2009年08月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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大地の芸術祭と名古屋戦
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昨日は1日、大地の芸術祭を見に松代へ行っていた。

妻有地方の自然と、そこに根付いた山里の暮らしの中に、不思議なバランスでアートが溶け込んでいる。
見学者をもてなす、地元のお年寄りの楽しそうな笑顔が印象に残った。
また行こう。


帰りの臨時列車、大地の芸術祭号の中でモバアルをチェック。

うーん、3連敗か。夏場は苦しいなぁ、毎年。

それでも、テキストライブから伝わってきたのは、攻めながらも決めきれない、という状況で、特に後半は終始新潟のペースだった様子で、結果的には名古屋の倍のシュート数だったとのこと。
決めるべきところで決められないのは、ここ何試合も続いているけれど、そこにさらにペドロの移籍という不測の事態も重なって、攻撃の連動性や精度にズレが生じているのか。

でも、観戦していた人の話によると、エベの出来がよかったそうだし、後半に思い切って4−4−2にしたシステム変更で、全体のバランスがよくなったようなので、そんなに悲観することもないんじゃないだろうか。


気になるのは、ここ何試合も見ていて感じる「サッカーが小さくなっている」こと。

好調だった頃の、ピッチの幅を一杯に使った大きなサッカーが復活すればよいのだがなぁ。

やってることは間違ってないんだから、もっと自信を持って、ミスを恐れずチャレンジし続けてほしい。

プチ中断期間を有効活用して連携を深め、能力の片鱗を見せ始めてきたエベがチームに完全フィットしてくれれば、また面白いことになりそうな予感。

まだまだやれるよ、大丈夫。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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内なるカタール
今朝方まで仕事をしていて、2時間睡眠のボケボケ頭でネットを見れば、

「ペドロ・ジュニオール、ガンバ大阪へ」

って、何のネタですか、そりゃ。


レアンドロをカタールに強奪されたから強奪返しって、強奪返しする方角が違うだろう。

それなら、カタールから誰か引っこ抜いてこんかい。

もともとガンバは、Jのよそのクラブから引き抜くのを得意技とするクラブだけれど、レンタル元の大宮とどんな話のつけ方をしたのだろうか。


カタールの脅威を、まるで黒船来航のように恐れる前に、内なるカタールの存在の方がよっぽど怖い、というシャレにならないお話、というわけだ。

これは新移籍ルールとは別問題ではあるけれど、ヒタヒタと迫りくるものから目を逸らさないようにしないと、相当ヤバいことになるぞ、という警告だと考えることにしよう。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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トランジスタ・ラジオはもういらない
甲子園決勝は、仕事をしながら、ワンセグとiモードを駆使しての観戦だった。

5月、たまたま通りかかった日本文理のグラウンドで野球部の練習を眺めていたら、外野の防球ネットに貼り出された大きな横断幕が目に入った。


「全国制覇」


それを見たときは、さすがに強豪校は目標も違うな、と思ったものだったが、それ以上は考えなかった。


その目標が現実になる一歩手前まで来た。


それは驚きではあったけれど、必然でもあっただろう。
しっかりと夢を見据えることができて初めて、夢を実現させる資格が得られるのだから。


いかにも高校野球らしい、ナイスゲームだったと思う。
結果的には、中京打線のスケールに一歩及ばなかった形になったが、文理の持ち味は存分に出せていた。
どんな野球名門校でも、持ち味を出すことは簡単なことじゃない。
それができていたという意味でも、中京も文理も、決勝の舞台に立つべくして立ったということだろう。
それは、今日の決勝を見た人なら、異論はないんじゃないだろうか。
(文理がラッキーで勝ち上がったという論調は、はっきり言って、いちゃもんレベルだと思うよ)


文理の強さは、新潟の高校野球の一般像をことごとく覆すレベルだと言われているけれど、それが際立つのが打力と守備力。

かつての新潟代表校は、どんなに県内では強力打線だと言われても、いざ甲子園となると、井の中の蛙を思い知らされるだけだったのが、文理が台頭し始めるようになってから、それに引っ張られるように、新潟全体が変わりはじめた気がする。

そして、守備力。
基本に忠実で破綻がほとんどなく、どんなピンチでも、エースを救うプレーができる。
甲子園の独特な雰囲気にも、フィールドの広さにも臆することがない逞しさ。
(普段、守備練習をほとんどしていないと聞いて、少々ビックリした)

甲子園では、全国の舞台では、どんなに好投手を擁していても、得点力がなければ通用しない。試合の流れを掴めるかどうかは、安定した守備が鍵を握っている。
冬は積雪でグラウンドでの練習ができないことが多い新潟では、冬場はバッティング練習や守備練習を積みにくいという背景があって、投手は育っても野手が育たない、という状況がずっと続いていた。

そんな、これまでの新潟代表が抱えてきた課題を、ことごとく乗り越えて見せたのが、今年の日本文理だった。
全国を見据えて、打撃強化に力を注いできた監督の指導力と、専用室内練習場などの環境を整えて全面バックアップしてきた学校の努力が、ようやく実った、ということかもしれない。


文理の選手を見ていて、ふと、京都戦当日の、えのきどいちろうさんのサッカー講座を思い出した。


えのきどさんが語ったのは、忌野清志郎の「トランジスタ・ラジオ」の一節。

授業をサボって、ボケッと空を見上げている、学校の屋上。
胸ポケットに入れたトランジスタ・ラジオからは、今頃マジメに授業を受けている彼女も知らない、洋楽のヒット曲が流れて来る。

物凄くいい曲で、欧米ではヒットしているのに、君は知らない曲が、僕の胸ポケットのトランジスタ・ラジオにはつまってる…。

それは、アルビレックスと同じだと、えのきどさんは言った。

「だって、3トップなんだよ!?」

そうやって、周りにいる一人一人に、あるいは、日本海側の雪国でそんなモダンサッカーをやってるなんて知ろうとも見に来ようともしない中央メディアに、何とかして教えたいけど分かってもらえない。

そのもどかしさは、野球もサッカーも変わらない。

「日本文理って凄いんだぜ」

と、その強さを伝えたくても、トランジスタ・ラジオの中に自分が閉じこもっている限りは、何も伝わらない。

そこから外へ飛び出すためには、守っているだけじゃダメなんだ、ということを、9回表2アウトからの10数分間が教えてくれたんだと思っている。



トランジスタ・ラジオは、もういらない。
author:ぐっちい, category:野球
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ニイガタの夏、文理の夏
少し出かけるつもりでいたので、甲子園はカーラジオで聴こうと思っていたのに、テレビ中継を見始めたら、結局試合終了まで見てしまった。

いやー、ナイスゲームだったなあ。文理も県岐阜商もエースがしっかりとしたピッチングをして、バックの守備も堅実。ミスの少ないハイレベルな戦い。
そんな中で、終盤の勝負どころを逃さずモノにする、文理の地に足のついた強さには恐れ入った。

ついに、新潟県初の決勝進出。

明日の相手は、中京大中京。こちらも強力打線と安定感のあるエースを擁するチームなので、似た者同士とも言えるけれど、スケールという意味では、中京の方がやや上かもしれない。

でも、いつも通りの野球を貫ければ、十分イケるんじゃないかな。
槙尾のグラウンドで練習してきた通りにやればいい。


しかしなあ。明日は確実に仕事になんないよなあ。
新潟は臨時の『県民の休日』にしません?w
author:ぐっちい, category:野球
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みんな悩んで大きくなるのだ。の京都戦
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いやー、悩むわぁ。

ここまで明確に自滅されちゃうと、ひじょ〜〜〜に悩んじゃいますね。

いや、オマエが悩んでどうなるわけじゃねーだろってハナシなんですがw

何か、焦らなくてもいいところで焦ってる感じなんだよなぁ。
勝てていないことの心理的影響、なんてことを考えちゃうけど、選手たちは勝ちたくて勝ちたくて、勝ち点3が欲しくて欲しくて仕方がないんだよね、サポの数十倍は。
試合後のワンちゃんの姿が、選手たち全員の思いそのものなんだと思う。

ワンちゃんの悔しさ、伝わったよ。簡単に「分かる分かる」なんて、分かった風なことは言えないけど、でも、分かる。痛いほど。


これはもう、選手と一緒に悩んで一緒に大きくなろうよって気分ですよ、ワタクシは。

今のこの状況は、いろんな意味でジャンプアップするためのチャンスでもあるってことなんだから。
それだけは、間違いなく言える。
author:ぐっちい, category:モブログ
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日本文理が普通に強すぎる件
夏の甲子園、準々決勝。

日本文理が立正大淞南に11-3で勝ち、新潟県代表としては史上初のベスト4進出、ということになったわけである。ぬはー。仕事になんねぇって。

先制→逆転される→すぐに同点に追いつく→ホームランで勝ち越される→そのすぐ裏であっという間に再逆転→その後は突き放す一方…って、本当に強いんだなこのチーム、と思わせる試合展開。

それにしても、甲子園で3試合連続2ケタ安打ってΣ( ̄□ ̄;)

新潟県大会を大半コールド勝ちの圧勝で勝ち上がった源になった打力が、そのまま甲子園で通用してるっていうのが、何よりスゴイ。
力のある打線があって、完投能力があるエースがいれば、そりゃ普通に強いに決まってますがな。

新潟では長らく文理と明訓の2強時代が続き、そこに古豪の中越、村上桜ヶ丘や五泉、新潟県央工などの公立校の成長があって、県全体のレベルの底上げができていたというのが大きいのだろうけど、こんな時代が来るとはなぁ(遠い目)。
素晴らしいのは、決して文理の一人勝ち状態だったのではなく、ハイレベルなところで切磋琢磨できるライバルが存在していたということだ。それだけ各校に優秀な指導者が揃っていた、ということでもあるだろう。

会社でも、
「新潟駅で今頃は号外が出てるんじゃないの?」
「槙尾の原信でセールやんねーかな」
「だったら、槙尾の湯ったり苑も入浴料半額とかさw」
などという会話が、ただ今飛び交っているところであるw


以前、ノンフィクション作家の後藤正治さんの著書で、広島カープの名スカウト・木庭さんを主人公にした「スカウト」というノンフィクションを読んだことがある。
高校生の逸材を求めて全国行脚をする中で、
「新潟は昔から選手が出ない(育たない)土地だから」
と、新潟には立ち寄らなかった話が出てきて、少なからずショックだった。

もう、そんな不毛な時代は過ぎたのだ。日本文理ナインの、甲子園の舞台でも自分たちの野球を貫き通す力強さが、それを教えてくれているじゃないか。
author:ぐっちい, category:野球
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チャレンジする勇気
ワタクシは開幕戦以外はホームでしか試合を見ていないので、ホーム限定の印象でここ何試合か気になっていることがひとつ。

チーム全体に、「ミスを怖がる」傾向が出てきているように見受けられるのが、ちょっと心配だ。

1本のパスミスやインターセプトを受ける、あるいはファーストタッチでミスをすると、とたんにプレーが消極的になって、積極果敢なチャレンジが激減するように見える。

これも、「終盤に追いつかれて引き分け」を繰り返したことによる後遺症というか、トラウマなんだろうか。

いや、思い過ごしならいいんだけれど。

サッカーはミスしてナンボのスポーツであり、リスクを冒さなければゴールは奪えないようにできている。
新潟だって、チームが好調なときは、気持ちがいいくらいリスクチャレンジしていたよね。

これはもう、選手たちに乗り越えてもらわないと困るし、流れの中から生まれたひとつのゴール、ひとつの勝ち点3が一番いい薬になると思うけれど、スタジアムの雰囲気も大切かな、とも思う。

ミスを糾弾したり、ミスした選手を戦犯扱いするのではなく、たとえミスになっても積極的なチャレンジには拍手を送る。
そんな雰囲気のスタジアムなら、選手たちはもっと頑張ってくれるんじゃないか。チャレンジする勇気を与えられるんじゃないか。そんな気がするのだ。
ビッグスワンは、そんなスタジアムであってほしいと思う。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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ガンバ戦
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仕事を終えて駆け付けて、スタジアムに入ったのは選手入場時。

スタジアム内がもやっていて、とにかく蒸し暑い。スタンドでこうなんだから、ピッチはもっと暑かっただろうな。


ガンバは、恐らくこれ以上ないくらいのベストメンバー。
明神と二川がそろい踏みしてるガンバを生で見るのって、いつ以来か分からないくらいだったけど、これに遠藤と橋本を加えた中盤、悔しいけど素晴らしかった。

新潟はふわっとしたゲームの入り方をしてしまい、ふわっとしている間に開始早々にルーカスに決められてしまった。
あー、あれがなぁ。あの失点がすべてだったなぁ。

ガンバは、今までにないくらいに守備意識を高めてきていた。それくらい、新潟の攻撃力が脅威と思われていたということだろうし、万博のリベンジに対する強い気持ちを感じた。
プレスも速く、マルシオやペドロに対しては、ファール覚悟くらいの意識でチェックしに来た。

そして、新潟のサイドを潰すことを徹底していた感じで、貴章がいないこともあって、サイドからの仕掛けがほとんどできなかった。
ヨンチョルやゴートクには辛かったかな。もっと、アグレッシブなプレーが見たかったけど、させて貰えなかったのが正解なんだろうね。

特にゴートクは、マッチアップした相手が遠藤と加地だもの。
相当辛かったと思うけど、よく踏張っていたし、やり返した場面もあった。

ああ、この子は絶対に伸びるなぁ。そう思った。
だからこそ、淳さんも90分使い通したんだろう。

いい勉強になっただろうし、この試合を糧にして欲しいな。


最初の一歩、ファーストタッチの正確さ、判断スピード、連動性、積極的なプレス。

昨日のガンバは、すべての面で上だった。新潟にとっては学ぶところの多い試合だったと思う。

でも、途中出場した、エベルトンは、攻守にサボらず、新潟に向いているんじゃないかな、と思ったし、もっとフィットすれば、かなりいい戦力になりそう。
新潟にも新たな可能性の芽は見えた。

完敗は完敗だけど、いい試合だったと思うよ。
次は本当のベストメンバーで、絶対に勝とう。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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間に合った
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もう選手入場ですよ。
author:ぐっちい, category:モブログ
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作品No.20
北澤潤作「浮島プロジェクト」

信濃川のやすらぎ堤を、萬代橋から港方向へ歩き、柳都大橋をくぐったその先に…

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突如現れる浮島。

美大の学生たちが川に浮島を浮かべ、水上生活を送っているのであるw

入口には立て看板があって、「島民不在時は立ち入らないでください」なんて書いてある。
どうやら島民らしき人影があったので、正面の狭い渡しを登って入島すると…

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生活臭プンプンの炊事場

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自給自足を目指しているらしくw野菜まで育てている(これはカボチャ?)

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どうやらこれは寝室らしい

浮島の製作工程写真のアルバムや島民日記が自由に閲覧できるので、ぱらぱらとめくってみたら、島民日記がかなり笑える。

「○月×日 対岸の新潟市民との会話が増えてきた。差し入れにとうもろこしをもらったので、早速焼いて食べた」

なんか知らないけど、泣かせるじゃないかw

島の中心にとんがり屋根の集会所らしき場所があり、そこに美大生たちが集っていて、
「こんにちは〜!」
と声を掛けられたので、しばし歓談。

──どうですか、ここの暮らしは。
「だんだん普通になってきましたーw」(今までは、どう普通じゃなかったんだろうかw)
──いつまでここにいるんですか?
「8月一杯です」
──そっか。12月まで住んでたら神なんだけどなぁw
「無理です!w」
──ところで、パスポートに押すスタンプが見当たらないんですけど。
「あっ、スタンプですか(と、首から下げたヒモを引っ張り出したと思ったら、先にスタンプがくくりつけてあったw)。どうぞ、入島記念ってことでw また遊びに来てくださ〜い」
つまり、ここではスタンプをゲットするためには島民と会話しないとダメってことなのかw

彼らにとって、浮島そのもの、そしてそこでの水上生活そのものがアートであり自己表現ってことなのだ。

今月一杯住んでるそうなので、ぜひみなさんも冷やかしに行ってみてくださいな。
author:ぐっちい, category:-
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