2008年07月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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「あの頃」のこと
前エントリーで本の話を書いていて、ふと思い出したことがあった。

昔から、さほどサッカー本を読み漁っていたわけではないのだけれど、新潟が昇格争いの真っ只中にあった頃、この2冊はお約束のように読んだ。
どちらもかなり有名な本だから、読んだ人も多いだろう。

魂の叫び―J2聖戦記
魂の叫び―J2聖戦記
金子 達仁,中西 哲生,戸塚 啓

秋天の陽炎 (文春文庫)
秋天の陽炎 (文春文庫)
金子 達仁


J2からJ1への初昇格というのは、これは新潟でも実体験したことだけど、そこに至るまでに、サポーターも含めクラブに関わってきた人たち全ての思いや、積み重ねてきた歴史があり、それを監督と選手が受け止め、結果として体現して初めて達成される。
そこまでの道のりが長ければ長いほど、その喜びは大きくなっていく。

降格よりも昇格の方がドラマを描きやすいのは、それだけJ2の戦いが過酷だということでもあり、J1に比べて、選手一人一人の切実さが桁違いで、それがポジティブなエネルギーに転化して、1試合1試合に作用していく様が分かりやすいからなんだろうな、と思う。ライターだって、そういうストーリーの方が書きたくなるだろうし。
さらに、その結末が決してハッピーエンドばかりではない、という無常さが加われば、ストーリーにさらに深みを増すエッセンスにもなる。(それくらいの計算は、当然書き手側にはあるだろう)

この2冊は、現場サイドから描いた過酷な昇格レースのインサイドストーリーであるという点で共通しているが、「魂の叫び」は、実際に川崎フロンターレのキャプテンとしてプレーしていた中西哲生というストーリーテラーを得て実現した作品であり、「秋天の陽炎」は、金子達仁が大分トリニータの「悲劇」の舞台裏を熱心に追い、生み出されたものである。運命の最終節、昇格に関わる試合の現場にいた人々の心理状態まで丹念に描いた内容は、さしずめ、サッカー版「江夏の21球」といった感じだ。

この2冊を読んで、ちょっとうらやましいな、と感じるのは、監督や選手にきちんと焦点が当たっていることである。

新潟にも昇格のドラマはあって、メディアにもかなりの回数登場したし、本にもなったけれど、どれもクラブ(主に当時の池田社長)やサポーターを描いたものばかりで、残念ながら現場(チーム)そのものを追ったものはほとんどなかった。監督のソリさんはそれなりに注目されたけれど、選手は辛うじて素さんにスポットが当たったかどうか。
本来なら主役であるはずの選手に、光を当てる中央メディアがあまりにも少なかったのは、その後の新潟にとっても、ある意味不幸だったかもしれない。

J1も5年目になり、上位争いを伺うレベルまでチーム力が上がってきて、貴章のように代表に呼ばれるような選手が出てきている昨今でも、メディアの目が、未だにチームそのものに向いていかないのは、クラブが選手を売り出す努力をしてこなかったこともあるけれど、かつて、あまりにも「4万人の大サポーター」という形容詞ばかりが一人歩きしてしまったことの後遺症なのかな…と感じたりもする。

新潟も、早く「フィールド上」に注目してもらえるチームにならなければ。サッカーライターがこぞってビッグスワンまで足を運ぶのが当たり前になるには…やっぱり優勝争いするしかないか。
今でも、淳さんとガップリ四つになる覚悟があれば、相当面白そうなものが書けそうな気がするけれど、そこまで頑張ってくれるサッカーライターは、出てきてくれないものだろうか。


ところで、金子達仁本は、この2冊を出していた頃くらいまでが一番面白かった。
今はすっかり「御大」になってしまって、著作に「現場の匂い」がしなくなってから、魅力が薄れてしまった気がする。
そろそろ、現場に戻りませんか。
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オリンピックを前に夏休み課題図書
昨日の朝日新聞の別刷は読書特集。
その中に、スポーツジャーナリストの生島淳さんによる、オリンピックを前に読んでおきたいスポーツ本の紹介があった。
そのラインナップを観てみると…

「シドニー!コアラ純情編」村上春樹(文春文庫)
「硫黄島に死す」城山三郎(新潮文庫)
「スラムダンク」井上雄彦(集英社ジャンプ・コミックス)
「ベラ・チャスラフスカ 最も美しく」後藤正治(文春文庫)
「オリンピア ナチスの森で」沢木耕太郎(集英社文庫)
「一瞬の風になれ」佐藤多佳子(講談社)
「おおきく振りかぶって」ひぐちアサ(講談社アフタヌーンKC)
「パーフェクトスマイル」ニール・バスコム(ヴィレッジブックス)
「泳いで帰れ」奥田英朗(光文社)
「DIVE!!」森絵都(角川文庫)
「28年目のハーフタイム」金子達仁(文春文庫)
「はい、泳げません」高橋秀実(新潮文庫)

歴史小説からコミックまで、幅広いジャンルからのピックアップされた12冊。さて、この中で読んだことがあるのは…と考えてみたら、「シドニー!」「硫黄島に死す」「スラムダンク」「オリンピア」「28年目のハーフタイム」の5冊。うーむ、半分も読んでないではないか。

未読の中で、いずれ読もうと思い続けて早1年…といった感じなのが「一瞬の風になれ」。そしてタイトルだけ見てハゲしく心惹かれたのが「泳いで帰れ」である。
著者の奥田英朗さんは直木賞作家だが、面白いスポーツエッセイを書く人で、全国+台湾野球観戦一人旅を綴った「野球の国」は、ワタクシ的にはスポーツ紀行本ベスト3にランクインする。これを読んで、ナイターの広島市民球場が「一度はぜひ行ってみたいスタジアム」のひとつに昇格した(なぜ“ナイターの”なのかは、ぜひ読んでみてください)。
この人のスポーツエッセイは、とにかく笑えるというだけでなく、その根底にスポーツやアスリートたちへのリスペクトがあるのが伝わってくるから、読後感がとてもいいのだ。

「泳いで帰れ」は、奥田さんがアテネ五輪の野球日本代表の試合を中心にした観戦記で(しかも、自身の直木賞授賞式をブッチしてまでアテネへ行ったとか)、日本代表のあまりにふがいない戦いっぷりに心に沸き起こった、「アテネから日本へ泳いで帰れ」という気分がそのまま本のタイトルになっているらしい。
何だかえらく共感できそうな気がするので、ぜひ探し出して読んでみよう。

野球の国 (光文社文庫)
野球の国 (光文社文庫)
奥田 英朗

泳いで帰れ (光文社文庫 お 36-2)
泳いで帰れ (光文社文庫 お 36-2)
奥田 英朗



昨日、帰宅途中にアピタ新潟西店へ久しぶりに行き、ミスチルの「GIFT」のCDシングルを買って、書店へ。
買いたかったのはラグビーマガジンとラグビークリニックだったのだけれど、ラグマガはあったものの、クリニックの方が見つからず、うーん、よそをあたるか…と思っていたら、見慣れないサッカー雑誌を見つけた。

イレブンプラスワン
イレブンプラスワン(インフォレスト)

どうやら、これが創刊号らしいのだけれど、パラパラッと中身を見てみると、雰囲気が「サッカー批評」っぽい。いわゆる「サッカーオピニオン雑誌」系。反町ジャパンの話題を中心に、日本代表の問題点を著名なサッカージャーナリストたちが書いている。
素さんがソリさんのことを語っているらしいページを発見したこともあって、試しに買ってみたが、果たして「サッカー批評」の強力ライバルになりうるのかどうか、後でじっくり読んでみたい。
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忘れてないのよマーカス
札幌戦が終わって、選手たちは今日から2日間のオフ。
寝て過ごす選手もいるだろうし、たった2日間でもオフを満喫してしまおうとじたばたと動き回る選手や、お子ちゃまにべったり、というパパさんたちも多かろう。

次節の相手のヴェルディは、フッキが電撃移籍してしまったけれど、むしろ「フッキシステム」なんぞに頼らなくなった方が、顔ぶれ的にもいいサッカーができるんではないかと思うので、逆にチームとしての怖さが増す、と予想。
でも、何としてでも、ヴェルディ戦初勝利をゲットしないことには寝覚めが悪すぎる。そのためにも、オフではしっかり充電して、いい準備をしていただきたいものである。
幸い、貴章は戻ってくるし、アトムは軽傷で済んだし、アウグストもオフ明けには全体練習に合流できそうだ、という話だし…
マルシオは出場停止だけどな!


ところで、札幌戦前後に自分が書いたものを読み返してみたら、元来「ウチの子」であるマーカスについて、ひと言も触れていないことに気がついた。

す、すまぬ、マーカス。

決して忘れていたワケじゃないし、試合中も時々、マーカスのいる位置を目で確認はしていたのだ(いや、ほんとに)。

だけど、その、あの……申し訳ないほど、プレーの印象が残ってないのよ(殴)

今、新潟のボランチの顔ぶれを思い浮かべてみると、顔と一緒に、そのプレーの特徴や持ち味を、簡単に言葉で説明できる。神出鬼没で危機察知能力に長けた勲、ボール奪取もパスも全てが全力の千葉ちゃん、大きなストライドと独特のリズムで攻守に走り回るテラ、広い視野と抜群のボールキープ力で、積極的な仕掛けを得意とするフミヤ(ボランチよりトップ下向きなのかもしれないけれど)、などなど。

マーカスがこの中に戻ってくるためには、何か明確な武器が必要だと思うけれど、先日の試合を観た限りでは…うーん、キビシー。

マーカスだけでなく、草津でも出番がない藤井くんのことも気に掛かるし、東口くんが新潟入団、ということになったら、すわっちはどうなるのか。修行中のレンタル組も、つくづく正念場であることよ。
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ゆりかごダンスは2度踊れ
【昨日の試合結果】

J1リーグ第19節(東北電力ビッグスワンスタジアム)

アルビレックス新潟 2-1 コンサドーレ札幌

【得点者】
0分・マルシオ(新潟)、72分・ダヴィ(札幌)、75分・アレ(新潟)



目が覚めたら、左足を中心に筋肉痛になっていた。なるほど、軸足から先に疲れるんだな、なんてことを実感して、それだけでも新鮮な気分だ。タッチラグビーでの疲れ方とは微妙に違う。
それに、お尻とか、太ももの裏とか、身体の裏側の筋肉が疲れてる。この感覚は久しぶりだった。

それでも、自転車で爆走してビッグスワンへ。脚は筋肉痛だけど、自転車を漕ぐのには支障がない。自転車は裏側の筋肉をあまり使わないからね。


試合前に、サッカー講座へ。「審判から見たサッカー」というタイトルで、講師はおなじみの八木あかねさん。相変わらず、ヴェルディの福西に似ているw

八木さんのレクチャーはいつも、主に試合の映像を見ながら、審判のジャッジに関する解説が入る。今回の題材は、ユーロのチェコvsポルトガル。
去年の講座では、2年前のホーム浦和戦(2-1で勝った試合)を試合終了まで丁寧に解説してくれたので3時間もかかったけれど、今回は1時間以内という明確な縛りがあったようで、ホンのさわりだけ、という感じ。八木さんの講座は、毎回時間が足りない気がするので、ぜひ1度短期集中講座をやってほしい。

今回の話の中心は主審のポジショニングについて。主審がいかに試合の流れやプレーを先読みして素早く動いているか、ということがよく分かる内容だった。
「今は明かせませんが、今日の主審はポジショニングが上手い人なので、楽しみです」
とのこと。うーん、誰だそれは?(正解は鍋島主審)

講座の冒頭で、八木さんが話してくれた言葉を、書いておこう。

「今は審判がとても難しい立場にいる、ということを実感しています。でも、審判を追い込んでも、誰も得をしません」

いいジャッジが生まれるような雰囲気作りは、サポーターにもできることだよね。


サッカー講座が終わってから、外へ出る途中で、浴衣姿の三つ子ちゃんたちに遭遇したのでハイタッチなんぞをしつつw、新発売のサポーターズCD「TAKE YOUR HANDS」を売っているブースへ行き、CDを買ってから、販売の手伝いもせずにブースの脇で油を売っていた。すみませんすみません。

ついつい、本日発売の「三つ子ちゃんご当地ボブルヘッドフィギュア」を買ってしまったり、

NEC_0479.jpg

ある方からのご厚意で、勲のフィギュアをいただいり、

NEC_0480.jpg

本当にありがとうございますありがとうございます。


そろそろスタンドに入ろうかとEゲートの方へ歩いていったら、ちょうどサイン会が始まるところで、Tシャツ姿の貴章と、甚平姿のアヤトがやってきた。いやー、アヤトってば甚平似合いすぎでしょーw
貴章がTシャツだったのは、甚平の試着をしてみたものの、サイズが合わなかったから、というのは、少し前に仕入れた小ネタだ。

貴章が歩いてくる間のEゲート周辺の盛り上がりは凄くて、あちこちから「貴章!」「貴章!」という声が掛かる。
その様子を見ながら、選手って、自分がサポーターに愛されている実感が、どれくらいあるものなのかな、なんてことをふと思った。



キックオフ直前、ゴール裏にメッセージダンマクが出た。今日は相手が同じ雪国の札幌ということもあって、ネタは「秋春制反対」。

「犬飼、雪国に家買っちゃえ」

には笑った。


さて、試合。
出場停止の貴章の位置にはアトム。左SHにはワンちゃんが復活。アレを含めたこの3人が、キックオフと同時に、とにかくよく動く動く。いいねいいねー、と思う間もなく、あっという間にマルシオのゴールが決まった。開始47秒。
これは、アトムが相手DFに絡まれつつ頑張ってマルシオに出したパスが生きた。

おお、いきなり「ゆりかごダンス」だw

その後も、ゲームは圧倒的に新潟ペース。シュートで終わる回数がとにかく多い。
気になっていた千葉ちゃんにも集中力が戻り、勲が、気合いの攻守を見せる。パパは強し。
マルシオも素晴らしい。復帰以降、調子がなかなか完全に戻ってこないのが心配だったけれど、やっと完全復活、といくだろうか。

その後も、ボールを圧倒的に支配し、有効な崩しもできていたけれど、最後のシュートだけがなかなか決まらない。
何となく「いつでも点は獲れる」ような空気が感じられてきたので、早く追加点を獲らないと、また苦労するぞ、と思っていた。
また、徐々に札幌にファールが増えてきて、少しラフな感じにもなってきた。危ないなあ、こういうときにケガ人が出るんだよ。

後半、両チーム交代なし。

引き続き、アトムの頑張りが目立つ。ウッチーの視野の広さというか、予測のプレーの巧みさは真似できないねぇ、なんて思っていたら、後半19分頃、アトムがいやな転び方をした。そのまま立ち上がれない。右足…足首だろうか?それとも足の甲?いずれにしても、簡単なケガではなさそうな気がする。
ああ、今日のアトムはよかったのに。やっと吹っ切れて、彼にとってターニングポイントになる試合になりそうな予感がしたのに。少しでも軽傷であることを祈るしかない。

何だかざわざわした気分になった矢先、CKからダヴィに同点ゴールを決められてしまった。ダヴィがフリーになっていた。清水戦の失点の仕方と大して変わらないじゃないか。集中!集中!

それでも、同点にされてから3分後に、FKのこぼれ球をウッチーが拾って強烈なシュートを放ち、バーに当たって跳ね返ったところを、詰めていたアレがヘッドで押し込んだ。アレのポジショニングのよさには脱帽だ。
本日2度目の「ゆりかごダンス」。


35分を過ぎた頃から、全体の運動量が落ち、攻撃の推進力が失われてしまったけれど、最後まで集中は途切れず、みっちゃんの冷静なプレーもあって、札幌の反撃に怖さはなかった。
アレに替わって慶治さんが出てきたときのスタジアムの沸き方は、とてもいい雰囲気だった。それだけ、観ている側にも気持ちの余裕があった、ということかもしれない。

終わってみれば、2-1という競ったスコアではあったけれど、内容的には完勝に近かったのではないだろうか。全体的に危なげない試合だったと思う。去年の横浜FC戦のような試合だった。
前節の清水戦の最悪な内容から、ここまで立て直した淳さんのチームマネージメント力の凄さを、改めて実感させられた。

ただ、ボールウォッチャーになってしまって相手のキーマンのマークを外してしまうという失点の仕方とか、追加点がなかなか獲れない攻撃の精度とか、課題はいくつも見つかった。
もっと上を目指すために、やらなきゃいけないことはたくさんあるけれど、ひとつひとつ克服していけば、一歩一歩、上が近づく。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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きっちり、勝つべき時に勝つ
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あー、えー。日本平から2日間のオフで、多少は元に戻ってきましたかね?
淳さんも、飴とムチの使い方に苦労してるんだろうなあ。

今日の千葉ちゃんは、いい千葉ちゃん。
今日のマルシオは、今季で一番の出来、だったかな?
「パパいーくん」の気合いの入り方ったらなかったし(二度もゆりかごダンスをやってもらえてよかったね)、
アトムも今季最高だったけど、それだけに怪我の加減が心配だ。コケ方がおかしかったから、なおさら。


今日は全員が及第点だっただけど、まだまだこれから。


本日の個人的なツボ。

試合終盤で怪我をして、一旦外に出た千代。
いつものように?パイナップル頭にしてからピッチに戻ろうとしたら、治療している間に、すでに交替させられていて、しばし呆然。

頭のテーピングをすぐに外して、「ちくしょー。出るつもりだったのにぃ」ってな調子で、すぐに捨ててしまった。


いや、千代たん。その調子で、ますます頑張ってくれい!



詳しくは、また次のエントリーで。
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サッカー講座
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八木あかねタンの審判視点のサッカー講座。
いつも面白すぎて時間が足りないので、短期集中講座希望〜。
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蹴る、止める、書く
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寺尾F3にて、「本間勲選手第一子誕生記念サポリンダイエットフットサル」(勝手に命名)開催〜。
久々にいい汗かきました。

「ボールを持って走るスポーツ」はやったことがあっても、「ボールを蹴るスポーツ」は実は初体験。
ボールを蹴る、止めるという基本プレーが、いかに難しく、大切かということを実感できたことが、一番の収穫かな。
明日の試合が、どんな風に見えるのか、自分でも楽しみです。

トップスピードで動きながら、すべてをハイレベルでこなしてしまうプロサッカー選手って、すげーなー。

というわけで、明日はゆりかごダンス、よろしくですよ、天才いーくん!
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この現実を乗り越えなければ前には進めない
昨夜の五輪代表の試合は、ニュースで試合のダイジェストだけ見た。
日本の決勝点を決めたのは、岡崎だったんだねぇ。
先日の日本平では、試合前に五輪代表壮行会があって、岡崎、本田拓也、山本の3人が挨拶をしていたのだけれど、

「北京では、ゴールを決めたいと思いまぁ〜す!」

という、岡崎の何ともユルユルな挨拶に腰砕けになりそうになった。
その調子で北京でも頑張ってくれい。



はてさて、日曜日はホームで札幌戦。

あちらには、「ブーイングしてもらいたくて仕方がない人」がいるようだけど、すまんが、敵なら誰にでもブーイングするワケじゃないから、ウチは。
それより、貴章がいなくて残念だったね。

新潟としては、ワンちゃんがどうやら間に合いそうだが、貴章の出場停止で、その空いたポジションに誰が入るのか、というのが現時点での最大の焦点、といったところ。

昨日、今日と聞こえてくる話を総合すると、貴章のポジションをアトムと木暮で争っているらしい。

以前はマルシオをFWで起用ということもあったけれど、やはりマルシオは1.5列目か2列目がいい(というか、正直FW向きではない)という判断なのだろう。それに、アトムでも木暮でも、どちらが出てもそれなりにやれるだろうし、木暮は三菱養和ユース時代はFWをかなりこなしていたとのこと。個人的には、1度、木暮がFWの位置でどんなプレーをするのかを見てみたい気がする。

もっとも、ここで河原やケンゴの名前が出てこないのは、実に困った話だ。
修行中のケンゴはともかく、河原には「貴章がいなくても河原がいるから大丈夫」と言わせてほしいのだけれど…。
日本平でも、新潟は交代枠を2つしか使わなかった。中には「なぜ河原か川又を使わない」と言う声もあったようだけれど、淳さんのその判断は、あの状況では仕方がなかったと思っている。
「使わない」ことが問題なのではなく、「この状況では使えない」「使ってもらえない」ことの意味の重さ。そして、貴章の代役に本来はMFの選手が試されているという現実を、本人たちがどう捉えるかに、今後が懸かっているんじゃなかろうか。
プロに対して「頑張れ」と言うのは、本来は失礼なのは分かっているけれど、それでもやっぱり、頑張ってほしいんだよなぁ。


札幌にいるミノワ。ミノワのいる札幌。どう読んでも違和感アリアリだ。
ミノワが入ってDFに1本芯が通ったと伝えられているけれど、それはそれ。
試合が終わったら、
「チームが変わっても、やっぱり俺は新潟では勝てないのか」
ということを噛み締めながら、札幌に帰っていただこう。
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歌から思い出す、よしなしごといろいろ
昨日の夜は、テレビからいきなり「緊急地震速報」が流れてきて、思わず身構えてしまった。
我が家のある新潟市西区方面は震度2。その中でも地震でもあまり揺れない小針浜周辺地域では、部屋のライトの紐が揺れているのが分かった程度だった。

それにしても、1ヶ月に2度も大地震が来るって、どういうことなんだ。

被災地の方々には、心よりお見舞い申し上げます。



地震発生の約1時間前、NHKで「SONGS」という番組を見ていた。
毎回ひとりのアーティストにスポットを当てて、歌声をじっくり聞かせてくれる番組なのだけれど、昨日のテーマは、オリンピックテーマソング。

平原綾香「誓い」(2006トリノ冬季五輪)、ゆず「栄光の架橋」(2004アテネ五輪)、Mr.Children「GIFT」(2008北京五輪)。どれも名曲揃いだね。

「栄光の架橋」を聴くうちに、アテネの男子サッカー予選リーグ最終戦で、大久保のゴールをアシストした菊地くんのロビングパスの場面が、ありありと脳裏に甦ってきた。あれから、もう4年経つんだなぁ。
今は、ブンデスリーガ3部の開幕を間近に控えて、1月にケガをしたヒザの調子もよく、練習に励んでいると聞いている。真摯な気持ちで頑張れ、だ。

ミスチルの曲は、これから毎日耳にすることになるわけだけれど、桜井和寿が、この「GIFT」の歌詩が頭に思い浮かんだときのことを語っていた。
夜中に目が覚めたら、

「白黒はっきりしろと言われるけど、白と黒以外に、もっときれいな色がいっぱいあることを、みんな知ってるよな?」

という言葉が頭の中に浮かんできて、それをメモに書き留めておいたのだ、と。その後、NHKから北京五輪テーマソングの話をもらった時、そのフレーズを思い出し、「GIFT」という曲になった。
珠玉の言葉が生まれる瞬間というのは、そんな何気ない日常の中にあるものなのだ、と思う。


平原綾香は、「これが聴く人の心に届いているだろうか?」といつも考えながら歌っている、と言う。
それを聞いて、なぜか頭に思い浮かんできたのは、マルクスのチャントだった。

「俺らの声が届いているかい?」

選手に対して、自分たちの声が、応援が、気持ちがちゃんと届いているだろうか、伝わっているだろうか、というサポーターの思いを見事に表現した名曲だと褒めてくれたのは、えのきどいちろうさんだったっけ。

J1昇格を目指してチームが必死に闘っていたあの頃は、サポーターも必死で、その必死さがマルクスのチャントの中に凝縮されているような気がする。
でも、その思いがしっかり届いていたから、あれだけマルクスも、他の選手たちも頑張ってくれて、J1に行くことができたんだよな。そんなことを、ふと思い出したのだった。
それからは、平原綾香の歌声を聴きながら、脳内では「マルクスゴール」がリフレインしていた。

あぁ、来月の日本海夕日コンサートで平原綾香の顔を見たら、また「マルクスゴール」を思い出してしまいそうだよ。



…そうそう、27日の札幌戦からスタジアム販売される、今年のサポーターズCDには、アレの歌声も入っているんだよね。
またマルクスを思い出しちゃうなw
author:ぐっちい, category:日々のこと
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秋春開催について考える
Jリーグ秋春開催については、サポリンSNSのトピックスで議論したりしてるのだけれど、何はともあれ、詳細が発表になったわけではないので、分からない部分が多すぎる。
単なる「欧州至上主義」と「太平洋側中華思想」で片づく話ではなさそうだが。

とりあえず、秋春開催になったら、新潟を始めとする寒冷地クラブは、どれだけハンデを背負わなければいけなくなるか、ということをちょっと考えてみた。


・地元で練習場が確保できない。Jヴィレッジで疎開練習なんてのが冬季の常態になってしまったら、それこそコンディション作りも難しくなるし、優勝を目指すチーム作りができるとは、とても思えない。室内練習場を簡単に作れる金持ちクラブは、寒冷地には皆無だろう。それに、室内練習場でできる練習の質が、屋外と同等にはならない。

・選手の獲得が難しくなる。冬に地元で練習はできない、毎週試合と練習でアウェー遠征、よって家族と一緒にいられる時間が異常に少ない、あるいは単身赴任を強いられる…そんな悪条件のチームには来たがる選手は…いないだろうねぇ。

・ホームゲームができなくなる。ピッチの除雪だけすりゃいいってもんじゃないのよ、あなた。スタジアムの屋根、駐車場、幹線道路、鉄道、空港…。どこもかしこも除雪しないと。選手と観客がスタジアムにたどり着けなかったら、試合は成立しません。その莫大な費用は、どこの負担なの?そういえば、川渕さんは「冬はアウェーで試合をすればいい」なんて酔狂なことを言ってたけど、そのハンデがどれほどのものか。今でさえ、首都圏や関西圏のチームよりも、アウェー遠征の負担が大きいのに。

・観客数が激減する→入場料収入が減る→債務超過→クラブ消滅。という至極当然の結果に。そりゃー、吹雪の日にビッグスワンで凍死しそうになりながら観戦する経験を、1度でもしてごらんなさい。誰だってコタツでみかんを食べながらスカパー見ようと思うわな。…あ、それこそJFAの思うツボなのか!

・積雪期間に、無理に天然芝ピッチを使うと、芝に対する悪影響は凄いだろうね。雪国の芝には「雪腐れ病」っていう独特の病気があって、これを克服するのに芝生管理の人は大変な苦労をしている。じゃあ、人工芝にすればいいじゃんって言い出しそうだなあw それなら他のスタジアムも同じ条件にしてくれない?


これは、ほんの一部。これだけ見ても、寒冷地にあるクラブにとって、秋春制による物理的、経済的に背負うことになるハンデがいかに大きいか、ということが実感できる。特に、「練習ができない」ハンデは、あまりにも大きすぎる。
新潟も今のままでは、Jクラブとして成り立って行くのが非常に難しくなるだろう。もちろん、新潟だけの問題ではない。

折しも、Jリーグでは、将来的にJ2を22チームにして、J参入を目指すクラブを全国に100以上作る、という目標を掲げた。
でもさ、その「全国に100以上」って、当然、寒冷地のことも念頭にあるんだよね?
秋春制になると、寒冷地クラブは、まずインフラの整備から始めなくてはならなくなってしまう。そこまで莫大な経済的負担をしてまで、寒冷地でJを目指すクラブを作ろうとする地域は、出てくるのだろうか?

代表カレンダーとマッチメークとの兼ね合いと、スポンサー受けをよくしたいと考えているとしか思えないJFAと、ウツクシイ「Jリーグ百年構想」のお題目との矛盾っぷりは何なのか。
納得がいくように、きちんと説明してくれませんかねぇ。


ああっ、もうっ。だから犬飼を新潟の社長にすれば、こんなアホなことを言わせずに済んだのにぃ〜(まだ言ってるし)
author:ぐっちい, category:サッカー
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