2015年03月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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成長と進化への道のりを見逃さない
思った以上に暖かかったホーム開幕戦に、さらに輪をかけて、汗ばむほどのポカポカ陽気だったナビ杯広島戦。

あまりにもいい陽気なので、新潟駅からスタジアムまで歩いていくことに。
すると、南口広場ではイベント開催中で、関川村観光協会のブースでは、「猫ちぐら」の実演をやっていた。



へぇ〜〜〜、生で初めて見たなぁ〜〜。

山古志観光協会のブースでは、アルパカさんたちがモフモフしていた。




スタジアムは、本当にいい天気。どう考えても日焼けするな、これはw

満を持して、着ましたよ、カップ戦ホーム限定ユニ。

ばったりお会いした某方からも、


「おお!早速、新ネタ投入ですね!」


そーです!春の新ネタですw さらには、カップ戦限定のタオマフも買っちゃいましたよ。今治タオルだから、肌触りがやたらいいんだな、これが。
(で、翌日、アピタ西の100均でシルバーの油性ペンも買ったので、聖籠で6番氏にサインを入れてもらう準備は万端である)

それにしても、ここまで天気がよくて、季節はずれの暖かさだというのに、人が少ない。ヘタすると1万人切ってしまうかもしれないなぁ、そうなったら、いくらカップ戦だからって困るなぁ、と思っていた。(結果的には12,049人)


そんな中、いよいよラファとコースケの新チャントがお披露目される、という情報が飛んできた。

ラファのチャントは、懐かしいマルクスのチャントのリメイク(12年ぶりの復活!)。
コースケのチャントは、荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」が元歌。

チャントを最初に耳にしたときのコースケの反応が見ものだなぁ、と思っていたら、ウォーミングアップ時に自分のチャントに気づいたコースケは、満面の笑顔で頭を下げていた模様。いやー、期待通りのリアクション。コースケかわいいよコースケw


試合は、立ち上がりから終始新潟ペース。ほぼ広島陣内でのゲームが続いた。
広島が引いて守ってくるのは盛り込み済みで、ポゼッションも新潟の方が圧倒的だった。

よくあるパターンは、一見、ポゼッションで圧倒しているように見えて、実はただ単にボールを持たされているだけで、結局前にボールを運ぶことができず、後ろで横パスをこねくり回すだけ、というもので、昨シーズンは広島のようなチーム相手では、まま見られるシーンだった。

しかし、今年は違う。
ボールを保持し、場合によっては後ろにボールを下げたり、横に出したりして作り直す作業をするわけだけれど、去年まではここですでに停滞してしまう感じがあったのが、今年はポンッと縦パスが入り、そこからボールと人が一気に動く。そこにまず、チームが去年からさらに進化していることを実感させられる。
どんどん新潟の方からアクションを起こし、PA侵入回数も多く、千葉ちゃんを中心にした広島DFは、しんどかったと思う。本当に最後の最後のパスやクロス、シュートの精度やアイディアがあれば、得点シーンも複数生まれたのではないだろうか。


とか言って、そんな口で言うだけなら何点でも入りますけどねw


チームの進化の象徴的存在になっているのは、慶じゃないだろうか。
球際で絶対に負けない強さと負けん気、思い切りのいいアタック、機を見て中に切れ込み、チャンスを広げる動き。
広島のストロングポイントのひとつである柏の攻撃力を、慶が封じ込めていた。

凄いなぁ、慶。どこまで成長していくんだろうか。
慶があそこまで何でもできてしまうと、今、五輪予選で留守にしているマツケンは、帰ってきてもポジションがないではないか。それは尚紀も同じ。慶の成長速度に負けてられないぞ。

宗も、常にボールと人に関与しようとする骨惜しみしない動きで、成長著しい。宗の技術的に足りない部分よりも、「サボらない」「汗をかける」という基本がすでに身に付いているというのは、本当に大切だと思う。そういう選手がアカデミーで育っているというのが素晴らしい。
慶と宗の右サイドが、これからどんな風に成熟していくのか、見逃さないようにしないとな。

一方の左サイドは、コルテースとミキッチのマッチアップが見応え抜群だったのだけれど、コルテースがほぼ完勝。
コルテースとコースケのコンビは試合ごとに面白くなるし、柏戦あたりから、コースケとラファのコンビネーションも目立ってきた。
コースケは、本当に新潟らしい選手になったね。攻守の切り替えに凄みを感じさせるようになったラファともども、その出来がチームを左右する存在になってきている。

ディフェンスでも、ダブルボランチと最終ラインの連携がよく、カズと健太郎のCBコンビが佐藤寿人に全く仕事をさせず。後半に広島がドウグラスと皆川を投入してパワープレーを仕掛けてきたことで、逆に守り方が分かりやすくなった感じだった。
ピンチらしいピンチは、試合終了間際のクロスバー直撃のシュートくらいだったと思う。
もちろん、どんな試合内容でも、一度だけのピンチで失点して負けるということはいくらでもあるので、クロスバー選手の活躍には感謝申し上げたい。


攻め込みながらのスコアレスドローという結果には、もちろん満足感はないけれど、見るべきところの多い試合だった。
目指すべきタイトルのひとつ、ナビスコカップを2試合消化して未勝利というのは痛いし、こういう試合こそ確実に勝っていかないと、タイトルにはたどり着けない。
しかし、昨シーズンからさらにチームが成長していること、高みへ上って行く途上にあることは、ハッキリと分かった。
結果は目先の勝ち負けだけでなく、チームの進化の内容にも現れる。
そこを見逃さないようにしたいなぁと、試合後にスタジアムを一周しながら、熱心に意見交換していた宗、ギュン、裕紀らの姿を見ながら、改めて感じたのだ。

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キミはラファの「スーパーサイヤ人化」を目撃したか
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確か、週間予報の段階では、雨が降ることになっていたのだ、22日の柏戦当日は。
それが、青空がのぞくポカポカ陽気。やっとお天道様が新潟に笑いかけてくれた。

新潟駅からシャトルバスに乗り込むと、気がつけば隣も後ろも柏サポさんたちに囲まれていたので、ちょっとコミュニケーション。
なんでも、その柏サポさんは、去年の最終節当日、雪の新潟に来ていたそうな。

「新幹線のチケットがキャンセルできなかったので、開催できないだろうなぁ…と思いながらも新潟に来たんですよ。で、やっぱり中止で…」

結局、駅南周辺をぶらぶらした後、J1の他の試合が観戦できる店に入り、テレビ観戦してから帰ったという。
ああ、結構いるんだろうなぁ、そういう人。

──今日は、大輔がビッグスワンに里帰りなんですよね。

「そうそう!何だかんだでビッグスワンでの試合に出てないんですよね。楽しみなんだろうな」

──新潟には指宿もいます。

「あ〜〜〜〜、指宿はねぇ〜〜〜〜。あの代のユースの試合はよく観に行っていて、指宿はトップに上げてほしかったんですよ。ヘディングのイメージはあまりないけど、とにかく足元がうまくて」

──今日はぜひいい試合にしましょう。

「ですね!でも、柳下さんが監督になってから、ビッグスワンで勝ててないんですよねぇ」

──あ〜〜、そうでしたっけw あ、去年のホームゲームはカシマでしたもんね。

「柳下さんは磐田時代から、あまり相性よくないんです、ウチは」


そんな調子でしゃべっているうちに、あっという間にビッグスワン到着。

「じゃ、ナイスゲームで!」

と言いながら、その場で別れたのだった。

県スポーツ公園内の梅は満開。アルビもそろそろ開花しないとね。

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さて、試合。
柏はレアンドロが欠場で、工藤の1トップ気味の、大津、クリスティアーノを加えたほぼ3トップで、守備陣は4バック。あれ?柏って3バックのイメージなんだけどな。
新潟は前節と変わりなし。

立ち上がりからお互いに攻め合い、スピーディーな展開。
新潟は積極的なプレスがはまり、どんどんチャンスを作っていくのだが、相変わらずフィニッシュが決まらない。
あれだけ相手ディフェンスを崩してるんだから、ひとつくらい決めようよ。
見た感じでは、前半だけで3点くらい獲れてた計算なんだけどw
結局スコアレスで前半を折り返す。

後半に入ると、柏のチャンスがかなり増えてきて、特に武富あたりの存在感がハンパない。
先制ゴールを許したのも、裕紀とカズが2人で武富を挟み込んだにも関わらず抜け出され、走りこんできたクリスティアーノに決められた。
うーん、今回は裕紀は武富のスピードには分が悪かったなぁ。前半も抜けられたシーンがあったし。
裕紀は毎試合、総走行距離がチーム1、2ではあるが、あくまでもスプリンターではなくステイヤーなので(長くいい脚が使えるタイプ)、1vs1でスピード勝負されると厳しいのは仕方がないのだけれど、1失点目は2人で挟み込んでいたのに止められなかったのだから、悔いが残るだろう。
まぁ、それも次への課題として繋げていけばいい。大事なのは、同じ失敗を繰り返さないこと。裕紀なら大丈夫。

それにしても、先制点を獲られてからの反撃が早かった。
やはりそこは、ラファとコースケがもたらした推進力が大きかったのだけれど、特にラファは凄かった。
茨田のファウルを誘ったPKも、コースケへのスルーパスも、慶のスルーパスに瞬時に反応したスピードも、柏の守備陣の弱点でもある裏への弱さを最大限に使ったもの。
大輔も悔しかったんじゃないかな、PK以外は、自分のところをスピードで突破されたわけだから。

もちろん、いいことばかりではなくて、3-1と2点リードしたところで、輪湖をフリーにして決められた2失点目のシーンでの守備の対応も、PA内での守り方に課題を感じてしまう。セットプレーでの守り方も含めて、まだまだ改善の余地はありそうだ。
(セットプレーだけでもゾーンで守る、なんて考えはヤンツーさんにはないですよねそうですよね素人が余計なこと言ってどうもすみませんすみません)

そして、ちょっと気になるのは、レオにミスが散見されたこと。相手の厳しいマークに遭っているということもあるけど、疲れてないだろうか。ナビ杯あたりで休ませられないかな。

その後、達也と替わって出場したギュンも持ち味を発揮して、茨田を退場に追い込み、数的優位になってからは、一気に柏の勢いが失われたので、それほどハラハラするシーンもなかった。
なにより、85分頃からの時間稼ぎの仕方が素晴らしかった。
チームの中心になって「カシマっていた」のは、元ジュビロ組。コースケ、ギュン、ナルがリードして、新潟が堂々とカシマる様子は、感動的ですらあったのだw

だから、5分もあったアディショナルタイムも、滞りなく経過して試合終了。

いや〜〜〜〜、勝ったわ〜〜〜〜。
勝つっていいなぁぁぁぁぁぁぁ。

コースケのゴールのときには、2日前に長男が生まれたばかりの達也のために、ゆりかごダンスもできた。
それを、フィールドプレーヤー10人全員が集まって披露したところに、新潟のチーム一丸さが現れていたと思う。
守田は参加できなくて残念だっただろうけど。

笑ったのは、試合後のヒーローインタビュー。
コースケは、ゆりかごダンスについて聞かれて、

「あ〜、実は忘れていて、達也さんが言ってきたのでやりました」

忘れてたんかいw
しかも、自分で言ったんかい、達也よw

「ゆりかご!ゆりかごやろうよ!」

とみんなに訴える達也の姿を想像してしまい、思わず爆笑。


試合を通じて感じたのは、ラファとコースケだけでなく、豊富な運動量で攻守に奮闘した宗(あのシュートが決まっていれば、なお良かったけどなぁ)、果敢な攻撃参加が目立った慶、ミスはあったけれど、かつてのみっちゃんが「ジウトンパパ」として成長したように、「コルテースパパ」として開眼しつつあるカズ、途中交替でチームにさらなる推進力を与えたギュンなど、選手個々のよさがチームとして連動して出てくるようになってきたのは、チームが確実に成長しているということなんだろう。
まだまだ伸びしろありますよ、新潟は。

そして、ついにラファの「スーパーサイヤ人化」の歴史的瞬間を目の当たりにしてしまった気がしてドキドキしているのは、私だけだろうかw




【おまけ】
毎年恒例のユニフォーム型ストラップのガチャポン。
今年初めて1回だけやってみたら、いきなり6番が出た。おほほほほほほ。
その後、心優しい方々から6番と14番をいただいた。
これは6番の新潟初ゴールのフラグか!と思ったんですけどねw
でも、14番のゆりかごダンスも見られたし、いい日でした。

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カップ戦限定ユニ




カップ戦ホーム限定ユニが届きました。

カッコイイな!

聖籠へサイン貰いに行かねば…。
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タイトルは一日して成らずなのだ
ナビ杯FC東京戦は、平日ナイターの厳しいところで、キックオフの時間にはまだ絶賛仕事中だったわけである。アウェイだったからよかったけど、これがホームだったらツライなぁw

その前に、スタメンメールが届いたとき、その顔ぶれにワクワクした。ナル、マサル、前野、尚紀…。いやー、ずっとプレーが見たかったんだよ、彼らの。
清水戦からは6人スタメンを入れ替えたわけだけれど、このメンバーでどこまでやれるかは、今シーズン全般に影響を及ぼす。

そろそろ試合始まったなぁ、と思いながら仕事をしていると、いきなり得点メールが来た。
えっ、もう?えっ、前半2分??えっ、コースケ!

帰宅してから録画を見たら、見事でしたね、このゴールは。ボールを持ち上がった尚紀が低い弾道のクロスをゴール前に入れ、ギュンがニアでつぶれて、ファーでフリーになったコースケがゴールを決めた。
これもまた、トレーニング通りのゴールだっただろう。

これで勝てたとは思わなかったけれど、勝てたら物凄く大きい自信になったんじゃないかと思うと、結果的に逆転負けしたのは残念だった。
ここは石川ナオや羽生のベテラン力を褒めるしかないんだろうけど、前半の出来のよさから後半が一変したという意味では、去年のリーグ戦のホーム鹿島戦と似た試合展開だった。
やはり、90分続けられるようにならないと勝てる試合も落としてしまうことになる。

この試合では、今季初出場の4人がそれぞれに持ち味を発揮していた。
ナルは相変わらずのアイディアあふれるプレーで、マサルはセットプレーのキッカーとして、前野と尚紀の果敢なオーバーラップと精度の高いクロスで。
特に前野と尚紀のSBコンビは、コルテースと慶とはひと味違い、とてもバランスがよく見えた。ここにさらにはマツケンがいるわけだから、ウチのSB競争のハイレベルさは、なかなかのものだ。
尚紀は、ヤンツーさんからさんざんダメ出しされて、試合出場機会も激減していたけれど、マツケンとのレギュラー争いの中で、逞しさを増している。
どの組み合わせがベストなのか、見極めていくことになるのだろう。

タイトル獲得を目標にしたシーズンで、そのナビ杯初戦を落とすというのは、非常に痛い。
今まで以上に、結果にこだわっていかなければならないのも確かなこと。
でも、今の段階で、結果にだけ囚われてしまうと、逆にチームにとっていい結果をもたらさないだろうし、何より、応援する側も疲れてしまって楽しくないというのが本音。

結果にこだわるけど、決してそれだけに囚われない。ダメなものはハッキリとダメと言わなければいけないが、選手やチームの成長に対する気づきは、大切にしたい。
一見、相反することのように思えるけれど、本当にタイトルを目指せるチームやサポーターになるためにも、そこは両立できるようにならなきゃいけないな、と思っている。

リーグ戦では試合に絡めなかった選手たちが、プレーできたこと。
ずっと出ずっぱりだった裕紀らが、試合を外から見つめる機会を得られたこと。
それぞれが、それぞれの立場で何を考え、それをどうこれからに生かしていくことができるか。
今シーズンを闘っていくうえで、とても重要なことが凝縮されていた試合だった。

何はともあれ、早くシーズン初勝利を挙げたいね。

タイトルは一日にして成らず。数多あるハードルを、ひとつひとつ果敢に乗り越えていく逞しさが必要だ。
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4ヶ月ぶりのホームゲームは「La FAMILIA」の言葉とともに


待ちに待ったホーム開幕戦は、週前半からの強烈な冬型の気圧配置のせいで、暴風雪に見舞われたり、積雪があったりで、チームは直前2日間はほとんどボールを使った練習ができなかったという。

何とも、波乱の幕開け。

去年のホーム最終戦が大雪のため開催できず、カシマスタジアムでの代替開催になったため、ホームゲームは昨年11月2日の鹿島戦以来、実に4ヶ月以上ぶりだった。
そのためか、スタジアムで会う人会う人、みなさんワクワク感が隠せない顔をしている。

オフ期間中に、ビッグスワンのSスタンドとNスタンドの大型映像装置がリニューアルし、フルカラーLEDになったということで、その出来栄えも楽しみだった。

おおー、Nの映像装置もカラー映像が映るようになったんですな〜。
Sの大型映像装置には、選手名の横にイエローカードの表示も出るようになったんですな〜。誰がカードをもらったのかが一目瞭然で、
「えっと、さっきイエローもらったの誰だったっけ?」
と、スマホで確認しなくてもよくなった。いや〜〜、これは便利。
時間表示も90分表示になったんですね。ってことは、アディショナルタイムも追加表示してくれるのかな?(と思ったら、実際の試合では90分過ぎたら表示が消えた。ちぇっ)

そして、メンバー紹介映像も2015年バージョンに。
なんと、スタメン選手にはキャッチフレーズが文字で表示されるようになった。

例えば、カズは「越後の壁」って…セルジオですかそれはw
ボランチコンビのふたりは、レオが「新潟の心臓」、裕紀が「新潟の司令塔」。ウチには心臓と司令塔が並び立ってるらしいw


試合前の選手入場時、Nスタンドにはコレオグラフィが、E1スタンドにはビッグフラッグとビッグジャージが掲揚されて、ホーム開幕を祝い、選手を鼓舞した。
コレオの文字は、

「La FAMILIA」

新潟はクラブ、チーム、スポンサー、サポーターがファミリーとして一丸と闘ってこそ力を発揮できるチーム。
大きな目標を掲げている今シーズンは、さらにそのことを実感することが増えるだろう。
ファミリーとしての絆を表現したこのコレオは、2015年のスタートにふさわしいものだったと思う。


さて、試合。
スタメンは鳥栖戦と同じ。マイコーが怪我で欠場なので、ベンチに武蔵が入った。
清水は徹底したカウンター狙いで、パスを繋ぎながら崩しを狙う新潟と、昔とは正反対だよなぁ、という展開。
レオと裕紀は、清水の厳しいプレッシャーを受けながら、それをいなしながらパスを供給し、鳥栖戦ではほとんど上がってこれなかった慶とコルテースの両SBも、今回は積極的なオーバーラップが目立ち、守備陣も健太郎とカズが中心となって、前節2ゴールの大前元紀にも、高さを誇る長沢駿にも、仕事らしい仕事をさせなかった。
ラファのところにパスが通ると、一気にチャンスになり、実際惜しいシュートも、決めて欲しいシュートもあった。

ほとんどチャンスらしいチャンスが作れなかった鳥栖戦の反省から、新潟が攻撃でどんどんチャレンジして、仕掛けていくシーンが多く、ロングボールがほとんどだった清水とは対極になっていた。それがCK数12-1という差になって現れている。
これだけCKがあれば、どこかで得点に結びつけたかったところなのだが、そこの精度がなかなか高まらない。
もっと工夫が必要だろうなぁ。できると思うんだけど。

チャンスは多く作れているし、実際シュートにも持ち込めているのに、なかなか決まらないのは、昨シーズンからの課題。そろそろ、ラファが2004年の日本平でのエジのように、スーパーサイヤ人に変貌するのを期待してるんだけどなw



ところで。
Jリーグでは今シーズンから、試合のスタッツで「トラッキングデータ」が公表されるようになったので、試合後は必ずこれを見て参考にしているのだけれど、今回の清水戦ではこんな感じ。

http://www.jleague.jp/match/j1/2015/031401/live#trackingdata

運動量を示す総走行距離は、1位・裕紀(12.84km)、2位・宗(12.71km)、3位・レオ(12.19km)で、両チームを合わせても、この3人の運動量が圧倒的に多い。しかも、3人とも90分フル出場。これだけ走って、最後まで電池切れを起こさず、レオと裕紀はパスにカバーに縦横無尽に走り回り、宗は終盤のチャンスで攻撃に絡み、裕紀は強烈なボレーシュートを放って、櫛引のスーパーセーブに阻まれたものの、あわやというシーンを作り出した。どんだけなんですか、キミたち。

宗がフィジカル的に相当走れる選手だということは、キャンプリポートでも薄々分かっていたことだけれど、大卒ルーキーとしてまだ2試合目で、ここまでやれちゃうんだなぁ、と思ってしまう。
もっとポジショニングや判断を向上させて、走りの質を高めれば、存在感のある選手に成長を遂げてくれるのではないかと、大いに期待している。頑張れ、宗。

気になったのは、守備面でレオと裕紀が主に両サイドを助けに行くことが多く、2人にかかる負担がハンパないことと、2人が周りのカバーに走り、真ん中がぽっかり空いてしまい、相手のボランチを自由にさせてしまうシーンが見られたこと。ここを村田やウタカに破られたら大ピンチというとき、レオか裕紀のどちらかが(場合によっては2人揃って)自分の持ち場を捨てて飛んで行き、挟み込んでボールを取り返すシーンが何度もあった。
相手が清水だったから、そこから大きな綻びにならずに済んだけれど、そこを狙ってくるチームは必ずあると思う。
このままだと、レオと裕紀が過労死しかねないので(大真面目に)、両サイドのみなさん、守備の連携も頑張ってくれい。ラファも守備してね(はぁと)

コルテースとコースケの左サイドが、攻撃面で面白い連携を見せてくれるようになったこと、ギュンが出てきたら、一気に攻撃にアクセントがついたことなど、今後に向けて、これは面白くなりそうだなぁ、と思えるシーンがいくつも見られたので、スコアレスドローだったけれど、結構楽しめたんですよ、自分は。
アトムの成長とともにチームも成長していったように、宗の成長がチームの成長に直結するような気もしている。

早く勝ち星を挙げて、チームもサポーターも自信をつけたい。
山あり谷あり、紆余曲折を乗り越えてこその目標達成だ。
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冒険の旅の道程は躓いては立ち上がって前へと進む
金曜日までは、開幕のワクワク気分でいっぱいだったのに、土曜日は朝から一変して、家人のインフル騒ぎ&入院騒ぎでバタバタしてしまい、結局、楽しみにしていた鳥栖戦も、テレビの前に座れたのは後半途中からだった。

で、試合結果はああだったわけですけれども。

印象としては、鳥栖が新潟対策を徹底した上で、自分たちのやり方をやり通して来たこと、それに尽きる感じ。
マイコーのアクシデントもポイントにはなったかもしれないけれど、去年の開幕戦もマイコーがケガをしてカズに変わる、という同じ現象が起こったのだから、不運で片付けるのも違う気がするし、カズに準備ができてなかったということもないだろう。
結局、ピッチの芝の長さも含め、レオと裕紀に思い通りにさせないなど、鳥栖は勝つためにあらゆる手を打ってきて、新潟はそれに押し切られてしまったということだと感じている。

鳥栖が徹底的にロングボールを豊田めがけて使ってくることは分かっていたことだし、芝が長くてパススピードが殺される、そこを狙われるということも、試合開始直前には予測ができていただろう。
そこにすぐさま対応ができるかどうかも、チーム力の重要な要素になってくる。そういう意味では、まだまだ新潟は対応力という面で物足りないな、と感じた試合だった。

それと、FWの組み合わせを替えたとき、イブを入れたならイブをターゲットに使えというメッセージなのだから、もっとイブをそのように使わなければいけなかったんじゃないかとか、まぁ、いろいろと感じるところはあったのですけどね、素人なりに。
別にウチも縦ポンサッカーやったっていいじゃん。

まだまだナイーブだなぁ。もっとタフにならなきゃいかんぜよ、我々は。美しく勝てる試合なんて、年に数試合もないんだから。

勝つためだったら、ルールで許される範囲で何でもやるくらいのタフな意識は、鳥栖から学んだ方がいい。本気でタイトルを目指すと誓ったシーズンなのだから。


2015年冒険の旅は始まったばかりで、最初から何もかもがうまく行くなんて都合のいいことは、ハナから考えてない。
躓いたら、また立ち上がればいい。何度でも何度でも。
這いつくばってでも目標にたどり着く、そんな逞しいチームになろう。


大卒ルーキー・宗の開幕スタメンと、タフな鳥栖の選手たちと対等にやりあった経験は、彼に大きな成長を促すだろう。

恐らく練習どおりの形だったであろう、ラファの先制ゴールは、ラファにとって確かな自信をもたらすだろうし、チームにも勇気を与えたはず。

前半のコースケ、後半のコルテースがラファに通した縦パスは、今年、チームとしてより目指して行きたい形なんじゃないだろうか。

アトムを失ったサイドの活性化は、コースケや宗、そして他の選手たちに託されている。頑張れ。

まだまだやれることはいっぱいあるし、やれる選手たちだと思っているから、今シーズンへの期待感は変わらない。


今週末のホーム開幕戦、サポーターも含めた総力で絶対に勝つべ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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2015年シーズン開幕を前に
今週末から、いよいよ2015年シーズンのJリーグが開幕しますね。
新潟の選手たちも、1ヶ月超におよぶ長いキャンプから新潟に戻ってきて、雪のない聖籠で、順調に開幕戦への準備を進めているようです。

例年なら積雪でピッチが使えず、エコスタの室内練習場でのトレーニングを余儀なくされることも少なくないのですが、思えば今年は、1月の新チーム始動初日にエコスタを利用しただけで、ずっとピッチでトレーニングできているわけです。
去年あたりから少雪傾向の新潟市周辺ではありますが、なかなか珍しいことです。

新潟の傾向として、開幕前に雪が多くてピッチでのトレーニングが難しい日が多い年は、開幕ダッシュに失敗することが多いので、今年はうまくいくんじゃないかなんて、思わず期待をしてしまいます。

いずれにしても、どんな冒険が待ち受けているのか、本当にワクワクしますね。




さて。

このオフの移籍市場では、様々な動きがありましたが、10年以上在籍したチームを離れる決断をした選手が何人かいたことが、印象深く残っています。

主なところでは、新潟から栃木へ完全移籍した本間勲や、アカデミーから育った山形から金沢へ移籍した秋葉勝、そして、ジュビロ磐田からFC東京へ移った前田遼一。

彼らは、いずれもチームの生え抜きで、「ミスター」の称号を与えられるほどの、それぞれのチームを象徴する立場として長年活躍してきた選手たちであり、サポーターもここで現役を全うしてくれるものと思っていたでしょうが(私も勲に対してはそう思ってました)、30歳を過ぎてから新たな場でのチャレンジを選択したわけです。(もちろん、事情はそれぞれ異なりますが)

「Number WEB」では、前田遼一が移籍を決断した経緯、思いを語っていますが(前田遼一が語った決断の裏側。「移籍という経験をしたかった」)、その中で印象に残ったのが、

「もう時間がないんじゃないか」

という言葉でした。

サッカー選手だけでなく、あらゆるスポーツ選手は、我々一般人とは異なる時間軸の中で生きています。
私たちは、10年後、20年後、30年後…という長いスパンで、自分の人生について考えることが許されていますが、スポーツ選手は、「アスリートとしての余命」と常に向き合いながら戦っていかなければならないわけです。

「もう時間がない」

という思いは、勲や秋葉にも当然あったでしょうし、新潟からヨーロッパへと巣立ちを果たした田中亜土夢も同様だったかもしれません。

今、この瞬間に自分を輝かせることができるかどうかで、運命が変わってしまう。
そんなシビアな世界にいるのが、プロスポーツ選手であり、その一瞬の輝きに、私たちは感動を与えられているのだなと考えると、選手たちとの一期一会を、私たちも大切にしないと後悔するんじゃないかと思うのです。


1試合1試合を大切に、悔いを残さないように。
今年もいいシーズンにしましょう。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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