2010年12月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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「武士の家計簿」を見に行った

会社の忘年会でのビンゴ大会で、ワーナーマイカルの映画券が当たったので、先週末、イオン南のワーナーマイカルへ、久々に映画を見に行った。

見た映画は「武士の家計簿」

幕末の動乱期の加賀藩を舞台に、代々加賀藩の御算用者(会計係)として務めてきた猪山家が、家の借金返済を果たすまでの悪戦苦闘っぷりが描かれている。

これは、実際に金沢に残されている猪山家の家計簿を元に映画化されたもので、実話がベースになっているから、その清貧ぶりが実にリアルで、微笑ましかったりもする。
猪山家の当主として緊縮財政の指揮を執る堺雅人演じる主人公が、とてもいい味を出していた。

やっぱりいいなあ、堺雅人w
徳川家定もよかったけど、堺雅人は下級武士の役の方がとてもよくハマる気がする。

それに、子役がめちゃくちゃカワイイ。


森田芳光監督作品は久しぶりに見たけれど、心温まる幕末ホームドラマに仕上がっていた。

年末年始の休み中にでも、ぜひ。

author:ぐっちい, category:日々のこと
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クリスマスイブとは関係なくニュースは続く

柏レイソルから石川 直樹選手 移籍加入のお知らせ

コンサドーレ札幌から藤田 征也選手 移籍加入のお知らせ

中野 洋司選手 横浜FCへ移籍のお知らせ

酒井高徳選手 日本代表(AFCアジアカップカタール2011)メンバーに選出のお知らせ



ここ数日、バタバタと様々な話が飛んできて、追いついていくのが大変だ。


石川(一応柏からの加入ってことになってるけど、実質札幌からだよね)と藤田の加入に、J1のみならずJ2にまでどんどん選手が流出していくコンサドーレ札幌の状況が逆に気になったり(ニトリ撤退の影響は限りなく大きいのだろうか)、ヒロシの完全移籍に感慨深いものを感じたり、ゴートクのアジアカップメンバー入りに、アルビの下部組織出身がA代表に呼ばれ、定着する(かもしれない)ような時代が来たのだなぁとしみじみしたり、実に色々だ。



ヒロシは筑波大から2006年に新加入してから、みっちゃんの大ケガというチームの危機を、見事に救ってくれた。
主力のCBとして、ルーキーとは思えない活躍。大ベテランの慶治さんとフレッシュなヒロシというCBコンビは、何だか「王様のレストラン」の松本幸四郎と筒井道隆みたいで、見ていて楽しかった。
中でも、アルウィンでの甲府戦で、左サイドを抜け出そうとしていた茂原を、逆サイドから、ほぼ対角線に猛ダッシュですっ飛んできてストップさせたプレーは、そのスピードにビックリした。
そして、ホーム浦和戦で田中達也に仕事をさせず、見事に勝利に貢献したプレーも思い出す。


2年目から、みっちゃんの復帰ということもあって左SBでプレーするようになったけれど、その頃から出場機会が減っていった。
ヒロシは、CBがよかったのか、左SBがよかったのか。あるいはボランチがよかったのか。
本当のベストポジションはどこだったのだろうか。
ヒロシが持つストロングポイントを一番活かせるポジションを見つけられなかった気がして、それが心残りだ。


今度は三ツ沢で、スピードスターとして見事復活してほしい。
そして、いつかまた、ビッグスワンで会いましょう。



あ、もちろん、石川と藤田の加入は嬉しいし、本当に期待してる。
いや、ホントに頼んます!

それと、ミシェウさんとアトム、来年も頼んます!

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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プロの世界は厳しい

河原 和寿選手 栃木SCへ期限付き移籍のお知らせ





そうか。カワ、また栃木にレンタルなのか…。


大分で活躍していて、大分サポさんたちにも頼りにされていたようだった。だから、菊地くんと一緒に新潟に戻ってくるのか、大分に完全移籍するのかのどちらかと思っていたのだけれど。


新潟に復帰せず、大分にも残らず、栃木に完全移籍ではなくレンタル移籍というのは、その理由を考えるだけでもプロのシビアさを否応なしに痛感させられてしまう。


3クラブの、それぞれの「お家の事情」というのが一番の要因だろうと想像はつく。
新潟にとっては戦力的なバランスと契約年数の問題、大分と栃木には完全移籍で獲得できない金銭的な問題。今、パッと思い浮かぶのはそんなところだろうか。
もちろん、これはあくまでも推測に過ぎないので、他にも理由があるだろう。
ここで、カワ自身の意向はどの程度反映されているのかが気になるところだけれど、それは気にしても詮無いこと。


オフィシャルに出ているカワのコメントを見ると、ほとんど新潟に戻らない(戻れない)覚悟でいるようだ。
行き先が同じ栃木でも、去年のレンタルと今年のレンタルでは、全く意味が違うということを、本人が一番分かっているってことなのだろうなぁ。


厳しいなぁ。プロの世界は厳しい。
出てくる言葉は、それしかない。


移籍ルールが新しくなって、「勝ち組」「負け組」とか、「マネーゲーム」とか、「クラブ間格差」とか、クラブにとって有利か不利かという視点(これはサポーターの視点と同じです)でばかり語られがちになっているような気がするけれど、決して選手のためのルール改正ではないのだということも改めて痛感させられる。
ルールの仕組みとそれに伴うクラブ戦略に左右される選手も、どうしても出てきてしまう。それが世界基準ルールの現実だと元も子もないことを言おうと思えば言えてしまうのだけど、やっぱり割り切れない。



それでも、カワにとっては、古巣でもあるチームに戻れることは、よかったなと思う。また栃木でサポーターに愛される活躍をして欲しい。
そして、またいつか、元気な姿が見たい。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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「決断」と「覚悟」

大分トリニータから菊地 直哉選手 移籍加入のお知らせ





最初にこのニュースを聞いたとき、率直に「ビックリ」した。


みっちゃんの去就が浦和移籍に傾いていた時期に、どうやら菊地直哉にオファーを出しているらしい、という報道が出て、何とかみっちゃんに残留してもらって、2人が同じオレンジユニを着てピッチに立つ姿を見てみたいなぁ、と思ったのも事実。
でも、結局は、みっちゃんが新潟を去り、大分からキクちゃんがやってくることになった。
5年前は、キクちゃんが惜しまれながら新潟から磐田に戻り、それと入れ替わるように、みっちゃんが貴章と2人で柏からやってきた。それと、ちょうど逆の状況になった。小学生の頃から一緒にプレーしていた仲良しの2人だけど、新潟ではそんな巡り合わせなのだなぁ。


正直に言えば、新潟の社長が中野さんから田村さんに交代してから、キクちゃんの新潟復帰の線はほぼなくなったと思っていた。
剛胆なところがある中野さんと違い、現実主義で慎重居士というイメージがある田村社長が、そんな大きなリスクを負うとは思えなかったからだ。


それでも、今回、みっちゃんの移籍という事態があったとはいえ、クラブは菊地直哉獲得という選択をした。
そこに至るまでには、綿密な話し合いがあったであろうことは、容易に想像がつくけれど、結果的に、ずっとキクちゃんの動向をリサーチし続けていたであろう強化部がリストアップし、黒崎監督が獲得を望み、田村社長がゴーサインを出したという事実に、クラブが信条としてきた「身の丈経営」から一歩前に足を踏み込んだ、「覚悟」を感じ取ることができる。
ああ、本気で上を目指すために、腹をくくったのだなぁ。そう思った。その決断を、サポーターとして、きちんと受け止めたい。
そのためにも、シーズンが始まる前にサポカンを開催して、クラブから説明した方がいいかもしれない。恐らく、クラブの考えを聞きたいと思っているサポーターは多いはずだ。


もちろん、キクちゃん本人も、相当な覚悟で新潟に来るはず。慣れ親しんだ新潟だから100%歓迎されるだろうなどという甘い考えは持っていないだろう。彼の場合、どんな決断も、とてつもない大きな「覚悟」を必要とする。それは宿命だ。

やはり、新潟にも賛否両論あって、復帰を心から喜んでいる人もいれば、全く逆の人もいる。そこには、色々な思いが渦巻いている。
揺れる思いは、2005年シーズンでの彼のプレーを目の当たりにした人ほど、その振幅が大きいかもしれない。


応援するかしないかは、シーズンが始まって新潟の選手としての菊地直哉のプレーを見て、感じたことに素直に従えばいいのだと思う。その結論が出るまでに1年かかったっていい。



磐田サポの友人は、とても複雑な思いを吐露してくれたし、大分サポさんのブログを見ると、この1年半、キクちゃんを迎えたサポーターの葛藤や思い、そして彼を「応援するべき選手」として認めていった経緯が伝わってくる。


様々な人たちが、それぞれの立場、それぞれの思いで、キクちゃんを見ながら考えている。
その気持ちをしっかりと受け止めながら、新潟のために、愛するサッカーのために、頑張ってほしい。
来季ホーム開幕戦のビッグスワンでピッチに立つ姿を、今から楽しみにしてる。やっと、どこからの借り物でもない「アルビレックス新潟の菊地直哉」を応援できるのだから。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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成長していくチーム
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古町の旧大和にある「ふれ愛古町」に今季限定で復活した、「ダンシングラビッツ」。

新潟のクリスマスの風物詩が復活!

でもなぁ。今年限りってのは寂しすぎる。何とか買い取れませんかねぇ?



さて。
毎年オフシーズン恒例の選手の契約問題だけれど、今年に関して言えば、去年とはちょっと違う印象を持っている。

なんて言うのかな、そんなにネガティブにならなくてもいいんじゃね?ってこと。

確かにマルシオとみっちゃんは浦和に行ってしまったし、ダイゴも鹿島でほぼ決まりのようだけれど、
「どうせカネなんだろ」
という見方は正しくない、ということも実感できている。

浦和にしても、赤字転落の影響で、金額的な大型補強は難しい。
だから、リーズナブルで良質な選手を狙うという路線が明確で、そこで新潟がターゲットになるというのも頷ける。

それだけ、良質な選手を安く獲得することに、新潟が長けているという証明でもあるんだけれど。

でも、マルシオとみっちゃんが金額だけを天秤にかけて、浦和を選んだとは思わない。
伝わってくるのは、選手たちにとって、
「新しいチャレンジ」
というものが、どれだけ大きなプライオリティを持っているか、ということだ。

新潟は、選手たちにとって最終目標になるクラブではない。
どの選手も、新潟で成り上がって、ステップアップすることを目標にして、新潟に入ってくる。
それはマルシオもみっちゃんも、そして海外移籍を目指しているというダイゴもそうだろう。

成り上がってビッグになりたい、という野心を持った選手たちが集まってるからこそ、どの選手もひたむきだし、泥臭く頑張る。それが、私たちの心の琴線に触れる。

もしも、新潟でプレーすることに満足している選手だったら、そこまで伝わってくるプレーができるだろうか。

違うと思うなぁ、きっと。

クラブも、チームも、サポーターも、一緒に成長していこうとする強い意志を持っているからこそ、新潟は新潟であり続けているのだと、私は信じているし、これからもそうありたいとも思う。


ヨンチョルが契約更新を決めてくれたけれど、彼はブログでこんなことを書いている。


「新潟へ来て 2年.
本当に多く成長できたし良い気持ちでサッカーができて幸せでした.
今からももっと成長する選手になるように熱心にします」


“頑張ります”じゃなくて“熱心にします”
なんて書いているのが微笑ましいけどw
ヨンチョルは、韓国サッカー界が国家的レベルで育てているエリートだから、見据えている目標はもっと遠くにあるはずだけれど、新潟で成長できていることに手応えを掴んでいるんだろう。

クラブとチーム、サポーターが、共に成長していくチーム、アルビレックス新潟。

新潟が目指していくべきものは、目先の勝利だけではない、もっと大切なものだということを、選手たちが教えてくれている。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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あの雨の聖籠で

永田 充選手 浦和レッドダイヤモンズへ移籍のお知らせ




公式サイトのみっちゃんのコメントを見て、そうだ、みっちゃんは新潟に5年もいたのだよなぁ、ということに改めて気付かされた。


思えば、貴章は4年半、マルシオ4年、そしてみっちゃんは5年。


毎年主力が引き抜かれて…とは言うけれど、昔のように、移籍加入してきた選手が簡単には出て行かなくなった。しっかりと新潟に根を下ろして、じっくりと力を蓄えてから、新しいチャレンジを選択するようになった。(もちろん、レンタル選手はこの限りではないし、3年契約を1年で終わりにした選手もいましたけどねw)
つまり、そういうチームになったのだ、新潟は。
新潟のよさを、移籍していった選手たちが他の選手たちに口コミで広めてくれればいい。
そうすれば、新潟でプレーしたいと思ってくれる選手が増えるかもしれないし。



みっちゃんが新潟に来ると聞いたとき、とにかくビックリしたし、柏から2人も来ちゃうわけ?と少し戸惑ったりもした。
今回の場合は、浦和サポの方が「新潟から2人も来ちゃうわけ?」と思ってるんだろうけどw



みっちゃんといえば、個人的に忘れられない思い出がいくつかある。


そのひとつが、2006年のアウェイ甲府戦当日の聖籠。


アルウィンには行かなかった私は、居残り組の練習を見に聖籠に行った。
その日は、朝からシトシトと雨が降っていて、春とは思えないほど寒かった。
見学者が自分ひとりしかいないことに気がついて、そりゃーアルウィンに行ってる人も多いだろうし、居残り組しかいないのに、寒い思いをして聖籠までわざわざ来る人なんかいないよなぁと、ひとり苦笑いしていた。


Aピッチでは、居残り組が江尻コーチと一緒に練習をしていた。


海本幸治郎が、若い選手達と一緒に練習しているのを見ながら、あなたはそこにいちゃいけない選手でしょう、と何とも言えない気分になっていたとき、リハビリでランニングをする選手がいた。


ひとりはエジ、もうひとりはみっちゃんだった。


エジはリハビリが順調なのか明るく、通訳のオカケンさんと2人、周回で私の前を通るたびにニコニコと、
「コンニチハー」
と挨拶してくれたのだが、ひとりで黙々と走るみっちゃんは、全く雰囲気が違っていた。


補強の目玉として新潟にやってきたのに、キャンプ中に大怪我をして、チームがアルウィンで闘っているその日に、氷雨の中、ひとり走り続けるみっちゃん。


何周目かに、ひとりで突っ立っている私の方を一瞥したみっちゃんの、厳しさを全身から発散させた姿に、「頑張れ」という言葉も気軽にかけることもできず、ただ黙って見守るしかなかった。



あの苦しさを乗り越えてきたから、今がある。その思いは、


「ヒザのケガで出場ができない時も、常に温かい声援をいただいたことは忘れません」


というコメントの中に集約されてるんだと思う。



こだわりが全くなさそうに見えて、実は新潟が大好きだったというみっちゃんには、素晴らしいプレーをたくさん見せてもらえた。
前線の選手の足元にピタリとハマるフィードを蹴る選手なんて、新潟にはなかなかいなかったし、その絶妙な足技だけでなく、するするっといいところにいてくれるカバーリングや、スピード自慢の相手にも何食わぬ顔でついていっているのを見たときの感動とかw
先日、みっちゃんの恩師である静学の井田先生の講演を聴きに行ったのだけれど、その時感じたのは、みっちゃんの足元の技術の高さは、静学での3年間も大きかったのだろうなということだった。



何はともあれ、さよならです、みっちゃん。
眼福なプレーの数々、楽しませていただきました。ありがとう。


4年後のW杯を目指すために決めた移籍なのだから、絶対に出てほしい。
赤いユニでは応援しないけど、サムライブルーのみっちゃんは全力で応援する。


あの雨の聖籠でのみっちゃんは、ずっと忘れない。


だから、頑張れ。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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さよなら、マルシオ

マルシオ リシャルデス選手 浦和レッドダイヤモンズへ移籍のお知らせ




少々記憶が定かではないのだけれど、3年前の2月下旬頃だったか。


仕事を終えて帰宅途中、携帯が鳴った。同じ会社のデザイナーくんからだった。
「今、ボウリング場にいるんですけど、どうもアルビの選手らしい外人が2人いるんですよぉ」


──外人?誰?


「分かんない」


彼はサッカーに全く興味がないので、選手の顔も名前も知らない。
でも、何とかヒントを得ようと、色々と質問を試みる。


──特徴は?えーと、例えば肌の色とか


「えーと、黒い人と白い人」 (表現に少々難があるけどお許しを)


そこで、一人はエジだということが分かったのだが、もう1人が判然としない。当時、新潟に所属していた肌の色が白いブラジル人選手といえばシルビだったが、そういえば、新しく獲得したマルシオ リシャルデスっていう選手もいるなぁ、と頭には思い浮かんだのだけれど。


「サイン貰っておきましょうか?どっちの人のがいい?」
──う〜〜ん、どっちでもいいよ。


適当に答えたら、翌日、彼が持ってきたのはエジのサイン。
「だって、顔に見覚えがあったのはこの選手だったから」
という理由だったようだけれどもw


その後、マルシオの写真を見たデザイナーくんは、


「あっ、あのときいた選手だ」


と鋭く反応した。そうか、それならマルシオのサインを貰ってもらえばよかったなぁ、と思っても、後の祭りなのだった。


 


マルシオが2007年の開幕直前にブラジルから移籍してきたとき、誰もマルシオのことを知らず、

「マルシオWHO?」

というのが、ほとんどの新潟サポーターの反応だったと思う。体も大きくなく、髪型もいつもきちんとした七三分けで、あまりサッカー選手っぽくなかったし、何より、どんな特徴を持ったプレーヤーか、さっぱり分からない。
ただ、無名だけど掘り出し物のブラジル人選手を見つけてくることが大得意なウチのスカウトが選んだ選手なんだから、という強化部への信頼感と、アンデルソン・リマに「新潟は素晴らしいチームだから行った方がいい」と後押しされて新潟加入を決意したというエピソードが、未知のマルシオへの好感度をアップさせていた。


それが、2007年のホーム開幕戦の浦和戦で、後半途中からピッチに入ってきて、いきなりアトムへの同点ゴールのロビングパスを繰り出した。
その瞬間、マルシオは「未知の新加入選手」から「新潟のマルシオ」になった。あの吹雪の中の試合は、新潟における「マルシオ記念日」なのだ。



運命のいたずらか、その対戦相手であったチームに移籍していくことになったわけだけれど、あの吹雪の日の衝撃的なワクワク感は、マルシオが日本で初めて所属したチームである新潟のサポーターにだけしか得られない特権。早いモン勝ちなんだよ、これは。
そして、それからの4年間にマルシオが見せてくれたスーパープレーの数々、いつでもサポーターへの感謝を忘れない誠実さ、一緒に上を目指して共有してきた時間は、新潟にとって大きな財産になってると思う。


さよなら、マルシオ。
4年間、新潟のために戦ってくれてありがとう。
次に会うときは敵だけど、絶対に負けないよ。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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快晴の国立、ラグビー早明戦

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寒風吹きすさぶビッグスワンでJ1最終節を観た翌日は、国立競技場へラグビー早明戦を観に行った。


早めに東京へ行ったので、久しぶりに吉祥寺をぶらぶらし、まめ蔵で野菜カレーを食べた後、吉祥寺駅で友人と待ち合わせして出かけた。


雲一つない快晴の国立は、ベンチコートを着ていったのを後悔してしまうくらい暖かかった。
ここまで明治が全勝、早稲田が1敗で迎えた早明戦は、本当に久しぶりに優勝を賭けた決戦となり、4万人を超える観衆が集まった。それでも、前チケット完売が当たり前だった早明戦人気の全盛時代を知る身にしてみれば、4万人超の観客でも「物足りない」と思ってしまうのだけれど。


試合は、立ち上がりFW戦で優位に立ち、攻め込んだ明治が早稲田をゴールライン手前に釘付けにする時間帯が20分くらい続いたが、ここでモールをうまく形成できず、トライを奪うことができなかった。それが結果的に主導権を早稲田に渡す結果となり、ラインディフェンスの甘さを突かれて、逆にトライを許してしまった。


あくまでもFW戦に持ち込むことを選択した明治だったけれど、ここでこだわり過ぎたことが致命傷になった気がする。
昔と違って、明治と早稲田に明確な体格差はなく、明治がFWで圧倒的に優位に立つという時代ではない。もっとBKを使ってフィールドをワイドに使うラグビーができないと、勝負どころで早稲田にはまだ勝てない。


それにしても、早稲田は勝ち慣れているせいか、勝負どころを絶対に逃さない。長らく低迷が続き、勝者のメンタリティーを持ち合わせていない明治に、決定的に欠けている部分はそこだと思う。


明治の完全復活までは、もう少し時間が必要かもしれない。
時代が変わり、FWがスクラムやモールを押せなくなっても、ラインアウトが不得手なのは伝統的に変わらないというのもどうなのかw
勝つラグビーをするためにも、ラインアウトはもっと頑張らないといかんのじゃないかなぁ。

結果的に、15-31というスコアになったけれど、点差ほどの力の差は感じられなかった。
流れのつかみ方の巧拙が、明暗を分けた試合だった。


友人とも話していたのだが、「タテの明治、ヨコの早稲田」という風に両校の個性を語られていた頃と違い、今は明治も早稲田もやっているラグビーに明確な違いが見えなくなってきている。これは、早明に限らないことかもしれない。
異なる個性のぶつかり合いという面白さが薄れてきている早明戦に、一抹の寂しさも感じたのだった。


でも、早明戦の雰囲気は独特で、それを体感する楽しさは昔も今も変わらない。やっぱり早明戦はいいな。



今日行われた、大学選手権1回戦組合せ抽選の結果、明治は初戦で中大と、早稲田は大体大と対戦することになった。同じブロックに入ったため、順調に勝ち進めば1月2日の準決勝で再戦が実現する。
リベンジのチャンスを逃す手はない。明治はまだまだ伸びシロがあるチームだと思うし、楽しみにしておこう。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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卒業式
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いつもと少し立ち居振る舞いが違うみっちゃんや、インタビューで涙目になってるマルシオ、最後までいじられてるミョウ、穏やかな表情のギーさん。

毎年のことだけれど、最終節はその年のチームの卒業式なんだなぁ、と思わされる。
それを毎年ホームで迎えられるというのは、とても幸せなことなんじゃないだろうか。


声が枯れてて、第一声が裏返っちゃったクロさん。

「新米監督に、みんなよくついてきてくれました」

そんな言葉をサラッと言えるところが、この人の強みなのかもしれないなと、ふと思った。
ゴール裏から懐かしい「クロゴール」が聞こえてきたのは、この時だった。


前半は、完全に新潟のゲーム。
立て続けに2点入ったときは、一体何点入るんだろうという勢いだったけれど、圧倒的にボールを支配しながら決め切れずにいるうちに、ミスが増えはじめ、流れを向こうに手渡してしまう。
ある意味、今シーズンの新潟を象徴するゲームになった。

引き分け13という数を、少しでも勝ちに結び付けられる勝負強さを身につけること。
これが来シーズンへの課題のひとつかもしれない。


湘南の1点は、テラの力。
まだまだできるなぁ。まだやってほしいなぁ。

ノザは相変わらずだなぁ。でも、フィード合戦は、申し訳ないけどヒガシの勝ちだったよ。


人事往来、諸行無常。

例年以上に余計なことばっかり考えてしまう最終節だったけど、勝ててよかった。

FC東京のまさかの降格に、なおさら思うところの多い一日になった。
サッカーは怖い。怖いから面白い。
J1に残ろうと、J2に降格しようと、フットボールは続いていくのだ。


打ち上げのくい坊でお会いした、勲のご両親とおばあちゃんは、とても柔らかな雰囲気で、しみじみお酒を飲んでいらっしゃった。
勲の穏やかな物腰は、こんな雰囲気のご家庭で育まれたのだな、と。

勲の、最終戦セレモニーでの挨拶は素晴らしかった。

息子さん、本当に男前なキャプテンになりましたね。



少しホッとして、一休みしたら、来年に向かって走り出す準備をしなくては。
もっともっと、上を目指すために。

来年こそは、GO!ACLだ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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