小針駅前の夜は更けて | ぐっちいのスポーツを読もう!
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小針駅前の夜は更けて

いやー、始まりましたね。やっと再開しました。


正田醤油スタジアムで開幕戦を見てから、もう4ヶ月。長かった。長かったなぁ。よくぞこの日を迎えられたものです。一時はこのまま再開できずに終わりになっちゃうんじゃないかと思ってましたから。

 

この日の朝、母とご近所の奥様を新潟大学近くのヨガ教室に送り届けた後、亀貝のいっぺこーとへ買い物へ行こうと車を走らせていたら、カーナビのハンズフリー電話が鳴りました。

 

出てみると、中越地方在住のサポ仲間。

 

曰く、
「今日の甲府戦、試合見ます?」

 

もちろん見ますよぉ。

 

「新潟日報さんが試合後に電話取材を受けてくれる人を探しているので、お願いできないっすかねぇ」

 

で、電話取材?!

 

その日は、地元の小針駅前の店にタブレット端末を持って行って、常連の皆さんとプチPVをやることにしていたのです。カウンター席で数人で、ですけどね。

 

帰宅して間もなく、新潟日報の女性記者の方から電話がありました。これから甲府へ取材へ行くとのこと。そうですか〜、頑張ってくださいね!

話によると、取材は運動部ではなく社会部からということだそう。てことは、記事は社会面に載るってことですね?

 

「後ほど、担当者からお電話いたしますので、よろしくお願いいたします」

 

と、電話は切れました。

 

午後、今度は社会部の担当記者さん(こちらも女性でした)から電話が。アルビを初観戦したのはいつ頃か、そのきっかけは?など、簡単に前取材を受け、専門学校生から代わりに行ってほしいと頼まれたことを話したら、記者さん爆笑。N○Gの受付でチケットにハンコをもらう時、

 

「あなた、学生じゃないでしょ?」

 

なんて言われたらどうしようって、列に並びながら戦々恐々としてたんですよ。いやマジで。まぁ、もう22年も前の話ですけれどね。(一応、私もそれなりに若かった)

相手はサガン鳥栖でした。向こうのGKは松永成立だったことは鮮明に覚えています。アルビは選手のことなど全く知らず、知ってるのは永井監督だけでした。

 

 

さて。

17時ちょっと前に小針駅前の店へ。17時開店なのに、すでにカウンターには常連さんたちが数人、出来上がってましたw

開店前に、何時に来てるんですか、みなさんw

 

カウンターの上にタブレットを置いて、DAZNにセット。やっと再開だね〜なんて言いながら18時キックオフを待ちました。

 

さて、試合。

 

開幕戦のスタメンから、GKが小島から藤田に、CBがマイコーから田上に、右SBが大本から新井に、FWがシルビーニョからファビオに変更。長い中断期間中に、ケガ人が出たり、新たに台頭してくる選手がいたりしたということで、開幕戦の記憶はとりあえず置いといて、という感じでした。しかも、ん? 5バック?

アルベル監督のコメントによると、甲府のロングキック攻撃対策としてサイドの幅を埋めたとのことですが、これは中断中の練習試合で、そこそこ失点が多かった(富山にも3失点とか)のが教訓になったのでしょうか。知らんけど。

それでも、5バックの間に2失点してるので、どれくらい効果があったかは分かりませんが。

 

守備はともかく(ともかくじゃねーだろ、というツッコミはさておき)、得点シーンはどれもこれも素晴らしかったですねぇ〜。

いや〜、美しいの一言に尽きる。

 

先制点は、マウロのインターセプトから、新井→ロメロ→新太→ファビオ→新太で、どーん。

(ざっくり)

 

その時の店内カウンター席では、地元真砂小学校出身(←ここ重要)の新太の先制点で大盛り上がり。

ハイタッチは自粛して、手にしたジョッキを掲げて祝いました。

 

いつもの甲府戦だったら、点を取るまで時間がかかるイメージがあるのですが、前半19分という早さ。しかも、ボール奪取から細かいパスを回してゴールに結びつけるという、おおよそ「新潟らしくない」得点シーン。ああ、これがスペインの風なのか。

 

2点目は前半46分、秋山のミドルパスが新太にピタリと入り、そのままワンタッチゴール。2人の高度なテクニックがシンクロした見事なものでした。このビューティフルゴールで、ビールが進む進むw

 

そして3点目は、後半36分。ゴンサロが足を伸ばしてつついたボールが至恩へ、至恩が見事なルーレットで相手をいなしてバスを出した先には、フリーになったシルビーニョが待っていました。

 

もう、それぞれの得点シーンを振り返るだけでもビールがおかわりできちゃいますが、それでそのまま勝ててたら、もうこれでJ1昇格確定!なんて血迷った発言をしてしまったかもしれませんw

 

まぁ、そうはいかないのが、新潟らしさ、ではあるのですが。そういう伝統芸は、監督や選手が替わっても変わらないんでしょうか。

 

最後の最後、追いつかれたシーンも、結局セットプレーか、という感じだったのですが、金園やハーフナー・マイクを投入してパワープレーに転じた甲府の勢いを抑えきれなかった試合運びは、今後の課題になるのでしょう。もっとネチネチ時間稼ぎやればよかったのに、なんて思ったりしますけどね。

 

こういう時、無観客でなければ、サポーターがコールやチャントで選手を下支えすることもできたと思うのですが、観客が入っても当面はコールやチャントがNGということを考えると、サポーターの存在がどれだけ力になれるのか、やってみないと分からない感じです。

 

守備に関しては課題山積ですが、藤田にとってはほろ苦いプロデビューになってしまいました。彼にサインをもらったことがあるので、とにかく頑張ってほしいですねぇ〜。(でも、次節はさすがに大谷かな…)

 

この試合、とにかく選手の声がよく聞こえましたね。

ゴメスがパスミスした後、

 

「あ〜〜〜、ごめ〜〜ん」

 

と叫んだ声が聞こえて、思わずニヤニヤしてしまいました。

 

 

結果は3-3。勝てたなぁと思ったり、負けなくてよかったなぁと思ったり、いろいろと考えさせられましたが、何はともあれ、新太の2ゴールで盛り上がりましたよ小針駅前。ありがとう新太。

 

試合終了後間もなくスマホが鳴り、新潟日報の記者さんの取材で一方的にしゃべりまくったので、果たしてちゃんと記事になるんだろうかと思ってましたが、翌朝の新潟日報には、ちゃんと要点がまとまった記事なっていました。さすがプロ。

 

 

次節はいよいよ今季開幕戦。ビッグスワンにアルビが戻ってくるわけですが、残念ながらこの試合まではリモートマッチ。

照明に白く浮かび上がるビッグスワンを遠く眺めながら、また小針駅前で楽しもうかな。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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