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チームとしての覚悟

Jリーグ中継がスカパーからDAZNに変わり、さて、DAZNと契約するかどうか、docomoで契約するなら来月からかなーと思っているうちに、開幕がやってきてしまった。

幸いなことに、NHK広島局制作を新潟でも見られることになり、無事にテレビ観戦、ということになった、J1第1節、サンフレッチェ広島戦。

事前の報道によれば、スタメンに原くんが入りそうだということだった。
おお、これは実現したら、高卒ルーキーの開幕スタメンはクラブ史上初ではないかなぁ。
高卒ルーキーの開幕メンバー入りは、勲、アトム、慶らの例があるけれど。
個人的には、去年実際に原くんのプレーを見て、歴代高卒ルーキーの中では最高レベルの選手じゃないかなと思っていただけに、俄然試合が楽しみになった。

そして、届いたスタメンメールには、原くんの名前があった。慶と原くんのボランチコンビなんて、なんというフレッシュさか。

そして、スタメンにはホニやカンペーさんという新戦力の名前があり、戻ってきた貴章とノリもいる。

そして何より、フミさんが言うところの「スピーディーなサッカー」とは、具体的にどういうものか、決して長くはないキャンプ期間で、どれくらい選手たちに浸透させることができているかを、ようやく見ることができるのだ。
ここまで前知識のない状況で開幕を迎えることは初めてに近かったので(今までは、監督が代わってもセンターラインの主力が総入れ替えなんてことはなかったから、ある程度の予測はできたのだけれど)ワクワクとドキドキが同時進行なのだった。

そんなこんなで、キックオフ。

まず印象に残ったのは、2トップを組むホニとギュンギュンを筆頭に、とにかく前に出るディフェンスが徹底されてるんだなということ、ホニのスピード、慶と原くんのアグレッシブなボール奪取、最終列でのカンペーさんの存在感だった。慶にはなんだか、凄みが増している。
攻守の切り替えがとにかく速く、ボールを奪われても、すぐに全員が守備体制に入るので、ピンチの芽を潰すことに成功していた。
広島にとっては、凄く嫌だったんじゃないだろうか。

中でも、原くんの視野の広さ、ボール奪取力、予測力、カバーリング力は、市船時代の印象そのまま。
高校でやっていたプレーをそのまま出して、ちゃんと通用している。
そして、驚くのはその落ち着き。相手にどんなに絡まれても、全く慌てない。いや、高校生のときからそうだったけど。てか、彼はまだ高校の卒業式終わってないんだよねぇ。彼が対峙したのは青山とか、代表レベルの選手だらけだったはずなんだけれど、まったく遜色ない。
フィジカル的に遅れを取る場面は、まだ線の細さを感じたものの、それを引きずらない気の強さも素晴らしい。

 

試合は、立ち上がりは新潟ペースで、決定機もあったものの決めきれず、次第に広島にペースを握られるも、しっかりとした守備ブロックと粘り強さでチャンスらしいチャンスを与えずに0-0で折り返し。

後半は、徐々に陣形が間延びしてきたところで、広島にチャンスを作られ、セットプレーのこぼれ球を、新加入の工藤壮人に押し込まれて先制を許す。この失点シーンは、セットプレーの守備、守田の対応も含め、反省点は多いんじゃないだろうか。

 

それでも、その後交代で達也が入ってくると、カンペーさんがロングフィードを通してホニを走らせ、ホニが内側に切れ込んでマサルにパスを出し、そのこぼれを拾った達也が左足でゴールに突き刺す。同点。

これは、新潟が今年目指しているサッカーの形のひとつが実を結んだんだろうと思う。

 

その後も攻める広島、守る新潟、という図式が続き、そんな中で貴章の退場があって(貴章の退場は仕方がない面と不運だと思える面と両方、かなぁ)数的不利に陥りながら、新潟のディフェンスの集中力が凄まじかった。その中心にいたのは間違いなく慶。即5バックにし、アディショナルタイムには勲を入れたフミさんの手当ても的確で、こういう危機管理ができる監督なんだなという安心感があった。

今年のチームは、去年の悔しさを今年の糧としようとする意識が高い気がする。

絶対に球際で負けない。絶対に最後に止めてやる。

選手一人ひとりに、そんな負けん気がみなぎっている。

それを牽引していたのが、キャプテンカズと慶だったんじゃないだろうか。

 

1-1で試合終了。

なるほど、フミさんの言う「スピーディーなサッカー」とは、こういうことか。まず守備から入り、前の意識を高く、ボールを高い位置で奪ってショートカウンターを仕掛ける。ヤンツーさん時代の極端なマンマークではないけれど、一人ひとりにしっかりと約束事があるディフェンス。そして縦に速く攻める意識。

やりたいサッカーはよくわかった。このサッカーで新潟は今シーズンを闘うのだ。

もちろん、カウンター一辺倒だけでは、いずれ手詰まりは起こるだろう。夏場対策も必要だろうし。その点については、先日のフミさんのインタビューの中で、「ポゼッション」という言葉が出てきていたので、フミさんも考えているんだろうな、と思う。ショートカウンターにポゼッションの色を加えていく作業は、ヤンツーさんも取り組んで、未完成で終わってしまった部分なので、フミさんがどうやっていくのかが楽しみだ。

 


試合後に、去年、一緒に市船の試合を見たサポ友と話していて出た言葉が、


「思っていた以上のワンダーボーイだね」

 

ということだった。

 

ワンダーボーイ・原輝綺。そして、チームを救うゴールを決めたのが、かつてワンダーボーイと呼ばれた田中達也。

16歳差の2人がそれぞれに輝きを見せ、そしてチーム全体からも「覚悟」が伝わってきた開幕戦。

間違いなく、長いシーズンの荒波に漕ぎ出す勇気を与えてくれる試合になった。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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