2014年04月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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「新旧鬼軍曹揃い踏み」と小林裕紀ビッグスワンデビュー


16日のナビスコ甲府戦を観戦した後、ホーム広島戦、アウェー徳島戦をリアルタイムで観ることができず、2戦飛ばしてのホーム神戸戦。
もう、2戦も飛ばしちゃうと、いい具合に禁断症状が出てきますねw

この日も小林裕紀の出番がありそうな予感がしたので、6番ユニを着て行った。実はホーム開幕戦でも着てたんですけどね、ジャケットの下にw
「アルビレックス新潟プレビュー」の広島戦バックナンバーを引き換えたついでに、6番のタオマフも購入。果たして、裕紀のビッグスワンデビューはあるのか。

ランチはイタリア軒のスパゲティミートソースを食べようと思っていたのだけれど、ブースに行ったらとっくに売り切れ。あったら買おうかなと思っていたクリームパンも売り切れ。ぬぬぬ。
代わりに、イタリア軒の醤油タンメンを食べたのだけれど、これがなかなかの美味。
暑くなってくると、冷製パスタも登場するだろうし、やはりイタリア軒でお目当てのものを食べるには、早め早めの行動が肝心だなぁ。

E2のいつものエリアに座っていると、客の出足が結構いい感じ。7戦連続負けなしというチームの好調さもあるけれど、GWであり、天候のよさ、暖かさも手助けになっているのかもしれないなぁ。
アップが始まる前のピッチのど真ん中で、神戸フィジコのフラビオと、新潟フィジコのトゥッコさん、新潟通訳のもっくん、神戸の通訳さんが旧交を温めていた。これはまさに、「新潟の新旧鬼軍曹揃い踏み」ではないですか。フラビオともっくんの熱い抱擁を見ちゃいましたよw

そうこうしているうちに、私たちが座っていた席の1列前に、男性1人、女性3人の黒人さんグループがやってきた。しかも、男性はオレンジ色のTシャツを着ているので、明らかにアルビ応援。

4人は試合前からゴール裏の応援チャントに合わせてノリノリ。守田のチャントでNスタンド全体が左右に横ステップを始めたら盛り上がり、さらに選手入場時のエルビスも、大声で歌い出した。
いやー、さすがにネイティブな英語で歌っていただけると、違いますなぁ。

で、この4人はどういう人たちだったかというと、会話を断片的に聞いたところによると、どうやら武蔵の応援に来ていた模様。てことは、ジャマイカの方でしょうか?


試合の方は、立ち上がりから神戸のプレッシャーが凄くて、非常に苦しい展開。特に、ケンゴとレオに対しては3人くらいで囲みに来るので、2人とも相当苦労していた。
さすがに首位争いをしている今年の神戸。強いわー。しかも走るわー。マルキーもペドロもよく走る。さらにそれを上回るスピードで裏を抜けてくる小川が超絶邪魔くさい!
そうか、こういうチームを作るために、フラビオを呼んだのか。

新潟は、蓄積疲労を感じさせる選手が何人かいて、レオは珍しくミスが多かった。ナルも奮闘してたけど、最後はお疲れだったよね。

前半の守りは安心して見てられたけど、攻撃面での閉塞感を打開するプレーが欲しいなぁ…と思っていると、前半終了間際に新潟ベンチに動きが。
誰か呼ばれてる。ん?あのシルエットは裕紀ではないか。
前半はそのまま0-0で終わったのだが、ハーフタイムでアップするサブメンバーの中で、裕紀がトゥッコさんとマンツーマンでアップのピッチを上げている。
これは後半頭から、来るんじゃないか?

すると、武蔵に代わって裕紀IN。そのままボランチに入り、ナルがFWに上がる。

いやー、ついに来たなぁ。やっとビッグスワンのピッチに立ったなぁ。

徳島戦では18分間、神戸戦では45分間の出場。その中で、運動量の豊富さや、360度見えているプレーや、状況を打開するパスなど、「らしい」プレーを見せてくれた。
中でも、なかなか入れられなかった縦へのロングパスをスパッと入れたときは、ちょっと鳥肌立ちましたね。
裕紀の投入と、カズとマイコーのポジションチェンジで、新潟の攻撃が活性化したように感じた。マイコーの右SBを観るのは、2008年のサテライトリーグ以来だなぁw

レオのパスミスが神戸の先制ゴール(しかもペドロ)を呼んでしまったときは、うーむ、これは試合の流れ的にまずいなぁ、と思ってしまったのだが、マサルと達也の投入で前線の動きがよくなった。特に達也はよかったなぁ。ケンゴも相当助けられたんじゃないかな。
そんな中で、後半アディショナルタイムに入るか入らないかのところで、ジンスのクロスからケンゴの同点ゴールが生まれた。
空振りしたボールが太ももに当たってゴールインという、決してカッコいいゴールじゃなかったけど、絶対に枠に入れてやるという執念が感じられる、ケンゴらしいゴール。

追いついて勝ち点1取れてよかったとも言えるし、勝ち点3取れたなぁ…とも言える、そんな試合だった。
でも、これでリーグ戦8試合負けなし。引き分けが多いけど、1敗しかしていない。
悪いなりにも勝ったり、引き分けに持ち込めるようになった。こういう勝負強さっていうのは、経験を重ねることで身につくものなんだろうか。
裕紀がボランチに入り、ナルが攻撃的なポジション(今回はFWだったけど)に上がった後半の形は、今年のチームが目指しているもののひとつかな、と思う(もちろん、それが最終形ではないにせよ)。
1ヶ月後、中断明け後、そして秋に向けて。このチームには今年も、いろいろと教えられることが多くなりそうだな。


終わってから、関東からお越しの健太郎サポさんと駅前の「いかの墨」へ。
いや〜〜〜、何もかもが美味しかったですわ〜。特に時鮭には感動しましたw

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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「成岡史上最高の成岡」更新中の成岡翔さんに「JA全農にいがた」イメージキャラクター就任を期待する
徳島アウェーを満喫しているツイートを眺めながら、親の運転手を務めたり、髪を切りに行ったり、ちまちまと行動していたこの週末。
桜は散ったけど、街中はすっかりチューリップの季節。新潟の春も真っ盛り。

近所のホームセンターへ買い物へ行ったら、こんな名前のきゅうりの苗を発見。



「きゅうり なるなる」w

おおー。「自称いちご大使」の成岡翔さん、きゅうりもどうかなw
越後姫いちごとコシヒカリが大好きな成岡さんに、JA全農にいがたのイメージキャラクターのオファーが来るといいのにねw




徳島戦は、広島戦と同じくリアルタイムにテレビ中継も観られず、帰宅して録画を即再生。
ついに小林裕紀が72分から今季初出場を果たしたとのことだったので、前半の得点シーンよりもまず先に、裕紀が交代出場したところから再生w どーもすみませんw

J-SPORTSによる中継だったこの試合、解説が玉乃淳だったのだけれど(実況アナはタマジュン使いの名手として名高い下田さん)、裕紀がピッチに立つと早速、

「以前、新宿のデパートで小林裕紀選手とバッタリ会ったことがあって、『僕のこと、分かりますか?』って言ってくれたので、『それはこっちのセリフだよ』って言ったんです。本当にいい子なんですよ〜」

という「いらない情報ネタ」を披露w
そういえば、ヴェルディユースの先輩後輩なんだね。

裕紀の出来としては、まだまだこれからというレベルなんだろうけど、背中を真っ直ぐに、盛んに首を振って状況確認しながらパスを繰り出していた。
ベストコンディションになったら、どんなプレーを見せてくれるか、物凄く楽しみ。


試合全体としては、徳島の調子が上がってきていることが感じられる試合内容で、守備ブロックを作っていたため新潟は楔のパスがなかなか入れられず、ロングボールを多用する展開に。

でも、得点シーンは素晴らしかったですね。このシーンの少し前から、ナルがポジションチェンジをするなど、盛んに動き回り、フリーになると大きなジェスチャーで「ボールをよこせ」とアピールしたりしている様子が画面にも映っていた。

ヒデからのパスを受けたナルが、武蔵を裏に走らせるパスを出し、武蔵が徳島DFに追いすがられながらも落ち着いてゴール。
なんかもう最近、プレーに色っぽさを増してませんか、成岡さん。
「成岡史上最高の成岡」を更新してる感がビシビシ来るんですけど。

この日は武蔵も、とにかく凄かった。仕掛けるときの迫力が一層増した感じ。試合ごとに成長が見られる。
ケンゴはいろいろやろうとしすぎてる感があるけれど、動き自体は悪くないと思う。もっとシンプルにやっていいんじゃないかなぁ、とは思いますけどね、更なる成長のための過程を、しっかり踏んでる最中ってことかな。

ちなみに解説のタマジュンは、武蔵がゴールを決めた後にウサイン・ボルトのポーズ
↓これですね


をやったのに、他の選手が見ていないのを見逃さず、

「誰も見てない!」

と「どうでもいいツッコミ」を入れていたのであったw


その後の、レオの超絶FKによる追加点も素晴らしかったし、レオとスタメンでボランチコンビを組んだ慶も、とても気が利くプレーをしていたように感じた。
ついに慶が、リーグ戦でもレオとボランチを組むようになりましたよ、お母さん。
高卒ルーキーが、レオのような選手とコンビを組むことで、成長にどれほどの影響を与えるのか。いやー、楽しみすぎる。
レオは不動だけど、慶が成長著しく、裕紀も復活、そして勲だっている。ナルは一列前でもプレーできる。
選手の組み合わせが変わっても、同じ絵が描けるチーム。
そんな理想形に近づきつつあるだろうか?

後半、徳島が果敢に点を取りに来て、間延びしたこともあって押し込まれるシーンが増え、セットプレーで失点。追加点が獲れていれば、というのは当然あるけれど、最下位相手にこのような難しい展開は予想できたこと。
そこで、新潟伝統の「優しさ」を発揮することなく、しっかりと勝ち切れるチームになってきたというのは、昨シーズン後半の快進撃が、しっかりと土台になっているという証拠。
課題を克服しつつ、まだまだ成長していけると思う。


ところで、徳島遠征組の話を聞くと、とにかく徳島での「おもてなし」が凄かった、とのこと。それは、スタジアムの中にとどまらず、行く先々で体験することでもあったようだ。
考えてみれば、徳島はお遍路さんの入り口。お遍路さんへの「おもてなし文化」が根付いているのかな、なんてことを思ったのだった。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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生みの苦しみ
昨日の広島戦は、家の用事で欠席。
千葉から来た伯母といとこたちを案内して、花見ガイドをしていた。

やすらぎ堤や白山公園周辺の桜は、もう本格的に散り始めていて、すっかり色あせていた。
鳥屋野潟公園なら、もう少し大丈夫かな、と思ったので、そちらへ行くことに。となると、当然のことながら、ビッグスワンの前を通りかかる。

時間帯的に後半の中ごろ。スタジアムから、セットプレー時のチャンスコール「レッツゴー ゲット ゴール」が聞こえる。あぁ、今チャンスなんだなぁ。
通り過ぎてから、スマホに得点メールが届かないかと密かに期待していたのだけれど、結局来たのは、試合結果メールだけだった。スコアレスドローか〜。

帰宅してテレビをつけると、ちょうどヤンツーさんのインタビューが始まるところだった。
ヤンツーさんの表情がパッと見、怒っているように見える(パッと見で怒ってるのかいないのか、納得いってるのかいないのかを察してしまうようになった。我ながら、いかがなものかと思うw)。
で、始まったインタビューの第一声が、

「俺が俺が、自分がヒーローになってやる、そういう選手がたくさんいた。またやり直し」

あああ、やっぱり怒っとるがな。
その後も、厳しい口調の言葉が続く。

今年は聖籠へはまだ行っていないけれど、去年何度か見た様子では、ヤンツーさんは常々、

「感じろ!」

という言葉を、選手たちに投げかけていた。自分とボールだけの関係になるな、周りを感じながら動け。

試合を見てないから推察しかできないけど、選手たちの動きに連動感が足りなかったのか、フィニッシュに向かう段階で周りが見えていないプレーが多かったのか。

録画を見た感じでは、圧倒的にボールを支配しているものの、ゴールへ向かおうとするプロセスで簡単なミスが出て、チャンスを手放すシーンが多い。チャレンジしたミスならいいんだけれど、どこか「通じ合ってない」印象があるのが気になる。
いくつか、周りが見えてないのかな、と思えるプレーもあった。
広島がヘロヘロで、守るので精一杯な感じだったので、十分すぎるほど勝つチャンスがある試合だった。
これでスコアレスドローとはもったいなさ過ぎる。

それでも、チームは確実に強くなっているし、選手も成長している。1年前とは求めるレベルが全く違う。
ACLを本気で目指している雰囲気が、チームから伝わってくる。
もうちょっとなんだ。レベルアップするためには、お互いに厳しく求め合わなければいけない。それを一番分かっているのは、選手たちだということは、試合後の選手たちのコメントを見ても感じ取れる。

「生みの苦しみ」とか「成長痛」とか、チームがレベルアップしていく過程では、うまく行かない時期は必ずある。そこを乗り越えたら、どこまでのチームになれるのか。例えば、ここに小林裕紀が入って、ナルが1列前に上がる。見たかった形が初めて、そこで姿を現す。想像するだけでワクワクするなぁ。

これで、6戦負けなし。
スカパーで梅山さんも言っていたけれど、今後の対戦相手について、上位とか下位とか、そんなことを考えない方がいい。
それよりも、自分たちのサッカーをやり切ってほしい。
個人的には、次に観に行くのが29日の神戸戦なので、そのときにどんな試合を見せてもらえるか、チームの成長が感じられる試合であってほしいと思っている。
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夜桜サッカー
ビッグスワン周辺は桜が満開。昨夜のナビスコカップ甲府戦は、さながら「夜桜サッカー」だった。

2007年の今頃にも、満開の夜桜の中で試合があったなぁ。あのときもナビスコカップ甲府戦だった。千葉ちゃんのプロ初ゴールというおまけつきで。甲府には鈴木健太郎がいた。

個人的にはですね、集客に苦戦する平日ナイターのナビスコなんだから、「夜桜チケット」とか銘打って格安チケットを売り出してもよかったんじゃないかと思うのですよ。ビール1杯&豚串1本付き、なんて感じにすれば、会社帰りのサラリーマンが、

「夜桜見物がてら、サッカーでも見に行くか〜」

っていう感じで、スタジアムに来てくれるかもしれないし。…なんてことを、8,000人を切った観客席を見ながら考えたのだった。

せっかくチームが好調で、上位進出に現実味があるというのに、今年は去年より観客数が減っている。まだ寒い、試合日に天気が悪いことが多いっていうのもマイナスポイントになってるのだろうけれど、まさか、某赤チームのサポーターが起こした例の事件が、新潟にも風評被害的な悪影響を及ぼしてるなんてことはないんだろうか?

「ビッグスワンにもどんなヤツいるか分かったもんじゃないから、行かない方がいい」

なんて思ってる人が、いたらどうしよう…。
さらに、今、一部で記事になった、来シーズンのリーグ開幕を2月に前倒し案が万が一まかり通ってしまったら、新潟の集客は大打撃だよな。2月なんて、まず間違いなく新潟には雪があるから(少雪の今年でさえも、2月には積雪がある時期もあった)、聖籠でトレーニングは出来ないし、ビッグスワンでの試合開催も難しい。えっ、そうなると2月中は全部アウェーでやれってことになるのか?

ううむ。
観客が少ないと、ロクなことが頭に思い浮かばない。何にしても、現時点で集客を増やすアイディアを、どんどん出していかないといかんな。


さて、試合の方は、5バックで守りを固める甲府を攻めあぐね、自分たちでミスをしてボールを手放してしまうシーンが多い、非常に難しい展開。
甲府の攻撃はそんなに脅威を感じさせるものではなかったのだが、自分たちで難しくしてしまった感じだった。
さすがのレオにも疲れが見える。やはり、鹿島との激闘は消耗が激しかったか。

立ち上がりからジンスと尚紀の両SBの不出来が目立ち、全く前へのチャレンジをしようとしないので、これは替えられるんじゃないかなーと思っていたら、案の定。
守備も軽率なプレーが多く、前半半ばで早々に交代を命じられたジンスは、自分の不出来に自覚があったのか、ベンチに戻ったとき、ヤンツーさんに2度も頭を下げていた。
ジンスは以前から、いいときと悪いときの差が激しい。昨日のジンスは悪いときの典型のようなジンスだった。W杯出場や今後のサッカー人生のためにも、好不調の波を小さくしていかなきゃいけないよな、と思う。

一方の尚紀は、ボールを持ってもすぐレオに預けてしまう。全くケンゴや武蔵を見ていないし、自ら持ち上がろうともしない。
後半になってマツケンに替わったとたん、マツケンはまずケンゴにパスを出そうという意識が高く、自ら仕掛けていく。前半には作れなかった攻撃の形が、ようやくできてきた。
あ〜〜、尚紀とマツケンの差は、ここまで広がってしまったんだなぁ。チャレンジした結果のミスは、ヤンツーさんは怒らないと思うけど、ミスを恐れてチャレンジしなくなったら、使われなくなるだけだ。
マツケンは、大分で大ポカをして田坂監督に使われなくなったという苦い経験の上で、新潟でチャレンジをしている。
頑張れよ、正念場だよ尚紀。

最も際立ったのが、最後の武蔵の決勝ゴールをアシストした小泉慶のプレー。
前へ仕掛けていく意識の高さが、勝利を呼び込んだ。
横パスやバックパスだけではなく、そこに縦への動きを入れていくことで、チャンスが生まれるってことですね。
ナビスコ名古屋戦の同点ゴールと全く同じ。状況判断ができ、今チームに必要なプレーを即座に選択できる。頼もしい高卒ルーキーだ。てか、本当に高卒なのか。実は歳をサバ読んでない?w
ヒーローインタビューは、決勝ゴールの武蔵だったわけだけど、慶でもよかったなぁ、なんて思ったりするわけで。

あ、そういえば、昨日は先日タッチャンで当たった武蔵のタオマフを巻いて行ったのだ。そしたら武蔵がゴール。よし、しばらくは武蔵タオマフ巻いて行くかなw


ところで、ついに小林裕紀がベンチ入り。ようやくスタートラインの一歩手前まで来た。
前日まではトゥッコさんと別メニューだったようだけれど(フィジコとのマンツーマンはまもなく完全復帰という最終段階だ)、ようやくベンチまで辿り着いた。次はビッグスワンのピッチに立つ。そしてスタメンで出る。
一歩一歩、完全復活の道へ。その日を、サポーターが待っている。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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日本海タワーより、カシマスタジアムに思いをはせる

この週末、桜が満開を迎えた新潟市内。
土曜日は鹿島には行かなかった代わりに、北書店に立ち寄り(店のレイアウトが変わってましたよ)、えのきどさんとトロさんの新刊「みんなの山田うどん」をようやくゲット。その後、とことこ歩いて日本海タワーへ行った。
開催中のアートイベント「春山登山展」の会場の一つになっていたので、数十年ぶりに中に入ったのだけれど、日本海タワーに入れるのも6月30日まで。ゆっくりゆっくり回転する展望台は昔と変わらないが、喫茶が営業終了してしまったのが残念だった。
日本海タワーといえば、やっぱり「クリームソーダ」だよねw



他にも、春山登山展の会場を回り、西堀通りを歩いているときにモバアルメールが届く。
おお、ケンゴが先制ゴール!

その直後に鹿島の土居に追いつかれてからは、しばらく音沙汰なし。そして、バスに乗っている最中に、再びモバアルメール。

なにー、オウンゴールで勝ち越しだとー!

誰ですか、ゴールを決めてくれたのは……青木剛か!w


帰宅すると、ちょうど試合は後半アディショナルタイム。少々危ないシーンもありつつ、割とあっさりと試合が終わった。おおお、勝ちましたねぇ〜〜〜。

すぐに録画は見る時間がなく、夜になってNHK「Jリーグタイム」とスカパー「マッチーデーJリーグ」でダイジェストを先に見ると、マッチデーの方でコメンテーターの安永聡太郎が、

「これはスーパーです!小学生、中学生の皆さんはよく見て勉強してください」

と前置きして、レオのディフェンスシーンを詳細に熱く解説。5-2の圧倒的数的不利を、卓越した判断力で一人で何とかしてしまうレオ。ああ〜、分かっちゃいたけど、何なんですか、この人は!
それにしても、レオにボールを奪われた直後の柴崎と遠藤の凹みっぷりが凄かった。マジかよーって感じなんだろうなぁ。
特に柴崎は、いい感じでボールを奪ってドリブルで持ち込んだのに、最後のワンタッチがちょっとだけ長くなった瞬間に、あっさりとボールを掻っ攫われたんだから、その徒労感たるやハンパなかっただろう。


その後、改めて録画を頭から見直し、ケンゴの先制ゴールシーンや同点に追いつかれたシーン、レオや守田、ナルのスーパープレーなどをじっくり堪能。
先制ゴールは、ナルが相手ディフェンスをいなして上げた絶妙クロスと、それをインサイドでボレーしたケンゴの技ありプレー2連続。
同点に追いつかれたシーンは、再三左サイドを上がってきていた山本脩斗(そういえば、昨オフは新潟もオファー出してたんだっけ)にやられた感。
勝ち越しゴールは、結果的には青木のオウンゴールだったけれど、ケンゴ、ヒデ、武蔵の3人の動きに鹿島DFが慌てた、ということだったんじゃないかな。

押し込んでいる時間は鹿島の方が長かったけれど、守田と最終ラインはどっしりしていた。新潟のハイプレスに対する各チームの対策は鹿島の戦いぶりを見ても進んでいるように感じるが、プレスをはがされても対応しきれているのは、チームの成長でもあり、スーパーなレオの存在抜きでは語れない。そして、試合を経験するごとに成長を見せている守田が、今シーズンの終わり頃には、どんなGKになっているのかが今から楽しみだ。

鹿島の精度の高さと、新潟の組織力。それぞれの持ち味をしっかり発揮したナイスゲーム。こういう試合を勝ちきったことは、新潟の成長を物語るものだと思う。

試合後、実況の八塚アナと解説の林健太郎が、

「この勝ち点3は新潟にとっては大きいですねぇ」

と言っていた。この言葉、過去何度も聞いた気がするのだけれど、いつもはシーズン終盤に、
「(残留争いにおいて)新潟にとっては大きいですね」
という意味だったのが、今回は、
「(上位争いにおいて)新潟にとっては大きいですね」
というニュアンス。同じ言葉でも意味は大違い。
新潟に対するメディアの受け止め方も、かなり変わってきたということかな。

今、新潟に吹いてきている風をしっかりつかまえて、正真正銘の上位争いへ。備わってきた勝負強さに、さらに精度の高さが加われば、目標はすぐそこにやってくる。
まだまだこれからだけれど、今この段階でここまで来ている。ここからどこまでチーム力を上げていけるかが勝負だね。


【おまけ】
そういえば、今回のヤンツーさんのインタビューを見ていて気づいたんだけど、ヤンツーさんって、手ごたえを感じているとき、試合内容に納得しているときは、言葉の間に「うん」という合いの手を入れる回数が格段に増えますねw
今度、数えてみようかしらw



日曜日には、両親を車に乗せて西蒲区の上堰潟公園へ花見に行きました。大好きなんですよ、ここ。
角田山と桜、菜の花のコラボレーションがきれいだったな。


author:ぐっちい, category:アルビレックス
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チーム作りは1枚1枚薄い紙を重ねていくようなもの


基本的に私は、お得とかクジ運とか、あまり恵まれることが少ないのだけれど、この週末は立て続けに、そういう場面に遭遇した。

近所のトヨペットにタイヤ交換しに行ったら、カードのポイントが貯まっていたおかげでタダになった。

昨日の試合前、初めてモバイルタッチャンをやってみたら、1等が出て、武蔵のタオマフが当たった。



2日間でタイヤ交換代3,200円+タオマフ代1,944円=5,144円のお得。うわあああ。なんだか物凄く運を使った気がするぞ。


で、マリノス戦はというと、スコアレスドロー。何というか、結局はうまくバランスが取れることになっているみたいだなぁ。


試合そのものは、お互いに攻め合って、どっちに転ぶか最後まで分からない展開。お互いにビッグチャンスがあり、それを決め切れなかった。そういう意味では、分かりやすいスコアレスドロー。
スコアレスというと、クローズした試合というイメージがあるけど、決してそんな感じではなかった。

新潟もマリノスも、プレスの意識がとても高く、ボールの奪い合いはほぼ互角。両チームともラインが物凄く高くて、狭いエリアでのハイレベルな接点のせめぎあい、パスの通し合い。ピッチ上にサッカーの面白さが凝縮されていた。
その結果、新潟はミスが多くなってしまったし、ファウルも増えてしまったけれど、あそこまでセットプレーを与えながら失点しなかったというのは、それだけ新潟の守備はほぼ完成されているということなのかな、と思う。そこは自信を持っていい部分。
守田は試合を経験するごとに安定感を増しているし、CBコンビとの連携もよく取れている。フィードも、ヒガシのようなインパクトはないけれど、狙ったところへきちんと入っている。この日は武蔵のポストプレーが安定していたこともあって、守田のフィードからスムーズに攻撃に転じることができていたと思う。

気になるのは、中盤から前のところ。アトムは脚の調子が万全ではなさそうで(気にする素振りが見えた)、それがパフォーマンスにも影響を及ぼしているのではないかと気がかり。ヒデも、もっと前でプレーできた方がいいのかもしれない。
ケンゴと武蔵は、ゴールが欲しいせいか、自分とゴールだけの関係になっているシーンが多い。
そして何より、レオの負担が増している。
ナルの出来もあまりよくなかったので、もっと全体を冷静に見られて、パスに緩急・長短がつけられる選手がいるといいんだけどなぁ…と思うと、どうしても小林裕紀の顔が思い浮かんでしまうのだった。

リーグ戦は2試合連続のスコアレスドローで、ポゼッションがゴールに結びつくシーンが少ないのは気になるところ。でも、可能性を感じる限りは続けていった方がいいと思うし、ヤンツーさんも選手たちもその気マンマンだろう。
相手にしっかり守られたときに、どう動くか。相手のいやなところにどんどん入り込んでいく、ナビスコ杯名古屋戦での慶の同点ゴールのようなシーンが、もっと増えてくるといいなぁ。

昨シーズンのサッカーを土台に、プラスアルファをこつこつと積み上げていく作業は、まだまだ続く。

「チーム作りは、薄い紙を1枚1枚重ねていくようなもの」

とは淳さんのセリフだけど、今の新潟を見ていると、ひしひしと実感する言葉だなぁ。

目標達成は一日にしてならず、だけれど、確実に積み重なっているものがあるのは分かる。お楽しみはこれからってことですね。
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シンゴとケンゴ、そして小泉慶
鈴木 慎吾 選手 現役引退のお知らせ

昨日の朝、鈴木慎吾が自らのブログで現役引退発表を綴っていたことを知った。
アルビの公式サイトにも、そのニュースが報じられ、慎吾のコメントが出た。新潟を離れてから随分経つのにこの異例の扱い。
慎吾はやっぱり、新潟のレジェンドなのだなぁ、と思った。

延長Vゴールとか、新潟のJ1初ゴールとか、印象に残るプレーを数え切れないくらい残してくれた慎吾には、感謝の言葉しかない。
慎吾が新潟でプレーしていた6年半、本当に楽しかったですよ。ありがとう。京都サンガのアカデミーコーチになるそうだけど、浦和を1年で戦力外になった後の紆余曲折と、最後にプレーしたアルビシンガポールの経験など、子どもたちに伝えられるものがたくさんあると思う。
いい指導者になれますよ、きっと。


…と、そんなことを考えながら観戦した、ナビスコカップ名古屋戦。

新潟も名古屋も若手を多く起用し、非常にフレッシュな戦いになった。新潟は、アトムが完全休養。
そんな中、個人的な一番の注目は、小泉慶。そして、達也のゴールが見たいなぁ、なんてことを思っていた。

試合は、前半は新潟、後半は名古屋、という風に、流れが完全に分かれた。その結果の3-3のドローは、ある意味必然だった気がする。

先制シーンは、ジンスが左サイドをえぐり、角度のないところから自らシュートを決めたもの。
ああ、あの角度は慎吾が得意だったよなぁ、なんてことを考える。

そして2点目は、CKからの流れの中で、達也がボレーを決めた。ジンスも達也も、今季初ゴール。

ポンポンと点が入ったことで、何となく楽勝ムードが漂うビッグスワン。結局これがよくなかった。弛緩したスタジアムの雰囲気は、選手にも敏感に伝わるのだ。

後半、新潟の選手たちに緊張感が感じられない立ち上がり。
一方の名古屋は若い選手たちがとにかくハードワークし、どんどん新潟のボールホルダーにプレッシャーをかけてくる。結果、新潟にミスが増え、ボールを失う場面が頻発するようになった。
そんな中で、まず闘莉王が気合いのゴールで1点差。そして大卒ルーキー(明治ですね)の矢田が同点ゴール。矢田のアシストで小川佳純が逆転ゴール。
この3ゴールがわずか15分の間に生まれた。

これ、鳥栖戦のときも感じたことだけれど、ハイプレス合戦を挑んでくる相手だと、新潟は苦戦する傾向があるようだ。ハイプレス合戦になると、技術精度があらわになる。鳥栖はそんなに精度が高くないので助かったけれど、名古屋のような、個人能力の高い選手が揃っているチームにそれをやられると、一気に分が悪くなる感じ。ハイプレスを受けると新潟の選手はミスをしやすいが、名古屋はなかなかミスをしてくれない。そうなると、流れはどんどん相手に行ってしまう。
とにかく、プレッシャーを受けてもミスをしない技術を、もっと磨かないといかんね。

2-0を2-3にされ、そのまま負けたら、物凄く後味が悪い、リーグ戦にも悪影響を与えかねないなぁ…と思っていたら、新潟に救世主降臨。
再三、名古屋の最終ラインの間を抜けて裏に出る動きをしていた慶が、やってくれた。
マサルの浮き球パスを、そのままゴールに突き刺した。
マサルのパスも技ありだったけど、慶の果敢さが実を結んだ、プロ初ゴールだった。

もう、何というか、このゴールシーンを観たというだけで、勝ち組気分だ。


チーム目標がACL圏内、タイトル奪取であることを考えれば、2-0でリードしていた試合をドローで終えるというのは、正直いかがなものかとは思うし、非常に課題の残った試合だったのは事実。
でも、そのまま負けてしまうのではなく、最後の最後で追いついたというところに、チームには確実に勝負強さが備わりつつある、ということも感じた。

ヤンツーさんは、新潟の歴代監督の中では「勝負強さダントツNo.1」だと思っているのだけれど(それは豊富なキャリアに裏付けられているものでもある)、勝負強い監督が指導するチームは、勝負強く育っていくものなのだな。

慶が「リトル本田」ではなく「リトルレオ」になる日が、そう遠くはない気がする。





そんな名古屋戦の翌日(つまり今日)。

川又 堅碁選手 日本代表候補 トレーニングキャンプメンバーに選出

ケンゴの日本代表トレーニングキャンプメンバー初選出が発表になった。


慎吾の現役引退が発表された翌日に、2008年の新入団時には慎吾の18番を背負い、応援チャントも「シンゴGOGO」から「ケンゴGOGO」へと受け継いだケンゴが代表に呼ばれるとは、何か運命的なものを感じるなぁ。
同時に、大輔とヒガシの選出も発表された。
ここにゴートクを加えれば、2008年入団組のケンゴと大輔、2009年入団組のヒガシとゴートクが代表に呼ばれるというのも、新潟的には凄いことだなぁと思うのだ。
彼らを見出した強化部の審美眼と、チームの育成力。
少しずつ、新潟というクラブも成長している。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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有明にて、セレッソ戦から遠く離れて


先週は木曜日から日曜日までの4日間、仕事で東京ビッグサイトにいた。

現場は東京モーターサイクルショー。毎年3日間で10万人以上を動員する、年に1度のバイクの展示会だ。

二輪免許もなく、モータースポーツにさほど興味があるわけでもないのだけれど(メジャーどころのレーサーの名前は多少知ってる程度)、会場内の各ブースやイベント会場を回って、その場からTwitterやFacebookで情報発信をする役割を務めた。

有名レーサーやタレントが登場するトークイベントや、試乗会、警視庁白バイ隊のパフォーマンス、トライアルデモンストレーションなどには、とにかく物凄い数の観客が詰めかけて、どこからこんなに人が沸いてくるんだよ、という感じ。
警視庁ブースに登場したピーポくんを見て、中に織田裕二が入ってたらどうしよう、なんてどうでもいいことを考える。

白バイ隊パフォーマンスやトライアルデモンストレーションは、さすがのハイテクニックで、見ごたえがあった。トライアルの野本選手によるバックフリップとか、白バイも飛べるのか!とかw


そんなわけで、セレッソ戦の試合中も東京ビッグサイトの中をスマホとi-Pad片手にうろうろしていた。スマホを手に持っていたので、得点速報メールが届けばすぐに分かる。いつメールが届くかな〜と思っていたら、ちっとも来ない。
試合終了の頃になっても全く届く気配がないので、これはスコアレスドローだな、と。

夜、ホテルのテレビでセレッソ戦のダイジェストを観た。モバアルのヤンツーさんや選手たちのコメントを読むと、かなりいい内容の試合だったようなので、これは録画を見るのが楽しみだなぁ、と思っていたのだった。

で、ようやく観たのが昨夜(遅っ)


感想としては、レオすげー、のひと言。そしてフォルランに全く仕事をさせないマイコー、カッコええ。守田は完全にJ1仕様になった感じかな? ヒデはどんどんミドル打ってほしい。次の試合あたりで決まりそうな気がするから。ケンゴは、ようやく調子が戻ってきつつある感じ。あのヘッドは決めてほしかったけれど。達也はキレキレでしたね。達也がピッチにいると、一気にクオリティが上がるなぁ。そして慶はもう、高卒ルーキー扱いにしない方がいいんじゃね?

この試合で、新潟のハイプレスはセレッソに対して大いに脅威になっていたんじゃないだろうか。それも、守備的な守備ではなく、あくまでも攻撃のための守備という、新潟が昨シーズンから磨いてきたもの。
レオに代表される、1対1で相手からボールを狩り獲るプレーは、新潟全体に浸透している。
リトリートとは違う、前へ前へと向かっていく守備だ。

あとは、攻撃ですね。最後の最後にゴールを奪う力。アイディアとか精度とか、そのあたり。ケンゴが復調気配だし、ヒデにもゴールのにおいがかなり漂ってきたので、もう少しかな、と思う。

試合後のヤンツーさんのインタビューでの表情を見ても、かなり手ごたえを感じているという感じだった。

まだまだ成長していかなければならない部分はたくさんあるけれど、それだけ伸びしろがあるということ。春から夏、そして秋へとシーズンが進んでいく中で、どんな成長カーブを見せてくれるだろうか。

 
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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