2014年09月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
RSS | ATOM | SEARCH
一箱古本市in沼垂テラス2014のお知らせ
10月5日(日)、新潟競馬場ではG1スプリンターズSが、そして夜はビッグスワンでJ1第27節川崎フロンターレ戦が開催される、同じ日。

新潟市中央区旧沼垂市場通りにて、今年も「一箱古本市in沼垂テラス2014」が開催されます!

詳しくはこちら。↓
http://niigatabooklight.com/


10:00〜15:00の開催ですが、私も「ぐっちい書房」で出店します。

今回もスポーツ関連書籍中心の品揃えにする予定。
スプリンターズSや川崎戦へ行く前に、ちょっと寄ってみてくださいな。お安くしますよ〜。

私も、出店が終わったらビッグスワンに駆けつけます。
author:ぐっちい, category:
comments(0), -
惑わされず、やり切るということ
土曜日は仕事で、リアルタイムでテレビ観戦することができず、さらには留守録予約を忘れるという失態(汗)
で、ようやく映像で見たのは、今朝方の再放送だったんである。

おかげで、眠いっす(殴)


名古屋戦。
前日の26日付の中日スポーツに、ケンゴ自身による、今回の移籍騒動に関する、挑発まがいのぶっちゃけインタビューが載り、新潟サポーターの間に、決して小さくない波紋が広がったばかりだった。

試合前日に、こんな記事をぶつけてくるってのは、わざわざ遺恨試合に仕立て上げたいという、中日スポーツさんの演出みたいなもんですかw

私も内容は読みましたけれどね。
結局、「今季終了後に堂々とゼロ円移籍するために」新潟からの契約延長オファーを再三断った挙句、チームの構想外になったということを自分で認めたわけだから、しょうがないなぁ、という感じ。
ルーニーが移籍志願を口にしたとたん、ファーガソンに干されたとか、その手の話はプロサッカーではグローバルスタンダードなんだけどね。
それを新潟がやり切ったのは、かなり画期的ではあるけれど、主力のゼロ円移籍に苦しめられてきた地方クラブとしての新潟の歴史を考えれば、ゼロ円で出る気満々な選手への対応として、責められるようなことじゃないでしょう(あくまでも奥の手として、だけれど)。

…と、そんな流れで迎えた試合。

新潟は、広島戦、浦和戦で採用した3バックを4バックに戻し、2トップにイブとラファエルが入った。
ついに、ラファエルがスタメン。浦和戦で初めてプレーを観たけれど、途中出場よりもスタメンで観たいなぁ、と思っていた。
名古屋はケンゴの1トップ。右SBに貴章がいる。

試合は、前半から新潟が積極的なハイプレスでペースを掴み、名古屋ゴールに迫っていく。
何だか、選手たちが吹っ切れたかのようにのびのびと、ずっとトレーニングで繰り返してきたことをやり切ってる感じがあった。
イブとラファエルの関係性もよく、2人ともボールが収まるので、他の選手がプレーしやすそうだった。

先制点のシーンは、裕紀が右サイドを駆け上がってきたマツケンに、思い切ったロングパスを展開したところから始まった。
マツケンは、そのまま持ち上がり、イブめがけてクロスを上げる。
飛び込んだアトムがつぶれ、イブが闘莉王と競り合いながら足を出し、ゴールに流し込んだ。
実に鮮やかな先制点だった。

イブにとってはJ出場7試合目にして、初ゴール。今まで、ゴールのニオイをプンプンさせながらも、なかなか決められずにいたので、本当に良かった。
本人が一番ホッとしてるだろうね。

その後、名古屋が猛攻を仕掛けてきたものの、全員で落ち着いて凌ぎ、逆にレアンドロ・ドミンゲスをイエロー2枚で退場に追い込むなど、ゲームをうまくコントロールして勝ち切った。1-0というスコア以上に完勝だったと思う。

ケンゴには仕事らしい仕事をさせなかった(シュート1本だったらしいね)。健太郎もマイコーも、してやったりでしょう。

アトムとコースケには、もっとスペースに入り込んできてほしいけれど(試合中、アトムがヤンツーさんに指示を受ける場面もあったようだ)、イブとラファエルのコンビが確立されたら、得点も増えてくるような気がする。
達也とヒデ、頑張れ。武蔵も戻ってくるし。

それにしてもスカパー中継で、ヤンツーさんの声がバンバン入ってきてたねw
ヤンツーカメラならぬ、ヤンツーマイクでも特別に設置しているのかと思うくらいにww
U-20W杯での大熊監督を思い出しましたよw

これで名古屋を抜いて11位。
ピッチ外の騒音に惑わされず、自分たちの仕事をやり切った勝利。久しぶりに、内容と結果が伴った試合だったと思う。
でも、1度だけじゃダメ。続けなければ意味がない。連勝しましょうよ、連勝。


ところで、昨日のアジア大会サッカー男子準々決勝、日韓戦。
武蔵とジンスが同じピッチでプレーするという、新潟サポ的には実に楽しい試合になった。

韓国、強かったなぁ。開催国として何が何でも金メダル、という意識の高さが感じられた。
武蔵は、前線からの守備に追われ、パスも入らず、苦しかったね。
ジンスは、「らしいプレー」連発。のびのびやってたし、自信を持ってプレーしてるな、と思った。ドイツでの日々が、充実してるんだろうなぁ。
武蔵は、この経験を手土産に、新潟に戻ってきてほしい。苦い経験を糧にして、どんな成長を遂げていくだろうか。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
サッカーの神様が見ている
中二日で2試合というのは、何とも慌しい。
広島戦は仕事と飲み会でテレビも観られず、翌日は市陸でラグビートップリーグ・クボタスピアーズvsヤマハ発動機ジュビロを観戦して、月曜日の夜はシネ・ウインドで、年明けのサッカー映画祭の第1回打ち合わせ、そして翌日が浦和戦。

広島戦の日の飲み会は、ご縁があってヤマハ発動機ジュビロのメディカルスタッフの方々とお会いすることができ、ラグビー選手のケガについてや、ラグビーの話で深夜まで盛り上がった。
それでも、翌日の試合では、選手が倒れれば治療に走り、ウォーターブレイクではドリンクボトルを持って駆けつける仕事っぷりを拝見。
さすが、プロは違うのだ。
試合の方は、28-28のドロー。お互いに4トライ4ゴールを決め、強力FWを前面に押し出す闘いだったヤマハと、出足の早いディフェンスと縦に速い攻撃で対抗したクボタの、お互いの持ち味が存分に発揮された、緊迫感あふれるナイスゲーム。
このような試合を新潟で観られるとは、何と言う幸運だろうなぁ。



サッカー映画祭については、今年2月末のシーズン開幕直前に開催した「にいがたサッカームービーウィーク」をさらに発展させた形にしよう、という考えで進めることになる。
開催期日、上映作品、イベントなどの詳細は、これから追々決めていく予定。たぶん、私の役割は広告(印刷物)がメインですw


さて、浦和戦。
広島戦に引き続き、3バックの布陣。試合の入りはよく、アプローチの速いプレスからのボール奪取も多く見られて、チャンスは新潟の方が多かったと思う。
結局、押していたものの決めきれず、逆にファーストシュートを即得点に結び付けられてしまうという流れになってしまったのが痛かった。
リバウンドメンタリティが足りないよね、今年のチームは。

得点力不足も、最後の精度とは言うけれど、結局はその前段階で必要な動きが1つ2つずつ足りてない、という印象なのだ。
3バックであれ、1トップ2シャドーであれ、基本には「助け合う動き」があってこそ機能するわけで、そこが決定的に物足りない。
イブにボールが収まっても、那須の餌食になってしまうのも、イブを孤立させず近いところでプレーするという意識が、アトムにしてもコースケにしてもちょっと低いのじゃないか。能力的にもっとやれるだろう、と思ってしまうのだ。
ここに、ナルがいたら。あるいは、達也が相方だったら…。
やっぱり、ナルの負傷欠場は相当痛い。新潟は、いつの間にか「成岡翔のチーム」になっている。本当は、もっとアトムが存在感を増していかないといけないと思うのだが。

両サイドは、浦和の戦略もあってか押し込まれるシーンが多かった。
慶のところが相当狙われている感があった。
関根とのルーキー対決に振り切られて先制点のアシストを許した慶も、森脇との1vs1で負けて2点目のゴールを決められたアトムも、さぞ悔しかっただろう(柏木や森脇、梅崎、槇野には、アトムは絶対に負けたくないはずだから)。
でも、サッカーの借りはサッカーで返すしかないんだよね。
サイドが押し込まれることで、レオと裕紀があちこちカバーに奔走しなければならず、さらに攻撃参加も…と、仕事量が激増していたのが辛いところだった。どこかにしわ寄せが来るというのは、やはりよろしくない。

3バックが全然ダメだったわけではないと思うが(カズの動きの良さは、3バックなればこそ)、やはりオプションのひとつであって、4バックが基本のチームなんだよな、と。
3バック導入を模索したのは、ジンスの抜けた穴が埋まらないまま、ここまで来てしまったということが背景にあると思うのだけれど、やはり、メインの戦術ではないなぁという気がする。

名波浩がトークショーで、ヤンツーさんが「ジンスにだけは抜けて欲しくなかった」と言っていたという話をしていたけれど、左SBひとりが抜けたことで戦術変更を考えなければいけないほど、チームというものは繊細にできているのだなぁ。

ウチって「SB製造工場」と言ってもいいほどSBが育つんだけど、みんな羽ばたいてしまっては、穴埋めに苦労する繰り返しだよね(遠い目)。
SBが育つ環境というのは、新潟にとっての財産でもあるわけだけれど。

とにかく、戦術、システム云々以前に、「味方を助ける動き」をチームとして取り戻せるかどうかが、今後にかかっているんじゃないだろうか。


ところで。
浦和戦の数日前に、マツケンのお父さんの訃報を耳にした。
先週のトレーニングを休んだり、広島戦がベンチスタートだったのは、そういうことだったようだ。
浦和戦でのマツケンは、シュートも何本も放ち、クロスも積極的に上げていて、プレーに気迫があった。
試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、その場にうずくまってなかなか立ち上がれず、センターサークルの整列にひとり遅れていた。
勝たなくていいなんて思っているプロサッカー選手はひとりもいないけれど、マツケンにとっては特別な試合だったのだろう。

悔しいだろうなぁ。勝ちたかっただろうなぁ。
でも、そんな姿を、サッカーの神様は必ず見てくれてると思うよ。
マツケンのことも、そしてアルビの選手全員のことも。

だからこそ、今は結果が欲しい。目に見える結果が。それを、監督も選手もスタッフも、そしてサポーターも、誰もが願い、チームとしてクラブとして、チャレンジし続けていかなければいけない。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(1), -
豪雨の中で見えたもの


土曜日の仙台戦。朝から、どうもおかしな天気だった。

抜けるような青空が広がったかと思えば、一天にわかに掻き曇り、急に大粒の雨が降ってくる。そして、ひとしきり降った後、カラリと晴れ上がる…その繰り返し。

私が新潟駅南口からビッグスワンに向けて歩き出したときは晴れていた。それが、弁天橋を渡り、長潟の住宅地を歩いているうちに、ポツリポツリと降り出し、県スポーツ公園の入口に差し掛かったところで本降りになった。

列柱廊に駆け込み、いつものメンバーと会ってしゃべっている間に、雨は上がっていた。今日のピッチはスリッピーだろうけど、このまま天気がもてば、まずまずのコンディションでやれるのかなぁ…と思っていたのだ。


メンバーを見てみると、向こうには上本、太田がいて、こっちにはナル、健太郎、裕紀、コースケがいるという(さらに監督はヤンツーさん)、なにげに「元磐田」対決みたいな様相になっている。
それにしても、同じ磐田出身でも、個性が違うというか、仙台や新潟に、それぞれのサッカースタイルにフィットできそうなパーソナリティーを持った選手が、ちゃんと振り分けられている。お互いに強化部はちゃんと考えて獲ってるってことですよねw

試合が始まり、お互いに慎重な立ち上がりのように見えて、ファイタータイプが多い仙台相手なので、当たりはどうしても激しくなる。上本が復帰してるから、なおさらかも。

そんな中、試合開始早々にナルが接触プレーで右ひざを痛め、プレー続行ができなくなるアクシデント。
イブと2トップを組むナルに与えられたミッションは少なくなかっただろうし、ここまで早い時間帯に達也を投入せざるを得なくなったことも、ゲームプランに与えた影響は確実にあったと思う。武蔵もアジア大会で不在。

それでも、お互いにやや守備的というか、立ち上がりはむしろ仙台が押し気味に来た感じはあったけれど、セットプレー以外は怖さがない。
だったら、もっと新潟は攻撃的に行ってもよかったんじゃないかなーとも思ったのだけれど(特に両SBは)、前半は慎重だった。仙台のペースに持ち込ませず、落ち着いて対処できていた、とも言えるかもしれない。
特に目についたのがレオ。ここのところ、お疲れモードが隠し切れない感が強かったのだけれど、ガンバ戦を出場停止でお休みしたこともあって、休養十分。とにかくキレキレなのだった。ああー、レオがこうなると、誰も止められないよねぇ。

ハーフタイムに入ると、にわかに大粒の雨が降り出し、あっという間に雨脚が強くなった。通り雨かな、と思ったのだけれど、それにしては長く、ちっとも止みそうな気配がない。
みるみるうちにピッチに水が浮き、場所によってはボールが止まるようになった。それでも、見た目ボロボロにならないところが、ビッグスワンのピッチの凄いところ。しかも、6月に芝の総張替えをやったばかりなのに、だ。さすがベストピッチ賞に何度も選ばれるような芝は、ダテじゃないんである。

この豪雨の中、主導権を握ったのが新潟で、前半あまり上がってこなかった両SBが上がってくるようになり、ピッチを幅広く使えるようになる。もっとも、この天候、ピッチ状態では、細かいパスを回すことはもはや無理で、縦に速いサッカーにならざるを得ない。でも、もっと縦に速い攻撃を増やして行こうというトレーニングを、チームは聖籠で繰り返し続けてきたのだ。

もちろん、イブが上質なポストプレーをしているのだから、もっとそれをサポートする動きを増やしていかなきゃいけないと思うのだけれど(それを期待されたナルがいなくなったので、アトムあたりがもっとその役割をできればよかったかもしれない)、それ以上に、この天候の中で、選手個々の個性やファイトが見えてくるようだった。

ボールコントロールがままならない中で、自分がパスを出したボールが目の前で止まれば、必死にスライディングして相手よりも先に確保する。より近くで味方をサポートする。
中断前には物足りなかったファイティングスピリットや、チームのために一歩でも前に走ろうとする姿勢、責任感のあるプレーが、はっきりと見えた。

印象的だったのは、レオと裕紀の運動量や、守備陣の冷静さもそうなんだけれど、実はコースケの頑張り。
中断前は、オンザボールで綺麗なプレーをするタイプ、というイメージだったのだけれど、この日のコースケは泥臭くファイトしていた。聖籠でもヤンツーさんから、常に動くことを相当言われていたし、この2週間は、コースケが新潟仕様に近づくための時間でもあったのかもしれないなぁ、なんてことを思ったのだった。

「アイシテルニイガタ」の大合唱の中、オレンジ色に染まるNスタンドに向かって放たれたレオのFKは美しかった。
でも、それ以上に、新潟の選手たちひとりひとりがスピリットを感じられる試合をして勝った、ということが、このチームにとって、本当に大きかったと思う。

勝ってよかった。選手たちの笑顔が見られてよかった。試合後、レオがNスタンドに向かって、

「みんな〜〜〜〜!勝ったよおぉぉぉぉぉぉ!」

と言わんばかりの勢いで、手を振りながら走っていった後ろ姿は、今シーズンの名シーンのひとつとして、きっと思い出すんじゃないかな。
大好きなハッピーターンを、また1年分もらえて、よかったねぇレオw

この仙台戦が、チームの大きなターニングポイントになってくれることを願うばかりだ。



ところで後半、土砂降りになったとき、仕事とは言え大変だなぁと思ったのが、両監督の、テクニカルエリアでずぶぬれになりながら指示を送っている姿。
気がつくといつの間にか、ヤンツーさんの首元に、白いタオルが巻かれている。
まるで、大工の棟梁か、漁師の親方のようだw
スマートにスーツ姿でずぶぬれになっている仙台の渡辺監督とは、何とも好対照な光景w
緊迫した試合中に不謹慎ながら、ちょっとツボでした。


翌日、アピタ新潟西店で行われたイブのトークショーへ。



逆光だけど、このシルエットだけで、いかにイブが大きいかが分かりますねw

ここでのイブの話で興味深かったのは、豪雨の中で選手たちはどうしているか、ということ。

「視界は確保されてるので大丈夫なんですけど、声は全然聞こえません。だから、アイコンタクトとか、普段からの連携(阿吽の呼吸)で合わせる、という感じですね」

うーむ、なるほど。
そういう目で、仙台戦の録画を見直してみると、面白いかも。

あ、イブのトークの印象は、そのプレー振り同様、クレバーだなぁ、ということ。凄くインタビューしやすい選手じゃないのかな。それと、バリトン調の声が耳に心地よく、聞き取りやすい。いいですねぇ。
早くゴールが見たい。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
戻る・変える勇気


昨日は、糸魚川のサポ友が聖籠までの足を探していたので、運転手を買って出た。

もちろん、自分も聖籠に行きたかったんですけどね。

モバアルや新聞記事には、ヤンツーさんがいよいよ、
「アプローチの仕方を変える」
という発言を実行に移し始めたらしいということ、3バック導入、といった文字が見えたので、これは実際に見なけりゃ分からないなぁ、と思ったからだ。

アルビレッジでは、キッズサッカー大会をやっていて、トップチームのトレーニングには、試合の合間に子どもたちが詰めかけて、とても賑やか。
選手が姿を現すと、

「本物だぁ、やべー!」

なんて言ってるw

どんなときも、プロサッカー選手はサッカー少年の憧れなのだよなぁ。


トレーニングは、1vs1に始まり、3人一組でのアタック、フルコートの11vs11、3つのバリエーションによるシュート練習と続いた。

1vs1には、対峙した選手同士の意地と意地のぶつかり合いがあり、見応えがあった。健太郎の強さが際立つ。

おおっと思ったのは、3人によるアタック。
3人がトップスビードでパス交換しながらゴールを目指すのだけれど、必ず斜めに入ってくる選手がいて、角度をつけたパスにも意識を置いているようだった。

個人的に、最近の新潟は斜めに切れ込んでくる動きが少ないのが気になっていたので、これはいいなぁ、と思った。
縦に加えて、斜めへの動きを入れると、相手は嫌だろう。

今週のトレーニングでは一貫して、選手やパスの角度を意識していたようなので、なるほど、こういうことか、と。

11vs11では、パスの出し手は、まずパスを出す前に動くこと、受け手は常にパスを引き出す動きをすることが強調されていたようだった。
コースケがボールを持ってから、そのままパスを出したら、すかさずヤンツーさんから、

「コースケ!すぐパスするんじゃなくて、まず自分が動け!」

というツッコミがw

パスを引き出す動きは、武蔵が非常によかったですね。

ヒデは配置転換効果か、サイドに開いた位置から切れ込んで行って2ゴール。

健太郎のコーチングの声と、プレーの合間に周りに要求する裕紀の存在感が印象的だった。

また、プレーを止めての指導では、ヤンツーさんだけでなく、他のコーチングスタッフもピッチの中に入って声をかけていたのも、今まであまりなかった風景かもしれない。


最後にシュート練習。
これはシチュエーションが3つ設定されていた。
CB役のチームスタッフを2人立たせ、サイドからクロスを入れて、そこに飛び込んでいく形。
3人くらいが一気にゴール前になだれ込み、キーパーに弾かれても、こぼれ球に必ず誰かが詰める形。
サイドからミドルを狙う形。

これがとにかく迫力があって、かなりいい形のゴールが、いくつも決まっていた。

その中で、2本立て続けに凄いミドルを決めた選手がいたので、誰かと思ったらコースケだったのと、裕紀が2年前の最終節でガンバ相手に決めた決勝ゴールみたいなシュートを決めていたのが目を引いた。
やっぱり、シュートセンスは素晴らしいんですよ、この2人は。


練習後のファンサでは、見学のサポーターだけでなく、キッズサッカー大会のちびっこたちも、ボールやサイン色紙を手に集まっていた。

特にちびっこたちが群がっていたのは、レオ、武蔵、裕紀、ヒデ、指宿。
子どもはよく見てますね。

そして、ヤンツーさんを待っているサポーターも多数。
「頑張りましょう!」
と声をかけている人が多かったかな。


やり方をどう変えるのかを注目して見たトレーニングだったけれど、原点回帰というか、ダイヤモンドからトライアングルに戻すのかな、ということが見て取れた。
そして3バック導入というチャレンジの一端も垣間見た。
本格的に3バックにするのかは、今日の富山との練習試合の内容や、今後のトレーニングの進捗状況にもよるのではないかと思われる。

ベースを維持しながら、変えるところは変える、元に戻すところは戻すという判断は、勇気も必要だ。
このチャレンジに対して、選手たちも意欲的に取り組んでいる。
このポジティブな空気を、サポーターとして後押ししたいなぁ、と心底思うのだ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
今ある壁の向こう側へ
いつもなら、土曜日の試合の話は月曜日に更新するのだけれど(特に決めてるわけじゃないけどね)、何だかバタバタしているうちに木曜日になってしまった。


決して、現実逃避してたわけじゃありませんよ。決して!


ガンバ戦は現地はおろか、リアルタイムでテレビ観戦できたのも残り10分程度だったという体たらく。とりあえず、試合後のヤンツーさんインタビューはリアルタイムで見た。ああいう試合だからこそ、ヤンツーさんの表情を見ながらインタビューを聞くことに意味がある気がしたからだ。

いつも分かりやすい解説をしてくれる安永聡太郎がインタビュアーだったのも、よかったかもしれない。
姿を現したヤンツーさんは、ちょっとこれはどうしたもんかなぁ、と思案顔をしているように見えた。
相手をある程度崩すところまで行けても、その先が相変わらずの状況が続いているっていうのは、監督としては考えどころだよねぇ、やっぱり。
改善するところと、続けていくところとをどう判断するか。ここからは本当に、監督の腕の見せどころだと思う。

その後、ヤンツーさんが
「(トレーニングで)アプローチの仕方を変えてみる」
と言っていたので、やり方を変えずに、選手に対するアプローチにひと工夫してみる、ということなんだなと判断した。
ガンバ戦の翌日、聖籠へ練習試合を見に行った友人が、試合後、ヤンツーさん以下コーチングスタッフが集まって、15分くらい活発に意見交換をしているのを見たという。その後に、アプローチうんぬんの発言が出てきて、オフ明けから、より少人数でのトレーニングを取り入れているところを見ると、15分ほどの話し合いの中で、そういう話が出てきたのかもしれない。

チームは、苦しい状況を乗り越えるために、常に前向きに進もうとしている。


ガンバ戦の試合内容については、その後録画で見直したりした。
5失点にはそれぞれに原因があり、チャンスは作ったのに結局無得点だったことにも原因はあって(決定力という単純なことだけではない)、そこは改善するべきところだと思うけれど、悪いだけじゃなかったなぁ、というのが印象なのだ。少なくとも、徳島戦より遥かにポジティブな内容だった。もちろん、プロは結果が出なきゃ意味ないけれど。

改めて、指宿はいいなぁ、と思いましたね。あっという間に攻撃の中心になった。
指宿は周りを使うのもとても上手だけど、他の選手が指宿をうまく使えるようになるといい。

そして、どうにも埋まらなかったレオと健太郎の穴だけれど、そんな中で、裕紀とアトムに「自分がチームを引っ張る」という意識を感じたことは、これからのチームにとって大きな力になってくると思う。

いや、何よりもですよ。アトムがキャプテンマークをつけて先頭を歩いて入場してきたところなんか、ちょっと鳥肌立ちましたね。
あのアトムがキャプテンマークつけてる!しかもヤットとコイントスしてる!
何かもう、勲が初めてキャプテンマークつけて出てきたときの感動を思い出しちゃったなぁ。


5失点以上の試合はいつ以来か、と考えてみたら、一昨年のホーム磐田戦の1-6以来でしたね。あのときは、磐田の選手だった裕紀にゴール決められたなぁ、とか、ちょっといろいろ思い出した。
あの試合は絶望感しか残らなかったけれど、それと今回の0-5は、個人的には受け止め方が全く違う。
ここから、チームが壁をどう乗り越えていくのか、乗り越えた先に何があるのかも見てみたい。
このチームと向き合うスタンスは、今のところは変えるつもりはない。(さすがにACLは遠のいたかなぁ、とは思っているけど、可能性がゼロになったわけでもないし)

というわけで、まずは早いとこ4勝しましょう。してくださいw
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(2), -