【昨日の試合結果】
J1リーグ第29節(新潟スタジアムビッグスワン)
アルビレックス新潟 0-1 アビスパ福岡
【得点者】
56分・またオマエかよ(福岡)
前日の夜は、学校町の亀萬と市陸近くのドカベンをかけもちで飲み会参加(ただし車だったからウーロン茶だったけど)。亀萬ではお達者倶楽部(20代はジュニア会員、30代はユース会員、40代以上になってやっと正会員になれるらしい)、ドカベンではウルトラオブリを迎えてのホークス会で、徒歩5分圏内の2つの店をひとりで行ったり来たりしていた。
ドカベンでは、勝つ気マンマンのウルトラオブリのカワグチくんと試合の展望をやり、亀萬ではもうすぐユース会員に昇格予定のカリスマコールリーダーとやはり福岡戦プレビューをやり、結局双方で出た結論が非常に似ていたのが笑える。
そうなんだよね。相当分かりやすい試合展開になることは、すでにミエミエ。少しは期待を裏切って欲しいなあ、と思いつつ出かけたビッグスワンではあったのだが…
ははは。(乾いた笑い)
今回は仕事で不参加のMrs.ポジティブさんのシーパスを借り、B2指定席で観戦。
試合の出来不出来は、立ち上がりの中盤の動きでほぼ判断がつくが、見たところ、悪くはないが良くもないという、何ともハッキリしない立ち上がり。攻守の切り替えが遅い。
オシリに火がついているはずの福岡も、京都ほどガツガツこない。これは余裕なのか。そりゃ違うだろ。ただ単に、プレーのクオリティが低いだけだということは、どうでもいいようなミスを連発して大してプレスをかけられていないウチの中盤を助けてくれる様子を見ても、よく分かる。
それに負けじと、清水戦の5割減くらいと思われるクオリティで対抗する新潟。 (;´д⊂)
なんなのさ、この3年前のJ2みたいな試合は。
攻め合いができる相手だと真っ向勝負でいい試合ができるのに、そうではない相手にはしっかりお付き合いしてしまうウチの悪癖が、すでに出てしまっている。常に自分のリズムを一定して発揮できない弱み。来年に向けても、絶対に克服してもらわなくては困る。
福岡の戦術は、とにかくロングボールを前線に放り込む、いたって分かりやすいもの。そこからの崩しか、セットプレーくらいしかやられる要素はなさそうだったから、対処はしやすそうに見えたので、点を取られる気はしなかったのだ、先制される瞬間までは。
新潟はシルビがやや精彩を欠いているおかげで、テラが孤軍奮闘状態。慎吾にもキレがない。岡山センパイは福岡のマークが厳しく、動きにアトムほどのバリエーションがないため、思ったほど機能しなかったのが痛かった。トップ下を潰せば、慎吾とワンちゃんが生きなくなる。センパイ潰しを徹底した福岡の作戦勝ちか。
貴章は出来そのものは悪くなかったし、動きもよかったのだけれど、シンプルに行けばいいところで余計なことをするのは減点(キープ力の弱さは現時点では仕方がないので、いちいち言わない)。それがなければ、2試合連続ゴールは十分可能だっただろう。ダメダメなときの貴章は得点のニオイのカケラもないが、昨日の貴章にはニオイは感じたのだ。結果は無得点だったけれど、このニオイは続けることが大事。前夜も貴章の長所短所についての話になり、貴章のプレースタイルはディフェンスラインが高い攻撃的な相手には強味を発揮するが、福岡のようなタイプは苦手だから…という結論になったのだが、苦手克服のとっかかりくらいは掴めただろうか?
それなのに、ゴールを外したときと転んだときだけ反応して貴章に集中砲火を浴びせる声があまりにも多いのにはガッカリ。これは、テラの地味ないい仕事には反応しないのに、パスミスにはやたら反応するのと同じだ。いいプレーにもちゃんと反応しなくちゃ、育たないよ選手は。
失点シーンは、相手のロングボールから、中盤がノープレスでサイドに運ばれ、
あの古賀にあっさり決められたもの。本当にあっさり取られてしまったので、失点した実感がちっとも沸かないほどだった。中盤とサイドでしっかり対応しておけば、獲られる必要のない点だった。北野にも止めて欲しかったな、あれは。
エジや中原を投入して攻めた新潟だったが、福岡の粘り強いディフェンスもあって攻めきれず、何だか、終始ハッキリしないまま、試合終了。福岡のような相手にも勝ち切る力は、まだない。アトムの不在をしみじみ噛み締める秋の夕暮れ。
試合後、カナール広場へ行くと、スポーツ新聞の競馬面を広げて検討会を始めていたり、「福岡が落ちたら来年ラーメン食べに行けないなんて考えたのがいけなかった」「オレがオレンジを着たのが悪い」「○○がNに来たからだ」などと、敗因を別のところに求めたり、それぞれに現実逃避に走るヒトビトが群れていたのであった…。
ワタクシはワタクシで、みんなと別れてから、りゅーとぴあに移動し「奇跡の人」の舞台を見るという、究極の現実逃避をしてきた。いやー、サリバン先生役の田畑智子よかったなあ。いやー、石原さとみのヘレン・ケラー、狂暴でかわいかったなあ。
ところで、昨日のスポニチ新潟版にはすでに出ていたようだが、今朝の新潟日報にも
淳さんの来季続投についての記事が出ていた。ひと安心。
若手育成とサッカーの質のレベルアップという、反町時代に積み残した両立の難しい課題を与えられて、着実に結果を出している淳さんの手腕は、高く評価していいと思っているし、今の方向性を来季に向けて繋げて行けるのは、とてもいいことだと思う。ベテランと育ってきた若い力の融合が、もっと形になっていけば、来季はさらに質の高いサッカーができるはず。これにメンタル面のメリハリがつけられるようになれば、鬼に金棒だ。
鈴木サッカーの完成形を目指して、前に進んでいただきたい。