2014年08月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
RSS | ATOM | SEARCH
マツケンダンスをご一緒に
松原 健選手 日本代表 キリンチャレンジカップ2014 メンバーに選出




昨日、仕事中に、あー、そういえば今日、日本代表メンバー発表だっけ、と思い出したのだったが、まぁ、今回は新潟的にはゴートク以外は関係なさそうだしなー、あるとすれば守田くらいかなぁと、それほど発表を待ち望んでいた訳でもなかった。

いやー、ビックリしたなぁ、もう。

貴章が南アW杯メンバーに入ったときを遥かに上回るサプライズだったんじゃないだろうか。

もともと年代別代表にコンスタントに選ばれてきた期待の快足SBだったし、新潟で主力として試合に出続けているというのもプラス要素になっただろう。


それにしても、マツケンのここまでの流れを振り返ってみると…


大分出身・大分ユース出身のトリニータ期待の星



2年前、試合で大ポカをやらかして以降、田坂監督の構想外となり出場機会激減(そんな中でも代表には呼ばれるジレンマ)



今年、成長する場を求めて新潟にレンタル移籍



新潟で主力となる



U-21日本代表のアジア大会メンバーから外れる



その矢先に、あっと驚くA代表入り ←イマココ。



うーむ、これは…。
何とも波乱万丈なんだけれど、それでも着実にチャンスをモノにしている風でもある。転んでもタダでは起きない肝っ玉を持ち、何だかんだで運にも恵まれている、そんなマツケンの個性が見えてくるじゃないですか。

アジア大会は、選出は1チーム1人まで、という縛りの中、新潟からピックアップされたのが武蔵だったわけだけれど、マツケンは力不足で落とされたのではなく、すでにA代表の目があった、ということなのかもしれない。


アギーレ体制最初の試合で、マツケンに与えられたチャンスは2試合。
何としてでもモノにして、10月のビッグスワンでのジャマイカ戦メンバーにも選ばれてほしい。
ブルーに染まったビッグスワンでマツケンダンスなんて、こんなエンターテイメントはないなぁ。


それにしても、新潟で育つSBの出世率の高さは、ちょっと凄いかもしれないなー。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(4), -
もう一度、原点を


土曜日の徳島戦は、コメリサンクスデー。とにかく試合前からイベントてんこ盛りだったのだ。

Eゲート前広場のフードコートに、徳島から「四国うどん」のブースが出ていたのだけれど、あまりの行列の長さに断念。イタリア軒の冷製パスタに予定変更したのだった。冷製パスタ、おいしい!シーフードたっぷり!コストパフォーマンス高すぎ!またリピートしようっと。

そしてEゲート前広場の中央には、新潟プロレスのパフォーマンスのためにリングが設営され、凄い人だかり。
そうなんだよねぇ、新潟県民ってプロレス好きよね。
「マスク・ド・アルビレックス」はいいとして、「スーパーササダンゴマシン」って何やねんw

外でプロレスをやってる頃、スタジアム内ではNegiccoライブ。
いやー、Negiccoちゃんたち、かわいいのなんの。レプユニが本当にお似合い。今年のサポーターズCDに収録されている守田のチャントを、実にかわいく熱唱してくれた。

今、毎日通勤の車の中でサポーターズCDを聴いているんだけれど、ついつい歌っちゃうんですよねぇ、

「さあ行け 守護神守田〜」

って。その次に歌っちゃうのが、達也とマツケンのチャントなんですけど。

その後のGK練習のとき、いつものようにゴール裏が「守田チャントの横揺れ」を始めたら、Negiccoの3人もゴール裏の前に飛び出してきて、一緒に横揺れしていた。素晴らしい。


…とまぁ、本当に盛り上がったんですよ、試合前は。
えぇ、試合前は…。


試合は、立ち上がりから徳島が元気で、新潟は全体的に重い印象(同じ中二日なのだけれど、90分と120分の差、なのだろうか)。徳島の勢いを受けて立つ形になってしまった。こうなってしまうと、今の新潟は脆い。
前線から中盤にかけて、攻守ともに連動した動きが見られず、セカンドボールも拾えない。繋ぐところとセーフティーに行くところの判断も甘い。とにかく、徳島だけじゃないけれど、どのチームも徹底して新潟のダブルボランチに猛然とプレッシャーをかけてくる。
新潟の生命線は、レオと裕紀だということを、よく分かっているのだ。
そのため、レオのところでボールを失うことが多く、レオや両サイドのフォローに奔走している裕紀も、疲れからかミスが多い。
本当は、この2人を周りの選手がもっともっと助けてあげないといけないと思うのだが、それぞれが自分のプレーで精一杯だし、簡単にボールをレオに預けては、相手のターゲットになるという悪循環。
うーん、困りましたねぇ。

右サイドのコースケとマツケンは、コンビネーションがいまひとつで、それぞれが自分のプレーだけしている印象。
マツケンがオーバーラップしてくる回数が少なかったように思う。
左サイドのアトムとカズも、カズは自分で持ち上がろうとせずにすぐにレオにパスを出そうとするし、アトムも動けていない。

何より、全体的にスペースを突こう、使おうという意識が低いのが気になった。うーん、練習でさんざん言われてるだろうに。練習ではできてるけど、試合では相手があって、考えすぎてしまうからうまくできなくなる、というパターンなのか。
春頃は、もっとできてたと思うんだけどなぁ。
この試合で、一番スペースを意識したプレーをしていたのがナルで、そのナルが同点ゴールを決めたのは必然だったと感じるところなのだけれど、その直後に負傷退場してしまったのが不運。ナルがいなくなったら、とたんにスペースに入り込んでくる動きが激減。うぬぬ。

最後は決定力だと言われてきたけれど、全体的なポジショニングやコンビネーションをもっと改善しないと、指宿やラファエルを補強したところで、根本的な解決にはならない気がする。

それでも、後半に出てきた指宿と達也のコンビは、これはちょっと面白いなぁと思った。
指宿の周りを走り回る達也と、どっしり構えているようでいて、ポストをやったり、パスを散らしたり、いろいろ動く指宿。短い時間の中でも、際どいシュートシーンをいくつか見せてくれるあたりは、さすがだった。
次の試合は、この2人のスタメンが観てみたい。


1-2。必勝を期したはずに試合で、手痛い敗戦。
コンディションの問題もあったとはいえ、今のサッカーは、今まで以上に頭を使わなければいけないけれど、まだそこまで選手が追いつけてないんだろうなぁ、という印象なのだ。

さて、どうしますかね〜、ヤンツーさん。
このまま続けるのか、やり方変えるのか。
ベースになるところは変えちゃダメだと思うけれど、枝葉のところでマイナーチェンジした方がいいんじゃないかなという気もするのだが、そんなことは素人が言うことじゃないですね。

個人的な気持ちとしては、チームの変化を見て行きたい。だから、諦めたくない、というのはある。
その一方で、のんびりしたことも言ってられない、という現実。
あとは、ヤンツーさんの判断であり、選手たちのハートの部分も関わってくることだと思う。

でも、幸い、新潟にとって立ち戻る場所はある。
チームとして、一度大きく深呼吸して、原点を見つめ直してはどうだろう。今シーズンの取り組みは、もともと、今まで新潟が持っていたストロングポイント(ショートカウンター)をベースに、ポゼッションをプラスアルファとして加える、ということで、原点とも言えるストロングポイントを否定してはいないはずだ。
イライラもやもやは、美容健康にも精神衛生上もよろしくないので、まずは原点を見つめ直してみるっていうのは、サポーターにも結構有効だと思うんだけどなぁ(サポーターが見つめ直す原点というと…新潟らしい応援の仕方とか、そういうことになるのかな)。

次のガンバ戦は、レオが累積警告で、健太郎がレッドカード退場で出場停止。ナルのケガがどの程度なのかによっても変わってくるけど、逆境には違いない。
そこを踏ん張れるかどうか、新潟の総合力の見せ所だと思う。

日本文理が頑張ってくれた甲子園は終わってしまったので、今度はアルビが頑張らなくちゃ、だよ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(4), -
ビッグスワンの「スタジアム力」って何だろう?


どうにか定時までに仕事を一段落させて、高速を飛ばしてビッグスワンへ。

コースケ、指宿、ミョンジェ、ラファエルの4人が、登録の関係上、天皇杯3回戦まで出場できない。4人のためにも、勝って4回戦に進みたいところだった。

気温自体はそんなに高くはないけれど、風がほとんどなく、まとわりつくような蒸し暑さ。
現在J2では15位ではあるけれど、J2初参戦だった昨シーズン、いきなりプレーオフ出場を勝ち取るなど、地力がある長崎。

相当気持ちを入れて闘わないと、簡単には勝てない相手なのは、最初から分かっていた。しかも、立ち上がりからほぼ5バックで守ってくる。
ビックリしたのは、前半の長崎の徹底したリトリート戦法で、アトムのFKで新潟が先制してからも、全くボールを奪いに来ない。
相手が出てこないので、マイコーとジュフン、慶の3人で無理せずボール回しをするシーンが多かった。このプレーの選択は間違っていなかったと思うけれど、これが長崎の作戦であることは、素人目にも分かった。

しかし、この試合は、敵が長崎だけではなかったのが残念だった。
後ろでボールを回すと、

「下げるな!」
「前へ行け!」
「走れ!」

という野次が一部の新潟サポーターから上がった。観客数が少ないから、その声が物凄く響くのだ。選手の耳にも入っていたんじゃないかな。

リードしているのに、野次や怒号が飛んで、どんどん雰囲気が悪くなるビッグスワン。
サポーターが選手の足を引っ張る、最悪のパターンだ。

後半になると、予想通り、長崎が攻撃のスイッチを入れてきた。相手のプレッシャーに、新潟が後手に回り始める。
それでも、なんとか凌いで90分過ぎてくれないかな、なんて都合のいいことを考えたりもしたけれど、J2で上位争いをした経験のあるチームには、簡単に勝てないのは当たり前のこと。
終了直前に同点に追いつかれ、延長で勝ち越され、そのまま試合終了という、想定はしていたけれどあまり考えたくなかった結末を迎えてしまった。

新潟は、長崎の前半のリトリートから後半に攻撃に転じた切り替えに対応しきれず、自らミスを連発して自滅するという、ダメなときの典型的な試合になった。
長崎の高木琢也監督は、新潟を徹底的にスカウティングして、一番新潟が嫌な戦い方を仕掛けてきた。やっぱりいい監督なんだね、高木琢也。

新潟の選手たちを見ていると、パス回しに専念するあまり…というより、肝心の「スペースを突く動き」がほとんどできていなかった。
さんざんトレーニングでやってるはずなのだが。
両SBも、もっと積極的に攻撃参加してこないと、攻撃のスイッチが入らない。

武蔵がペナルティエリア内にボールを持ち込んでも、他の選手がエリア内に入ってこないので、孤立してボールを失う。そこはアトムやヒデ、慶あたりが感じて、頑張らなきゃいけないところだったんじゃないかなぁ。
慶は、スタメンではボランチの位置だったけれど、途中からナルとポジションチェンジして右SHに入った。あれは、中央でパサーに専念するよりも、右SHで持ち前の運動量を発揮してもらいたい、という意図ということだったと思うけれど、その持ち味が出てきたのは延長に入ってからだった気がする。
慶に求められているのは、どっしりと構えたプレーじゃない。がむしゃらさをもっと出さないと。今のままでは、コースケを追い抜けない。高卒ルーキーに求めるレベルとしてはハードルが高いとは思うけど、もっともっとやれるはずだし、ヤンツーさんもそう思ってるから使ってもらえてる。頑張れ。

この試合を観て、すでに指宿の存在が、物凄く大きくなっていることに驚かされる。指宿がいればなぁ…と何度も思ってしまったもんなぁ。


これで、今年も天皇杯が終わってしまった。
ハッキリ言って、この10年、同じことを繰り返している。これはもう、チームがどうこうというより、新潟の風土がそうさせているんじゃないかと思ってしまう。
選手に「闘え」と言うなら、その「闘う空気」を作るのはサポーターの役目じゃないだろうか。
奇しくも、この日の昼にFM PORTで、平ちゃんが

「ビッグスワンのスタジアム力は素晴らしい」

と語っていたけれど、この試合は、残念ながらそういう雰囲気を作ることができなかった。
ごめん。申し訳ない。選手に謝らないといかんなぁ…。

しかし、天皇杯が終わってしまったからといって、今年の目標が消えたわけじゃない。
残されたリーグ戦、悔いなく闘おう。
まずは土曜日の徳島戦ですね。





それにしても、昨日の天皇杯は他会場も凄いことになってましたね。
J2チームは祭りだったなぁ。
一番ビックリしたのは、群馬が浦和に逆転勝ちしたことだったのだけれど、秋葉監督と船越コーチ、やりましたねぇ。
たぶん、新潟市内でも、某くい坊では祭りだったことでしょう。う、うらやましい…。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(2), -
プロとして闘う
土曜日の天気予報は、朝から雨だった。それも大気の状態が非常に不安定なので、雷雨を伴う大雨になる時間帯がある…というもの。

再び上を目指せるのか、下位グループに引きずり込まれるのか、正念場を迎えた8月の闘いの中で、何とも「逆境感」をかもし出す天気じゃないの。

果たして心配をしながらスタジアムへ行くと、大雨どころか雨らしい雨にも遭わず、結局持って行った傘は使わずじまいだった。
うーん、これはきっと、強烈な晴れ男か晴れ女がいるに違いない。
(私じゃないことは確かですw)


ローソンサンクスデーだったこの日、新潟県内のゆるキャラが大集合したり、ハーフタイムに花火が上がったり…と、いろいろとイベント盛りだくさん。お盆休みということもあって、Eゲート入場口には長蛇の列ができていた。

これは、セレッソ戦の3万人を超えて、3万5,000人くらい入る?と思ったら、バックスタンドやSスタンドの混み具合に比べて、メインスタンドの空席が目立っていた。結果的には26,949人。
一番集客が見込める時期なので、やはりここは3万を超えたいところだった。


大宮戦といえば、アクションの少ない、つまらない試合になってスコアレスドロー、みたいな試合が伝統になってる感があるけれど、得点力不足に悩みながらも、持ち前のショートカウンターをベースに、ポゼッションで崩していくサッカーを積み上げていくことを目指している新潟にとっては、大宮相手にしっかりと点を取って勝ち切ることが重要だった。

ケンゴと勲がいなくなったメンバーには、指宿が神戸戦に続くベンチ入り。ヒデとコンビを組むFWはナル。そして、神戸戦でいい動きを見せたカズが左SBに入った。

本来はFWではないナルだけれど、ヒデとのバランスが非常によく、相手が嫌がるスペースを突く動きはお手のもの。中断明けからの新潟の課題…スペースを突く動きが少ない…を一番心得ていて、そこをどんどん狙っていこうという意識が見て取れた。
チームが苦しいとき、ナルのような戦術眼を持った選手がピッチに一人でも多くいると、本当に助かる。

前半の先制ゴールのシーンも、ナルのそういった姿勢が、あの素晴らしい崩しとフィニッシュに繋がったんじゃないだろうか。裕紀のCKもよかったしね。
それにしても、新潟がCKで得点できたのって、いつ以来だっけ?

後半、大宮がルーキーの泉澤が左サイドに入り、家長がトップ下にポジションチェンジすると、試合の流れが変わった。
前半いい連携を見せていた右サイドのコースケとマツケンのところが、泉澤のドリブルで後手を踏むシーンが増えた。特にマツケンは、スピード対応で苦労してたなぁ。何というか、独特なんですよね、泉澤のドリブルって。縦の動きから、キュッと斜めの動きに切り替わる瞬間が速くて、捕まえにくそうだった。
まぁ、彼はもともとアルビユース出身ですけどね。トップ昇格を見送られて、阪南大に進学して、大学No.1のドリブラーに成長した。そして、新潟からのオファーを蹴って大宮へ。そういう因縁も、いろいろと思い浮かんでしまう。

泉澤のドリブルでマツケンのところが破られ、ペナルティエリアに侵入されたところで、新加入FWムルジャにラストパス。マイコーが一歩遅れ、見事なゴールを決められてしまった。1-1。

その後も、泉澤のヒールパスを受けた橋本が守田と1vs1になり、そこは守田のスーパーセーブで難を逃れたけれど、泉澤の動きを捕まえるまで時間がかかり、ヒヤヒヤするシーンが多々。

新潟としては、何が何でも勝ち点3が欲しい試合。そこで、ヤンツーさんが一気に動く。
まず、ヒデ─ナルの2トップを武蔵─指宿へ。
そして、アトムから慶へ。

スピードの武蔵と高さの指宿のコンビが好相性を見せ、ゴールへ迫るシーンが一気に増えた。
GKに阻まれたけれど、指宿の凄いボレーシュートには、スタジアムがどよめいた。

指宿のプレーは、聖籠でのトレーニングゲームで初めて観た。ゴール前の迫力や存在感はもちろんだけれど、周りがよく見えていて、パスを出すか自分で行くかの判断がスムーズなのが印象的だった。
大きいしポストプレーもできるが、だからといって電柱ではなく、機動力がある。
イメージとしては、「走れるオオシ」という感じかな?

試合終了直前の武蔵の決勝ゴールは、指宿のそんな特性が遺憾なく発揮されたシーンだったと思う。
裕紀のクロスから(この日の裕紀は、流れの中でサイドからクロスを上げるシーンが今まで以上に多かったですね)、コースケ、慶、指宿がペナルティエリア内でパスを繋ぎ、最後は武蔵が倒れこみながら鋭いゴールを左上に決めた。
自分で打とうとして、武蔵が入り込んできているのを見てパスを選択した柔軟性は、スペインから帰国したばかりで、Jリーグのサッカーにすぐ馴染めるかどうか…という不安を払拭してくれた。

次は、指宿のゴールが見たい。


選手たちにとっては、ケンゴと勲の移籍は少なからず心理的に影響があったと思うけれど、

「だから負けたと言われたくない」

という思いもあったんじゃないだろうか。
それくらいの強い気持ちがあったからこそ、あの見事な崩しができた…なんて言ったら、エモーショナル過ぎるだろうか。

最古参選手になったアトムも、歴代キャプテンとして勲をリスペクトしてきた健太郎も…全ての選手が、もちろんヤンツーさんやチームスタッフも、それぞれの思いを胸にしまいこんで、プロとして仕事を全うした試合だったと思う。
武蔵のゴールが決まったとき、ベンチ前でヤンツーさんに抱きついたトゥッコさんの姿に、それが表れていた。

攻撃面で、回すところと縦に速く行くところの切り替え方や使い分け、プレー判断にまだ課題は残されているけれど、この気持ちの強さがあれば、大丈夫。まだまだチームは成長できる。

これから先、まだまだ試合によって浮き沈みはあるだろうけれど、少しずつ右肩上がりになっていければいい。
その変化を、しっかりと見て行きたい。



ところで、試合前にEゲート前広場のブースで今年のサポーターズCDを購入。
Negiccoが歌う守田のチャントも味わい深かったけれど、元サカマガ編集長で現在は浦佐のベースボールマガジン社新潟支社に赴任している平澤大輔さんのライナーノーツもよかった。
新潟とは縁もゆかりもない人が、新潟に転勤してきて、ビッグスワンの空気に触れ、新潟の魅力を見出していく感じが、凄くよかった。

新潟で生まれ育って、何もかもが当たり前なこととして過ごしていると、新潟の本当の良さを良さとして受け止められなかったりする地元民にも、「外からの視点」を持つことも時に必要だなぁ、なんてことを思ったのだ。




試合後、新潟駅前でプチ祝杯。焼き茶豆うまし!
茹で茶豆よりも好きなんですよね、こっちの方が。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(7), -
もっともっと、成長するために
今日は免許更新のため、聖籠の免許センターへ行っていました。

うまくタイミングが合えば、目と鼻の先のアルビレッジへ練習も見に行きたかったんですけどね。

心の中では、

「勲のいない聖籠」

で、チームがどんな雰囲気の中でいるのかは気になるところでした。

たぶん、去年の年明けに、浦和サポの人たちが、

「達也がいない大原」

を体験して、少なからず喪失感を感じたのでしょう。

生え抜きで、10年以上も長く在籍した選手が移籍するという事態に直面したのは、新潟では初体験のこと。
まさに、

「いつまでも いると思うな 親と勲」

です。(ふざけてないですよ、本当にそう思ってるんです)


素さんが2005年夏に移籍したのは、勲の成長もあって出場機会を減らしたことと、菊地直哉のレンタル移籍加入も影響はあったと思います。
勲の移籍は、当時の流れとよく似ている気がします。

30歳を超えたベテランは、坪さんもそうですが、クロも達也も健太郎もナルも、同じ立場。
みんな、常に危機感を持って闘っているのだと思います。

でも、みんなが30歳を超えてなお、

「もっとサッカーがうまくなりたい」

と思っている。その気持ちを若い選手たちがどう受け止めてくれるか。
チームが成長していく上で、そこが一番重要だと思います。

慶やゴーソンは、たぶん大丈夫だな。
そこは信頼しています。

ケンゴにしても、勲にしても、坪さんにしても、関わる人たちが、それぞれの立場でプロフェッショナルとしての仕事を貫いた結果、移籍という決断になりました。

誰が悪いのではなく、最終的に決断するのは選手自身であり、そういう巡り合わせになったことを、サポーターはしっかりと受け止めなければいけない、
非常にシビアですが、プロサッカーの世界ではどこでも起こることです。

新潟がアジアや世界を目指す以上は、監督が誰であろうと似たようなことはこれからも起こります(これは断言します)。

これからのためにも、明日の大宮戦は大きな意味を持ちます。
サポーターの役割は、とても大きいと思います。

プロフェッショナルとして、自分たちの未来のために、そして愛する新潟のために、選手は闘います。

私は、新潟をプレーの場として選んでくれた選手のために、チームを成長させるために闘っているヤンツーさんやコーチングスタッフ、チームスタッフ、クラブスタッフのために、精一杯の後押しをしていきたいと思います。

明日、絶対に勝ちましょうね!
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(2), -
空耳のケンゴGOGO
川又 堅碁選手 名古屋グランパスへ完全移籍のお知らせ




リーグ戦中断明けの試合からベンチ外が続き、移籍のウワサが出始めたのが7月半ば過ぎ。

様々な情報が錯綜する中、どれが本当なのか、どれが正解に近い話なのか、判断が苦しかった。

今回ほど、分かりにくくて釈然としない移籍は、恐らく新潟では初めてじゃないだろうか。


今シーズンのケンゴにまつわる流れを、試合出場状況や、その他の状況をひっくるめて、時系列で考えてみた。

開幕からずっとスタメンで、途中交替が開幕2試合続いたのを除けば、リーグ戦は中断前まですべてスタメンフル出場(ナビ杯徳島戦のベンチ外は、負傷がまだ完治していないので大事を取ったのだろう)。
状況が変わりはじめたのは、5月21日のナビ杯柏戦でベンチスタートになってからで、5月24日のナビ杯浦和戦でスタメンフル出場したのを最後に、その後はナビ杯大宮戦、PSM仙台戦、天皇杯福井戦もベンチスタート。
そして、リーグ再開後はすべてのリーグ戦でベンチ外となっている。

ベンチスタートになった5月21日の4日前、17日のJ1第14節名古屋戦では、前半終了間際に放った逆転ゴールがオフサイド判定で取り消しになった不運。
実は、ここが出場機会を失い始める分水嶺になった気がする。あのゴールがオフサイドではなかったら、その後のケンゴは、ゴールを量産するようになったかもしれないし、少なくともヤンツーさんの信用を失うことはなかったんじゃないかと思ってしまうのだ。

今のチームが目指す戦術にフィットしきれず、パフォーマンスを落としているのは、聖籠でのトレーニングを見ていた人には分かっていたと思う。


しかし、ここで話を「監督がケンゴを使わなかったから移籍した」という単純な図式にしてしまったら、恐らくそれは半分正解にしかならないだろう。

クラブからの複数年契約オファーを保留したという報道があり、その後伝わってきた様々な情報を考えると、

「ヤンツーvsケンゴ」

というよりは、

「クラブvs代理人」

の軋轢の方が決定的だったのではないか、と推測してしまう。

ケンゴ自身は移籍を望んではいなかったのに、なぜこんな結末を迎えてしまったのか。

誰が得をする話だったのか。

理解するには、あまりにも背景は複雑で難しい。


新潟も、クラブとしてどのような交渉の仕方がよかったのか。
代理人との関わり方は、今のままでいいのか。

アルビレックス新潟というクラブがもっと成長するためには、避けては通れない出来事だったのかもしれない。
結果としてチームの顔を失ってしまったわけで、これを教訓とするには、あまりにも高い授業料だったと思うけれど、
新潟もケンゴも、それぞれの場所で共に成長していくしかない。


今までケンゴを応援できて、本当によかったよ。
ひとりの選手が育っていく過程を見ていくことは、何ものにも代え難い喜びだった。
だからこそ、こんな形で別れたくはなかったんだ。
6年間、ありがとう。
また会おう。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
ミスターアルビレックスの進む道
本間 勲選手 栃木SCに期限付き移籍のお知らせ



覚悟はしていたけれど、永遠に来なければいいな、なんて都合のいいことを思っていた日が、ついに来てしまった。

ツボさんが磐田行きを決めたとき、勲はどうするんだろうと思っていた。いくつかオファーが届いているという話は、耳にしていた。

それでも、継続してベンチ入りはしていたので、今年は新潟で頑張れるかな、と思っていたのだけれど。

そうだよねぇ、何度も言ってるけど、選手は試合に出てナンボだもんね。勲だけは例外なんてことはないのだ。


栃木SCといえば、優作さんがユースの監督で、トップチームの選手には山形辰徳と中野洋司がいる。
マイホームを建てたばかりだから、単身赴任になるんだろうけど、元チームメートが複数いるし、溶け込みやすいだろう。
何だか、初めての移籍となると、サッカーとは別の、余計な心配をしてしまうなぁw


アルビの選手の中で、一番会う機会があって、話す機会も多かった選手が移籍していくというのは、やはり寂しい。

一度だけ、仕事で勲とアトムにインタビューをしたとき、なかなかしゃべってくれないアトムに苦戦していると、気を使ってあれこれしゃべってくれて助けてもらった。気配りが利く、性格的にもいかにもボランチな選手だった。

今年のあるホームゲーム後、寺尾の某店へ行ったら勲がいて、久しぶりに話をした。
大した話をしたわけではないけれど、言葉の端々に、試合に出たいという強い気持ちを感じたのだったが、結局あれが最後になってしまった。

(勲が夕方のテレビのインタビューで目に涙を浮かべていた映像を見た。
船越優蔵が新潟を離れるとき、みんなで見送りに行った新潟駅の新幹線ホームで、勲の目に涙があったのを思い出すなぁ…。)


永遠のミスターアルビレックス。
帰ってくる場所は、新潟しかないはず。
待ってますよ、元気に戻ってきてくれる日を。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(4), -
週末台風右往左往
毎年8月第2週というのは、長岡まつり大花火大会の後を受けて、新潟市で大きなイベントが目白押しの週。
金・土・日は新潟まつりがあり、大民謡流しから始まって神輿渡御、住吉行列、花火大会などがあり、さらには土曜日には我が地元の小針浜で、日本海夕日コンサートまで予定されていた。
だからこそ、それに合わせるかのようにやってきた台風のおかげで、やきもきさせられることになった。

土曜日、日本海夕日コンサート当日は朝から雨が降ったり止んだり。
昼過ぎ、小針浜方向から音楽が聞こえてきた。お、リハーサル始まってるな。
そこで散歩がてら、コンサート会場へ行ってみると、ステージでは出演者のひとり、華原朋美がリハーサルをしていた。
「I'm Proud」「DEPARTURES」など、ヒット曲ばかり4曲ほどをフルコーラスで。

会場はまだオープンしていなかったけれど、場所取りで並んでいる人とか、海水浴客とか、私のように音を聞きつけて様子を観に来た地元民などが結構いて、華原朋美の生歌を聴きながら盛り上がっていたのであった。

「みなさん、本番にも来てくれるんですかー?」

と朋ちゃん。いやー、そんな心配しなくても、夕方にはこの数十倍は人が来るよ、きっと。

あ、リハーサルでは鮮やかなオレンジ色のレギンスに、オレンジの挿し色が入ったキャップ、というファッションだったのだ。
アルビのオレンジというよりは、日本海の夕日のオレンジを意識してたんでしょうけどねw

ずっと雨が降ったり止んだりだったので、夕日は見られなかったのは残念。

私はといえば、リハーサルですっかりコンサートを聴いた気分になったので、本番には行かなかったのだが(殴)。



夜の神戸戦は、前半は夕食の家事等で見られず、指宿がベンチ入りと聞いて居ても立ってもいられなかったのだが、テレビの前に座ったのは前半のアディショナルタイムから。

台風による大雨に見舞われているはずの神戸だが、開閉式の屋根を持つノエスタには、雨のかけらもない。

twitterのタイムラインを見ると、どうやら前半はピンチの連続だったんだなぁ、と思いながら、前半を0-0で折り返したのを見届け、前半のハイライトシーンを見てビビッた。

ぐわー、試合開始早々にPK取られたのかよ!

しかも守田は逆を衝かれていたのに、マルキーニョスが外してくれたのかよ!
マルキーがPK外すなんて、ほとんど見た記憶がないんですけど。

守田がギリギリまでジッとしているもんだから、マルキー的には蹴りにくかったのだろうか。

なんか、PK強いなぁ、守田。ナバスみたい。クルルとか。

シュート数はそんなに差はないが、CK数が8-1。ここにいかにピンチの連続だったかが現れている。いや、それもそうだけど、前半でCK1ってのは、いかんだろさすがに。


後半に入ると、神戸の足が徐々に止まり始め、新潟が前線にどんどんボールを運べるようになり、チャンスも数多く生まれた。

しかし、そこからなんだよなぁ。
コースケとかよく走ってたけど、肝心なところで足が止まってることが、まだまだ多い。
レオからのパス、あれは足元に寄こせとアピールする前に、あのスペースに走りこんでなきゃいかんのではないかなぁ。そのつもりでレオはパスを出したんだから。

その傾向は、何もコースケだけではない。アトムもヒデも、スペース、スペース!

スペースにどんどん選手が走りこんでくるのが、いいときの新潟のサッカー。近い距離でパスを通すことに頭が一杯になっていないか?スペースを見つけて走りこむことも、ヤンツーさんが求めているプレーのはず。セレッソ戦のときも、スペースに走りこんでいなかったアトムに、ヤンツーさんが大きなジェスチャーで怒っていたっけ。

もう一度シンプルに、サッカーをしよう。
そうすれば、点が取れると思うけどなぁ。


結局、試合終了30秒前に、CKで神戸の河野にヘッドを決められ、0-1。
最低でも勝ち点1、後半のペースなら勝ち点3は取れた試合だっただけに、勝ち点0はツライ。

あそこまで神戸の足がバッタリ止まったのに、点を決めきれないのはなぁ。

試合後のインタビューでのヤンツーさんが、かなりガッカリモードになっているのを見て、監督も実感してるんだなぁと思った。いや、当たり前なんですけど。

幸いなのは、これから天皇杯を含めてホームで3連戦になること。
しっかり切り替えて、立て直すべきところは立て直して、30日のアウェイG大阪戦も含めて、全部勝ちましょう。



で、神戸戦翌日の昨日の聖籠では、新潟国体成年選抜チームとの練習試合があったのだけれど、そのとき、ラファエルと指宿の2トップが見られたらしい。

見学に行っていたサポ友からのメッセージには、ラファエルが素晴らしいので期待できそうだということ、指宿のよさについても書かれていた。

指宿は、私も先週の練習試合でプレーを見たけれど、頭がいい選手だなぁ、という印象。
周りがよく見えていて、自分で行くところと、周りを使うところの判断がいい。それに何といっても、あの高さでゴール前に突っ込んでくると、物凄く迫力がある。

ラファエルは、スピードがあり、ドリブルが得意な選手らしいけれど、自分でガンガン行くだけでなく、臨機応変に周りも使う柔軟性があるようだ。

この2人が戦力として機能するかどうかが、今シーズンの行く末を大きく左右するだろう。
もちろん、期待してますよ。早く観たいなぁ。




ところで、日曜日の朝、散歩がてら小針浜へ行ったら、ちょうど日本海夕日コンサート会場の撤収作業をしているところだった。

祭りのあと。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
ラファエル・シルバ
スイス・FCルガーノからラファエル・シルバ選手 移籍加入内定のお知らせ


https://www.youtube.com/watch?v=gqMKoG987ig&feature=youtu.be








プレースタイルが、エジのようでもあり、ペドロ・ジュニオールのようでもあり。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
ツボさんはツボさんらしく
坪内 秀介選手 ジュビロ磐田に期限付き移籍のお知らせ

坪内秀介選手が期限付き移籍加入



ケンゴの騒動で大揺れしているスキに、ツボさんのジュビロ行きが発表になってしまった。

新潟の公式発表とともに、磐田の公式発表のリンクも貼ったのは、それぞれのツボさんのコメントが、あまりにもツボさんらしくていいなぁ、と思ったからだ。

シンプルな言葉で、率直な気持ちを伝えることって、簡単そうに見えて、実はそんなに簡単なことじゃないけれど、このツボさんのコメントの伝わり加減は、やはり人徳なんだろうなぁ。

ツボさんといえば、何といっても'12年最終節のゴールと、J1残留が決まったときの号泣が印象に残っている。
先日、練習試合を観に聖籠へ行ったら、猛暑の中、一生懸命左サイドのアップダウンを繰り返していた。
一歩が遅れたりすると、一緒に観ていたサポ仲間と、

「ツボさん、頑張れ!」

と大声援を送ったりしていた。地味に人気者なのだ。

31歳、まだまだやれる。選手は試合に出てナンボですからね。頑張って来てほしい。そして、戻ってきてくれたらうれしいな。


(ツボさんとケンゴが同じエージェントと契約している、という事実は、余計なことを想像してしまうけど、それは今は置いておく)



ケンゴのことは、今朝の新潟日報とスポニチ新潟版でも報道されたように、ほとんど既成事実と言っていいんだと思う。
公式発表があったら、改めて書こう。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(4), -