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プロとしての覚悟

5月24日、水曜日。ルヴァンカップ甲府戦。


会社の昼休みに、スタジアムへ持っていく夕食を調達しに、山の下海浜公園向かいにある「新潟地粉パンの店cosa」へ。



自宅の一部が店舗になっている、小さなパン屋さんなのだけれど、ここのオーダーサンドイッチがとにかく美味しいのだ。




好きなパンにフィリングを選んで挟んでもらう、いわゆる「SUBWAY方式」。今回は、トマトとバジルのビアリー(茹でないベーグル)にパストラミビーフ、プレーンのビアリーにドライカレーを挟んでもらった。それとクリームパン。



サンドイッチの出来上がりを待っていると、どこからか微かにイビキらしき音がするのでキョロキョロしたら、ケージの中で看板犬のハーヴィーさん(フレンチブルドッグの♂)が爆睡していたのだったw


 



仕事を終え、日東道を走ってスタジアムへ到着したのはキックオフ20分前。事前のスタメンメールによれば、メンバーはほとんどがターンオーバーで、ベンチにカンペーさん、慶、ホニ、武蔵が入っている。特筆すべきは、ベンチに全治8ヶ月の重傷から復活した優汰と、U-18の本間至恩の名前があることだった。ついに来たなぁ、この2人。
試合前のアップ練習を見ていても、至恩くんはひと際小さい。なんだか、大人の中に小学生が入っているみたいだw
 




     宗



  ノリ 豪 森俊



   マサル 勲



ゴーソン カズ 竜馬 巧



     守田




このメンバーが、どれだけ可能性を感じさせるプレーを見せられるか。
ルヴァンカップ序盤戦でアピールして、スタメンを勝ち取ったゴメスや大谷のような選手が出てくるか。
この試合の注目どころはそれに尽きたし、呂比須さんとしても、戦力の見極めとして重要な試合だっただろう。



試合を結果から書けば、0-2の敗戦。アピールできたのは巧くらいで、優汰が後半途中から出場して復活への第一歩を踏み出せたことが収穫だった。
札幌戦で主力が見せたものを、サブメンバーがあまり共有できていないのが、今後の戦いのことを考えると、大きな懸念材料じゃないだろうか。
さらに言うなら、リーグ戦で常にベンチに入っている選手と、いつもベンチ外でスタンドから試合を見ている選手の間にも差を感じた。
このままでは、リーグ戦でベンチにも入れない選手が試合に絡めるチャンスは、非常に少ないとしか言いようがない。

2失点目の失点の仕方は、監督交代以前の失点シーンをそのままなぞったようなもので、人数はいるのに潰しに行かない、ボールウォッチャーになっている。
それじゃダメなんだということを、呂比須さんもサンドロコーチも、口を酸っぱくして言っていたことではないのか。
同じ過ちを簡単に繰り返すようでは、もう使ってもらえないくらいの覚悟がいるだろう。
どれくらいの覚悟を持ってこの試合に臨んだのか、選手たちに問うてみたい。




そんな中、巧やゴーソンはよかった。ミスもあったし、いい面ばかりだったわけではないけれど、自分の持ち味を出そうという気持ちがプレーにあふれていた。それって、プロとして生きていく上で大前提になるものだと思うんだよなぁ。
スタンドから見ていたゴートクの目には、どう映っただろう。




そして、優汰。後半17分に森俊に替わってピッチに入ってきた時の、スタジアムを覆い尽くした大歓声と拍手は、きっと忘れられないんじゃないだろうか。嬉しそうだったしね。
プレーそのものは、一瞬「らしさ」が出かかったシーンはあったものの、8ヶ月のブランクの長さを感じざるを得ないものだったが、優汰の場合は、まず第一歩を踏み出したことが大切なのだと思う。




後で知ったことなのだが、優汰が交替でピッチサイドに出てきたとき、甲府のテクニカルエリアに立っていた達磨さんが、嬉しそうに声をかけていたらしい。
そりゃそうだよね。心配だったはずだもの。嬉しかったんだろうな。







帰り道。
観戦仲間を車の助手席に乗せて、あれこれ試合の感想戦を。
賽が投げられたこの状況を、選手全員がしっかりと共有できるかどうか。
呂比須さんも、そこはよく見ているはずだ。
生き残りを掛けているのは、チームだけではない。選手一人ひとりがプロとしてどう振る舞うか、ということなんだと思う。




帰宅してから、U-20W杯の日本vsウルグアイを見た。輝綺はボランチとしてスタメン。強豪相手に、必死に戦っていた。
輝綺はきっと、この大舞台での経験を糧にして新潟に戻ってくるだろう。チームの先輩たちも、負けてられないんだよ。


author:ぐっちい, category:アルビレックス
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