2011年02月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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ニュージーランド地震

ニュージーランド南島のクライストチャーチを中心に起こった地震。

被災地の悲惨な状況と、刻一刻と増えていく犠牲者の数、そして未だに連絡が取れない多数の日本人の名簿を目にすると、何ともいたたまれない気分になる。

ニュージーランドは、今年9月に開幕するラグビーW杯の開催地でもある。
スーパー15の強豪チームであるカンタベリー・クルセーダーズの本拠地であるクライストチャーチも、W杯の試合開催地になっている。

開幕したばかりのスーパー15も含めて、いろいろと心配は尽きないのだが、このような記事が出た。

カンタベリー・クルセーダーズ、「スーパー15」の試合を中止

「試合を行うのは適切ではないとの結論に達した。今はラグビーは優先事項ではない」
という、カンタベリー地方ラグビー協会会長の言葉に、7年前の中越地震でのアルビのことを思い出した。

あのとき、新潟市内は地震とは無関係でビッグスワンも使える状況だったが、直近の柏とのホームゲームが延期になり、さらに国立競技場での代替開催になった。
それは、今回の判断と同様だったと思う。

一刻も早く事態が終息し、少しでも落ち着いた生活が戻ってくることを願うばかりだけれど、そのときこそ、スポーツが傷ついた人々を勇気づけてくれるということも、中越地震の際に実感したことだった。

クライストチャーチのスタジアムに、再び歓声が戻ってくる日が、一日も早く訪れることを祈りたい。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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エンジン01

土曜日は朝から、エンジン01文化戦略会議「オープンカレッジin長岡」に参加するため長岡造形大学へ行ってきた。

これは、著名な文化人、学者、デザイナー、アーティスト、評論家などが講師になり、各分野で講座を開くというもので、3年前だったかに新潟市で開催された時は、チケット争奪戦が壮絶だったと聞いていた。
今回の長岡も相当な競争率で、私もチケットぴあのHPから申し込んだのだけれど、画面に刻一刻と「完売」という文字が増えていくので、正直びびったw
全部希望通りというわけにはいかなかったけれど(聞きたかった茂木健一郎さんのプレゼン術講座が取れなかったのは残念)、それでもほぼ希望通りの講座が取れたのはラッキーだったかも。


私が受講したのは、アートディレクター浅葉克己さんと照明デザイナー海藤春樹さんのデザイナートーク、日本画家の千住博さんの芸術論、そして日比野克彦さんらによる、ものづくりトーク。


浅葉克己さんのトークを聞いたのは、10年前くらいに新潟の東北電力グリーンプラザでトンパ文字の展示会があったとき以来だったけれど、相変わらずヘンなおじさんだったw(紫綬褒章も貰っている凄い人なんだけどね)
浅葉さんも海藤さんも、ゲストの造形大の福田毅教授も、ぶっちゃけ二日酔いで、そのヨッパライデザイナートークがえらく面白かった。
いや、3人とも、その世界では第一人者の凄い人たちなんですよ、ホントに。


ヨッパライトークの中でも、


「今はコンピューターの中でしか考えていないから、どんどんつまらなくなる」


「アートディレクターは7つの顔を持っていないと仕事にならない」


「デザインで一番大切なのは“続けること”」


などという、含蓄のあるオコトバもあったので、笑っている間に聞き逃したら負けなんであるw



千住博さんは、作曲家の千住明さん、バイオリニストの千住真理子さんのお兄さんであり、京都造形芸術大学学長でもある、世界的に活躍する日本画家。
大徳寺聚光院別院襖絵を描いたことでも知られている人だが、私は「ウォーターフォール」という作品が大好きだ。何というか、宇宙的なんですよ、この人の絵は。

さすがに大学の先生ということもあって、その熱いトークは大学の講義さながら。芸術とは何かという話から、「美」とは、「きれい」と「美しい」の違いは何か、さらには北野武映画論まで、90分ではとても収まりきれないほどの内容を一人で喋り通した。すげー。


「和風の“和”とは、全く異質なものの調和を表す」


「日本は和の国。異質なもの同士であればあるほど、素晴らしい和が生まれる」


「現代には芸術的思想が必要。芸術的思想とは、仲良くするための知恵なんです。他の異なるもの、多様性を認めるのが芸術です」


「目に見えないものを軽視しがちなのが現代」


「クロード・モネの『睡蓮』の絵の凄さは、見えないものを見えるようにしたことです。日差しの暖かさ、日陰のひんやり感、葉ずれの音、小鳥のさえずりなどを絵で表現したのです。見えないものを見えるようにするのが芸術です」


「北野武映画の暴力は、痛みから生身の人間に立ち戻る、人間性を取り戻すことを表現していると思います」


「天然絵の具は色あせないが、人工絵の具は時間と共に色があせていく。モネも、人工絵の具を使ったことを後悔しているかもしれない。でも、変わるものの素晴らしさもある。これを日本では“無常”と表現しています」



千住さんの熱弁を聞いている最中、中庭の方から「ワー」「キャー」という歓声が聞こえてきた。
で、その頃、中庭では何が行われていたかというと…

DVC00759.jpg

浅葉克己さん主催の「アサバ杯卓球大会」w



あえて雪中でやってしまうところがアサバ流というか、何というか。まあ、中東の死海に卓球台を浮かべて試合をやっちゃう人だから、長岡の大雪も無問題なのだろうなぁ。


高尚なレクチャーを聴いている外で、卓球をやっているというカオスな感じが、エンジン01の魅力の一つなのだなぁと、妙に納得したのだったw


 


昼休みは、造形大の学食で「造形大ランチ」を。

DVC00757.jpg

メニューはトマト煮込みハンバーグ、サラダ、イチゴ、切り昆布と油揚げ・大豆の煮物、玉麩と冬菜のお味噌汁、ごはん。
これで380円!


後日、造形大卒業生に「造形大の学食、レベル高いねー」と言ったら、


「たぶん、イベントだから気合入ってたんですよ」


と、あっさり。ま、そうかもねw



昼休みの後は、アーティストの日比野克彦さん、建築家の堀池秀人さん、ゲーム制作会社の増田順一さん、造形大理事長の豊口協さんによる、「ものづくり」トーク。


「できないと言われたことをやってほしい」


「何かを見て、考え始める。その場にいることが大切。現場からインスパイアされて、五感で感じ取ること」


「体験したことのないものにぶつかっていくことが創造の素」


「デジタルはあくまでも、アナログなものを作るためのツール」


「作る側の身体的体験が大切」


「母親と赤ちゃんのコミュニケーションが、コミュニケーションの原点。face to faceですね」


「夢を持って挑戦すること。楽しく明るくほがらかにやれば、必ずできます」


「自分の体に問いかけること。手をじっと見る。使い慣れているペンなどを手に持つことで、創造がスタートする」


「人と会うことです。人と会っているとエネルギーが出てくる。ものを作っているから人に会えるんですよね」


造形大前学長でもある豊口先生は、工業デザイナーとして携帯電話開発に携わった人なのだが、
「僕は携帯電話持ってないんです。やっぱりね、人間は直接会わなきゃダメですよ」
なんてキッパリ言うので、


「携帯電話作った人が、そんなこと言っちゃっていいんですか!」


と日比野さんにツッコミを受けていたw


 


今回聞いた講師の方々の言葉は、その道の一流のプロならではの示唆に富んだものばかりで、すっと胸の中に収まってきた。
校内の廊下を歩いていると、教室の前で辰巳琢郎さんが握手攻めにあっていたり、茂木健一郎さんが著書にサインを頼まれていたりしている場面に遭遇し、何だか不思議な気分だった。
非常にいい機会を与えてもらえたし、勉強になった。


インプットすることと、アウトプットすること。


この両方がうまくバランスが取れるようになったら素晴らしいなぁと、いい刺激をもらった。うん、頑張るべ。

author:ぐっちい, category:日々のこと
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ルールと慣例の間

本当は、土曜日のアルビレックス新潟合同激励会の内容をUPしたいところなのだけれど、少々(いや、かなり)やる気をそがれていて、まだテープ起こし(いやIC起こしかw)をやっていないw
それは後日UPするとして、個人的に気になっていることを。



岡崎のシュツットガルト移籍が大きな問題に発展している。


何でこんなことになったのか、ほぼ同じ状況、条件でドイツに移籍した槙野や細貝は何事もなくプレーできていて、なぜ岡崎はもめるのか、理解に苦しむことが多い。


事の発端は、清水エスパルスオフィシャルなどにも出ているけれど、清水とシュツットガルトの間でクラブ間合意ができていないのに、シュツットガルトが一方的に岡崎の移籍加入を発表したことのようだ。


清水の主張は大まかに2点。
シュツットガルトが清水に無断で岡崎との契約交渉を行ったこと。
そして、ブンデスリーガの選手登録期限が1月31日であり、岡崎と清水との契約期間満了日と同じという「重なり合った1日」が、「二重契約に当たるのではないか」ということ。その1日に関する違約金を要求しているわけだ。


その一方でシュツットガルト側は、「約束と違う」と激怒しているらしい
要するに、清水とは「合意があった」という主張で、清水とは真っ向から対立している。


もう、ここらへんのことは、双方から一方的に出てくる主張しか聞こえてこないので、何があって何がなかったのか、何がどう間違っていたのか、第三者にはちっとも分からない。
だから、どっちが正しいかなんて判断も出来ないなぁ、というのが正直なところ。


ここで気になるのは、1月31日という「重なり合った1日」の問題。
「1月31日までの契約なのだから、その1日分は違約金が発生する」という清水の主張は、ルール上は正しいのだが、欧州でも日本でも慣例として、書類上の契約日、契約満了日の考え方はかなりフレキシブルに行われているのが一般的のよう。
Jリーグでは日本人選手の多くは新契約は2月1日からになっているが、Jリーグチームの新チーム始動日は1月中旬頃であることが多い。つまり、前所属チームとの契約が半月くらい残っている段階で移籍先の練習に合流しているわけだ。それが普通に行われているのは慣例として暗に認められているからで、過去に今回のような問題が起こったなんてことは聞いたことがない。

これは、日本ではあくまでもシーズンオフで、ブンデスリーガではシーズン中という違いが大きいのかもしれないが、岡崎とほぼ同条件でドイツ移籍をし、すでにプレーしている槙野と細貝との差は何なのか。これはクラブの考え方や対応の違い、という風にしか自分には考えようがないのだけれど、どうなんだろうか。


広島と浦和はOKしたけど、清水はNOと言った。
ルール上、違約金を要求する清水の主張は間違ってはいないが、慣例上からすれば異例の主張だとも言える。
恐らく、シュツットガルトもエージェントも、清水がそんなことを言い出すとは思っていなかったんじゃなかろうか。
清水としては、ただでさえ主力選手の0円移籍が続出する状況の中、どこかで主張できる部分はしっかりと主張しようという考え方があったのかもしれない。もちろんこれは、推測に過ぎないけれども。
人情としては理解できる部分ではあるけれど、果たしてこの主張を押し通すことが、清水にとってプラスになるのかと考えると、ちょっと違うんじゃないかなぁ、とも思ってしまう。
クラブとしての面目は保てても、選手たちはそういうクラブの姿勢をどう受け止めるのだろうか。


何より、この騒動でプレー機会を奪われている岡崎自身が不幸だ。それが一番気になる。
シュツットガルトとエージェントがぬかりなく事を進めていれば、こんなことにはならなかったし、内心、エージェントしっかりせえよ、と思ってしまう。
それだけに、基本の基本として大切な「プレイヤーズファースト」が損なわれている状況は、シュツットガルト、清水、エージェント、そしてFIFAそれぞれの責任において何とかしてもらいたい。こんな前例を作ったって、誰か得するとも思えない。

どうやらFIFAから臨時の国際移籍証明書が発行されて、岡崎のブンデスリーガデビューも実現しそうだという話なのが救いではあるけれど、1日でも早く、ピッチを駆け回る岡崎の姿が見られることを願うばかりだ。

author:ぐっちい, category:サッカー
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スカパーe2

アルビの選手たちは高知で、順調にキャンプを過ごしているようで、何より何より。
地元テレビや新潟日報、スポニチ新潟版などで、キャンプ情報も毎日入ってくる。ブラジルでキャンプをしていた時代は、キャンプで何をやってるのか、公式サイトでもなかなか伝わってこなかったので、つくづく国内キャンプっていいなぁ、と思うわけだ。



ところで、昨日からスカパー!e2の16日間無料体験を始めてみた。


実は我が家の視聴環境が、今のままでスカパーに対応できるということに、今さら気がついたからなのだがw


何より、ラグビーの試合中継を見るには、NHK以外ではスカパーしかないという状況に、そろそろ耐えられなくなってきたというのが最大の理由。
おまけに、今年開催されるラグビーW杯の地上波中継は、前回に続いて日テレなのだ。4年前、ジャパンのトライシーンをカットするという最悪な実況中継を思い返すと、何が何でもJ-SPORTSで視聴できるようにしておかないとヤバイ、という追い詰められたような気分になってしまうw


というわけで、無料体験期間が終わったら、まずはJ-SPORTSに加入しようと思っているところ。そうすれば、ラグビー観戦はバッチリ、J1の試合もとりあえず見られるしね(生中継は少ないけど、それはあまり問題ではない)。



そういえばスカパーで思い出したけれど、以前お会いした時、
「ウチ、スカパーに入ってないんですよぉ」
と言ったら、真顔で、


「入ってください!」


と言っていたウメさん(さすが、スカパー解説者だw)が、4月の新潟市議会議員選挙に2期目を目指して出馬することを決めたとのこと。
1期4年だけではやれることも限りがあるだろうし、ウメさんだからこそできることもあると思うので、その決断にはエールを送りたい。

http://blog.livedoor.jp/umeyamaosamu/archives/65569520.html

author:ぐっちい, category:日々のこと
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