2014年11月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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あの溢れる才気をもう一度
木暮 郁哉選手の契約について



今年も、こういう季節が来てしまった。
そうか、予感はしていたけれど、やっぱりフミヤとはサヨナラなのか。

フミヤ、ケンゴ、大輔、マイコー、カズ、アヤト。
クラブ史上最高といってもいいくらい、才能豊かな高卒ルーキーが揃った2008年。

その中で、真っ先にプロデビューを果たし、溢れる才気を見せつけてくれたのがフミヤだった。

勲やマルシオが春先に怪我をして長期離脱してしまい、まだプロとしての体作りもできていなかったフミヤを使わなければならなかった。そんな状況の中、ルーキーらしからぬ堂々としたプレー。
その後、怪我がちになってしまったフミヤ。
そのシーズン後、淳さんがフミヤについて、

「本当はもっと大切に使いたかった」

と吐露していたことを思い出す。
チーム事情とはいえ、あのときの無理使いがなければ、フミヤのアルビでの成長も、もう少し違っていたかもしれない。それはいまだに、決して小さくない悔恨として心の中に刺さっている。
でも、あの苦しかった2008年シーズンの序盤戦を救ってくれたのは、フミヤだった。

2012年のナビスコ大宮戦での大逆転劇の口火を切った追撃ゴールは、自分が打ったシュートのこぼれを自分で拾いに行き、そのまま角度のないところから決めたものだった。
フミヤの負けん気と諦めない気持ちが、チームに勇気を与えたビッグプレー。
そのシーズンの奇跡の残留に、フミヤは確かに貢献してくれた。


もう一度、ビッグスワンのピッチに立つ姿が見たかったけれど、まだ25歳。
フミヤのサッカー人生はこれからも続いていくはずだし、またプレーが見られたらうれしい。

4万人超のビッグスワンで、マリノスに惨敗した試合を観て、新潟に入団することを決めたと言ってくれたフミヤには、本当に感謝の言葉しかない。新潟を心から愛してくれた選手だった。

またいつか、どこかで。必ず会いましょう。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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11月3連休東京旅(秩父宮〜御茶ノ水〜渋谷〜武蔵小金井〜新宿編)
11月3連休の東京旅2日目。

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ホテル1Fのファミマへ行って、早速トーチュウ(東京中日スポーツ)購入。
昨日の試合の記事を見ながら、朝からニヤニヤ。


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渋谷の東急Bunkamuraザ・ミュージアムで、「夢見るフランス絵画」展を見てから、秩父宮ラグビー場へ、関東大学ラグビー対抗戦Aの早慶戦を観戦に。実を言うと、過去、ラグビー早慶戦を初めて観たのは8年前のビッグスワンだったんですねぇ。あれは春のオープン戦でしたが。
というわけで、秩父宮で本チャンの早慶戦を観るのはお初。当然、どっちの応援でもないけれど、気持ち的には早明戦の敵情視察、みたいな感じかな。
試合は、25-25の引き分け。最後は慶応が逆転するかと思ったんですが、早稲田のディフェンスがゴールラインを割らせませんでした。
早稲田は見たところ、何度かマイボールのラインアウトを獲られたり、ブレイクダウンで強さをあまり感じなかったりしたので、これは明治としては勝つしかないでしょう。でも、この日欠場したFB藤田が出てくるんだよな、たぶん。

ところで、この日は隣の神宮球場ではヤクルトスワローズのファン感謝デーをやっていて、こっちが固唾を呑んでるときに、隣からヤクルトの選手が歌う森山直太朗が聴こえてきたりして、何度か腰砕けになりそうになったのには困りもんでしたw

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試合後はバックスタンド側の出口から出て、神宮外苑いちょう並木をブラブラと。うーん、いつ見ても美しいなぁ。


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夜は、御茶ノ水で大学のクラス会。いやー、久々にお腹の皮がよじれるほど笑った。

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神保町すずらん通り。




3日目。

ホテルをチェックアウトしてから、渋谷へ移動し、道玄坂近くにあるユーロスペースというミニシアターで、谷川俊太郎さんのドキュメンタリー映画「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」を見る。
いやー、言葉って凄いなぁ、としみじみ感じる映画でした。
新潟では来春、シネ・ウインドで上映があるみたいですね。また見たいなぁ。


井の頭線に乗り、吉祥寺経由で武蔵小金井へ。
目的地は、前原坂上交差点近くの名店「カレーのプーさん」。

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「野菜チキンカレー(プチ・辛さ普通)」。
いやー、何年ぶりに食べたかなぁ。感動。味も変わってない。
インドカレーに素揚げした野菜が10種類以上ゴロゴロ入ってましてね。東小金井在住の頃は、夏場なんか週2回は食べに来てましたからねー。


そして、17時からは新宿のフィオーリで、えのきどいちろうさんと「アルビレックス散歩道2013」出版記念トークショー。
すんません、大したことしゃべりませんでした。
でも、えのきどさんの「コラムを書くコツ」の話は面白かったですよね。
参加された方は楽しんで頂けたでしょうか〜。

終わってから、新幹線の時間もあったので、懇親会には出席せずに速攻で新潟に帰りました。あ、その前に、参加してくださった作家の中村慎太郎さんには、手持ちの「サポーターをめぐる冒険」にサインを入れていただきました。ありがとうございます!もちろん、えのきどさんにも。
author:ぐっちい, category:日々のこと
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11月3連休東京旅(八幡山・味スタ編)


この3連休は東京へ行っていた。
23日に大学のクラス会をやるという連絡をもらい、よくよく考えてみれば前日が味スタでFC東京戦があるじゃないの。これは前日入りして味スタ行けという神様の思し召しに違いないと勝手に判断して、東京に2泊するというスケジュール。
実に3年ぶりのアウェイ遠征、ということになった。

で、東京へは朝の高速バスで行くことにしていたのだけれど、当日の朝、最寄り駅まで行く途中で味スタのチケットを忘れたことを思い出し、家に取りに戻ったことで高速バスの時間に間に合わなかった。ぬぬー。
仕方がないので急遽新幹線で行くことに。
結果的に、バスで行くより東京到着が早くなったため、そのまま味スタ直行するには、何だか時間がもったいない。
そこで、せっかく久しぶりに京王線に乗るんだし、八幡山で途中下車して明大グラウンドへ行ってみようかなぁ、と思い立った。
大幅改装して土から人工芝のグラウンドになってから行ったことがなかったので、約20年ぶりにちょっくら見学していこうか、と思ったのだった。

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八幡山グラウンドではサッカー部とラグビー部がそれぞれ練習中。ラグビー部は次の試合が12月7日の早明戦だから、部員たちの活気ある声がよく聞えてきた。
サッカー場もラグビー場も、土から人工芝に変わるだけで、まるで別世界w
ぼろっちくて薄汚れていた合宿所も、まるでマンションのようだ。
しかも、明治の場合、このスケールの体育会用トレーニング施設は、ここだけではない。
すげーなー。こういう施設を自前で作れちゃう大学スポーツの財力って、そんじょそこらのJリーグクラブなんか吹き飛んじゃうよね。
(もちろん、卒業生がだいぶ寄付したりしてるわけですけどね)

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考えてみると、長友佑都や小林裕紀は、人工芝の八幡山しか知らないわけだ。ぬぬー、超えられない年代の壁w
(追記:調べてみたら、長友が1年生のときはまだ土のグラウンドだったらしい。つまり、長友は八幡山の土の時代を知る最後の学年というわけですね)

グラウンドの外周をぐるっと回ってから、飛田給へ。



いやー、味スタ。5年ぶりだなぁ〜。


この日の味スタは、観客動員の一大キャンペーンを発動したらしく、観客数は42,000人を超えた。
そのあおりで、ビジター自由席の範囲が極端に狭くなり、2層目を開放するという措置はとられたものの、2層目では飛び跳ねたり旗を振ったりするなとのお達しで、これでは実質的にビジター自由席が減らされたも同然なのだった。これも“アウェイの洗礼”ってやつですかw
でも、狭いところに押し込められた分、声が一つにまとまって、逆に迫力が出たかもしれない。

私としては3年ぶりのアウェイ遠征のゴール裏なので、特に初体験の守田チャントの横揺れにスタミナが持つかが最大の懸案事項だったのだがw
まぁ、どうにかなりましたよ。みなさんの話によると、ビジター席が狭くなったおかげで、むしろ横に飛ぶ距離が短くなったからラクだった、とのこと。へぇ〜、そうなのかー。ホームの方がつらいのね。

試合は、立ち上がりこそFC東京の攻勢に遭い、前半6分という早い時間帯に先制されたものの(でも、あれはファールだよね。ゴールが認められて、河野に倒された裕紀が珍しく激昂していた)、その後のペースは新潟が握る。
とにかく、選手同士の距離感がよく、ボール保持者に対して何人も関与してくるので、ゴールに向かってパスがよく回る感じ。FC東京のプレッシャーもそれほどきつくなかったしね。
特にレオと裕紀はプレーしやすかったんじゃないかなぁ。米本ならレオに対してもっとガツガツ来るんじゃないかと思ってたのにな。ガツガツ来なかったのではなく、来られなかったのかもしれないけれど。

特にキレキレだったのが達也とアトムで、2人の動きにFC東京が振り回されてる感じがあった。達也に対するファールも多かったし。そこにさらにコースケがうまく入り込んできていたので、さらに相手は嫌だっただろう。
レオと裕紀がサイドチェンジを交えながらスペースを突くパスを配球していくと、さらにFC東京の選手たちは消耗していくかのようだった。

守備陣も、武藤やエドゥーに対しては必ず複数で挟み込みに行き、ほとんど自由にさせない。エドゥーには先制点のアシストを許してしまったけれど(この試合、武藤よりもエドゥーの方が存在感ありましたね)、武藤にはシュート1本。ほぼ狙い通りの守備が出来たのかなと思う。

前半33分のイブの同点ゴールは、レオ→裕紀→アトム→イブとパスがきれいに繋がったもの。今までトレーニングで積み重ねてきた、理想のゴールの形の一つ、なんじゃないだろうか。

後半24分には、途中出場のラファエルがゴール正面でもらったファウルから、レオの物凄いFKが決まって逆転。
位置的に、ちょうど新潟のゴール裏に向かってレオが蹴る感じだったのだけれど、シュートコースがはっきりと見えたので、これは決まるなぁと、蹴る前から確信めいたものがあったら、本当に決まった。FKに関しては、そろそろマルシオの域を超えつつあるかもしれないですね、レオは。

後半33分の3点目は、アトムのこの日2アシスト目のスルーパスから抜け出したコースケが、スライディングシュートを決めたもの。コースケはずっといい入り込み方をしてたから、それが結果として出た。
試合後、ゴール裏からコースケに対して「山本コール」ではなく「コースケコール」が送られ、コースケは深々と一礼。
ずっと「コースケと呼ばれたい」と言い、新潟のサポーターから認められたいという思いが強かったコースケだから、うれしかったんじゃないかなぁ。


試合は、その後のFC東京の反撃も、健太郎とカズを中心に落ち着いて守り、しっかりとゲームを終わらせた。
いい試合だったなぁ。鹿島戦の前半のような内容で、それを90分やり抜くことが出来た。今季ベストゲームかもしれない。これから残り2試合、ベストゲームを更新していけるといい。

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3連休の初日は最高の形で終わり、残りの2日間も、クラス会を含めて、この時とばかりにいろいろと回った。そのあたりは、次のエントリーで。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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続ける、繋げる
J1新潟 柳下監督が続投へ

久々の更新が、こういうニュースでよかったなぁと。

あ、昨日のオーストラリア戦、マツケンに出番がなかったのは残念でした。呼ばれて一度も試合に使われてないけれど、呼ばれるということはそれだけ見てもらえてるし期待されているということですからね。試合で使われないことにも、ちゃんと理由があるはず。代表入りが継続できるように、代表デビューが果たせるように、精進あるのみですよ。


さて。

一時はスポーツ報知にヤンツーさん退任の可能性と、横浜FC監督を退くことが決まっている素さんを次期監督にリストアップ、というおだやかならぬ記事が出たので、少なからず心配していたのだけれど、今朝の新潟日報に続投の一報が出た。

まー、なんというか、ホッとしたのひと言。

今、チームとして取り組んでいるサッカーの道半ばで退任ということだけは、勘弁してほしいなぁと思っていたし、報知の書いていた通りに素さんが監督になったとして、どういうサッカーを志向するチームになるのかが、全く想像できなかった。

いや、それ以上に、クラブのレジェンドを監督に据えるのって、難しいよね。
他クラブを見ると、最後の切り札的にレジェンドを監督にする傾向があるけれど(名波とか大榎とか…)、それでうまくいった例をあまり知らない。
その原因はそれぞれに違うだろうと思うけれど、やっぱり、批判しづらい雰囲気ができてしまうのって、チームにとってはあまりプラスにならない、ということもあるかもしれないなぁ。
(ウチも、クロさんでいろいろありましたからねぇ)

ともあれ、来年も今のサッカーを継続してやっていくということになるので、来年は本当に結果が求められるシーズンになる。ヤンツーさんもその覚悟でいると思う。
批判するべきときは、きちんと批判すればいい(きちんと、というのがポイントですね)。
ここまでのチームの成長を、来シーズンへ結びつけて、正真正銘の飛躍の年にしたい。そのためにも、サポーターとして腹を括る覚悟が必要なんだなと思っている。

それに何より、ビッグスワンでの「ヤンツー・ウォッチング」の楽しみと、聖籠でのトレーニングで選手に対するツッコミを聞く楽しみが、来年も継続できるというのが嬉しいw

これで、主力が流出しなければもっといいんだけれど、出ちゃったら出ちゃったで、その時はその時だ(くれぐれもゼロ円移籍はナシの方向で)。まぁ、なんとかなるさ。そうやってここまでやってきたんだし。


というわけで、心置きなく今週末は味スタへ行ってきますw


で、24日ですが、新宿のフィオーリで17時より、えのきどいちろうさんの「アルビレックス散歩道2013」出版記念トークショーが開催されます。
(詳しくはこちら→http://twipla.jp/events/118416)

出版記念ということで、主催者の方から、私も本の編集担当として何かしゃべってくれとのオファーをいただいたので、たぶん、何かしゃべると思いますw
よろしければ、ぜひ〜。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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「紙一重」という名の大きな壁を乗り越えたい


世の中的に3連休の中日だった11月2日。
この日は、試合前から波乱含みの展開だったのだ(ワタクシ的に)。

最初は新潟駅からビッグスワンまで歩いていこうかと思っていたのだけれど、家を出るのが予定より遅くなったため、シャトルバスを利用することにした。

発車して座席でウトウトしていると、ビッグスワン方面入口角にある「たわら屋」の看板が目に入ってきて、ああ、もうすぐ着くなぁ、なんて思っていると…
あ、あれ?直進すんの?右折しないの?!

まさかシャトルバスに乗ったつもりで路線バスに乗ってしまったのだろうか…と一瞬頭をよぎったが、いやいやいやいや、んなわけないがな。
乗客はアルビサポと鹿島サポが半々くらいだったのだけれど、アルビサポから得も言われぬどよめきが起こる車内w

運転手さんも、完全に通り過ぎてから気がついたらしく、

「あっ…いや、その…」

という、焦りの呟きがマイクを通じて聞こえるw

シャトルバスは何とか次のスーパームサシ前の交差点で右折し、無事リカバリーを果たしたのであった。
まぁ、いつものルートよりは、こっちの方が空いていて、逆に早く着いたかもしれませんけどねw


スタジアムに到着してからは、22日の味スタのチケットを買ったり、サポ仲間としゃべったり、イタリア軒のマーボー麺を食べたり、「42,300通のラブレター作戦」の用紙をもらって、裕紀宛にメッセージを書いたり(あと何人か宛に書く予定)、来年のカレンダーを買ったりしていたのだけれど、そうこうしているうちに雨が降り出した。
あ〜〜、結局降っちゃうか〜〜。今年はホームゲームで雨に遭う確率が高い気がするなぁぁぁぁ。


雨は、試合開始直前くらいが一番土砂降りで、キックオフからしばらくは強めの雨が降っていた。
ボールが走る雨のピッチは、足元の技術の差が出やすい。これはどっちに味方するのかなぁ、と思っていたのだったが…素晴らしい試合への入りを見せた前半、新潟の選手たちが鹿島と対等のパスサッカーを見せているのには、ちょっとビックリするほどだったのだ。
とにかく、前半の新潟は今季最高と言っていいくらいの出来だったと思う。最初は鹿島のプレッシャーがあまり強くなく、レオと裕紀が比較的自由にプレーできていたので、これは鹿島に泳がされているのか、と思ったくらいだった。
ボールを保持しながら、機を見て縦やワイドにロングパスを出し、ショートカウンターに打って出る。この切り替えが抜群で、シーズンを通して取り組んできた形がここにきて、ようやく実を結び始めたんだなぁと思った。

一番の見どころはレオvs柴崎岳で、特に柴崎のレオに対する負けん気の強さ、4月のカシマスタジアムでレオひとりにやられた悔しさを忘れていないんだろうなと思わせられるプレーぶりは、なかなかの見ものだった。

前半はほぼ互角の内容で、むしろ新潟の方が押し込む展開が続く中、これは早く先制点が欲しいなぁ、と思っていたところでようやく生まれたのが武蔵のゴール。
マツケンのボール奪取からイブにロングパスが入り、イブのポストプレーが武蔵に繋がった。
選手同士の距離感がよく、イブのポストと武蔵が裏を狙う動きが連動できた結果で、トレーニングの成果がハッキリと出たゴールだった。

はっ…もしかして、シャトルバスがルートを間違えてスーパームサシの前を右折した時点で、武蔵のゴールのフラグが立っていたのか!w(違)


だからこそ、勝ちたかった。もう1点欲しかったのだが…。


伏線は、前半アディショナルタイムのピンチにあったのかもしれない。
鹿島はサイドを崩しにかかってきていて、新潟もそれに対する対応が後手に回るシーンがあった。
対新潟は、ボランチとサイドの攻略だという目算があったか、という気がする。
ハーフタイムの笛が鳴ったとき、珍しくヤンツーさんがピッチに入り込んできて、DF陣に何やら声をかけていた様子に、ヤンツーさんも危機を察知して、早く選手たちに確認したかったのかもしれないなぁ、と思った。

後半に入ると、互角の展開は変わらず、新潟にもチャンスが多く訪れた。この時間帯で追加点が取れればよかったのだが、シュートが枠に行かない。
鹿島は早めに2枚替えという決断を下し、中村とカイオをピッチに送り込んできた。ここから試合の流れが明確に変わる。
中村とカイオが入ってきてから、遠藤と前野の動きが目立つようになると、新潟がサイドの攻防で後手を踏み始めた。
ああ、これはヤバイぞ、新潟も手を打った方がいいんじゃないのか、と思ったのだけれど、前半の出来があまりにもよかったので、ヤンツーさんとしても選手交替の判断が遅れたかもしれない。
試合の流れの読みと、それに対する手の打ち方。やっぱりトニーニョ・セレーゾって凄い監督なんだな。

そんな中で、FKから中村に同点ゴールを浴び、レオのシュートミスからのリスタートでカウンターを受け、西大伍に逆転ゴールを許す。レオのシュートが大きく外れた瞬間に、何人かの選手がピッチに倒れこんだけれど、そんなことしてる場合じゃないだろう。その直後に逆転ゴールを決められたところが、新潟の脇の甘さを象徴してるように見え、あぁ、ウチはまだまだ未熟だなぁ、と痛感させられたのだった。


お互いに一歩も譲らず、戦術的にも選手個々の対決にも見どころが多い試合だっただけに、本当に勝ちたかった。こういう試合こそ、勝たなきゃ意味がないんだ。勝ったらチームに自信がつくし、さらに上のレベルへ行ける。チームや選手たちの成長を実感できた試合だっただけに、結果的に負けてしまったのは、本当に悔しい。

あと一歩、紙一重とは言うけれど、そこからがチーム力の差が露わになる。鹿島に優勝争いができて、新潟にできない理由は、勝負どころでのミスの有無や、勝負の潮目を読む力を持つ選手がどれほどいるか、ということなんだろう、と思う。
新潟でそれを持ち合わせているのはナルだけど、ナルの復帰は恐らく次節になる。アトムにも、もっとそんな選手になってほしい。


試合後、仲良しの成岡サポさんと駅南で打ち上げをし、試合のことやチームのこと、サッカーのことをいろいろとしゃべった。おかげで悔しさが少し晴れましたよ、ありがとう。



さて、3週のプチ中断期間を挟んで、次節は22日のFC東京戦(味スタ)。マイコーが累積で出場停止で、カズがリハビリ中で試合に出られる状態でないという非常事態だ。ここはもう、ジュフンに頑張ってもらうしかない。
個人的には2011年11月の第33節甲府戦(中銀スタ)以来、実に3年ぶりのアウェイ参戦だ。
それもこれも、23日に大学のクラス会があって東京に行く用事ができたおかげ、なんだけれどw
ビジター自由席を買ったので、3年ぶりのゴール裏、ということになるのだが、今からの心配は、初体験の守田チャント。横揺れのときにバテるか脚を攣るかしそうなヨカンがするので、今からトレーニングしないといかんな、これはw
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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