2014年07月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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カウンターとポゼッションは「別物」ですか?
日曜日。
夜にアウェイ川崎戦があるという実感が薄いまま、昼間は高校野球の新潟県大会決勝を見たり、車の定期点検に出かけたりしていた。

いやー、スゴイ試合でしたね、日本文理vs関根学園。
関根学園が文理のエース飯塚の立ち上がりの悪さを突いて、2点先行。守っては投手の巧投と粘り強い守備で、強力な文理打線をかわしにかかる。関根学園ナインのノビノビっぷりが目に付いた。

高校野球だと、いわゆる優勝候補筆頭の強豪校をノーマークの伏兵が倒すパターンとしては、よくある展開で、強豪校の方が反撃の糸口を見つけられないまま、気がつけば試合が終わってしまうなんてことはザラにある。

しかし、最後の最後、2-1関根学園リードで迎えた9回裏で、逆転サヨナラ3ランが飛び出して引っくり返してしまうあたりに、日本文理の底知れぬ強さがある。
こんな、勝ちパターンとは程遠い、難しい試合展開でうっちゃり勝ちをしてしまうとは、本当の力がないとできない芸当だ。

エース飯塚という投の大黒柱がいて、その飯塚が打たれても引っくり返せる強力な打線があって。
投手力だけでなく、攻撃力も全国レベルにある今年の文理には、甲子園での活躍を大いに期待してしまうなぁ。




で、夜の川崎戦。

ハーフタイムの「YMCAショー」に登場した西城秀樹が、オープンカーに乗ったまま口パクで「YMCA」を披露している姿に痛々しさを感じ、それでも脳梗塞からここまで回復できたことを喜ぶべきなんだろうなぁと、少々複雑な気分になった。

試合の方も、またもや0-1の敗戦。
中断明けから3試合連続で、攻撃陣が結果を残せなかった。そして、この日もケンゴはベンチ外。
(ヤンツーさんが決然とケンゴを使わない理由は、耳にしている話はあるけれど、やはりここはケンゴはプロとしてしっかりやらないといけないと思う)

パスを出したらそれで終わりになっている選手が多いことと、裏へ抜けようとする動きが足りないのは引き続きあらわになっている課題。
それでも、FC東京戦と比べて、ミョンジェの動きに改善が見られていること、裕紀がこの中断明けあたりから攻撃的姿勢を押し出し始めていることなど、チームとしての変化は見える。
もともと裕紀は足元の技術だけでなく、ハードワークと前へ出る意識の高さも特徴。ミカのような見た目で分かりやすい動き回り方ではないけれど、賢く走れるタイプだと思う。
春季キャンプの大半をケガで棒に振り、出遅れた分を、中断期間でトップフォームに持ってきたという感じなのではないだろうか。
たぶん、そのうち点取りますね、彼は。

裕紀が試合後のコメントで、

「相手にとって、何が嫌か考えながらプレーすることが大事。距離感を近くしてプレーするということにずっと取り組んでいるが、何のためにそうするかを、もっとみんなで考えていかないと」

と言っていたけれど、ポイントはそこかなぁ、という気がしている。

去年のショートカウンター戦法に戻した方がいい、という声も聞こえてくるけれど、奇しくも川崎のプレーがその答えなのでは。カウンターを効果的にするには、ポゼッションの向上が欠かせないってことじゃないのかな。
カウンター一辺倒でポゼッションが苦手なままでは、相手に引かれたらそれで終わってしまう。そんな場面は昨シーズン何度も見たしなぁ。
それだけじゃダメだから、距離感をより近くしてポゼッションしながら相手を崩していくプレーも身に着けようと取り組んでいるんだよね?

川崎は、ポゼッションしながらカウンターを発動するという戦術の成熟度や精度が高い。新潟も同じものを目指しているんだと思っている。

聖籠でのトレーニングで、よくヤンツーさんが、

「パスしたら動く!止まらない!」

と言っているのを聴くけれど、試合になるとその基本ができなくなってしまうのは、「距離感を近く」の真意をちゃんと理解できていない選手がいる、ということなのでは…と、裕紀のコメントを見て思ったのだった。

考えすぎ、でもあるのかな。シンプルに行くところと、パスを回していくところとを、使い分けられるようになるのが理想なんだろうけど。
オシムの言葉じゃないが、「考える前に動く」のって難しいことだと思うけれど、それができるようになってようやく、タイトルやACLに現実味がグッと増してくるんじゃなかろうか。
「考えなくても動ける」ようになるためには、辛抱強くトレーニングして、試合での経験値を増やしていくしかないんだろうなぁ。サポーターも焦れないようにしないとなぁ。


さて、次節は、こちらも新潟と同じくチーム状態がすこぶるよろしくないセレッソが相手。
私としては、ようやく中断明け初戦である。

5月24日のナビ杯浦和戦から2ヶ月以上経ってしまった。あああああ、長かったよぉぉぉぉ。

ケンゴは、せっかくイラストを描いてくださった「キャプテン翼」の高橋陽一先生の前で、きちんとユニフォーム姿を見せられるように、とにかく頑張れ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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夜の高速道路から光に包まれたビッグスワンを見た日
今週は、突然の親族の訃報で、お通夜だ告別式だとバタバタしっぱなしで、1週間が過ぎようとしている。

亡くなったのは、同い年のイトコの奥さんで、私よりも2歳若い。
長らく難病と闘っていたのだけれど、会うといつもほがらかな、笑顔がかわいい人だった。
最後に会った去年のお盆には、かなり痩せてはいたけれど元気そうだったので、まさかこんなに早く逝ってしまうとは思いもよらなかった。

FC東京戦の時間は、三条市内の式場でお通夜の真っ最中。

当然、モバアルメールのチェックもできなかったのだけれど、お斎振る舞いの席からおいとましたのが20時過ぎだったので、FM PORTの実況中継を後半途中から聴きながら帰路に着いた。

前半の早い時間帯に先制された流れは、浦和戦と同じ。
後半に入って、新潟が攻勢に出ているのもまた、浦和戦と同じのようだった。

聴いていると、解説の寺川スクールコーチが、しきりに

「チャレンジ」

という言葉を使っている。

ん?新潟の選手たちは、攻めているけれど「チャレンジ」できていないのか?

パスが通ってシュートで終わるシーンでは、

「あっ、いいですね。こういうプレーを増やしてほしいですよね」

とテラ。うーん、テラにこういうことを言わせてしまうような試合じゃいかんのではないだろうか。

実況の聞き取るところでは、どうも左SBのミョンジェがなかなか上がれないでいる様子が伺えた。雰囲気として、どうやら左右ともサイド攻撃が機能していないフシがある。FC東京にうまく抑えられているのだろうか。

ポゼッションを指向する中で、サイド攻撃が新潟のキモであることには変わりがないはずなので、サイドが機能不全の陥っているのは、かなり厳しい状況ないんじゃないだろうか。

攻めてもシュートは権田の正面を突くばかり。うーん。

高速道路から右斜め前の方向に、暗闇の中から、ナイター照明で浮かび上がるビッグスワンが見え始めた頃、試合が終わった。

2試合連続の0-1。

う〜〜ん、このトンネルを抜けるには、どうしたもんかいな…なんてサポーターがやきもきしたって、監督や選手に頑張ってもらうしかないわけだしな。


浦和戦から映像で見ていて感じるのは、「距離を近すぎるくらいでもいいから近く」というトレーニングをしてきたという割には、そんなに距離が近くないな、ということ。これはいくらトレーニングでできても、試合は相手があることだから、100%うまくいくということはないわけで、大切なのは、相手がある上で、どう判断してどうパスの出し手と受け手が連動し、ゴールに迫っていくかということなのだろう。
ポゼッションを指向してはいても、ヤンツーさんは「カウンターをするな」なんて教えてないと思う。ポゼッションで行くところと、カウンターで行くところを、臨機応変に選択できるようになることを選手たちに求めているんじゃないかなぁ。新潟の選手たちには、すでにカウンターのベースはあるわけだから。

パスは攻撃の手段であって目的ではない。
バックパスであろうと横パスであろうと、最終的にゴールへと直結させていく意識があれば、シュートに繋がっていく。
パスを回すことで頭の中がパンパンになってる雰囲気が、選手たちから伝わってくる気がするので、そこにテラも言っていた「チャレンジ」の意識をもっと強く持てばいいんじゃないかな、と思ったりするのだけれども。

チャレンジの塊だったジンスが抜けた穴は大きいが、今いる選手たちだってやれるはずなんだよ。

能力というより意識の問題じゃないかな、などと、つらつらと考える。


でも、悩みや歯がゆさのレベルが、以前とは段違いだよね。一昨年や去年の春先から比べたら、求めるレベルが何倍も高くなってる。

チームの成長は、右肩上がりの時期ばかりじゃない。停滞と上昇を繰り返していくものだと思う。去年もそうだったしね。
チームの成長と変化が、どんな風に訪れるのか、サポーターとしても焦れずに見届けていきたいなぁと思うのだ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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名波浩のヤンツートークと浦和戦


先週の土曜日。3連休の初日に、メディアシップへ浦和戦PVを見に行った。
その前に名波浩のトークショーもあったので、若干早めに会場へ。

名波の登場は、国際ユースサッカーin新潟の関連イベントである指導者講習会に、講師として呼ばれていたというタイミングもあったわけだけれど、現在、新潟日報とアルビレックス新潟と共同で進んでいる「キャプテン翼プロジェクト」との絡みで、大のキャプ翼ファンとして白羽の矢が立った、ということでもあったらしい。
それと、誰よりもヤンツーさんをよく知る人物として、ということもあっただろう。

トークショーは、まず名波のキャプテン翼との関わりから始まり、新潟のサッカーについてへと話が進んだ。

「アルビレックスは、守備は問題ない。あとは本当に点を獲る部分だけなんです」

「チャンスが作れなくて得点が少ないんじゃなくて、チャンスは作れてるわけですからね」

「(新潟は)もうこれ以上、ジュビロから選手を持っていかないでほしいかな(場内笑)。まさか山本康裕まで持っていかれるとは思ってなかったんで…」

名波は確か、ジュビロ磐田のアドバイザーも務めているから、そういう発言が出るのも仕方がないかw
ルーキー時代からよく知る健太郎とナルについては、

「もう、あいつらには幾ら使ったか分かんないですよ。どれくらい飯を食わせたかw」
「今日、オレが新潟にいるから、試合が終わったらすぐ戻って来いって言ったんですけど、“勘弁してください”って返事が来ましたw」

と言いたい放題w
さらに、アルビの夏ポスターに浴衣姿の健太郎が映っているのを見て、

「何これ!こいつはいらないでしょ〜!」

wwww

そして、話はヤンツーさんについて。名波は、ヤンツーさんが監督になる前のコーチ時代から指導を受けていただけに、付き合いは20年近くになる。

「ヤンツーさんは、本当に優しい人なんですよね…」
「2003年に監督になって、リーグ戦年間2位、ナビスコカップベスト4、天皇杯優勝という成績だったんですけど、フロントと揉めて、監督を辞めるって言い出して…」
「(強化部長から)みんなで説得してくれっていう話が選手の方にも来たので、ヤンツーさんに話をしに行ったら、“みんなの気持ちはうれしいけど、ここは譲れない部分だから”と」

2003年暮れ、ジュビロの選手たちがヤンツーさんを慰留したというエピソードは知っていはいたけれど、当事者から話を聞くと、物凄くリアリティがある。当たり前だけれど。

また、現在、名波家で飼っている犬は、ヤンツー家で生まれた子犬を貰い受けたワンコで、もう13歳くらいになっているけれど、バリバリ元気だとか。
何かそれ、ヤンツーさんが名波家の義理のお父さんみたいじゃないですかw

最後に、

「ヤンツーさんは、チームの将来を考えながらチーム作りをする監督なので、新潟の未来は明るいと思いますよ」

と名波。本当にヤンツーさんのことが大好きなんだなぁ、ということが、言葉の端々から感じられるトークだった。


メディアシップでのPVが現在4連勝中と聞かされて、

「万が一今日負けたら、名波が来たからだってネットで書かないように!」

と言い残して去っていった名波なのだった…。



で、続いて浦和戦のPV。

大画面に映る埼スタは土砂降り。どうも埼スタの浦和戦は雨のイメージがあるなぁ。

試合は、前半と後半で様相がガラリと変わった。

前半は、新潟の方がよく言えば「慎重」、悪く言えば「恐る恐る」という感じのプレーが多かったのは、土砂降りとスリッピーなピッチ状態のせいだったのだろうか。
マツケンのオウンゴールは、そんな中で生まれたものだった気がする。

まぁ、個人的には2004年2ndステージ初戦の埼スタで、秋葉が見事に自ゴールに蹴りこんだシーンを、ありありと思い出してしまったのだけれども。

あのときは、翌日にビッグスワンでTBS「スーパーサッカー」の人気コーナー「バナキン」の公開収録があって、MC役の水沼貴史さんが秋葉に、

「今日はゴールに蹴っていいですから!」

なんて容赦ないツッコミを入れていたのだったがw

雨の中、呆然とした後、顔を歪めたマツケンの表情が大映しになり、守田に慰められている様子を見て、ここはマツケン、乗り越えなきゃいけないなぁ、と思った。
ピリッとしなかった天皇杯福井戦から、浦和戦のオウンゴール。
マツケンには大分時代、大ポカをして田坂監督に使われなくなった経験がある。その苦い思いを繰り返さないために新潟に来たはずなのだ。正念場ですよこれは。頑張れ、マツケン。

主審の細かいファウルの笛にイライラを募らせるレオや、なかなか上がって来れない両SB、全体的なミスの多さなど、ちぐはぐなまま終わった前半。
浦和の宇賀神のプレーを見て、やっぱりSBは、タテの上下動だけじゃなくて、ペナルティエリアに切れ込んでくる動きをしないとチャンスが広がらないなぁ、なんてことを思った。
あのプレーはジンスはできていた。カズやマツケンにだってできるだろう。

後半。左SBにはカズに代わってミョンジェが入った。Jリーグ初出場。
このあたりから、前半には動きが少なかった両サイドが活発になり始め、チャンスが多く生まれてきた。
後半は浦和に攻撃らしい攻撃が見られず、ほとんどが新潟の時間帯だったんじゃないだろうか。攻める新潟、しのぐ浦和、という展開。
しかし、いくつかのビッグチャンスを決めきれず、浦和が守備をガッチリと固めてしまうと、新潟のペナルティエリア周辺の攻撃が迫力を欠く。

結局、1点が遠かった。

ああ、何でいつも浦和戦ってこうなるかなぁ〜〜〜〜。

やられた感はないのに、気がつけば負けてるじゃん、みたいな感じ。

ACLを目指すためには、この壁は何としてでも乗り越えなければいかん。いかんいかんいかん!

しかし、コースケとミョンジェという2人の新戦力が、今後相当働いてくれそうな手応えを残してくれたことは、何より収穫。あとは、この日ベンチ外になったケンゴの復活と、指宿の降臨を待ちたいところ。

というわけで、9月23日はホームで勝ちましょう。



さて、明日はミッドウィークのホームゲーム、FC東京戦。
私は家の事情で急遽参戦できないことになってしまい、ラジオもテレビも何もチェックできないので…たぶん勝ちますよ。いや、勝ってくださいw
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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6年越しの恋の成就は突然に
バレンシア・メスタージャから指宿 洋史選手 完全移籍加入内定のお知らせ



午後は仕事で外に出ていて、メールが届いているのに気づくのが遅れた。


い、指宿だって?!


指宿洋史というと、2008年9月の柏ユース時代に新潟に練習参加していて、入団が本決まりになる寸前にスペインリーグ2部のチームに持って行かれたことが、ずっと頭の中にあった。
もしも、何事もなければ、ゴートクやヒガシ、ミカ、明堂と同期入団になるはずだった。

その後、ロンドン世代の年代別代表にも度々招集され、U-23日本代表でも大輔や山本康裕らと一緒にプレーしているが、最終メンバーには残れなかった。そこは水輝やコースケと同じだね。
プレースタイルは、身長は大きいけれど、ポストプレーよりも足元の技術で勝負するタイプ、というイメージがある。
代表ですごいボレーシュートとか決めてなかったっけ。


さて。中断直前に、ヤンツーさんが言っていた、

「点を取れる選手を連れてくるか」

というコメント。
それを聞いた当初は、攻撃陣へハッパをかけるための、ヤンツーさん一流のパフォーマンスだろうと思っていたし、ヤンツーさんも後日、それを認めるようなことを言っていたのに、指宿を獲って来るとは…相変わらず油断ならない監督だw
恐らく、爆発しそうで爆発しないケンゴへの起爆剤、という意味合いもあるだろう。

尚紀が伸び悩むとマツケンを呼び、ケンゴが伸び悩んだら今度は指宿。選手の成長は、正当な競争によって促進される、という信念を感じる。

そして強化部も、6年前に見初めた指宿のことを、これまでずっとリサーチし続けてきたのだろうなぁ。
この粘り腰、熱意が通じたということなんだろう。いや〜〜、もう、恋愛ですねこれはw

不動のスターを大金はたいて連れてくるよりも、挫折を経験し、悔しい思いを「伸びしろ」という名のエネルギーに変えていける可能性を持った若い選手を選ぶ。
ここのところ、クラブとして目指そうとしている方向が分かりやすい補強が続いている。

それにしても、指宿は195cm。守田191cm、ジュフン190cm。
どんどん巨大化していきますねぇ、チームがw
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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W杯終了、ヒデがディ・マリアに見える?天皇杯
W杯もドイツ優勝で終わり、ようやく寝不足の日々から解放されることになった。
いや〜、もう、特にウインブルドンと重なったときは、死ぬかと思ったw

それ以上に大変だったのはえのきどさんで、スカパー番組「サッカー討論番組プロホガソン」のW杯スペシャルで、大会期間中、期間の前半はブラジルへ取材に行き、後半は倉敷保雄さんと入れ替わりで、東京のスタジオでMCをやり…と、1ヶ月以上、ずっとブラジル時間で過ごしていたわけだ。

ブラジルでブラジル時間なのは当たり前だけど、東京でブラジル時間(要するに昼夜逆転)で過ごす、というのは、心身ともに相当大変だったんじゃないだろうか。
見てるこっちは、えのきどさんとゲストのサッカー解説者やジャーナリストのみなさんとのやりとりが面白かったので、よかったんですけどねw(録画して後で見るという手も使えるし)

まずはゆっくり休んで、日本に居ながらにして時差ぼけ状態になってるであろう体調を戻してください。
お疲れ様でした。


W杯決勝は、総合力のドイツvsメッシのアルゼンチン、といった様相ではあったけれど、やっぱりドイツは強かったなぁ、と。アルゼンチンは、メッシのサポート役として力を発揮していたディ・マリアが、ケガで出られなかったのはきつかったかも。
メッシとディ・マリアを見ていて、ちょっとウチのケンゴとヒデを連想したんですよね。ディ・マリアがヒデに見えた(利き足は違うし、細かいところではもちろん違うんだけど)。
メッシって、W杯ではいつもパッとしない印象があったのだけれど、今大会は素晴らしかった。その活躍はディ・マリア抜きでは語れないんじゃないかというのが、個人的な感想。いいコンビだったなぁ。決勝にディ・マリアが間に合ったら、もう少し違った試合になったかもしれない、という気はする。

もちろん新潟の攻撃陣は、ケンゴとヒデでもいいし、武蔵とヒデでもいいし、達也でもいいんだけれど、誰か絶対的なエースがいて…というよりも、組み合わせ、コンビネーションで機能するというのが理想形なので、アルゼンチンを目指さなくていいけどw、ヒデにはディ・マリアみたいな選手になってほしいなーと思ったと、そういうことなんですよw(個人的に心打たれたのは、チームではコスタリカ、選手ではノイアーさんですが)


…そんなことを、昨日の天皇杯2回戦・サウルコス福井戦を観て、つらつらと考えたりしていたのだ。


最終スコアは8-1。例年の天皇杯初戦では苦戦するのがお約束の新潟としては、「らしからぬ」圧勝だったわけだけれど、公式戦というよりは、トレーニングゲームを観てる感覚だった。

レオが完全休養で、その位置に慶が入って、裕紀とダブルボランチを組むスタメン。先を見据えたメンバー構成になっていた。

選手一人ひとりがチームとしての狙いや課題を理解していて、それを克服するためにプレーしている感じ。
それをより増幅させたのが、スカパーの音声にバシバシ入ってくる、ヤンツーさんや選手たちの声w

「カズ!カズ!(ボールを)外から取りに行ってもダメ!インサイドから!」

「ケンゴ!ケンゴ!」

というヤンツーさん。


「あ〜〜、ごめん」

とフィードのミスを謝るマイコー。


ファールを獲られて、

「えっ、なんで?えっ、なんで?」

と主審に訴える健太郎w(しかもその後、健太郎のバイシクルまで見てしまった)


福井が引いて守ってカウンターではなく、最終ラインを高く保ってパスを繋ぐサッカーで挑んできたので、逆に裏が狙いやすく、やりやすかったように見えた。大量得点も、福井のプレースタイルに助けられた面が大きいような印象なので、半分くらいに考えた方がいいかな。
でも、武蔵とヒデ、達也、アトム、慶など、持ち味を発揮した選手たちも多かった一方で、ちょっとシャキッとしないプレーが散見された選手がいたりもしたが(試合後のコメントを見ると、本人が一番分かってるみたいなので大丈夫でしょう)、総じていい内容の試合ができたんじゃないだろうか。
ケンゴはチームプレーをしっかりやれていたし、後は焦らずにゴールを目指してくれればいい。

さて、今週末からは、いよいよJ1リーグ再開。浦和も天皇杯2回戦を大勝して、いい状態で再開初戦に臨んでくると思うけれど、新潟もレオを使わずに済み、勲が今季初出場できたことがプラス。いい試合をして勝ちたい。

昨日はなでしこリーグのアウェイ浦和レディース戦があって、2-0で勝利とのこと。素晴らしい!
この勢いは、今週末にもぜひ繋げたいところ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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ミヤと新潟の邂逅は奇跡だったか
超久しぶりに、本の話。それも電子書籍だ。

このノンフィクションの主人公は、宮沢克行。
そう、新潟で通算4年にわたってプレーし、J2からJ1へと舞台を移していく過渡期のチームの中で、J1昇格に貢献し、いくつもの鮮烈な印象を残してくれた、あの「ミヤ」である。

左足から放たれるFKが、直接ネットを揺らしたシーンを何度も観た。
一番印象的なのは、やはり2002年第23節ホーム山形戦での2得点、特にあのFK、ということになるのだろうか。
「ミヤ=プレースキック」のイメージは、今でも記憶の中にある。

物語は、モンテディオ山形のキャプテンとして、古巣の浦和と駒場スタジアムで対戦したシーンがプロローグになっているが、やはりメインストーリーの始まりは、ミヤが浦和から0円提示を受ける、2001年11月末だ。
そして、新潟のセレクションを受験するために、2人のチームメート(その中には盛田剛平がいた)とともに新潟駅に降り立つ。
そこから、「新潟の宮沢克行」としてのストーリーが展開していく。

この頃の新潟は、J1昇格に向かってまっしぐらに突き進んでいる時期であり、反町アルビに対する期待感も、サポーターの熱も、新潟のサッカー熱も極めて高かった。
浦和からやってきたミヤは、当初は都会的な洗練された雰囲気を身にまとっているかのように思えたのだけれど、少しずつパーソナリティーが分かってくるにつれて、実はそういうわけでもない、寒いギャグを連発することも厭わないような、気さくな性格であることがサポーターの間で定着するようになった。だからこそ、愛されたわけだけれど。

しかし、その明るいイメージとは裏腹に、新潟でも常に厳しい競争の中にあり、「主力選手になりきれない自分」「殻を破れない自分」と闘い続けていたのだった。

この作品はタイトルに(上)と入っている通り、これからストーリーが続いていく。
(上)では、浦和から新潟への移籍とJ1昇格まで。次の巻ではJ1昇格初年度の新潟でのミヤと、山形へのレンタル移籍の経緯が綴られるのではないだろうか。

2012年限りで現役引退し、現在では浦和レッズでスクールコーチとして活動しているミヤの、現役時代の知られざる闘い。
それは、日本代表に選ばれることもなく、新聞の大見出しになることも少ない平凡なJリーガーたちの、等身大の姿を映し出しているかのようだ。

新潟で歌われたミヤのチャントの元歌はHi-STANDARDの「STAY GOLD」。
これはミヤが新潟を去った後、ウッチーのチャントとして受け継がれた。
ミヤは決してスターではなかったけれど、サポーターにとって忘れ得ぬ選手のひとりだったということなんだと思う。

ミヤのJリーガーとしての14年の軌跡を、この作品を通じて辿っていきたい。
author:ぐっちい, category:
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もしかして「アル女」って存在するのか@アルビレックス新潟サマーフェスタ2014
6月29日(日曜日)。
朝、雨が降り風もあったので、雨の中のサマーフェスタなんかイヤだなぁ、と思っていたら、昼前には晴れた。
すげぇ。過去のサマーフェスタでも雨に遭ったことがないよなぁ。アルビのスタッフか選手の誰かに強烈な晴れ男もしくは晴れ女がいるとしか思えない。

車で2人を拾い、ビッグスワンへ。
去年の市陸開催に比べると、やはり格段に人が多い。とは言っても、まさか約18,000人とは。平日のナビスコより遥かに動員数が多いじゃんw

13時の開会式を前に、早めに昼食をゲットしようと、選手プロデュースグルメの中から、勲、達也、ツボの「オーバー30's」ブースの「冷やしスープラーメン」を買いに行った。
だって、選手が売り子を始めたら、大行列で食いっぱぐれる可能性大じゃんw



いやー、美味しかったですよこれは。キムチがいいアクセント。このローカロリーなヘルシーさは、体調管理に気を遣う「オーバー30’s」ならではですかねw


13時、Wスタンド前にトップチームとレディースの選手・チームスタッフが勢揃いして開会式。
ヤンツーさんの挨拶では、開口一番、

「晴れてよかったですね!」

そして最後には、

「じゃ、後は武蔵頼むよ!」

と、武蔵にネタ振り。何かもう、こんなイジリを披露するとは、このこなれっぷりはどうなんですか、監督w

ネタを振られた武蔵は、ボキャブラの下ネタギャグで選手宣誓w
まぁ、いつもの武蔵ですw


イベントは、各飲食ブースにグループ分けされた選手が売り子として店に立ち、陸上トラックで選手トークショー(司会が平ちゃん)、そして選手パフォーマンスという、例年通りの流れ。




まず、座った席から一番近かった、健太郎、裕紀、康裕による「ジュビロブース」またの名を「ツンデレブース」の様子を見に行ってみた。



クラブスタッフから仕事の段取りを教えてもらう裕紀。




そろそろ接客が始まるんだけど、全然そんな顔してないねw

裕紀が接客を始めると、私の後ろにいた女子グループが、

「わ、どうしよう、マジカッコいい!」
「ヤバイ、ヤバイ」

なんて小声で興奮している。

すると、守田が移動で通りかかると、その女子グループは、

「守田守田守田!」
「どうしよう、カッコいい!」

と、また騒いでいる。
もしかしてみなさん、「セレ女」「カープ女子」的な、「アル女」の方々ですか?




で、その守田。接客が非常にソフトで、笑顔を絶やさない。いやー、ほんとにイケメンですよね。
最近の守田人気の凄さを改めて実感。


「オーバー30’s」ブースへ行くと…



どーも、達也さんこんにちは。いや、そんなカメラ目線もらっちゃって、どーもすみません。
夏毛に切り替わりましたけど、髪型、やっぱり短い方がお似合いだと思いますよぉ。


外のEゲート広場へ行くと…



おお、どこのテキヤの兄ちゃんかと思ったら、カズじゃないですかw
いや〜〜〜〜、似合ってるわ〜〜〜〜。
今後、出場停止で試合に出られないときは、ぜひ越後もち豚串焼きを売りに出てくださいな。




そして、ジュビロブースに戻ってみると、健太郎、裕紀、康裕が勢揃いしていた(康裕は人影に隠れて映ってないけど)。

甲斐甲斐しく働く健太郎(さすがに八百屋の健ちゃんである)と対照的に、やる気があるのかないのかが分からない裕紀w
後で行った人によると、ちゃんと笑顔で接客してたらしいので、まぁ、よかったっす。


最後は、トップチームとレディースによるパフォーマンス。

レディースのNegiccoから繋げたパフォーマンスの完成度の高さにはビックリしたけど(どんだけ練習したのかと)、トップチーム若手による「新潟ガールズコレクション」は、かなりのインパクト。
慶とコヅの女装には、どうしたものかと思ったけれど、ヤスで一気に波に乗り、尚紀のローラ、スーザン・ボイル的なゴーソン、反則気味の女装のマツケン、そして最後の最後で全部持っていった武蔵w



やはり今年も、最後にオイシイところをごっそり持っていくのは、武蔵なのだった…。



さて。久しぶりに選手の顔も見たし、次は試合だな!
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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