2010年06月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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大切なことは日本代表に教わった
エコスタからの帰り道は思ったよりもスムーズで、キックオフの1時間弱前くらいには家に帰りついていた。
地上波の中継はTBS。解説は金田喜稔。
この大一番がテ○朝や日○レじゃないことを、ささやかに喜びつつ(本音はNHKがよかったのになーと思いつつ)、迎えたパラグアイ戦。

PK戦でパラグアイの5人目がゴールを決めた瞬間、悔しいという気持ちと同時に、もうこのチームの試合が見られないのかという、言いようのない寂しさが湧き起こった。
試合毎に成長していくチームを見ていく喜びは、新潟でいつも感じていることだけれど、まさか代表でそんな経験ができるとは思わなかった。
今回の日本代表は、そんなチームだった。


試合内容の評価については、「サッカーを知っている」人たちにお任せするとして、このPK戦までもつれ込んだ試合は、日本代表にとって、サッカーに関わる日本人すべてにとって、ひとつの歴史的な第一歩になったのではと感じている。

W杯本番を迎えるまで、あれだけメディアにネガティブなことを書かれまくった日本代表と、日本代表監督は今までなかったと感じるほどだったけれど、その声を、結果を出していくことで小さくしていった選手たちと岡田監督は、本当に素晴らしかったと思う。

そして、欧州や南米の「個の力」に目を奪われがちな中で、「チームスポーツとしてのサッカー」の原点を改めて見せてくれた。
個の力で劣っていても、チーム戦術が確立されていれば勝てる。
チームのベクトルが一方向へ向かっていれば、本田圭佑のような強い個性も生かされる。
日本がW杯で勝ち進んでいくために必要な基本的な部分を、今回の大会で示すことができたのではないか、という気がする。

日本代表のサッカーを「アンチ・フットボール」と言われても、正しいフットボールの定義なんて誰が決めたのか。
そもそも、定義がないからサッカーは面白いんじゃないのか。そうじゃないのかなぁ。よく分かんないけど。


ところで、今回の日本代表が世界を驚かせた、本田と遠藤のデンマーク戦のFK。この2つのゴールを受けて、スペインのメディアが「日本はジャブラニの秘密を知っている」という記事を書いたとか。
ジャブラニは昨年12月に発表され、世界のプロサッカーリーグの中では、シーズン開幕からジャブラニを公式球として採用したのはJリーグだけ。欧州ではブンデスリーガが、リーグ後半戦から採用したという。
つまり、Jリーグの春開幕のシーズン制がメリットになったというわけだ。
W杯の開催時期が今後も変わらないとすれば、日本にとってひとつのアドバンテージになるのではなかろうか。
シーズン制問題の議論でも、クローズアップされてもいいかもしれない。


さて。日本の闘いは終わって、もうすぐ選手たちが日本に帰ってくる。つまり、貴章とゴートクも新潟に戻ってくる、というわけだ。
一体、新潟のチームに、どんな財産を持ち帰ってきてくれるんだろう?
それが楽しみで仕方がない。Jリーグ再開が待ち遠しい。
欧州組である本田や長谷部、松井はもちろんのこと、新たに海外移籍を果たす選手も何人も出てくるだろう。それもまた楽しみなこと。

もちろん、W杯はまだまだ続く。
今の日本に、ぜひスペインとのガチの闘いをしてほしかったが、それはまた次への課題に残しておくとして、今度はニュートラルに、W杯とサッカーを楽しもうっと。
author:ぐっちい, category:FIFA World Cup
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パラグアイ戦の前に野球もね
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Twitterのつぶやきを眺めていると、昨日は朝からパラグアイ戦に向けてキアイを入れまくっている人が多かったのだけれど、私はその前に、エコスタへ西武vs日ハムのナイトゲームを観に出かけていた。
予告先発は、西武・岸、日ハム・矢貫。岸(貴章似)のピッチングが新潟で観られるとあれば、これはもう行くしかないではないか。いや、もちろん、とっくの昔にチケットも駐車券も購入済みではあったのだけど。

想定外はW杯の日本の試合と日程がぶつかってしまったことだったが、幸い、サッカーの方は23時キックオフ。いくらなんでも、それまでには野球は終わるだろう。
しかも、岸は、
「サッカーもあるから、みなさんが早く帰れるように、自分のピッチングで早く試合を終わらせます」
と発言していたらしい。よぉし、それなら20時半までには終わらせてくれよ、岸クン。

仕事を終えてから駆けつけたので、球場に到着した時にはすでに3回表の日ハムの攻撃中。
あろうことか、6-0で日ハムが勝っているではないか(稲葉のホームランとか二岡のタイムリーツーベースとかが出たらしいのだが、しっかり見逃した)。
いや、別に西武ファンではないし(パ・リーグなら断然ホークスだ)、どちらかといえば日ハムの方が好きな選手が多いのだけれど、今日だけは話は別。
マウンドにはまだ岸がいたが、早くも暗雲が漂う展開である。

一方の日ハム先発の矢貫は、プロ2年目で未勝利だが、キレのあるいい球を投げている。西武打線が全く打てる気配がない。
よし、岸がダメなら矢貫に頑張ってもらって、完封でもしてもらおうと、あっさり方針転換w そうすれば、少なくとも21時前までには余裕で終わるだろう。

渡辺久信カントクは、なかなか簡単には岸を交替させず、岸の方も少しずつ立ち直って、中盤は投手戦のような引き締まったゲーム展開になった。
そこに、西武・片岡、日ハム・森本稀哲(ひちょり)、小谷野などの「これぞプロ」なファインプレーが出て、盛り上がるエコスタ。
豪快なホームランや投手の快投もいいけれど、やはり「プロの凄味」を感じさせてもらえるのは、何と言っても守備だよね。

そして、別な意味で「プロだなぁ」と思ったのが、ひちょり君。
私は三塁側2層目にいたので、目の斜め下にレフトの守備位置にいるひちょりがよく見えたのだけれど、彼のサービス精神旺盛なパフォーマンスで、一気にスタンドが沸いた。
9回裏、6-2で日ハムリードの最後の守備に入る前に軽くキャッチボールをしていたひちょりは、おもむろに三塁側スタンドの方に向き、サインを送るしぐさをしてセットポジションをとったと思ったら、スタンドに向かってボールを投げ入れたのである。
そして再びキャッチボールを始めると、今度は三塁側とレフトスタンドのファンが「ボールを投げてくれ」とひちょりに猛アピールw
すると、彼は「困ったなー」といった仕草をした後、スタンドを煽るだけ煽って、今度はレフトスタンドにボールを投げ込んだのだった。

さすが、「新庄のハートを受け継ぐ男」。これで、新潟に「ひちょりファン」が激増したのは間違いないw

9回裏、日ハムは抑えのエース建山が登場したので、どうにか21時には終わりそうだなと思っていたのだが、実は問題はここからだったというのが、野球の一筋縄ではいかないところw
まず、建山が打たれて2点差になり、次に出てきた武田久が四球連発で二死満塁(ニガワラ)。火消しどころか火に油を注ぎそうになる事態に、スタンドの雰囲気も一変してしまった。
サッカーに間に合うように帰りたいと思っているスタンドからは、武田久がストライクを獲ると拍手が湧き起こるw

どうにかこうにか武田久が、一発逆転の大ピンチを「奇跡の無失点」で試合を終わらせてくれたのが21時20分頃。
あー、矢貫ってば、プロ初勝利ですか。それは貴重なものを観た。いいピッチングだったし、これをステップに勝ち星を重ねてほしいなぁ。

しかし、帰ることを最優先して、貴重なヒーローインタビューも聞かずに球場を出てしまい、何だか申し訳ないw
author:ぐっちい, category:野球
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タッチラグビーの可能性
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昨日は朝6時台の新幹線で東京へ。毎年恒例のタッチラグビー東京都大会に顔を出すためである。

新潟は雨、東京も天気予報によれば、あまり芳しくない。
タッチラグビーというスポーツはラグビーの一環のスポーツだから、基本的には雨天中止はないのだけれど、借用するグラウンド側の意向で、グラウンドコンディションに不安がある場合は中止せざるを得ないこともある。
実際、東京に到着してから雨天中止を知るハメになった年もあるので、新幹線の中から気にしていたのは天気のことばかり。
果たして東京では、地面が乾いていない状況だったものの、何とか大丈夫そうだった。

京急平和島駅から徒歩約10分の東京湾沿いにある、東京ガス大森グラウンドに到着したのが、9時半少し前。
すでに試合は始まっていて、グラウンド内は大盛況。見たところ、例年よりも人が多い気がする。
本部席へ行って、みなさんに挨拶をしてから話を聞くと、今年の参加チームは37チーム、過去最高のチーム数とのこと。ウィメンズとキッズチームの参加が増えたという。
今年で19回目を迎えた大会も、着実な底辺の広がりを感じさせてもらえて、ちょっと嬉しくなった。

そのためか、今年初めて見たのが、ジュニア用タッチラグビーボール。去年は見かけなかった気がするのだけれど、いつの間にできたのだろうか。

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上が通常サイズ。下がジュニアサイズ。去年の大会までは、大人と同じ規格のボールで子どもたちもプレーしていた(はず)。そこらへんの経緯を聞こうと思っていたのに、結局聞くのを忘れた。だめじゃんw
でも、ジュニア用の需要が発生するくらい、ジュニア世代のプレー人口が増えてきたということと考えれば、非常に喜ばしい。

ちなみに、メーカーはオーストラリアタッチラグビー協会公認のSTEEDEN社。去年まではギルバート製を使っていたと思うのだけれど、国際タッチ連盟主催の大会はすべてSTEEDEN社製が使われているので、世界基準に合わせたということのようだ。
つまり、JリーグがW杯公式球「ジャブラニ」を導入したのと同じですね。

今大会は試合時間を8分間に区切り(決勝だけは8分ハーフの計16分)、1試合でも多く試合を楽しんでもらおうという趣向。外国人プレーヤーも多くて、年齢層も国際色も幅広い大会になっていた。
この盛況が来年以降も続くとよいなぁ。


ところで、合間にグラウンドのクラブハウスへ行ったら、いつものようにFC東京のホームゲーム告知ポスターが貼ってあり、ワンちゃんが登場していた。

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どこへ行っても頑張れよ、ワンちゃん。


終了後、品川駅港南口に移動して打ち上げに参加。日本タッチ協会スタッフの人も交えて、様々な話が出た。
日本タッチ協会としては、ロンドン五輪に7人制ラグビーが正式種目になったのを追い風として、7人制ラグビーへの入口としてのタッチラグビー、という位置づけを確立したい、とのこと。
つまり、

タグラグビーで小さい子どもに楕円球を経験してもらい、→タッチラグビーでスピードを身につけ、→7人制ラグビー→15人制ラグビー

という普及&強化の構図が確立できれば、ラグビー全体の底辺拡大に繋がる、という考え方。
これがきっかけに、日本タッチ協会と日本ラグビー協会の連携が深まれば、ラグビーにとっても理想的だと思う。

そんな熱気に満ちた会話に参加しているうちに、ますます2019年ラグビーW杯新潟開催誘致を成功させなくちゃなぁと、一気にモチベーションが上がった。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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アウェーで勝つ日本
欠かさず見ているサラNEOをスルーしてまで睡眠に充て、何とか3時起きで見たデンマーク戦。

前半のFK2連発で、すっかり目が覚めた。

本田の30mのロング無回転シュートも凄かったけれど、遠藤の変化球も凄かった。
あれはもう、魔球レベルだね。

今大会は、ほとんど「ジャブラニ」と「高地」がキーワードのように語られているが、今シーズンのJリーグ公式球にジャブラニを採用したことや、入念に高地トレーニングを行った準備の良さが、結果に繋がっているような印象を受ける。

周到な準備と、しっかりとしたスカウティング、そして選手たちのメンタル面の充実が、日本代表から伝わってくる気がする。
岡田監督は心理学にも造詣が深い人だということは、以前読んだ本でもよく分かるのだけれど、選手たちに対して、どんな言葉を使っているのだろう。
今日の試合後、本田は、
「監督からは“攻めなければ勝てないぞ”と何度も言われた」
とコメントしていたが、今の代表の結束力の強さを見ると、

「モチベーターとしての岡田監督」

にも興味をそそられる。W杯後に、そのあたりの話も表に出てくると面白いんだけれどな。

ともかく、試合毎に成長していくチームを見ていくのは、本当に楽しい。カメルーン戦の勝利の価値の大きさを、今さらながらに痛感させられる。
「勝利体験」でしか得られないかけがえのないものを一番理解しているのは、選手たち自身だろう。
その中に、貴章とゴートクがいることは、新潟にとっても大きな財産になる。

何より、今までアウェーの試合に弱かった日本代表が、アウェーのW杯で2勝1敗という成績でグループリーグを勝ち抜けたのだ。
Twitterを眺めていたら、海外相手のビジネスの厳しさを実感している人が、
「アウェーで勝った日本代表には勇気づけられた。自分も頑張る」
と書いていた。

アウェーで勝つ日本。

これもまた、この日本代表が作り上げた新しい歴史、ということになるのかもしれない。


さて、決勝トーナメントのパラグアイ戦は29日。日本時間では23時キックオフ。

この日の夜はエコスタで西武vs日ハムを観に行くことになっているのだが、両チームにはぜひ、キリッと引き締まった投手戦で、試合時間短めでお願いしたいw
author:ぐっちい, category:FIFA World Cup
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背景にあるもの
連日のW杯に続いて、今度はウィンブルドンまで始まってしまったので、毎晩大変だ。
あ、錦織くん、残念。でも、相手がナダルだったしね。第3セットの出来はよかったと思う。

時期的に、W杯とウィンブルドンは重なることが多いけれど、今はBSやCS放送のおかげで、お互いに影響し合うということはあまりなくなったんじゃないだろうか。
でも、まだCSはもちろんBSもなく、地上波でしか放送枠がなかった時代はどうやりくりしていたのだろう。


ところで。
ここのところ、国内スポーツの話題といえば、W杯やプロ野球よりも、もっぱら大相撲の野球賭博問題で終始している。
連日のように、賭博に関わっていたとされる力士や親方の名前が取り沙汰され、一体どこまで広がっていくのか予測がつかない。新たに判明した力士の名前が出てくるたびに、何とも言えず暗い気分になってしまう。

今回の問題は、大相撲と暴力団の関係とか、いろいろなブラックな話が背景にあるようで、これをきっかけに、溜まりきった膿が一気に噴出してくるかもしれない。
私自身は相撲ファンではないが、思うところがないわけではない。ただ、うまく考えがまとまらないので、とりあえずは静観を決めている。

イギリスなどのように公的な賭博が行われていれば、このような事件は起こらないのではないか、世論の受け止め方も違うのではないかという意見もあるが、問題はそういったことだけではなく、背景に引退後の元力士のセカンドキャリア問題も見え隠れしているように感じてしまう。先日お会いした、スポーツマネジメントの先生の話と繋がる部分もあるような気がする。

相撲界の特殊性を差し引いても、対岸の火事では済まされないと感じているスポーツ関係者の方々も多いのではないだろうか。
author:ぐっちい, category:その他スポーツ
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NZの奮闘を見ながら金沢を思う
昨夜はパラグアイの強さを確認してから、NHK総合でイタリアvsニュージーランドを見た。

キラ星のごときスター選手の集合体であるイタリアに対して、NZは欧州やアメリカでプレーしているプロ選手と、国内で活動しているアマチュア選手の混成チーム。
そんなチームがスター軍団であるイタリアに果敢に挑み、試合開始早々に先制点を奪い、PKで追いつかれたものの(あのPKも、NZからすれば「してやられた」感満載だったんじゃなかろうか)、そのままイタリアの猛攻を凌ぎきって1-1のドローに持ち込んでしまった。

あのチーム全体に一点の迷いもない守備意識と、スキあらば体格差を活かしたロングボール一発で、イタリアの堅守の裏を狙うさまは、何とも言えず感動的だったし、気がつけばNZを応援してしまっていた。

それと同時に、体の大きいNZの選手に何度も競り負け、ミスを犯して失点の張本人になってしまったカンナバーロを見て、一抹の寂しさのようなものも感じてしまったのも事実。
今大会のカンナバーロは、どうも精彩を欠いている。
カンナバーロもトシを取る、ということなのだろうなぁ。

NZオールホワイツの選手たちを見ていて、ふと思い出したのが、今はツエーゲン金沢にレンタルされているマイケルのことだった。
オークランド生まれで、NZではU-15代表にも選出された経験があり、NZにはプロとしての環境がないことから、プロサッカー選手になるために日本にやってきた。
高校卒業後、新潟にフミヤたちと一緒に入団してきて3年、アヤトと2人、JSC→ツエーゲン金沢と修業の旅に出ているマイケル。

NZ国内にはプロとしての夢は描けないが、代表がオセアニアでは敵なしの今、W杯は具体的なイメージを描ける場所にある。
NZから遠く離れた日本の金沢という街で、オールホワイツの奮闘を見ながら闘志をかき立てているのだろうか。
その前にまず、新潟に戻ってプレーする姿を、ぜひ見たいものだ。
author:ぐっちい, category:FIFA World Cup
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つらつらと、オランダ戦
このチームは、チームになっている。
そう実感させてもらえたカメルーン戦に続いて、それをさらに実感させてもらえた試合だった。

「チームになる」というのは、当たり前のように思えて、実際、たやすいことではないことは、スポーツの現場、特に指導者の立場で関わっている人たちは、日常的に感じていることではないか、と想像しているし、素人が分かったようなことを書くべきじゃないことも分かっている。

でも、そういう意味で考えても、岡田監督という人は、チームマネジメントという点で卓越した能力を持っている人ではないだろうか。日本人監督としては、やはり最高峰にいると思う。

やっぱりね、食えない人だと思うんだよね、徹底したスカウティングを見ても。
相当、腹黒いと思うな、悪い意味じゃなく、ねw


ただ、このような世界大会になると、そこに「エゴイズム」の発露がなければ、上を目指すのは難しい。
出る杭は簡単に打たれてしまう日本の風土の中で、監督の意向を無視してでも、思ったよりも攻めて来ない相手に対して、攻めに転じようと試みる選手がいないのは、少し寂しい。
本田は、もっとやれたんじゃないかな。

もっと突出していいんだよ。もう、このチームは中村俊輔のチームじゃないんだし。



監督の意向と選手の動きに関しては、アルビの前半戦の戦いの中で気になっていた部分と共通するものなので、日本特有なのかもしれないけれど、それを突き破る個性と、それを容認する空気が今の日本には一番必要なのかなと、素人なりに思ったのだった。


日本は選手もベンチも頑張った。
ディフェンスは世界で通用することも分かった。

次のデンマーク戦では、さらに前へ行くサッカーを見せてほしい。

恐れることはない。それができるメンバーは揃っている。
author:ぐっちい, category:FIFA World Cup
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これは行きたい
佐藤雅彦ディレクション『これも自分と認めざるをえない展』、科学と芸術で自分発見 - CINRA.NET

「バザールでござーる」「だんご3兄弟」「ピタゴラスイッチ」のプランナー、プロデューサーとして知られる佐藤雅彦さんが、こんな企画展を開催するそう。

むむー、これは行きたい。7月16日〜11月3日の間に、東京へ行く用事を作ろうw

そうだなー、Jリーグの関東アウェーか、ラグビーか、ジェブのセミナーのついでっていうのはどうだろう。
author:ぐっちい, category:日々のこと
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本と出会う
書店へはよく足を運ぶけれど、買う目的の本を決めて行く場合と、何も考えずにフラッと訪れる場合とがある。

フラッと店内に入ったときには、本の装丁を眺めているだけで楽しいのだが、こういう時に限って「運命の出会い」的な本と出くわす。いわゆる、「ジャケ買い」というやつ。

この本が、まさにそうだった。

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「サイレント・ガーデン」武満徹(新潮社)1999年

96年に亡くなった作曲家・武満徹さんが、入院中に綴った闘病日記「滞院報告」と、病床で描いていたというイラスト入りの手書きレシピ集「キャロティンの祭典」の2部構成になっている。
立体感のある布張りの純白の外函に惹かれて、それなりの値段だったけれど、思い切って買った。

この本の素晴らしさは、その見事な装丁だけでなく、日記とレシピ集がまるで「両A面」のようになっていて、右開きなら日記、左開きならレシピ集として、どちらからでも読めるようになっている作りである。

その自由な発想に満ちたブックデザインが、死の床とは思えない明るさに満ちた武満さんのイキイキとした文章によく合っていて、不思議な感動を与えてくれる。

もう11年前の本なので、純白の外函もやや黄ばんできてしまったが、大切な財産として、いつまでも大切に手元に置いておきたい。
author:ぐっちい, category:
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勝利の価値
オランダvsデンマークの余韻を残したまま、スタートしたカメルーン戦の中継。
私はもちろん、家のテレビでNHKを見ていた。解説のマサクニさんはともかくとして、実況の野地アナウンサーは、スカパー難民で倉敷さんの実況に触れる機会がない私にとっては、日本で一番好きなサッカー実況アナなのだ。

試合は、ビックリするほどチームがバラバラで、エトーらの個人技でしか攻める術がないカメルーンに対して、恐らく準備周到にスカウティングを施していたと思われる日本が、自分のペースに嵌め込んで勝利した、という印象を受けた。ある意味、会心の勝利だったんじゃないだろうか。

勝ってもなお、いろいろと批判の声はあるようだけれど、勝つことからしか得られないものが、スポーツには確実に存在している。
勝ったからこそ次に繋げていけるものがある、と思っている。
だから、どんな形であれ、本当に勝ってよかった。代表戦を見ていて、試合終了のホイッスルにグッと来たのは久しぶりだった。

何より、その瞬間、ピッチに貴章が立っていたこと。

わずか10分あまりの出場時間の中でも、貴章はあくまでも貴章らしくピッチ内を駆けめぐり、ボールを追い回し、ボールを前に運んだ。

そのシーンが展開された瞬間から、ブルームフォンテーンは新潟にとって、永遠に語り継がれる地になった。



author:ぐっちい, category:FIFA World Cup
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