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哲学するJリーガーの言葉

11月17日に今年のJ2リーグが終了して早1ヵ月。そろそろアルビ禁断症状が起こり始めている方もいらっしゃるでしょうか。

そんな時はぜひ、バスケを観に行きましょう。アルビBB、好調です!(BBラビッツも久しぶりの勝利おめでとうございます)

それに、アルビレディースも明日、皇后杯準々決勝です。待ってろINAC神戸!

 

アルビレディースといえば、先日は会社組織として独立することが発表されましたね。なでしこリーグに所属する、Jリーグチームの女子部門として創設されたチームが本体から分社化されるというのは初めてではないかと思いますが、タイトル獲得のための決断だったとのこと。大いなるチャレンジを応援したいと思います。

 

そして、ついに是永新社長が発表になりましたね。

この件については、書き出すと長くなりそうなので、別の日に改めて書こうかと思います。

 

で、今日の本題。

 

12月9日、新潟市の北書店で、えのきどいちろうさんのトークショーを開催いたしました。2012年から始まり、1度お休みした年はありましたが、ほぼ年末恒例となったこのトークイベントも6回目。去年はゲストに平澤大輔さん(元サッカーマガジン編集長)においでいただきました。

 

今年はどうしようかと考え始めていた夏頃、とある人物から

 

「早川史哉選手を呼んでほしい」

 

という要望をもらい、史哉くんにダメ元のつもりでオファーを出したところ、なんと快諾!

そんな経緯で、えのきどさんと史哉くんという、「モバイルアルビレックス」に連載コラムを持つお二人によるトークが実現したのでした。

 

私がお二人にお願いしたのは、まずは2018年シーズンのアルビを総括していただくこと。史哉くんがどんなことを考えながら文章を綴っていたのかを語って欲しかったのです。

ちょうど、選手契約凍結解除が発表されたタイミングだったこともあり、サッカー人としての史哉くんにフォーカスしたいという思いがありました。

そして、病院訪問や骨髄バンクなど、史哉くんがオフザピッチで行っている活動についても語っていただくことで、より史哉くんの人となりが伝わるのではないかと。

 

そして当日。

 

いつものように開演2時間前に北書店へ行き、佐藤店長と一緒に会場の設営。途中、頼もしい助っ人1名もやってきて、3人で本棚やテーブルなどを移動してイスを並べる場所を確保していると、

 

「こんにちは!」

 

という爽やかな挨拶が入口から。振り返ると、そこには史哉くんが立っていたのでした。

 

事前の打ち合わせでは、「始まる5分前くらいに来てくださいね」とお願いしていたのが、なんと1時間半前にw ちょっwwww

 

「手伝いましょうか?」

 

と、机を運ぶのを手伝おうとする史哉くんに、さすがにゲストに手伝わせるわけにはいかないので、

 

「本でも見て、ゆっくりしててください。いい本がいっぱいありますよー」

 

とお願いしました。いやー、こういう時、会場が本屋さんって便利だなぁw

 

すると、参加者のみなさんも、1時間以上前から続々と集まり始め、30分前からの予定だった受付を急遽早めて対応しました。

しかも、毎年始まるギリギリに会場入りするえのきどさんまで、40分も前に登場。

 

ちょっwwwwww

史哉くんも参加者の方々もえのきどさんも、みなさんなぜそんなに急ぐんですかw

 

最終的に90人を超える参加者のみなさんが集まり、店内は熱気ムンムン。演者と客席の距離が1mも離れていない密接度に、史哉くんは「ビビってます」と言ってましたが、えのきどさんとの息の合ったトークは濃厚で、聴き応え抜群の内容となりました。

史哉くんがチームメイトたちのプレーぶりについてどう見ていたのか。中でも、サチローや尚紀、マサル、大武、広瀬ら若手・中堅選手たち、そして達也、佳純、カンペーさんらベテランについての言及が印象的でした。今シーズン、サチロー、新太、泰基など若手が育つ背景には、苦しい時には必ず助けてくれる心優しいベテラン選手たちの存在が大きい、とも。

史哉くんは仲間たちをよく見ているし、一人ひとりをしっかり理解しようと努力をしていることが伺えました。

また、「新潟らしさ」についても、ピンチには全員が全力で戻るといったプレー判断に、人に優しい県民性が現れるのでは、と語っていました。

 

「判断の部分に「新潟らしさ」が現れる」

 

という表現が独特で、面白い視点だと感じました。

 

入院中は、病室から見えるビッグスワンを見ながら、様々な思いを抱いていたという史哉くん。イベント終了後は北書店の本棚を見て回っていたので、一緒に本を眺めながら、以前私がおすすめしたことがある北方謙三「水滸伝」や木村元彦「徳は孤ならず」についての話をしたりしていると、本を1冊手に取りました。

 

「これ、面白そうですよねぇ」

 

それは、シェリー・ケーガン「『死』とは何か〜イェール大学で23年連続の人気講義〜」という、最近売れている哲学系の本でした。

 

「春季キャンプへ持って行く本を探してるんです」

 

と、楽しそうに本を選びながら、他に2冊ほど買い求めていました。

 

苦しい経験を乗り越え、自分の目と言葉を持ち、どこか哲学者のような雰囲気を感じさせるようになった史哉くんらしい選書。本当に本が好きなんですね。

 

途中で退出しても構いませんよ、と伝えていた懇親会も、結局史哉くんはお開きまで付き合ってくれました。楽しかったんでしょうね。

 

そんな史哉くんは来シーズン、他の選手と同じ立ち位置で、競争原理の中へ戻るわけです。もうそこには病気というエクスキューズは通用しない。戦力になるかどうか、戦えるかどうかで判断される世界です。

どんな経緯をたどって選手としての完全復活を遂げるのか。しっかりと見守っていきたいと思います。

 

 

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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