2014年05月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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ジュフンのリベンジがチームにもたらすもの


カンカン照りというほどでもないけど気温はやや高め、湿度が低くて爽やかなサッカー観戦日和だった土曜日。
集客に苦戦するナビスコカップとはいえ、浦和戦だし、少しは観客が増えてくれないかなーと思いながら乗ったJR越後線。
車窓から、有明台小学校グラウンドで運動会をやっているのが見えた。あっ、もしかして今日は新潟県内運動会集中日?

となると、小学生がいるファミリー層は、スタジアムに来られない人が多そうだなぁ…と思いながら新潟駅で降りると、シャトルバス乗り場周辺は心なしか、赤い人が多い。
たぶん、私が乗ったシャトルバスの8割方は赤い人たちだったんじゃないかな。

スタジアムのバス乗り場に到着し、スタジアムの方へ歩き出すと、後ろにいた赤い女子グループがエコスタを見て、

「あれって、楽天が試合するところだよね?」

なんて言っている。そりゃ仙台だべ。


Eゲート前広場へ行くと、やはり人がやや少ない。案の定、運動会欠席も多かったようだ。
カナール脇のテーブル席で、敬和学園高校ジャズホーネッツのライブを聞きながらみんなと話をしていると、誰かが空を指差して、

「虹が出てる!」

と言う。あ〜、虹というより、「彩雲」とか「環水平アーク」だよね。へぇ〜、きれいに見えるなぁ。

http://mo.atz.jp/prism/circumhorizontal_arc/

すんません、写真を撮り損ねました。

さて、これが吉兆となるのか。浦和サポも同じこと考えてるだろうけどw


さて、試合。

お互いにW杯出場のため、新潟はジンスが、浦和は西川がいない。さらに新潟はナルがケガでいない。
数日前、ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンへの移籍濃厚と報じられた原口元気はベンチスタート。
それ以外は、現時点でのベストメンバーでの対戦になった。
ナビスコでガチメンバーの浦和とやるのは初めてのような気がするんだけどw

そういえば、原口って「達也さんとユニ交換したい」って言ってなかったっけ。
達也がスタメンなのに、自分はベンチスタートじゃ、どうしようもないじゃん。
そもそも、移籍がほぼ決まっている選手を、ペトロヴィッチは使うのか。

試合開始直後から、主導権を握るのは新潟。ポゼッションも浦和の上を行き、それは「持たされている」のではなく、あくまでも能動的に「持っている」形。
何度もチャンスを作り出し、ゴールに迫る攻撃。

しかし、徹底的に決められないんだな、これが(ニガワラ)

これだけ決められないと、徐々に頭でっかちになってしまうのか、体が動くより先に考えてしまい、シュートが打てるところでパスを選択したり、最後の最後の部分でちぐはぐになってしまう。
うーん、困ったもんだ。

試合後のヤンツーさんコメントは、

「シュートミスが怖いなら、サッカーやめた方がいい」

ついに出た、「サッカーやめた方がいい」!w 
言葉はよくないかもしれないけど、まさにおっしゃるとおりでございます。
(2007年アウェー磐田戦のハーフタイムで飛び出した、淳さんの「サッカーやめちまえ」発言を思い出すなぁw)
最終ラインから攻撃陣を見ていた健太郎でさえ、
「なぜ打たない」
と思っていたようだ。

新潟が数多あるチャンスのひとつだけでもモノにしていれば、勝ってたと思うんだよねぇ、この試合。その中で、達也の切れ味が凄くて、攻撃陣の中で別格の動き。ずっと好調を維持している。
腰が万全ではないので、90分フルでやるのは難しいけれど、限られた時間の中で、常に100%以上のものを出そうとしてくれる。本当に素晴らしい選手だと思う。ケンゴもヒデも武蔵も、身近に達也がいてくれる幸せを目いっぱい享受してもらいたい。

攻撃陣のモヤモヤの一方で、中盤〜最終ラインは見ごたえたっぷり。
レオvs青木拓矢、阿部勇樹、裕紀vs柏木、そして両チームのCB陣とFW陣との対決。裕紀の柏木に対するスッポンマークっぷりが凄かったw
さらに両チームのCBが非常にいい出来だったので、とても引き締まった好ゲームになった。

だからこそ、最低限でもドローで終わってほしいところだったのだけれど、試合を決めたのがカズのオウンゴールだったというのは、とても残念。
カズだけの責任ではないし、点を決められない攻撃陣に物申したい気持ちは大きいんだけれど、カズは辛そうだった。
翌日の聖籠では、カズはトレーニング後のファンサをせずに引っ込んでしまったらしい。
「サポーターに合わせる顔がない」
なんて言ってたそうだけど、ここは自分で乗り越えるしかないよねぇ。頑張れカズ。

その一方で、この試合で一番のハイライトだったのが、ジュフンだったかもしれない。
柏戦での苦い経験からわずか中二日。すぐにチャンスを与えたヤンツーさんと、監督の考えに応えるプレーを見せたジュフン。
健太郎に代わっての出場だったけれど、落ち着いたラインコントロールと球際の強さを発揮。韓国期待の若手CBとしてのポテンシャルの一端を見せてくれた。
周囲とのコミュニケーションが100%とれるようになり、経験を積めば、さらに良さが出てくると思う。
ジュフン起用にメドを立てられたというのは、チームにとっても本人にとっても、これから先を考えて大きいんじゃないだろうか。


0-1の敗戦。浦和相手でも、普通にポゼッションで優位に立てるようになり、押し切れるところまできているのに、結果が伴わない。
そこがまだまだ甘さなのだろうし、勝てる試合を普通に勝てるようになりたいものだと、つくづく思う。
でも、ショートカウンターがはまらないとチャンスを作ることすらできなかった以前のチームとは、今は全然違う。おそらく、成長曲線は去年の今頃より上を行っている。
だから、今は勝ち癖をつけたい。もっと自信を持ってほしい。もっともっとやれるんだよ。
 



勝ち試合を落とした悔しさを抱えつつ、帰りにサポバーに寄ってみんなといろいろ話をし、それでもまだ話し足りない気がして、寺尾のくいしん坊へ行った。
そこには、常連仲間が何人もいて(新潟在住浦和サポも)、意外な人にも会えたりして、いろいろと話すことができた。おかげでスッキリ。

ナビスコカップの予選リーグ突破は厳しくなったけれど、数字上はまだ終わったわけじゃない。
残りの大宮戦に勝つことに全力を尽くすだけ。
そして、中断明けのリーグ戦初戦、7月19日の埼スタで勝つ。
いきなり浦和へのリベンジチャンスを与えられるとは、いい巡り合わせじゃないの。
うーん、ワクワクするなぁ。



【追記】

現在発売中の「月刊にいがた」6月号、浅妻コラムのテーマは「スカパー!柳下監督インタビュー」。物凄く面白いのでおススメですよw
インタビューの面白さではソリさんと双璧といってもいいヤンツーさんだけど、ソリさんが七色の変化球投手なら、ヤンツーさんは剛速球投手w
その味わいの違いを楽しむのも一興。
ソリさんといえば、先日の松本vs磐田の試合後、なかなかぶちかましてたようですけどw まぁ、ソリさんらしいなぁ、と。

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進化の途中
世の中には「スカパー!オンデマンド」という便利なものがあって、スカパーが映るテレビがなくたって、PCやスマホがあれば、いつでもどこでも見たいときにJリーグの試合が見られるという優れものだ。
しかも、スカパーに加入していれば、視聴料がタダ、というのもありがたい。

で、そんな便利な「スカパー!オンデマンド」を、昨日のナビスコ杯柏戦で初めてスマホで試してみた(遅)
いや、別に成岡翔さんの爽やかなCMに影響されたわけじゃありませんよ、決して!w

19時過ぎに会社を出て、車に乗り込んでからオンデマンドに接続。
で、車を運転しながら主に音声を聞いていたのだけれど、そうか、普通に接続すると番組の最初からの追いかけ再生になっちゃうんだな。
とはいえ、運転中にいじることもできないので、ちっともリアルタイムじゃない実況を聞きながら、この途中で得点(失点)メールが来ちゃったら困るなぁ〜、と思っていたら、本当に来てしまったw

新潟のスタメンは、先週土曜日の名古屋戦からいろいろ入れ替え、配置転換されていた。
達也とケンゴ、裕紀がベンチスタート。SHに慶が入り、マイコーがボランチ、そしてCBにジュフン。
ジュフンが、ついにプロデビューを迎えた。

これはターンオーバーという意味なのかな、と一瞬思ったのだけれど、リーグ戦を含めた先々のことを考えて、試してみたかった布陣、ということだったようだ。

今年の最大目標がACL出場権獲得だとするなら、これから先のリーグ戦も見据えて、どこかでテストをしなければいけないタイミングはある。
その最大のものがジュフンの起用だっただろうし、マイコーのボランチも、慶のSHも、リーグ戦でいずれ必要になってくるだろう。
ナビスコ杯の決勝トーナメント進出のためには落とせない試合ではあるけれど、試すならここで、というのも理解できる。
結果を求めることと、チームの進化のためのチャレンジを両立させるのは、簡単なことじゃない。だから、昨日の試合の内容や結果は、想定内と想定外が合い半ば、という感じだったんじゃないだろうか。

ジュフンの大苦戦も、機能しなかった5バックも、チャレンジしたことに対する正当な答えが出るのは、たぶん、もっと先。
フジテレビNEXTの中継で、解説の水沼貴史さんが、

「新潟は進化の途中」

と言っていたけど、その道のりの中では、この日のような痛みを伴う試合もあるってことだよね。それもひとえに、チームの成長のため。


ハーフタイムで交代したジュフンは、ベンチに座って試合を最後までじっと見ていたとのこと。
忘れられないデビュー戦になっただろう。
でも、大輔だって2010年ナビスコ京都戦で柳沢にチンチンにされて今があるんだし、ヒガシも2009年ナビスコ広島戦は5失点のプロデビューだった。
ジュフンにも、必ずリベンジのチャンスはやってくるから、頑張ってほしいな。

予選リーグも残り2試合。
予選突破のためにも、全勝必須です。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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「得点力不足」と「決定力不足」は似て非なるもの


先週は、週半ばに気温が上がり、もうこのまま一気に夏になるのかなと思っていたら、そうは問屋はおろさず。週末は一気に寒くなった。風も強かったし。
寒くて地上波テレビ中継がある試合は、大概が観客動員数が減るんだよなぁ、と思いながらスワンへ出かけた名古屋戦。
早めに行ったとはいえ、明らかに清水戦のときとはEゲート前広場の人出が違う。これは3万は入らないな…と、この段階で予想がつくようになってしまった(ニガワラ

名古屋の物販ブース前では、新潟初出張のグランパスくんが愛想を振りまいている。



かつてはパルちゃんとともに、「Jリーグマスコット界の2トップ」を形成していたグランパスくんだが、最近はVファーレン長崎のヴィヴィくんの「あざとかわいさ」に、すっかり影が薄くなってるけどw そこはかとない愛嬌は相変わらず。
あの体型で、ちょこまか走るんだな、これがw

カナール脇のテーブル席で、いつものメンバーとしゃべっていると、どっかで見覚えのある人がやってきた。

あれ?そこにいらっしゃるのは、某Jリーグ専務理事様ではないですかw

ていうか、しょっちゅう新潟に来てません?ww

お連れが2人いたのだけれど、グルージャ盛岡から視察に来たクラブスタッフの方とのこと。ktmr氏が、

「鳴尾さんがお世話になってます」

と新潟サポ的ご挨拶。専務理事様とみかづきのイタリアンを食されてましたが、いかがでしたでしょうかw




さて、試合。

試合前にジンスのW杯出場挨拶に場が和み(日本語がほんとにぺらぺらになっててびっくりした)、ゴートクのビデオメッセージに爽やかな気分になりながら迎えたキックオフ。

立ち上がりは玉田の動きをうまく捕まえられず、試合開始3分に、玉田が基点となり、枝村のパスから永井にゴールを決められ、いきなりのビハインド。
ここのところ右SBでの出場が続いている貴章が、すっかり右SB仕様になっていることに感じ入った。
敵に回してみると分かるけど、ああいうフィジカルが強くてスピードがあって身体能力の高い選手に、ガシガシ前に出てこられると、物凄くイヤなものだ。トイメンだったヒデとカズの苦労が手に取るように分かるw
むしろ、このまま右SBになっちゃった方が、再び代表目指せたりするんじゃね?と思ったりするのだが。


ケガでナルとジンスを欠く新潟だったが、攻撃の形はちゃんと作れていたし、ゴール前での精度さえあれば早い時間帯の1点ビハインドは、さほど重くはないだろうと思いながら見ていた。それでも、思いのほか追いつくのは早かったかな。

ケンゴがアトムへ、そしてアトムから達也へ、絶妙のタイミングでパスが出る。
そしてパスを受けた達也が、迷いなく左足を振りぬくと、右隅に素晴らしい弾道のミドルが突き刺さった。
ビューティフルゴール!

今シーズン、リーグ戦では初ゴールだけど、ナビスコ杯名古屋戦でもゴールを決めている達也。あのゴールも、迷いのないボレーだった。
腰痛に悩まされ気味の今シーズンにあっても、達也の切れ味は衰えていない。
ケンゴはヒデや武蔵とコンビを組むのもいいけど、やはり、達也の背中を見ながら成長するのが一番いいんじゃないかな。

試合は結局、新潟が圧倒的にチャンスを作り、あとは決めるだけのところまで何度も行きながら、結局決めきれず、1-1のドロー。名古屋のCBコンビ(闘莉王と牟田)の奮闘ぶりが光った。
牟田はMOM級の活躍だったし、闘莉王とケンゴのマッチアップは迫力満点。
3年前、「お前ダレだよ」と闘莉王に子ども扱いされたケンゴだったが、今回は闘莉王の「こいつにだけはやられたくない」という意地に押し切られた感じかな。
ケンゴも次の対戦では、ぜひ闘莉王が負け惜しみさえも言えなくなるようなゴールを決めてほしい。

それともうひとつ、おおこれは!というシーンは前半39分頃。
バックラインからのパスを右寄りの位置で受けた裕紀が、即座に左サイドにいたヒデにサイドチェンジのパスを送ったシーン。
思わず、「うおっ」と声を出してしまったじゃないの。

裕紀のよさは、先を読む判断力、パス能力、ボール奪取力、神出鬼没な運動量は言わずもがなだけれど、ボールを絶対に失わないキープ力も見逃せない。奪われそうになっても粘り腰で持ちこたえて、必ず次に繋げる。足元の技術とボディバランスのよさ、ですかね。
まだ100%とは言い切れないパフォーマンスの中でこれなんだから、レオの強力な相方として、中断期間のキャンプで一層コンビネーションに磨きをかけていただきたく。裕紀が周りとのコンビネーションをばっちり取れるようになって、高いパフォーマンスを常に発揮できるようになれば、レオは相当楽になるはずだしね。


試合後の監督インタビューで、ヤンツーさんはプレースキッカーの不在をぼやき(マサルがケガでベンチ外だったこともあるけど、裕紀にCKを蹴らせてみるあたり、悩みが深そう)、点取り屋の補強を匂わせるようなことを言っていた様子。
でも、これは100%本気で言ってるわけじゃないんだろうなぁと。
ストライカーを連れてくるぞと脅かしながら、ケンゴやヒデ、武蔵らFW陣に奮起を促す、ヤンツーさん一流のやり方じゃなかろうか(もちろん、外国人枠が余ってるわけだし、強化部は常にリサーチしてるでしょうけどね)。

全ては、中断期間の過ごし方次第。それは去年も今年も変わらないし、他チームにとっても同じこと。
14節終了時点で勝ち点22の暫定7位。
2敗しかしていないのは素晴らしいが、7つもある引き分けを、どれくらい勝ちに持っていけるかが、中断明け以降の勝負を決める。

2年前は「得点力不足」だったけど、今年は「決定力不足」。
「得点力不足」は、チャンスを作るのに苦労をし、チャンスを作ってもシュートの形まで持ち込めない悩み。
「決定力不足」は、チャンスは作れているし、シュートも打てているのに、決められない、枠に行かない悩み。
似たように聞こえる言葉でも、意味合いは全然違うもんなぁ。とりあえず、引いた相手の守備を崩すところまではできるようになってきたので、課題はその先。

「決定力不足」は練習と実戦を重ねながら克服していくしかないんだろうし、中断期間の過ごし方が本当に大切になる。
ナビスコ杯予選突破というミッションもあるし、天皇杯も始まっちゃうし(初戦はテクノポート福井でやるらしい)、リーグ戦中断期間と言っても、やること一杯ですよ。「GO!ACL」ですよw
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今季初聖籠で小林裕紀さんのツンデレっぷりを堪能する


昨日は3ヶ月に1度の定期検診のため休みを取ったので、病院に行く前にちょっと聖籠に行って、今季初練習見学をしてきた。

前日の夜、明日の練習は何時からかな、とモバアルのチームスケジュールをチェックしたら、

「大井健太郎バースデー」

とある。おおお、健太郎、ついに三十路ですか。
明日は聖籠で健太郎が水をぶっ掛けられたりするのかなぁ、なんて思っていたら、携帯にメールが。親しくしている健太郎サポさんからだった。

「実は今、新潟に向かっています…」

なんと、健太郎の誕生祝いにわざわざ新潟に来るとのこと。すげー!愛だね、愛!
翌朝、ホテルに迎えに行ってから聖籠に行くことになった。


で、昨日、健太郎サポさんをホテルの前で拾って、聖籠へ。
9時過ぎに到着すると、ほどなくしてトゥッコさんが出てきてコーンを並べ始めた。

三々五々、集まってくる選手たち。
うーん、3名ほど顔が見えないんですけど。

ウォーミングアップは、最初は3人一組でのパス交換。
一番手前のグループが、レオ、裕紀、マツケンの3人。足元の技術に定評がある3人だけに、実に楽しい。いいもの見ました。

この日のトゥッコさんのキーワードは「キュッと」。そのココロは、切り替えを「キュッと」速く、パススピードも「キュッと」速く、ということだったみたいだ。

「マツケン!マツケン!○×△※(ここはポルトガル語)!」

と、しきりにマツケンに声をかけるトゥッコさん。「キュッとやれ、マツケン!」ってことなんだろう、たぶんw

アップの後は、相手のプレスを受ける状況で素早いパス回しやワンツーでの崩し(ボランチからの楔パスも交える)、FWが相手DFの裏を取る動き、クロスからのシュートなど。
去年は見たことがなかったトレーニングが多くて、なかなか新鮮。去年が基礎固めなら、今年は応用問題に取り組んでいる、という感じだろうか。
ボランチからの楔パスでは、裕紀が本領発揮していて、こういうところにも、ヤンツーさんが裕紀獲得を熱望した理由が分かる気がする。

印象に残ったのは、クロスからのシュート練習。クロスを上げる役が何人かいたのだけれど、慶とコヅが物凄くいいボールを蹴っていてびっくりした。この2人がキッカーをやったときが一番シュートが決まってたなぁ。

メディアエリアにはNHK新潟の取材で宮澤ミシェルさんも来ていて、サポーターに大人気。
急いで移動しているときに、記念写真を依頼されて、断る代わりに

「後で全員で写真撮るから!」

なんて言っている。調子いいな、ミシェルさんてばw

練習は約1時間20分で終了。中身の濃い、いいトレーニングが出来ていると思う。


クールダウンを終えた選手が、ファンサゾーンに。いつもはファンサを受けることなくサッサと帰るのだけれど、今回は裕紀にサインを入れてもらいたいものがあったので、裕紀が来るのを待つことにした。

サインを入れてもらうのは、2009年天皇杯出場記念の明大サッカー部タオマフと、6番ユニ。

淡々とファンサをこなす裕紀が、こちらにやってきたので、まず明大タオマフから書いてもらうことに。
明大タオマフを差し出したとき、微かなリアクションがあった。

──私も明治の卒業生なんで。

「本当っすか」

──天皇杯でアルビと対戦したとき、明治のゴール裏で応援してました。

「本当っすか」
(…と言いつつ、さらさらとタオマフにサインを書く裕紀)

「本当っすか」以外の言葉は発しないのか、と思いつつ6番ユニを差し出すと、テンションが一気に上がったらしく、

「でっかく書いていいっすか!」(声がワンオクターブ高め)

と、手渡していたマーカーペンを自ら細字から太字にチェンジ。何ですか、やる気マンマンやないですか、裕紀さん!
(後に聞いたところによると、彼は自分の番号のレプユニを見るとテンション上がるタイプらしい)

というわけで、でかでかとユニにサインを入れると、再び淡々と次のファンサに向かう裕紀なのであった。
この一連のテンションの上げ下げが、そこはかとなく面白いw ツンデレなんだなw




その後、本日バースデーの健太郎に、健太郎サポさんがプレゼントを渡しながら歓談する様子をながめ、ばったり会ったサポ友がヤンツーさんにサインを貰うというので、それを一緒に待っていて、私も急にスヌーピーコラボのトートバッグにサインを入れてもらうことを思い立ち、目の前にケンゴがにこやかに立っていたにも関わらず、華麗にスルー。

ここに、「ヤンツー×スヌーピー」という究極のコラボが実現したのであったw



オレンジカフェで久しぶりにランチしたあと、健太郎サポさんを新潟駅まで送る途中、彼女がしみじみと語っていた。



「ジュビロの頃は、誕生日でもプレゼントを2、3コくらいしか貰えなかったのに、今日は両手に抱えきれないほど貰っていて…」

ファンサを見ても、健太郎の人柄の良さはよく分かる。新潟サポーターは、常にサポーターへの思いを言葉にしてくれる健太郎が大好きなんですよ。
裕紀は裕紀らしく、サポーターに愛される選手になってくれたらいい。
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新潟県初、アルビユース初
2014FIFAワールドカップブラジル 日本代表メンバーに選出 酒井高徳選手 コメントについて

4年前、南アW杯にサポートメンバーとして選ばれて、日本サッカー界におけるゴートクに対する期待度の高さにびっくりさせられてから4年。
ついに、正式メンバーまで上り詰めたということなんだね、ゴートクは。

アルビユースに入った当初はFWだったのが、右SH、右SBと徐々に後ろのポジションにコンバートされて、今のゴートクがある。
ゴートクのコンバートを最終判断したのは、当時ユース監督だった片渕さんだったと思うけれど、コーチングスタッフの眼力があったからこそ。
あのままFWだったら、代表に呼ばれることも、ドイツに移籍することも、W杯メンバーに選ばれることもなかったんじゃないかな。

ドイツに行っても、どこに行っても、ゴートクは新潟で育った選手。
オレンジカフェでミニうどんにカレーをかけて、おいしそうに食べてたユース時代。
新潟県出身で初めてのW杯メンバー。
アルビユースが生んだ、初めてのW杯選手。

新潟代表として、頑張ってきてほしい。


ケンゴは残念だけど、まだまだこれから。
ザックは「継続した活躍が出来る選手」を条件の一つにしていたようだから、ケンゴは安定した実力があるとは判断されなかったってことだろう。
明日、予備登録メンバーの発表があるけれど、現実的な目標としてはW杯終了後、新監督のもとで立ち上がる新日本代表に召集されること、かな。
そのためにも、新潟で結果を出す、それしかないね。頑張れ。
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W杯代表発表直前ですが、その前に2008年組が切磋琢磨した柏戦のことを書いておく
あと1時間ちょいで、ブラジルW杯日本代表メンバー発表なわけですが、ひとまずサクッと柏戦について書いておきます。
ケンゴなりゴートクなりが選ばれたら、また書くかもw


土曜日は仕事だったので、デーゲームならJ'sGOALのリアルタイム速報を横目で睨みながら…という状況になるところだったのだけれど、幸い19時キックオフ。
キックオフには間に合わなかったものの、途中からは観ることができた。

新潟のスタメンには、ケンゴ、マイコー、カズが顔を並べ、柏のスタメンには大輔がいる。
アルビレックス新潟2008年入団組の4人が、敵味方に分かれてとはいえ、一堂に会する機会がついに訪れた。この4人が一緒にプレーしているのを見るのは、2008年のサテライトリーグ以来だな、たぶん。ああ、ここにフミヤとアヤトがいればなぁ。

試合は、立ち上がりから両方とも果敢なパスサッカーで、息つく間もない展開。特にレオ&裕紀vs茨田&小林祐介による、超ハイレベルなボランチ対決が見応えがあった。なにぃぃぃ、小林祐介ってユース上がりのルーキーなのか!いや、カワイイ顔してるとは思ったけども!レオを振り回すシーンもあったりして、プレーにはちっともかわいげがない!w

レオの凄さは相変わらずなのだけれど、ボランチの相方が裕紀になってから、特に凄みを増しているような気がする。裕紀もレオの動きと連動して、うまくバランスをとりながら、自分からも仕掛けるし、骨惜しみせずサポートするし、なんといっても本当に前がよく見えている絶妙なパスを出す。あそこまで機を見て敏な縦パスが入れられるボランチが2人揃うと、チーム全体のレベルが一気に上がる気がするね。
なぜ、ヤンツーさんが裕紀獲得を熱望したかが、非常によく理解できる。
翌日、J2の磐田vs大分を見たのだけれど、磐田ってあんなに前線が動かないチームだったっけな、と改めて思った。新潟はケンゴもヒデもアトムもよく動くし、裏を取ろうという意識が高い。裕紀もパスの出しどころがたくさんあって、楽しいんじゃないかな。
一歩間違うと、100%レオ頼みになりかねないところで、裕紀が戦列復帰してきたことは、新潟にとっては本当に大きいと思う。

特に前半17分のビッグチャンスは、素晴らしい崩し。ケンゴのシュートは菅野に阻まれ、こぼれを蹴りこんだナルのシュートはポスト直撃という結果だったものの、そこに至るまでの経過が凄い。レオのスルーパスが超絶だったし、他にも裕紀やヒデ、アトムなど、何人も関与していた。柏にとっては恐怖だっただろう。あれは決まってたら物凄くカッコよかったけどなぁ。

複数のビッグチャンスを決め切れなかった結果が、後半の大輔の決勝ゴールに繋がってしまったわけだが、あれだけチャンスを作っていて、相手の守備も崩せているんだから、本当にあとは「決めるだけ」なんだよね。
うーん、ここは日頃のトレーニングから突き詰めていくしかない。大切なのは、「続けていくこと」ですね。

大輔にゴールを決められたシーンでは、大輔についていたのがカズだったので、あれは相当悔しかったんじゃないかな。
大輔にしても、何度もケンゴにやられそうになりつつも、ケンゴが外してくれたり、菅野が止めてくれたりして助かった部分も大きかったので、ゴールを決めてホッとした、というところだったんじゃないだろうか。
決め切れなかったケンゴも、そこで悩むんじゃなくて、「続けていくこと」だと思う。代表選出で内心落ち着かなかったりもしただろうけど、決まっても決まらなくても、余計なことを考えずに我が道を行ってほしい。
マイコーは安定してましたね。今季は基本的にずっと安定してるよね。落ち着いているから安心して観ていられる。

いやー、面白い試合だった。唯一、「負けた」という現実がつまんない、というだけでね。シーズン当初は目立っていたイージーなミスも格段に減っているし、選手個々の成長が、ちゃんとチームの成長に直結している。それって当たり前のようでいて、簡単なことじゃないと思うんですよ。

そして、アルビ2008年入団組が全員スタメンフル出場し、ピッチ上でガチンコ勝負を繰り広げる様を観ることができる幸せ。
新潟の財産は、こうやって積み上がっていくのだなぁ。
負けたのは悔しいけど、次に繋がっていくことを確信できる試合。このチームでACLを目指すのだ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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GW最終日、35,533人が目撃したものは
GW後半の4連休は、親の運転手→家の留守番で半分以上終わり、5月6日に清水戦、という流れ。
懸案だったお風呂掃除にようやく手をつけられたのが、このGWの収穫のひとつ、かなw

浴室の床をブラシでゴシゴシやりながら、歴代GKチャントメドレーを歌っていたら、これがなかなかいい感じ。
ノザ→キデさん(北野)→ヒガシ→守田と歌って、小澤さんのチャントってどんなんだったっけ、とか、やばい、黒河のチャントが歌えない!という事実に直面w
改めて、GKチャントってその試合の最初を飾る歌なので、テンションが上がる曲調が多いよね。
守田のチャントなんて、原曲(ベイ・シティ・ローラーズ「二人だけのデート」)のCDまで引っ張り出してきて、久しぶりに聴いた。いやー、いつ聴いてもいい曲だよな〜。

大宮戦はアトムの先制ゴールをリアルタイムで観た直後に、買い物に駆り出されてしまった。帰宅した時には試合が終わってしまっていたので、録画をまず早送りして、ヤンツーさんのインタビューから見た。
思ったほど怒ってるっていう感じではなかったけれど、

「相手がボールを取りに来ないんだから、慌てて攻撃をしかける必要はない。極端な話、CBでボール回ししててもいいくらいだ」

というコメントに、選手たちにもっと「ゲームの流れを見極める目」を養ってほしい、という考えが見える。
がむしゃらに、ひたむきに、どんどん前へ仕掛けるのは新潟の持ち味だけど、それだけじゃ、相手に対応されてしまえば終わり。本気でACLを目指すなら、ゲームの流れをしっかり把握して、それに沿ったプレーを選択できるようにならなきゃダメだと。
それはサポーターにも言えることで、横パスやバックパスに対して、焦れたような声を出したりしちゃいかんよ、我慢だよ、ということなんだろうなぁ。




で、迎えた清水戦。
GW最終日、朝から快晴。
ちょっと早めにスタジアムへ行き、まず、列柱廊でのサポ仲間バーベキューに、お気に入りのチーズを携えて参加。
列柱廊でのバーベキューが今月いっぱいで終了なので、最後の名残にやろう、ということになったのだ。
みんなで、肉やソーセージ、栃尾のあぶらげ、越後姫いちごなどを持ち寄って、甲州ワインや北雪梅酒などで乾杯。楽しかったなぁ。



スタジアム周辺は、今季一番の人出。ピカチュウとパッカくん登場効果か、ファミリーが多くて、ちびっ子率高しw
E2スタンドへ行くと、最終的にはぎっしり満員(E自由席券は完売だったそうな)。印象的だったのは、2003-2004シーズンユニと2005-2006シーズンユニを着ている人が多かったことだった。
毎試合当たり前のように4万人入っていた頃にスタジアムに来ていた人たちが、

「チームも好調みたいだし、天気もいいし、久しぶりに見に行ってみるか」

と、足を運んでくれたのかもしれない。
この人たちが再びリピーターになってくれるかどうかは、今日の試合次第と言ってもいいだろう。
そういう意味でも、上位争いに本格的に参戦するためにも、必勝ですよ今日は。

私は数ある対戦相手の中でも、清水エスパルスはかなり好きなチーム。清水は基本的に自分たちの意思で前に出てくるサッカーをするので、「電池切れ上等」のオープンな試合になることが多い。だからこそ相性がいい、ということにもなるんだけれどw
いつも清水戦は面白い試合になるので、今回も楽しみにしていた。

試合前のGK練習では、守田チャントの「横揺れ」でスタジアムの雰囲気も一気にヒートアップ。
あの横揺れ、守田の目に入ってるかな。
相方の黒河は、「すげー」と思いながら眺めているに違いない。
守田の感想を聞いてみたいね。


で、実際の試合も、期待通りの展開。お互いに積極的に仕掛けあう。
試合後のコメントでヤンツーさんも
「時間の経過が早く感じた」
と言っていたけど、物凄く同感。前半はあっという間に過ぎてしまった。

清水の狙いとしては、右サイド(新潟の左サイド)から仕掛けて、真ん中で待ち構えるノヴァコヴィッチを使う、という感じだったようなのだが、ノヴァコヴィッチに対してはマイコーがほとんど仕事をさせず。
大前もさすがに邪魔くさかったけれど、最初に際どいのを打たれた以外は、あまりシュートを打たれたイメージがない。

それより、清水の電池切れが思いのほか早く、新潟が攻撃を畳み掛けるシーンが増えた。フィニッシュに精度があったら、たぶん3-1か4-1で勝てていた試合だったんじゃないだろうか。

ケンゴもヒデも、いろいろできるようになった分、いろいろ余計なことを考えるようになったのが、逆によくないようなw
もっとシンプルにできるところは、シンプルにやればいいのに、と思ったりもするけれど、これも成長過程で誰もが通る道と考えれば、先々への楽しみにもつながっていく。

それにしても、アトムのゴールは凄かったなぁ。
レオからのスルーパスを受けて、フェイントをかけ、左足でニアサイドへ突き刺したゴール。アトムが左足でゴールを決めたのって、あまり記憶がない。
こういうのを「ゴラッソ」って言うんだろうなぁ、と思っていたら、案の定、J1第12節のノミネートゴールに選ばれた。

アトムもケンゴたち同様、背番号10を背負ってから、どこか邪念を抱えているように見え、本来の動きが失われかけていただけに、前節の大宮戦に続く2試合連続ゴールが、吹っ切るきっかけになるといい。


ケンゴやヒデ、ナルたちが豪快にシュートを外しまくっている間も、DF陣や守田がしっかり仕事をしていて、そのまま何とか1-0で逃げ切れるかな…と思ったものの、現実はそう甘くはなく(ニガワラ
ヨンアピンの落としから平岡に同点ゴールを決められたときは、さすがに、こら〜、また引き分けで終わるつもりなのかぁぁぁぁ!と思ったのだけれど、そこで気を取り直した。

サッカーなんて、10秒もあれば点が入る。まだ時間はある、頑張れ!

そこで、左サイドを猛然とドリブルで駆け上がったケンゴが、中央に走り込んできていたナルに向かってクロスを上げる。
すると、必死に戻ってきていたヨンアピンが頭でクリアしようとした、そのボールが…

すべては目の真下での出来事だったのに、一瞬、何事が起こったか分からなかった。
分かったのは、ボールがゴールネットを揺らしたことと、新潟の選手たちが大喜びしていること、そして清水の選手たちが倒れ込んでいることだった。

まさかのオウンゴールによる幕切れ。

同点に追いつかれたのも、オウンゴールで決勝点が入ったのも、4分間のアディショナルタイムで起こったこと。
サッカーは、試合終了のホイッスルが鳴るまで、何が起こるか分からない。
だからこそ、最後まで諦めちゃダメだってことだよね。

試合後のスタジアムでのヒーローインタビューで、先制ゴールのアトムと一緒にお立ち台に上がったケンゴが、開口一番、

「オレでいいんスか?」

と言ったのには笑ったけど、次の試合では堂々とお立ち台に上がれるように頑張れ、ケンゴ。

チームとしては、この日は清水が引いて守るようなことをしなかったので、かなりチャンスを作れていた。
獲れるときに点が獲れるようになる必要があるし、かなりお疲れモードのレオを助ける役目を、裕紀と慶が担えるようにならなきゃいけないね。それはチーム全体で、ということでもあるけれど。
でも、かなり目指す方向に近づいてきているんじゃないかなぁ、という手応えが確実に残る試合だったと思う。



この日、スタジアムには35,533人の大観衆が集まった。
久しぶりに来た人も、初観戦だった人もたくさんいただろう。
劇的と言っていいのかどうか、ちょっと悩むところだがw、滅多に観られない幕切れだったのは間違いない盛り上がりに、

「またビッグスワンに行こう」

と思ってくれたかな。
中断前後に、4万人が実現できたらいいよね。
そのためにも、チームが少なくとも「ホームで勝つ」ことの大切さを再確認した試合にもなった。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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