

試合は、キックオフからヒートアップ。ガンバも新潟も攻守の切り替えが速く、速いプレッシングで相手の自由を奪おうとする。浦和戦よりも、前線から追う姿勢が明確に現れていた。これは、早い時間帯での電池切れと、何より余計なファウルには気をつけなければいけないだろうなぁ…。
 

ほぼ互角の立ち上がりだったと思うのだ。

それが、思った以上の早い時間帯での失点。竜馬がどうフィードを蹴るかを逡巡したのを見逃さなかったアデミウソンにボールをかっさらわれ、ゴールを決められてしまった。
今シーズン、何度となく見た、本当の凡ミス、判断ミスからの失点。この繰り返しが、どれだけ自分たちを苦しい立場に追い込んできたかを、何度でも何度でも思い出さなきゃいけない。

 

それでも、竜馬がよかったのは、この痛恨のミスをその後のプレーに引きずらなかったことだった。

一瞬のミスで失点した後、チーム全体が少し落ち着きをなくした様子が見受けられたが、徐々に落ち着きを取り戻すと、ラファと武蔵の2トップがガンバ守備陣の裏を狙う動きを再三試みる。これを続けていれば、どこかでほころびが出てくるはずだ。
見ていて、ラファと武蔵の相性は、実は
FWの組み合わせの中では12くらいなんじゃないかという気がしてきた。ラファのスピードを活かすには、ラファと同じくらい動ける武蔵と組んで、うまく役割分担することが一番なんじゃないかと、今さらのように思った。
 

考えてみれば福岡戦で、ギュンがトップで、1.5列目の位置にラファとイブが入って、そのときのラファが本当に気持ちよさそうに躍動していた。あの形をもっと続けていれば、その後の試合も展開が違っていたかもしれない…。

 

新潟の攻撃的姿勢はどんどん高まって、前半20には裕紀の強烈なミドルシュートを、ヒガシが間一髪でセーブする。
ここ数試合の裕紀は、シュートへの意識が高い。この試合も、この後、もう一度シュートシーンがあった。

 

ゴールシーンが訪れたのは前半35分。CKからラファが押し込む。
ただ、このときの武蔵の動きがヒガシに対するファウルと取られても不思議ではなかった。それより前から、ジャッジの不安定さが気になっていたものの、このファウル見逃しあたりから、それが顕著になり始めた気がする。

 

そして、後半6分に問題のシーンが訪れる。ドリブルでペナルティーエリア内に侵入したラファがオジェソクともつれるような形になり、最初は転ばずに抜群のバランス感覚でさらにゴールに向かうと、今度は岩下と交錯し、今度はたまらず倒れてしまった。あろうことか、岡部主審はここでラファにシミュレーションとしてイエローカードを提示し、この日2枚目となったラファは退場を宣告されてしまうのだ。
 

ラファに審判を欺く意志があったとは思わない。それなら、最初にオジェソクに絡まれたときに我慢せずに倒れたのではないか。しかも、ラファは直後には岩下に腰から体当たりを受けているのだ。岩下のプレーがノーファールなのは分かるが(岩下のそういうプレースタイル自体はどうにも好きになれないが)、ラファもノーファールが妥当ではないのか。もちろんそれは、新潟サポとしての視点が含まれているのは否定しないけれど、どうにも納得できないジャッジだった。あのシーンを、主審はどの位置で見たのだろうか。ラファに対する先入観があったようにも感じてしまう。
退場するラファの泣き顔が、画面に大写しになった。

 

このシーンの後は、両チームのプレーよりも、曖昧な基準に終始したジャッジばかりが目につき(ガンバにとっても納得のいかないジャッジはいくつもあっただろう)、せっかくの好ゲームが台無しになったようにしか思えなかった。
結果的に、ラファの退場劇が、試合終了間際のレオの退場劇の引き金になっただろう。

 

レオの退場シーンは、故意ではなかったとしても、激昂するあまり、主審の手を叩くような形になり、それで一発レッドになったことは擁護できない。あそこでは、レオはもっと冷静でいるべきだったし、周りの選手もレオを止めるべきだった。
あのとき、せめてキャプテンがいてくれたらレオを抑えることはできた。しかし、裕紀はすでに交代でピッチにいなかったのだ。

 

最初からアップテンポな試合になるということがある程度予測できるような試合では、それに応じたジャッジができる審判が必要だということを痛感させられ、果たしてJリーグには何人その条件を満たしたレフェリーがいるのかと思うと、何だか暗澹たる気分になってしまう。


これは今年に限らないことなのだけれど、ジャッジを味方にするよりも、敵に回してしまうことの方が、新潟の場合は多いのも事実。もっと賢く、冷静にならなければいけない。冷静さや集中力を失ったせいで落とした勝ち点がいくつあったか、数え切れないくらいだ。

もう、済んでしまったことは取り戻せない。過去を悔やむより、現状を変え、未来を変えるしかない。


この日は、残留を争う4チーム(磐田、甲府、新潟、名古屋)が全て敗れたため、決着は最終節に持ち越しになった。
まだ、自力で残留を決められる位置にいることは、一番ポジティブな要素だろう。
もちろん、最終節広島戦にレオ、ラファ、マイコー、ガクを欠くのは確かに痛い。でも、やるべきことはもう決まっているのだし、ジタバタしても始まらない。

 

このガンバ戦で、最終節への最大の光明は慶だった。浦和戦から、慶は攻守ともに素晴らしいプレーを続けている。最終節、レオがいないけれど、慶がいるじゃないか。そんな勇気を与えてくれる存在になっていると思う。

慶は、アピタ西でのトークショーで、

「今シーズンは満足できる試合がひとつもない」

と語っていたけれど、最終節、慶自身にとって満足できる試合ができれば、結果もついてくる。だから、最高の試合にしよう。みんなでひとつになって、悔いを残さぬように。

 

ラファやガクの涙も、レオとマイコーの悔恨も、何一つムダにはしない。

 

ハートは強く、そして頭はクールに。自分たちの力で、未来を掴むまでだ。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(5), -
Comment
ラファが岩下に腰から体当たりを受けて
なぜノーファールなのですか?
審判資格をお持ちなんですね。, 2016/11/01 7:47 AM
腰から当たることだけでファウルにはならないですよね。主審によっては、岩下の当たり方でファウルを取る人もいるかもしれませんが、正当なチャージとみなされても文句は言えないと思います。
ぐっちい, 2016/11/01 9:34 AM
>腰から当たることだけでファウルにはならないですよね。

>岩下の当たり方でファウルを取る人もいるかもしれませんが、

どっちなのですか?(笑)

腰から当たることだけ。
でも、それが不用意に行われたのであれば
直接FK(あの場合はPK)になる。

と習いましたが。。。

それにそれはイーブンに競り合っている時であって
あの時は明らかにラファエル選手がボールを自分の支配下。
つまりボールに対してより有利な立場にあったと
思うのですが。。。
審判資格をお持ちなんですね。, 2016/11/01 11:41 AM
腰で当たるだけではファウルにはならないですが、当たり方の加減の見方によってはファウルを取る人もいるかもしれない、ということです。

その後、何度かリプレイを見ましたが、岩下はラファのコースに入っているし、ファウルを必ず取らなければならないレベルのチャージではないように感じます。
むしろ、Jリーグのここ数年の傾向として、あれくらいのチャージではファウルを取らないケースの方が多いという印象を持っています。
ぐっちい, 2016/11/01 5:59 PM
あぁすみません。アルビサポなら誰もが納得できかねるであろうラファのあのシーンを、いかにも的な上から目線で解説されてたので『かなり詳しい方なのだろうな』と思い質問してしまいました。腰から当たればノーファールというのも初めて聞きましたし。ごめんなさい。詳しい方というのは違ったようですね。おつきあい頂きありがとうございました。
審判資格をお持ちなんですね。, 2016/11/02 8:57 AM