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総括のようなもの
3回に渡ってお送りした「選手を支えるフットボールビジネス」セミナーレポート。
コメントや直接メールをくださった稲本選手ファンの皆さん、ありがとうございます。少しはお役に立てましたでしょうか。


さて、セミナーの最後には質疑応答があり、ワタクシも確認したいことがあったので田邊さんに質問をさせていただいた。
──菊地選手が新潟移籍を決める際、オファーが届いていたもう一つのチームのクラブの状況があまりにも悪いので、そこに入ることはリスクが大きすぎるから新潟の方がよい、という判断があったと聞いていますが、菊地選手と田邊さんの間ではどのように考えていたのでしょうか?
「そのチームの情報については、そこに当時在籍していた仲のいい選手から悪い話を聞かされていたようで、菊地本人は当初は“そこには行きたくない”と言っていました。でも、選手同士の情報というのは不正確なことが多いのです。場合によっては“又聞きの又聞き”だったりすることもある。ですから、本人とチーム関係者を会わせて、直接話を聞かせることが大切なんです。実際、菊地もそのチームの話を直接聞いた後は、“そこでもいいかな”と言っていました。
不正確な情報で誤った先入観を持ってしまうことは良くない。まずは人の話を聞いて、正しく判断させる方向に持っていく。エージェントは選手の成長の手助けをする役目もあるのです。」

その他にも多くの参加者から、エージェントという仕事に関する質問が出た。

Q.エージェントとして一番大切にしていることは。
A.選手とのコミュニケーションですね。とにかく選手とはたくさん話をするようにしています。よく話して考え方の相違をなくすようにしておかなくてはいけませんから。その選手の性格を把握するように努めています。

Q.選手とエージェント契約を結ぶとき、どういった面を見ますか。
A.その選手が人の意見を咀嚼できるかどうかは大切にしています。人の意見を聞いて考えることができる選手、あるいは考えられるようになる可能性がある選手と契約したいと思っています。

Q.選手のセカンドキャリアに対して、エージェントとして取り組んでいることはありますか。
A.直接セカンドキャリアにタッチするということはありませんが、現役の頃から「引退したらどうするつもりなんだ?」ということはことあるごとに考えさせるようにはしています。セカンドキャリアについて考えていない選手があまりにも多い。それが一番問題だと思います。
そういう意味では、ウチの契約選手である鈴木慎吾などは、選手協会のインターンシップに熱心に参加していますが、それは彼の過去の経歴に要因があると思います。彼は浦和レッズを1年でクビになって、社会人の横河電機でプレーをするという経験があるだけに、セカンドキャリアについて本当によく考えてますね。


また、稲本選手担当の仁科さんは、「エージェントをやっていて良かったと思うとき」について、このように答えている。

「一番の喜びは、選手が移籍先で試合に出て、活躍してくれることです。それがあるから、この仕事をやっていけるのかな、と」


メディアでは悪役のように伝えられることが多いエージェントだが、業務の実際をどこまで理解して言っているのかは定かではない。交渉事はなかなか表に出てこないものであるため、余計な詮索や邪推を呼んでしまうのは、ある程度は仕方がないことなのかもしれないが、もっと知る努力は必要だと思う。
そのために、このようなセミナーを開催し、表に出しにくい裏話を出せる範囲で公開する取り組みをしてくれている(株)ジェブエンターテイメント関係者の努力には、敬意と感謝の気持ちを表したい。

エージェントとは、「選手の希望、夢を叶えるために」裏方に徹して動く人たちである。選手との精神的な結びつきは、想像する以上に強い。
菊地選手のお父さんがおっしゃっていた田邊さんへの感謝の言葉の意味が、とてもよく理解できた気がしている。


それとね。
「田舎だから、雪国だから、ビンボーだから、いい選手が来ない」
なんて頭からネガティブに考える必要など、どこにもないのだ。知恵と努力と熱意があれば、いい選手は獲れる。そのことを、キクちゃんと隊長が教えてくれているじゃないか。
「補強をしっかりやれ」とフロントに文句を言うだけじゃなく、サポーターにもできることはいっぱいあるぞ、ということだ。
それを理解できただけでも大枚はたいて東京へ行って来た価値はあったな。うむ。
author:ぐっちい, category:サッカー
comments(12), trackbacks(0)
Comment
お疲れさまでした。


つ[ハイウェイカード]
おにぎり, 2007/02/27 12:17 PM
お疲れさまでした。

つ【トマト煮】
u-co, 2007/02/27 3:02 PM
>おにぎし
ハイウェイカードより新潟交通のバスカードの方がいいにゃー(わがまま)

>u-coさん
ラーメンもぜひ付けてくださいなw
ぐっちい, 2007/02/27 3:04 PM
お疲れ様でした。<(_ _)>

へぇ〜、なるほどねぇ〜・・・って、もう読み応え十分の内容で、大変興味深く読ませて頂きました。

またありましたら、えー・・・と・・・ぜひお願いします。
そんなお願いの言葉だけは要らないと仰らないで下さいね。(笑)
ぱーしばる, 2007/02/27 7:38 PM
参加とレポおつかれさまでした。
大変「読みがい」がありました。稲本選手の編は、実に手に汗握る展開でした。
菊地選手の編は、涙チョチョ切れモード。
さすが、ブログの女王さま、名ばかりではありませんなw。

正直、選手に対しては「こんな寒い所へようこそ」の気持ちだったので、私たちにナニができる?と思っていました。
前コメントでちゃきんさんも書いていますが、聖籠へ行って、選手に声かけする機会があったら、思いっきりの愛情をこめてきます!(違?)

みゆき, 2007/02/27 8:20 PM
今日久しぶりに練見にいってきました。
深井選手に「新潟どぉ?」って聞いたら「さむいっす!」だそうです。
 矢野選手も永田みっチャンも気さくにサインしてくれました。ほっかもは全然平気みたいでしたけど。
 みんな新潟に来てくれてありがとう。スタジアムで声の限り応援します。
たっぴーぱす, 2007/02/27 11:15 PM
つ[買物回数券]
つ[生姜焼定食]
つ[カレーラーメン]

遅ればせながら,やっと完読いたしました。
圧巻であります。流石だ先輩。ついてくぜ先輩。

「セミナー2」のFC東京のハナシは,カンファレンスで神田&若杉部長が語ってらした内容と照らし合わせると,相当興味深かったです。当たり前だけど,クラブは夢の部分から現実の部分まで(この例えが適切かどうかは不明)全てをカヴァーしてるなあ,と。ああいったクラブの現状をどれだけオープンにしていくかは,クラブごとの判断になるんでしょうね。

#サポティスタが,最も長文のはずの「セミナー3」にだけリンクをはってないのはうっかりか,わざとか,「話題性少なそう」と判断しての事かw
halmil, 2007/02/28 12:23 PM
>>サポティスタが,最も長文のはずの「セミナー3」にだけリンクをはってないのはうっかりか,わざとか

わざとに100ガパス。
あそこは基本的に浦和レッズ支援だからね。これはしょうがない。
ちゃきん, 2007/02/28 4:48 PM
執筆、お疲れ様でございました!ぐっちいさんの「巨編完結」に乾杯☆(笑)
いやはや読み応え十二分、何度も読み直したくなる内容でしたよぉ。
キクが新潟へ移籍したその週末、さっそく聖篭に飛んで練習後に声をかけた時のことを思い出しました。
反町さんに「そんなサッカーやってきたのか」って言われて、相当しょげていたんでしょう。
「あっ、こんばんわ☆」なんて言われたの、その前もその後も1回もないもんな…。(苦笑)
はまねえ, 2007/02/28 6:03 PM
>ぱーしばるさん
うーむ。あえてハッキリ言おう。
「お金が続きません」(なみだ)

>みゆきさん
ぬは。お褒めに預かりまして恐れ多いでございますわ、マダムw
選手たちに対して「こんな寒い所へようこそ」なんて変にへりくだる必要はありませんよ。彼らは「自分のサッカー人生のために、自ら選んで新潟に来た」のだから。
それより、サッカーを深く知り、試合でのプレーをしっかりと見極める目を持って、選手にいいプレーを讃える言葉をかけられるようになるのが一番。

>た(ちゃ?)っぴーぱすさん
まだそんなこと言ってるんかい、深井(爆)。そういうときは「今の時期の新潟にしてはメチャメチャ暖かいんだよ」と教えてあげませう。

>ハルさん
セミナー2は、カンファレンスに出席した人なら実に面白い内容だと思うんだけれど、反応してくれてありがとお。

えーと、セミナー3がサポティスタにスルーされた件については、菊地直哉がオシムジャパンにさっさと呼ばれて旬の選手になれ、ということで。

>はまねえさん
ふっ。凹んでるところで前から知ってる人に会って、ホッとしたんでしょうなw
それにしても、磐田でも新潟にいたときみたいに、ファンサをしっかりやれと言ってやってくらはい。
ぐっちい, 2007/02/28 6:53 PM
とても面白く、勉強になりました。
個人的にはセミナー3こそ多くの人に読んでもらいたいですね。
かなりの長文、お疲れさまでした。
オカダ, 2007/02/28 9:42 PM
>オカダさん
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
ぐっちい, 2007/03/05 12:44 PM









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