2014年03月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
RSS | ATOM | SEARCH
こういう勝ち方もあるわけで


水曜日のナビスコ杯徳島戦から中3日(徳島戦はマサルと小泉慶でおなかいっぱいでしたよ)。
ホームに迎えたのは、ナビスコがお休みだったサガン鳥栖。あちらは休養十分、しかも去年は契約条項で新潟戦欠場だったキクちゃんがいる。今日の試合の最大の見どころは、ケンゴとキクちゃんのマッチアップ。考えてみれば、2011年ナビスコ杯名古屋戦で、同点と勝ち越しのゴールを決めたコンビではないかw
それと、アトムvs安田ミチだな。鳥栖の左SBの安田ミチと、新潟の右SHのアトムのマッチアップは、試合の流れに相当な影響を及ぼしそうだ。これはいわゆる「調子乗り世代コンビ」といったところ。

新潟同様、ハードワークを身上とし、ブレることなく豊田めがけてロングボールを蹴ってくる鳥栖との戦いは、新潟の方が押し込まれる展開になった。今年の新潟は、去年のハイプレスからのショートカウンターだけでなく、ボールを保持して主導権を握る要素もプラスしようとしているが、まだそれが完成形までには至っていない。
鳥栖のロングボールでDFの裏を取られそうになる場面がかなりあり、サイド攻撃、それも一番警戒していた安田ミチに右サイドを突破されるシーンが多かった。アトムとマツケンの右サイドコンビに向かって、

「うおー、頑張れぇぇぇぇ!」

と思わず声を出すこと度々w
ケンゴもキクちゃんに何もさせてもらえず、武蔵は何度となくドリブル突破を試みても、ひとりで持ち込みすぎてボールを奪われるシーンが多く…と、書けば書くほど、よく勝てたなぁ、と思わずにはいられない。

全体的には押し込まれることが多かった試合だったけれど、前半にはセカンドボールがちゃんと拾えて、リズムのいい時間帯があった。ゴールシーンが生まれたのも、その中でのこと。
ワンチャンスをしっかりとモノにできた新潟と、数多あるチャンスをことごとく潰した鳥栖との差が、1-0というスコアになった。

それにしても、ヤンツーさん、試合中から怒ってましたね。
テクニカルエリアで腕組みしたまま仁王立ちしていたり、ベンチにどっかり座ったままだったり。
あー、これは相当怒ってるな、と思ったら案の定。試合後のインタビューの怖いこと怖いこと。とても勝利監督インタビューとは思えないw

とうとう1人も交代枠を使わなかったので、これは「お前らで最後まで責任持ってやれ」というメッセージなんじゃないかと思っていたら、鳥栖のロングボール対策を考えると、サブは身長が低い選手ばかりなので使えなかった、というようなことをコメントしていたけれど、半分は「お前らがやれ」という意味だったんじゃないかと睨んでいるのだがw

この試合、決勝ゴールのレオがハッピーターン1年分を貰っていたけれど、個人的には守田にも何か差し上げたい気分だ。
ヒガシの後釜として移籍してきて、どうしても比べられてしまうのは仕方がないのだが、試合を経験するごとに成長していると思うなぁ。落ち着きが出てきたし、判断もよくなってきてる。今まで守田に最も足りなかったのはJ1での経験値で、それが高まっていけば、本来持ち合わせている高い能力が自然と発揮できるようになるってことかなぁ、なんてことを思ったりする。
まだまだこれからだけど、期待してますよ。

今季目指している、主導権を握る戦い方がほとんどできず、シーズンが始まってから一番出来の悪い試合になった。でも、主導権が相手に行きっぱなしであっても、勝ちに持ち込めるようになったのも、チームの成長の一端ではあるだろう。
監督の激怒っぷりからして、トレーニングで相当厳しくやられると思うけどw


キクちゃんについては、まぁ、なんと言うか、楽しそうにサッカーやれてて、よかったんじゃないだろうか。敵に回すと、とにかく邪魔くさいw 「らしさ」満載で、観てるこっちも楽しかった…と言いたいところだが、ピンチの連続で、それどころじゃなかったんだけどw
昨シーズンの新潟から鳥栖への移籍は、本人にとっても、チームにとっても、そしてサポーターにとっても、不本意な形だったけれど、こうやってライバルとして戦うことができて、お互いにとっていい移籍だったんだなと思えたことは、とてもよかったと思う。
ご本人も、ブログでこんなことを書いてるし。

試合終了後、新潟空港には鳥栖へ帰るキクちゃんを、多くの新潟サポーターが見送りに来ていたとのこと。
次の対戦は、10月26日のベアスタで。また勝たせてもらいますよ、エエ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(6), -
打開するためのピース
土曜日は、母の運転手をしたり、北書店に顔を出したり、こまごまと動き回っていた。
朱鷺メッセでは「にいがた酒の陣」が開催されていたけど、基本的に人ごみや行列が好きじゃないので(スポーツ観戦は例外)、行っていない。

北書店に行ったら、すでに「サッカー批評」と「すばる」の最新号が取り置きされていて、

「あ、季刊レポも入りましたよ」

と、本棚から即座に持ってくる佐藤さん。こちらが買いそうな本を分かっていて、頼んでなくても自動的に出てくる本屋さん、楽しいなぁw

店内を回って本を眺めていたら、「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」が文庫化されているのを発見。単行本はかなり分厚い本だったので、ちょっと買うのを躊躇していたのだけれど、これなら買えるな。面白いという話だから(複数の人からおすすめされました)、あとで買おうっと。

甲府戦は、リアルタイムで見られなかったので、1-1のドローという結果と、ケンゴの今季初ゴールと、ヤンツーさんが試合後のコメントで、

「前半がひどかったので」

と言っていたことをを知った上で録画観戦。

ざっくりとした全体的な感想を言えば、前半は聞いたほどダメダメだったわけでもないんだなということと、今のチームの課題はガンバ戦と同様、

・引いた相手にどう戦うか
・ポゼッション率の向上を、どう得点にまで繋げていくか

ということなんだなぁ、ということ。今年のチームは、ショートカウンターだけでなく、ボールをより保持してゴールを目指すサッカーも志向しているのはよく分かるし、選手たちもそれにチャレンジしている。
でも、まだまだ精度が低いし、選手同士が考えていることが時々合ってないときがあるようなので、流れの中で崩してのゴールがまだ生まれていない。今回は「達也の穴」もあった。
それに加えて、相手が新潟をスカウティングしてきて、最大の武器であるショートカウンターを発動させないためにはボールを持たせた方がいい、と考えている。監督や選手が言っているように、「今シーズンは、こういう試合が増える」のは間違いない。
結局、そこをどう乗り越えるか、なんでしょうね。

そういう意味で、局面を打開するためのピースとして、これから新潟にとって重要な役割を担っていきそうなのがマサルだな、ということを実感した試合。
いやー、愛媛での2年間はいい積み重ねになってるんだなぁ。カズとマサル、長い修行から戻ってきた2人を見てると、ケンゴやマイコーという先例もあり、ウチの「托卵作戦」も成果を挙げてきたなぁ、という気がする。

動きが物足りなかった前半に比べて、ハーフタイムにヤンツーさんが「腹パン」を炸裂させたのか(ソリさんの「ちゃぶ台ひっくり返し」とどっちが怖いんでしょうねw)、両SBの上がりが目立つようになるなど、チャレンジの姿勢がどんどん出てきた後半。
この後半のサッカーが、今後の試合のひとつの指針になるんじゃないだろうか。

それと、やっぱりセットプレーとミドルシュートの重要性。引いた相手から点を取るためには、「押してだめなら引いてみな」ってことかな、なんてことを考えたのだった。ケンゴが、セットプレーで得点してくれたのは大きいなぁ。

お互いに「相手の裏を取る」プレーを身上としているだけに、お互いにそういうプレーでチャンスになり、逆にピンチを招いていたけれど、クリスティアーノや石原、水野にだいぶそのあたりをやられていたので、どうケアするかは、今後の守備面の課題のひとつになるのかもしれない。
健太郎とカズは、そんなにスピード負けしないタイプのCBだと思うけど、結構やられていたからなぁ。


ともあれ、アウェーで前半の出来が悪くて、それでも後半追いついての勝ち点1は、ポジティブに考えていいんじゃないだろうか。
3節終了で勝ち点4。上々ではないにしても、悪くないスタートが切れていると思う。だって、去年は同じ時点で勝ち点1だったんだから。
悪いなりにも伸びしろがたくさん見られて(守田も3試合目で、だいぶJ1に慣れてきたんじゃないかな)、これからのチームの成長を見ていくのが、ますます楽しみですよ、ホントに。
 
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
スカウティングされるということ
3月8日土曜日。
朝7時に起きて外を確認したら、全く雪がない。よしよし。

安心して、BSプレミアムで7時半から放送の朝の連ドラ「ごちそうさん」の先行放送(別名「朝ごち」)を見て、ふと外を見たら……し、白い!しかも吹雪いてる!
目を離したほんの10分程度の間に、外はあっという間の銀世界になっていた。恐るべし…

しかし、これも通り雨ならぬ通り雪みたいなものだったようで、8時前には吹雪は止み、うっすら積もった雪は、あっけなく溶けてしまった。ふぅ。

家を出る頃には、あの朝の吹雪は気のせいだったのかと思ってしまうくらいに、雪は跡形もなく、青空まで見えるくらいまでになった。
それでも、吹く風は強く、べらぼうに寒い。

うーん、今年の冬は寒いけど、雪は積もるぞ積もるぞと脅かしておきながら、結局大して降らずに溶けてしまう。新潟の冬と言うより、北関東の冬のようだ。



今季ホーム開幕戦、ガンバ大阪戦。
ビッグスワンに到着すると、Eゲート広場のフードコートに、特別出店の大阪のたこ焼屋「くくる」に行列ができており、2年ぶりにガンバ戦が戻ってきたんだなぁと実感。
そして、ガンバのユニを着たヒガシとの初対戦なのだ。

寒風吹きすさぶ中では、とてもビールを飲む気にもなれず、ホットウーロン茶を買って、いつもと違うスワンシートへ。コイデさんのご厚意で、初めてテーブル付のブルジョアな席で見ることになった。
そもそも、メインスタンドで試合を見ること自体、天皇杯以外ではほとんどなく、1度だけ、個室で見たことがあるくらいだ。あれって、2006年の大分戦だったっけ。
今回は、コイデさんの相方のエトー(etoo)さんと一緒の観戦。

試合前のウォーミングアップで、なんとなくヒガシの様子を見ていたら、エトーさんの、
「アルビとガンバは、さすがにウォーミングアップの入り方が違いますねぇ」
というつぶやきに、やべぇ、ヒガシなんかに気を取られてる場合ではなかったと我に返った。
チームのスタイルが違えば、ウォーミングアップのメニューも違う。そこをちゃんと見ないといかんよね。


13時、キックオフ。晴れているけれど強風が吹きつけ、時折風花が舞う、という天候。風が、試合に何がしか影響を及ぼしそうな感じだった。

立ち上がりから、新潟の方がボールを保持してテンポよくパスを回し、ガンバがブロックを作って守るという展開。

…ん?なんか、いつもと逆じゃないか?

この違和感は、試合が進むにつれて強くなっていく。攻める新潟、きれいに3ラインを敷いて守るガンバ。パスを回す新潟、時々ロングボールを蹴ってカウンターを仕掛けてくるガンバ。中盤を省略したがっているようにも見える。宇佐美を欠いている影響って、相当大きいんだろうけど…
ガンバの芸風の変わりっぷりに、こっちが戸惑うなぁ。
監督がケンタになると、こんなに変わるものなのか。まず守備から入るなんて、そんなのガンバじゃないやい!

ただ、見ていくうちに、これは新潟にボールを持たせてパスを回させ、ショートカウンターを発動しにくい状況に追い込めば怖くない、というスカウティングに基づく作戦なのか、という気にもなってきた。
オープンな展開になった方が、新潟は怖い。まずはしっかり守って、前半は0-0で折り返そうってことなのか。

ええ〜〜〜、オープンな展開を避けるなんて、そんなのガンバじゃないやい!

新潟がPA周辺にボールを持ち込むと、ブロックをしっかり作って守り、GKヒガシとなれば、そりゃもう鉄壁でしょうよ。しかも、新潟はケンゴがあまり調子がよろしくない。
さらにシュートを打っても宇宙開発の連発ではなぁ。みんな、ヒガシのことを意識しすぎなんじゃないの?


ほぼガンバの狙い通りの試合展開と思われる中、最初はおとなしかった藤春と遠藤が目立ち始めると、一気にガンバの攻撃が活性化。新潟のハイプレスをうまくいなしていく。
そうなると、足元の精度はもともとガンバの方が上なので、後半にはガンバが逆に新潟を押し込むシーンが増えた。
その中での2失点。
1点目のFKは、さすが遠藤だったけれど、「ウチのセットプレーの守備が不安定なので怖い」というエトーさんの予言通り。
2点目の大森のゴールは、「交替で大森が入ってきたら怖い」というエトーさんの予言が再び当たる。
そんなに予言を当てなくてもいいからエトーさん!w


0-2というスコアだったけれど、新潟が全然ダメだったわけではない。前半であれだけチャンスを作ってシュートを打っていた中で、ひとつでも決めていれば、当然試合展開は全く違っていただろう。
マツケンやカズに光を見たし、ナルの狭いところに通す縦パスには感動した。
守田は、ヒガシと比較するのはかわいそうだけど、まだまだこれからですよ。伸びしろは十分ある。
課題はやはり、プレーの精度とセットプレーの守備、ですかね。
ガンバがあそこまで新潟対策をとってきたように、他のチームも同様にスカウティングしてくるだろう。それをどう乗り越えるか、かいくぐるかだと思う。


試合後の記者会見で、ヤンツーさんは、
「ウチにもヤットがいれば」
と言ってたらしい。最後の精度についての言及だと思うけど、新潟で遠藤に対抗できる人材がいるとすれば…

小林裕紀か!

というわけで、1日でも早く別メを卒業して、戦力になってくださいよ。期待しながら待ってますぞ。


author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
白羽の矢
藤田 征也選手 湘南ベルマーレへ期限付き移籍のお知らせ

シーズンが開幕して1節を消化し、今週末にはホーム開幕戦が控えているという時期に、異例の移籍発表。
その背景には、湘南の急を要するチーム事情と、セイヤの出場機会への渇望が合致した、ということのようだ。

古林将太選手 負傷に関するお知らせ

高山薫が柏に移籍し、さらに古林が長期戦線離脱ということになって、そこを埋める右SHとして白羽の矢が立ったのがセイヤだったんだろう。


セイヤが札幌からイシと一緒に新潟にくると決まったとき、最初に思い浮かんだのが、

「おお、調子乗り世代がまた増えたなぁ」

ということ。2007年U-20W杯日本代表のチームメートが入ってきて、アトムは嬉しいんじゃないかな、とか。

新潟が札幌と対戦した2006年天皇杯5回戦では、ルーキーながらスタメン。フッキと加賀の印象が強くて、セイヤのプレーは正直なところ覚えてないのだけれど、PK戦の末、最後に貴章が止められて万事休す、ということになったあの試合をBSで見ていた人は多かったんじゃないだろうか。

ちなみに、あのときの札幌の監督はヤンツーさんでしたね。


新潟に移籍してからの初ゴールは、2011年のリーグ開幕戦。私も福岡へ見に行っていたので、ボールと一緒に転がり込むようにゴールに飛び込んだセイヤの姿は、しっかりと目に焼き付いている。
(あの試合は、福岡の選手として出ていたナルが「サッカー人生初退場」をやらかしたり、試合後にウルトラオブリと一緒に博多で食べたモツ鍋がべらぼうに美味しかったりと、何かと思い出深いのだ)

一昨年、ヤンツーさんが新潟の監督に就任して最初の清水戦で、決勝ゴールを決めたのもセイヤ。

新潟での得点は、この2つのみだけれど、どちらも印象に残るゴールだ。

出場機会が激減したり、本職の右SHよりも不慣れな右SBでの起用が主になったりと、思い通りにならないことも多かったと思うけれど、やっぱり選手は試合に出てナンボだから。
サッカーのスタイル的に、湘南はセイヤの持ち味を生かせるチームだと思うので、いい移籍じゃないかな。
本当にいい移籍だったかを決めるのは、もちろんセイヤ自身ですけれどね。

カテゴリーが違うから、対戦できないのは残念だけど(あっ、天皇杯で当たる可能性はあるかな)、セイヤがサッカー選手として、より成長できる移籍でありますように。湘南をJ1に引き上げる役割を、しっかりと果たして来てほしい。
その上で、また新潟に戻ってきてくれたら嬉しいけれど、湘南から全力で引き止められるような選手になるのが一番だよね。

ああ、これからは湘南の試合もチェックしないとだなぁ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
まずははじめの一歩から
リーグ開幕戦というのは、サポーターにとってはお正月みたいなもので、スタジアムではあちこちで、

「あけましておめでとうございます」

という挨拶が交わされるわけだけれど、私は仙台へ行かなかったので、ここでご挨拶。みなさん、あけましておめでとうございます。

開幕前からのワクワク感は、新潟にとっては近年にないもので、あの慎重なヤンツーさんが「ACLを目指す」と明言したチームが、どんな状況なのか、今年はPSMがなくテレビで見るチャンスがなかったので、特に楽しみにしていたのだ。
世間の目がどんなにフォルランに向こうとも、こっちはユアスタ方面にしか興味がないんですよ、ええ。

当初は、ジュフンとマツケンと守田の3人の新戦力がスタメンではないかと言われていたのだけれど、ジュフンが清水キャンプの終わりごろにインフルエンザに罹ってしまったとのこと。
ということで、ボランチ起用が予想されていたマイコーが、そのままCBに入り、ボランチには右SH起用が有力視されていたナルが入ったので、去年の最終節のスタメンからの変化は、右SBにマツケン、GKに守田、ということになった。

去年の開幕戦のように、キックオフからガツガツ行くのかな、と思ったら、想像以上に慎重なゲームへの入り。むしろ、ホームの仙台の方が攻守に積極的に来た。
トップ下に入ったリャンヨンギを中心に、前線が流動的に動いてくるので、最初は捕まえるのに苦労してたようだった。ウイルソンって、こんなにスピードのある選手だったっけとか、二見ってこれで大卒ルーキーなの?とか。
特に、二見とマツケンのマッチアップが、若干分が悪く、うおー、マツケン頑張れ〜、と何度も思ったのだった。

前半は、仙台からのプレッシャーを受けて立つような形が多く、決していい出来ではなかったと思うのだけれど、そんな中で、右サイドをあがってきたマツケンが上げたクロスが、仙台の角田のハンドを誘いPK(あれってカードが出なくてもいいの?)。
ケンゴがいなくて、誰が蹴るのかと思ったらレオ。うまくタイミングを外す技ありPKで、新潟先制。

押されていた新潟の方に、先に点が入るというのも、ありがちですけれどもね。

後半は、守田が遅延行為で間接FKを取られ、そこから同点に追いつかれたりもしたけれど、仙台の足がばったりと止まったこともあって、パスもよく回るようになった。たぶん、後半は失点シーン以外に危なかったのは1回くらいしかなかったんじゃないかな。
それでも、シュートミスが多くて決めきれていなかったので、これは1-1のドローかな…と思っていたところで、ホジェの凄いミドルが決まって勝ち越し。
ホジェのゴール、去年のホーム磐田戦のときとシチュエーションが相当似てますよねw
ホジェには昨年以上に、ジョーカー的な働きを期待したいところ。

新戦力では、守備では少々危なっかしかったマツケンだったが、攻撃では本領発揮。積極的なオーバーラップと、気の利いたクロスを繰り出していた。
守備は、まだ新潟のやり方を完全に身に付けるには、もう少し時間が必要だろうなと思うけど、まぁ、若いし、大丈夫じゃないのかな。

守田は、危なっかしい場面は、複数ありましたけどね。経験を積む毎に、良さがどんどん出て来るだろうと思うので、今は心配よりも期待の方をしておく。


それにしても…。
ケンゴがセットプレーの守備で健太郎と接触して左ひざを痛めて退場したり、マイコーが相手と接触して脳震盪を起こして退場したりと、相変わらず無傷で済まない仙台戦。代わりに入った武蔵やカズが持ち味を発揮するプレーをしてくれたことで、選手層の薄い厚いは頭数だけじゃないな、ということを実感させてもらえた。
高卒ルーキーながら開幕ベンチ入りを果たした慶もそうだけど、より高いレベルでのチーム内競争が、今の新潟にとって大きな力になる。

チームとしての仕上がりは、まだ7割くらいかな、という感じの試合だったが、それでも「悪いなりに勝つ」勝負強さ、地力が、新潟なりに身についてきたかな、とも思う。
昔のことを考えれば、出来のよくない試合は、それなりに負けるばっかりだったことを思えば、素晴らしい進化ですよこれは。

ともあれ、ACL圏内という目標に対して、まずははじめの一歩。
これを次に繋げていかなきゃ。


【追記】

その日は、19時キックオフのG大阪vs浦和を観ました。敵情視察と、ヒガシの様子が気になって、ですけれどね。
物凄く印象に残ったのが、G大阪の試合ぶり。「守備から入る」サッカーなんて、ガンバも変わったなぁ、という感じ。これがJ2で得た経験、ということなんでしょうか。
ヒガシは、随所に「らしい」プレーを見せてました(しかし、ひざの状態はあまりよくないのかも…)。
でも、リスタートでボールを出そうとして、出しどころを探してきょろきょろする場面が何度もあって、ちょっとイラついてるのかな、と感じることも。
新潟ではリスタート時に、前線の選手が素早く動き始めるけれど、ガンバにはそういう選手がいないのかもしれません(宇佐美もいないし)。ヒガシ自身のリズムが、まだガンバ仕様に移行できてないのかな。
今週のホーム開幕戦では、果たして…。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(3), -