2015年09月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
RSS | ATOM | SEARCH
オセロゲーム


シルバーウィークの神戸・奈良旅行の後半部分を書かないうちに、次の試合が来てしまった。うーむ。仕方がない。ぼちぼちやりますw

土曜日は昼過ぎまで仕事をして、スタジアムへ。
この日はカナールステージで、県内大学のアルビプロジェクトが一堂に会して、イベントをやっていた。
その中に、サポ仲間の娘さんも学生代表のひとりとして参加していて、小さい頃から親に連れられてスタジアム通いをしていた子が、こうやってイベントに参加しているというのも、これもまたクラブの歴史の積み重ねってやつだよねぇ、としみじみ感じ入るのだった。

で、試合。

神戸へ行ったときも、そしてこの川崎戦でも、90分間ずっと、

「タイトに行け!」

とピッチに向かって言い続けていた。

神戸戦ではタイトに行けていて、それが勝因のひとつになっていたけれど、川崎相手では、狙い通りというまではいかなかった。

前半6分のコースケの先制ゴールは素晴らしかったんだけどなぁ。
あれは、コースケの仕掛ける意識の高さが生んだもの。最終的には相手DFに当たってゴールマウスに吸い込まれたわけだけど、果敢に勝負したコースケの勝ちだった。

しかし、先制直後から、徐々に川崎にペースが移っていく。

川崎は、間あいだを通すパスで新潟のプレスを剥がす狙いだったと思うのだけれど、そのパスがいちいち正確。パスミスが多かった新潟との差は明確だった。
そして、川崎の選手たちを大したもんだなぁと思ったのは、どんな体勢でボールを受けても、間髪入れず前を向き、ドリブルを開始するという意識が徹底されていたこと。スピードに自信があるチームだからこそ、でもあろうけれど、新潟の選手は最初の一歩で遅れをとる場面が多く、プレスをかける暇も与えてもらえないのだった。

1stステージでの対戦で、中村憲剛が、

「選手の間にボールを入れると、面白いように形勢が逆転して、オセロゲームのようだった。もっと早く気がつけばよかった」

と言っていて、物凄くショックだったことを思い出した。
あぁ、中村憲剛に気づかれてしまった、と。
今回も憲剛は、前回の対戦で得た確信を、自信を持って実行してるなぁ、という印象を持った。悔しいけど。

大きな矢印でゴールに向かってくる新潟の、その矢印の先っぽを、ちょっとずらせれば、逆にこっちのチャンスになる。
あーーー、これが、いつだったか某方から聞いた、風間監督の「矢印理論」か!と。
あー、悔しいなぁ。先制後はずっと防戦一方で、勝てる試合だとは思えなかったのも悔しい。

でも、チャンスはあった。しかし、それを自分たちのミスで手放してしまった。
神戸戦で得たいい流れを持続させたかったんだろうなと思えるスタメン構成だったけれど、ひとりでも相手へのプレスを怠り、裏を狙う動きすらもまともにしない王様プレーをしてしまう選手がいれば、新潟のようなチームは厳しいのだということを、改めて肝に銘じなければいけない。
そして、レオがいることで、どうしても頼ってしまう状況も、もっと減らさないと。レオがいなかった神戸戦は、あれだけバランスがよかったじゃないか。やればできるんだよ。
ヤンツーさんが試合後のコメントで言っていた「ちょっとした甘さ」というのは、そういうところだったりするんだろう。


まだまだ精進しないと…と言いながら、残りは5試合。
こうなったら、リーグ戦を全部勝つのはもちろん、ナビスコも天皇杯も勝ち続けて、このチームにもっともっと試合を経験させたい。
経験を積む中で、チームがどんな最終形を見せるのかを見届けたい。

そして、リーグ戦ではとうとうトップ7のチームには1つも勝てなかった。
それならば、それ以下のチームには全部勝つ。それしかないではないか。

また、知人と話をしていて、今季はリーグ戦ではホームで2勝しかしていないということに気づかされた。
ナビスコと天皇杯では勝ってるから、もっと勝ってる気になっていたのだけれど、思えばホームでは柏と鳥栖にしか勝っていないのだった。
去年はアウェイでの戦績がよくなく、そして今年はホームで不振が続く。このアンバランスさも戦いを苦しくしている要因のひとつになっている。

ホームは残り2戦。当然、全部勝つ。
天皇杯は徳島戦で、昨日のJ2でのC大阪戦を見た限りでは、徳島は強いよ。でも、元日まで試合を続けるためにも絶対に勝つ。
ナビスコも勝つ。
もう一度、ホームの力を取り戻す。それはサポーターの役割でもある。悔いのないフィニッシュを決めるために。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(1), -
待っていたのは最高の週末だin神戸
シルバーウィークも最終日で、明日から仕事で若干ブルーになってる人も多いかな。
かくいうわたくしは、昨日が仕事だったので、多少は社会復帰しやすいかもw

しかしながら、実質1泊2日の神戸・奈良の旅が強烈すぎたので、余韻からなかなか抜け出せない。

で、一つのエントリーでこの旅を語るには長すぎるので、2回に分けて書くことにする。




旅の始まりは、新潟空港から。
9時発の伊丹行きの小型機に乗る。
10時10分に伊丹到着し、阪神甲子園・阪急西宮北口行きのリムジンバスに乗り、甲子園駅前へ。ここで、神戸のひこちゃん夫婦(夫婦揃ってのホークスファン)の奥さまのお出迎えを受けた。

阪神高速のガード下から甲子園球場が見えたけれど、今回の目的地はここ。



阪神鳴尾浜球場。阪神タイガースの2軍球場ですね。

ここで、ウエスタンリーグのタイガースvsホークスの試合があり、ホークスが優勝マジック1になっていたので、運がよければ胴上げが観られるということになっていたのだ。





ここで、ひこちゃん旦那さんと、15年来の友人である「関西ホークスファン3人娘」(と、勝手に命名w)と超久しぶりの再会。いやーーーー、みんな変わってないなーーーー。

試合は、タイガースの西岡がケガからの復帰戦ということで、立ち見も出る大盛況のなか、タイガースがホームラン攻勢でリード。というところで、私の方がタイムアップになり、試合途中でおいとますることになってしまった。むむー。


鳴尾浜球場前からバスに乗り、甲子園駅へ。ここから、三宮経由で総合運動公園へ移動。



やってきました、ユニバー記念競技場。
このスタジアムは初めてだけど、隣のグリーンスタジアム神戸(現ほっともっとフィールド神戸)には、14年前くらいに来たことがあるので、ここに降り立つのは実質2度目なんだな。



ここは1985年のユニバーシアード神戸大会のメイン会場。
あの大会はテレビで見てたので、懐かしいなぁ。

まずは早めの夕食を調達。



神戸牛ステーキ丼!うまー。

ひこちゃん旦那さんに、「ユニバーのあたりは街中より寒いから気をつけて」といわれていたのだけれど、確かに上着を羽織ってないと、ちと寒い。さすが山の方だのう。


さて、試合。

前節のマリノス戦から、レオとマサル、尚紀が出場停止。さらにコルテースがケガと、大幅なメンバー変更を余儀なくされたこの試合。
なんと、慶應ボーイ端山豪がスタメンで、優平とボランチコンビを組んだ。
右SBにマイコーがまわり、左SBに前野。

試合は、立ち上がりからオープンで、神戸は新潟対策というより、自分たちの強みを前面に押し出してくる感じ。
浦和や広島のように、新潟のプレスを剥がすプレーをそれほどしてこなかったので、やりやすい感じはあった。

ただ、神戸はオープンでも、新潟はタイトに行かないと。
時々、マークがふっと緩むような瞬間があったり、それを立て直したりというシーンが何度か繰り返されたので、なんだかしっくりこないなぁ、このままだと危ないなぁと思いながら、前半はスコアレスで終了。
前半にいきなりネルシーニョが動き、選手を入れ替えて3バックにしてきたのが、ちょっと効果が現れていたので(北本ですね)、イヤな感じはあった。

それでも、向こうの得点源である渡邉千真が前半で傷んで交替し、後半に入ってからもレアンドロが傷んで交替するなどのアクシデントがあったのは、こちらにとってはラッキーに作用したと思う。

後半、どちらかといえば主導権は新潟にあった中で、豪のパスミスから森岡に技あり先制ゴールを決められてしまう。
前半に気になっていた、マークが一瞬あいまいになるところを突かれた感じだったけれど、あれは森岡が上手すぎる。

しかし、新潟は先制されても慌てなくなったのは、チームの成長の証。
わずか4分後に、前野からのロビングパスをイブが合わせて同点に追いつく。

そして、後半40分、成岡さんが起点になり、ギュンとコースケのワンツーから、コースケの決勝ゴールが生まれた。

コースケが一目散にゴール裏に向かって走ってくる。
両手でガッツポーズを作りながら、弾けるような笑顔で。
コースケが試合の終盤に試合を決定づけるゴールを決めるのは、これで3試合目か。
そういう星の下に生まれたんだろうか。

たぶん、ゴール裏に走ってきたときのコースケの顔は、ずっと忘れないと思う。


2-1。

主力を複数欠きながら、それでチャンスを得た選手たちが持ち味を発揮して得た勝利。

このチームは、本当に逞しくなった。
慌てなくなったもんなぁ。
まだまだ行けるよ。もっと上へ行こう。




試合が終わり、ひこちゃん夫婦のお宅へ移動。
六甲山の中腹にあるお宅の近くには、夜景がきれいに見えるスポットがあり、
「あれがポートアイランド、こっちが六甲アイランド、あっちが通天閣とあべのハルカス…」
と説明を受けながら、神戸の夜景鑑賞。
美しいなぁ。勝った後だから、余計に輝いて見えるなぁ。




しかし、この日はそれだけで終わらなかった。
お宅がJ-SPORTSに加入していることをいいことに、ラグビーW杯の南アvs日本をリアルタイムで観戦。
そのおかげで、あの劇的な歴史的勝利を目の当たりにできたのだった。




あああああ。
待っていたのは最高の週末だった!
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(2), -
何かが、彼らの中で変化しはじめている


ずっと雨が降ったりやんだりのハッキリしない天気が続いていて、試合でも雨に見舞われることが増えた9月。
それでも、マリノス戦は午後から天候が回復傾向になった。

スタジアムへ行く前に、バスで古町へ行き、美容室で髪を切りに。
9月5日にBRT導入による新バスシステムに切り替わってから、初めてバスに乗ったのだけれど、利用する路線(西小針線)は、新バスシステムには直接関係がないため、いつもと変わらず。むしろ、バスルートが学校町三番町〜市役所前間でショートカットされたおかげで、所要時間が短くなった。
大幅な遅れだの、料金支払いシステムの不具合だので、混乱気味の新バスシステムなのだけれど、全く影響を受けないばかりか、逆に便利になったので、なんだか申し訳ない気がする。

美容室で髪を切ってもらいながら、美容師さんとひとしきりBRTネタで盛り上がったあと、新潟駅まではバスには乗らず、徒歩で。
途中、BRTのバスには何台かすれ違ったが、連接バスには一台も遭遇しなかった。無理に連接バスを導入しなくても、普通のバスを増やすほうがよかったんじゃないの、なんて身も蓋もないことを考える。


この日は、試合前に超久々開催のサッカー講座に申し込んでいたので、駅からはシャトルバスの始発でスタジアムへ。車両がアルビのラッピングバスだった。
乗り合わせた中学生か高校生くらいのマリノスサポが、

「新潟って、誰がいたっけ〜。川又はいなくなったし…レオ・シルバくらい?…あ、指宿っていたね」

などとのんきな会話をしていたと思ったら、大雨でサスペンデッドになった天皇杯の話をしている。

「だって、JFLに負けたらシャレになんねーじゃん!」

今日の試合の心配よりも、そっちの心配かよw



今回のサッカー講座は、J-SPORTSのJリーグ担当プロデューサーの土屋雅史さん。相方は大中さん。
土屋さんといえば、2年前の玉乃淳&下田恒幸アナのサッカー講座のときは、一番後ろに立っていて、タマジュンの暴走っぷりをハラハラしながら見守っていた人であるw

Jリーグ中継の番組編成の裏側とか、テレビ業界の話が面白かったし、育成年代のカテゴリーにも造詣が深い土屋さんが、新潟の若手選手について、
「ほとんどが中学・高校でプレーを見ている選手なので、いい選手が揃ってるなという印象です」
と語っていたことも、新潟の選手のレベルが高まってきていることを改めて感じさせてもらえたのだけれど、特に興味深かったのが試合中のメモの取り方。
ゴールシーンなどを、ライターは図解でメモするのに対して、テレビ中継担当は、時系列順に、文章で書き記すとのこと。

例えば、前半6分にコルテースからのクロスを指宿がシュートして外した惜しいシーンがあったとする。それをテレビではノートに、

「6′ △(惜しいの意。ゴールの場合は◎) コルテース→指宿↑」

という風に記録する。へぇ〜〜〜〜〜、それは意外だなぁ〜。ビジュアルで表現するテレビが文章で、文章で表現するライターが図解でメモする、というのが面白い。確かに、自分もメモするなら図解だな。

最後の質疑応答で、タマジュンと下田さんの関係を例に、解説者と実況アナの相性を踏まえて組み合わせを考えるのかが聞いてみたかったので、質問してみた。下田さんのことを、

「タマジュン使いの名手」

と言ったら、土屋さん爆笑。ありがとうございます、それだけでも達成感満載ですw



さて、試合。

立ち上がりから、新潟もマリノスも、前線からプレッシャーをかけ続け、球際の攻防に見ごたえ満載の試合になった。
前半はほぼ互角。
そんな中、コルテースが足を負傷退場して前野と替わるというアクシデントがあったものの、前半終了間際のアディショナルタイム、尚紀の頑張りから得たFKで、マサルの素晴らしいキックを健太郎がヘッドで合わせて先制。

しかし、後半にマリノスが攻勢を強めると、大きな波乱が待っていた。
好調なマリノスのアタッカー陣が、持ち前のスピードでどんどん新潟陣内に侵入してくるようになると、どうしても新潟としてはファウルで止めるシーンが増えた。
そんな中、マサルが2度にわたって手を使ってしまい、イエロー2枚で退場。ああ〜、これは言い訳無用だなぁ。

一気に数的不利になったことで、防戦一方になる。
それでも、集中した守りでマリノスの猛攻を凌いでいたのだが、裕紀の寄せが甘くなってアデミウソンにスーパーミドルを決められてしまう。1-1。

もう、ここからは、もう1点取ることを目指しながら、これ以上失点しないということに重心を置くことになり、そこから選手たちは慌てなかったし、それぞれが責任感を持ってミッションを遂行。
攻め立てられながらも、本当に決定的なシーンを作られたのは、そんなに多くはなかったと思う。
特に、健太郎とマイコーのCBコンビが獅子奮迅で、後半から緊急的に交替出場した豪と成岡さんがしっかりと仕事をしてくれた。尚紀は齋藤学に大苦戦だったけれど、本当によくがんばったし、先制点のきっかけも作った。
豪のプレーには、ちょっとびっくりしたな。惜しくもオフサイドでゴールが認められなかったコースケのシュートに至る2つ前に見せてくれたドリブルとイブへのパスには驚いた。本当に大学生なのかい、キミは。タマジュンは、
「慶應はイケメンが多いですよね。武藤とか都倉とか中町とか」
なんて言ってたけどw

終了間際にレオまでもが2枚目のイエローで退場してしまい、ついに9人になってしまったが、ヘロヘロになりながらも、最後まで新潟の選手たちの集中が途切れることはなく、そのまま試合終了。

いい形、いい時間帯で先制できただけに、やはり勝ちたかったのは当然なのだが、数的不利に追い込まれてからの落ち着いた試合運びには、チームの成長を実感した。3ヶ月前だったら、あっさり逆転されて負けてましたよ、この試合。
やはり、ナビスコ準々決勝の経験は大きいなぁと思った。浦和にアウェイゴールを1点も与えなかった第1レグ、猛追を受けても最後まで慌てなかった第2レグ。浦和との激闘は、確実に選手たちを逞しくした。
ひとつの勝利、ひとつの成功体験が、チームや選手を変えるのだ。

試合終盤で、コースケがゴール裏に向かって両手を振り上げて、サポーターを煽るシーンがあった。
サポーターに、もっともっと一緒に戦ってくれ、という意思表示だったのだと思う。
そんなコースケを見るのは初めてだったが、新潟の選手たちの中で、何かが変わりつつあるのかもしれない。



ところで。
試合後のインタビューで、ヤンツーさんが、裕紀について、

「小林はボランチとしては緩い」

ときっぱりと言った。
チームが攻撃に向かっていくときの裕紀のプレーは、本当に素晴らしい。先を読む戦術眼、リズムに変化をつけ、状況を打開する長短のパス、相手がいやなところに入り込む嗅覚は、誰にも真似できない、裕紀ならではの天性。この試合でも、裕紀のプレーがいくつものチャンスを生み出していた。
それが分かるからこそ、逆に守勢に回ったときの球際の弱さが、どうしても目立ってしまう。
ヤンツーさんは、裕紀がボランチとしてもっと上のレベルに行くためにも、球際の弱さを克服させたいのだろう。
才能を認めているからこそ、あえて言う。
だから、裕紀は変わらなきゃいけないし、自分の長所を絶対的なものに確立していかなければいけない。プロとして生き残っていくためにも。
必ずできる。がんばれ。裕紀が壁を乗り越えたとき、チームももっと上へ行けるんだ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(1), -
ワカゾーが羽ばたいてこその天皇杯である
昨日の天皇杯2回戦、ブラウブリッツ秋田戦。
実は行けなかった。仕事が終わらなくて。
で、試合は帰宅してから録画で見た。あぁ、これは現地で見なきゃいけなかったなぁ〜。
で、試合についての感想を、知人とのメールのやりとりで書いたので、今回はその内容を転載することにする(多少書き直しました)。
手抜き言うなw




おはようございます。
結局、昨日の仕事が終わったのが20時半というw
余裕で行けませんでした…
ゴーソンとユースっ子たちのデビューが見たかったのにな(泣)
しかも、出場したユースっ子3人が大活躍だったようなので、なおさら残念です。

ハーフタイムの頃、現地からメッセージが来て、

「広島戦とかと逆で、相手にいい試合はされてるけど、個人で勝ってる」

とのこと。
帰宅してから、録画を見ましたが、なるほどなぁ、と思いました。
前半は特に秋田ペースで、ボールも結構持たれていたし、際どいシュートも打たれていたのですが、相手の精度の低さに救われているうちに、黒河のロングフィードが裏に抜け出そうとしていたラファに渡り、ワンチャンスで先制。

あれ?なんか既視感があるなぁ〜、逆の立場でw
秋田をウチ、ウチを広島に置き換えれば分かりやすいなw

後半は、前半バタバタしがちだったDFが落ち着いて対応できるようになり、ユースっ子と達也が持ち味を発揮して、3ゴール。
後半に途中出場したユースの斎藤宏太がゴラッソを決めて4-0になりました。

でも、勝負自体は紙一重だったと思うんですよ。
秋田はいいチームでした。
J3でレノファに前節快勝したというのも分かる気がする。
セレッソから若手育成枠でレンタル移籍している米澤という選手が1トップを務めていましたが、いいシュートを打ってました。
あれで決めきる力があれば、試合は分からなかったと思います。
あれを決めきれるようなら、彼はセレッソでプレーし続けられる、ということになりますが。

それでも大切なのは、こういう試合を勝ちきることですし、ただでさえ難しい試合を、完全ターンオーバーしたメンバーで戦って快勝という形に持ち込めたのは、チームにとっても大きいことです。

ユースっ子たちのハツラツとしたプレーっぷりは素晴らしかったですね。
達也も相変わらずのパフォーマンスでした。
試合後のヤンツーさんのコメントに、達也について言及した部分があったのですが、(ギュンやラファとの比較もまじえて)なるほどなぁと思いながら読みました。

ユースも若手もベテランも、みんな、それぞれの未来のために、アピールしようという意識が高い。
あ、ユースっ子たちの中でも、特に右SBの長谷川巧くんは凄いですよ。
達也の1点目は彼の鋭いクロスからでした。
まだ2年生ですが、逸材だと思います。


前半は公式戦初出場の選手が多いこともあってか、全体に硬かったですね。
試合勘の問題もあったかもしれません。特にゴーソンは。
ちょっと安易なミスがあったりしたので、レギュラーを脅かすほどのインパクトを残せなかったのが残念。
試合に出てなくてもさすがだったのは、達也と黒河のベテラン組。
前野もよかった。
黒河の先制点のアシストになったロングフィードは、守田に物足りない部分であるので、黒河の存在は大きいなと思いました。守田はあのレベルに到達できるようにがんばってほしい。
そして、佐藤優平はボランチとして出てましたが、すばらしい。マリノス戦にはまた出られないのが、なんとももったいないw
マリノスサポの人が、ツイッターで、
「自分が知ってる佐藤優平が新潟にいる」
とつぶやいてました。


いつも一緒に観戦してる相方が教えてくれたのですが、試合中、右SBにいた長谷川巧くんに、ヤンツーさんが「ヤンツー教室」をやってたそうです。試合中なのにw
いかにも…って感じですよね。
そうやって若手が育つんでしょう。
新潟はもともと、SBを強化のポイントに置いているので、アカデミーからの流れでSBが育つ土壌があると思うのですが(その最高傑作がゴートクであるわけですが)、ヤンツーさんが監督になってから特に、若手のSBが育つようになりました。磐田時代からそうだったようなんですが、どんな秘密があるんでしょうね?
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(0), -
カップ戦を勝ち上がるための戦い方
ナビスコカップ決勝トーナメント準々決勝第2レグ、vs浦和のアウェイ戦。

ホームで5-0で勝ち、5点という大きなアドバンテージを持って埼玉スタジアムに乗り込んだ第2戦。
私は珍しく家事が早く終わって、前半の比較的早い時間帯からテレビ観戦できた。

いつものリーグ戦とは違い、ホーム&アウェイの勝敗と得失点差が結果に直結するのがナビスコカップ。
第1戦を終えた段階での得失点差、アウェイゴール数などを常に頭に入れながら戦うという、リーグ戦とはひと味もふた味も違う意識が求められるのは分かってはいたけれど、やっぱり実際に経験してから本当に分かることばっかりだなぁ、というのが、今回準決勝2試合を戦った個人的感想だ。

第2戦は、結果的に0-3という、一見惨敗に見える負け方だったわけだけれど、前半、後半の両チームの戦い方、とりわけ、新潟の戦い方がちょっと目から鱗だったので、スコアはあまり気にしていない。実際、トータルスコア5-3で勝てたわけだし。

やはり、第1戦、第2戦を分けて考えちゃだめだなぁ、と思った。第1戦が前半で、第2戦が後半としてトータル1試合として考える。
その意識は、天皇杯とナビスコカップの優勝経験がある人が監督で、選手にも複数のカップ戦優勝経験者がいることで、チームには徹底されていたと思う。

前半は、高いプレッシャーで相手の出鼻をくじき、ボールを持ったら落ち着いたポゼッションで浦和を押し込み、相手陣内で時間を使う。正直言って、今まで見てきた新潟のポゼッションの中では、かなりのハイレベルで、ちょっとびっくりしたのだ。私だけかもしれないけどw
前半、主体的なポゼッションで浦和を押し込んで無失点に抑えたことが、この試合では大きかったと思う。もちろん、前半でいくつかあった決定的チャンスをひとつでも決めていたら、勝負の趨勢はそこで決着していたので、そこを仕留められなかったのは、反省と改善が必要だ。

後半に入って、浦和がメンバーを変えてきてから3点獲られても、選手から焦りや慌てた雰囲気はなかった。むしろ、3点目を獲られた後の時間の使い方は、新潟もこんなことができるようになったのかと思わせられるものだった。

コルテースがボールを奪い、左サイドを駆け上がったとき、そのまま一気に駆け上がるのではなく、途中でスピードダウン。寄ってきたレオにボールを渡し、ラファを含めてパス交換して時間を使う。このブラジリアントリオの気の利いたプレーは、チーム全体に落ち着きをもたらしたと感じた。それと付随して、他の選手たちも、ボールを回されても慌てず焦らず、ボールを持ったら時間をかける、浦和に獲られたら少しでも遅らせる、という意識の高さがあった。

後半途中から3バックにしてからは、点を取るよりも守る方に完全にシフト。その明確な割り切り方も、カップ戦を勝ち抜くための兵法ってやつなんだろうなぁ。もちろん、それはベンチからの指示でもあっただろうけれど、選手たちも意識的に実行できていたんじゃないだろうか。
この意識をもっと早く、あの鹿島戦のときとか、それ以前の試合でも持てていれば…と思ってしまうんだけれど(ニガワラ)
それだけ、チームの着実な成長を感じさせてもらえた。

テレビの前で、「慌てるな」「焦るな」「急ぐな」「落ち着いて」という言葉ばかりを発していた気がするが、そんなことは選手たちの方が遥かによく分かっていた。
中でも、サイドでの攻防でマサルと競り合った那須が、マサルに向かって激昂したのに対して、マサルが那須を全く相手にしなかったシーンは、マサルもたくましくなったもんだと、なんだかしみじみしてしまった。

チームもサポーターも、勝ち上がることで、どんどん経験値が上がっていく。
新潟で、これまでもっとも欠けていたのがこの経験値だった。勝ち残るための戦い方を、チームが見せてくれたことは、この試合でもっともうれしいことだった。
もちろん、これでOKではないし、課題はまだまだある。さらに次の段階へ進むために、課題ひとつひとつを潰しながら、もっと成長しよう。
次の相手はガンバ大阪に決まった。よぉし、勝ちますよ!

さて、明後日にはもう、もうひとつのカップ戦、天皇杯の初戦が待っている。
天皇杯では、この怒涛の連戦を戦ってきた選手をある程度休ませながら、こちらはこちらで賢く勝っていきたい。
ナビスコには登録上出られなかった優平も、出番のなかった達也も、満を持しているだろうし。
一発勝負の天皇杯で、チームはナビスコとはまた違う戦い方にチャレンジする。


【追記】
肝心なことを書き忘れました。
準決勝進出が決まったことで、賞金2,000万円が確定したんですよ、実は。
3位決定戦がないので、準決勝進出だけで賞金がもらえる仕組みなんですね。これも、ここまで勝ち上がったからこそ分かったことですがw
ちなみに優勝賞金は1億円、準優勝賞金は5,000万円。
勝ち進めば倍々ゲームで増えるってわけです。
そりゃー、勝つしかないじゃん!ですよw

で、準決勝は10月7日の第1戦がビッグスワンということになりました。
またもや水曜日、またもや平日ナイターですよ、もう。
これで集客が少ないと赤字が出るので、せっかくの2,000万円が赤字補填に回されてしまう可能性があるそうです。

それはいかん!いかんいかんいかん!

平日ナイターだけど、行けるという人は絶対行きましょう。
どう転んでも行くのは無理な人や、行けるかどうか分からない人も、チケットは買いましょう。
私も行けるかどうか当日にならないと分からないですが、チケット買います。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(1), -
ナビスコカップ決勝トーナメント準々決勝第1レグ
なんかもう、今年は2ステージ制とかいう意味のわからないレギュレーションになったおかげで、とにかく水曜ナイターの試合が多い。
で、ナビスコカップ決勝トーナメント準々決勝のホームゲームも、水曜ナイターになってしまった。しかも浦和戦、リーグ戦のホームも水曜ナイターだった。何やら、日程くんのご機嫌を損ねるようなことをしてしまっただろうか。

そういえば、広島戦の試合前、最近オープンした新潟駅南口広場のクラフトビール館に寄ったら、店長さんがこんなことを言っていた。

「浦和戦の日、もう、めちゃくちゃ混んで凄かったんですよー。浦和のサポーターが次から次へと来て、ホテルでチェックインしたら、クラフトビール館待ち合わせ、なんて人もいたみたいで」

この日も、そんな浦和サポはたくさんいたのだろうか。


私はというと、普通に仕事をして、何とか18時の定時ダッシュに成功し、新潟空港ICから新潟亀田ICまでの一区間だけ高速道を利用して、18時半頃にはスタジアムのEゲート前広場のみかづきブースで、夕食のイタリアンを調達するために並んでいた。
いつも空きに空いている日東道サイコー。

X-LargeコラボのゴリラTシャツカップ戦バージョンがまだ買えそうだったら買いたいなぁと思っていたのだけれど、すでに完売御礼の張り紙が。うーん、残念。
グッズ売店のすぐ隣では、カップ戦ユニに今日のマッチデーを圧着プリントサービスしてくれるブースが出ていた。聞くと、ハーフタイムまでには出来上がるという。500円払って、ユニをお願いする。ハーフタイムに受け取りに来よう。

席はバックスタンドのSA席(ゾーン指定)。相方がセンターサークル付近の最後列の席を確保してくれていた。
いつもはバック2層目のコーナー付近からピッチを対角線に俯瞰するような位置にいるので、真正面の角度が妙に新鮮w
両チームのベンチも真正面から見ると、今まで気がつかなかったことにも気づいたりした。
面白かったのは、両チームの監督の様子。ヤンツーさんもミシャさんも瞬間湯沸し器型で、よく怒ったり、第4審に食ってかかったりするけれど、そのタイミングが似てるんだよね。場合によっては、同じシーンでそれぞれ激昂している。
気が合うのかしらw


さて、試合。
結論から言うと、勝てる予感はあったものの、まさかここまでの「夢スコア」になるとは、さすがに想定外だった。
攻守ともに、ほぼパーフェクトと言っていい内容。

浦和は、代表召集で西川、槇野(負傷辞退)、興梠、ズラタンが不在で、特にGKが西川から大谷に替わったこと、槇野が不在で那須もベンチスタートのDFライン(みっちゃんスタメンですよ)というあたりが、ビルドアップの面でリーグ戦とは違った感じになりそうだな、という印象だった。

結果的に、浦和のやり方は、ワンタッチパスで新潟のマンマークをはがすこと、GKも含めたビルドアップなど、リーグ戦と同じだったのだが、西川の正確無比なロングフィードという飛び道具がないこと、攻守ともに体を張れる槇野がいないというのは、浦和のような層の厚いチームであっても、さすがに影響なしでは済まないのだなという感じだった。
何より、新潟にはレオがいる。今年、浦和戦にレオが出場するのは、これが初めてだというのが、今までとは大違いなのだ。

前半はほぼ五分で、浦和もかなり決定的なチャンスを作っていたが、枠を外したり、守田やDF陣が粘り強く守ったこともあって、ゴールには至らず。
まずは前半は0-0で折り返して後半勝負かな、と思っていた前半アディショナルタイム、健太郎のロングボールに抜け出したギュンが、GKとの1vs1を落ち着いて決めて先制。1-0。
後半に入ると、浦和が前掛かりになってくるのを逆手にとったカウンターが面白いように決まり、マイコーのプロ初ゴール、イブの2得点もあり、ゴールラッシュとなった。5点目を決めたのは、ギュンに替わって入ってきたラファ。
しっかりと復帰戦で結果を出すあたり、さすがにラファは持っている。

このような試合展開になったおかげで、特別指定選手の端山くんを投入する余裕もできた。
端山くんは臆することなく、すんなりと試合に入っていった印象で、ドリブルでゴールに迫る見せ場も作った。大学生でこの存在感。これは期待しちゃうなぁ。

この試合、レオとボランチコンビを組んだのは裕紀だったのだが、久しぶりに特に攻撃面で出色の出来で、裕紀のパスからいくつもチャンスが生まれた。
ディフェンスでも、いい読みのカットやカバーリングがあったり、イブとギュンに指示を出したり、いい時の裕紀が戻ってきたようだ。挫折を経験しても、それを糧にして成長できる力が、裕紀にはちゃんと備わっているということだろう。

もちろん、裕紀の頑張りには、レオの存在が大きい。レオは相方が裕紀でも慶でも、それぞれの特徴をしっかり考えて、持ち味を発揮しやすいようにお膳立てをしてくれる。だから、レオと組むと、2人はノビノビやれる。レオのプレーヤーとしての凄さは、ボール奪取よりも、どんなプレーをしたらチームメートの持ち味を引き出せるかを考え、実行できる力、のような気がしている。裕紀のようにパスワークや攻撃参加に特徴を持つ選手なら、攻撃に出て行きやすいように守備でバックアップする。
逆に言えば、裕紀と慶も、自分がそういう立場になったとき、レオのように周りを生かすプレーができるかどうかは、ボランチとして成長するカギかもしれない。

試合はそのまま、浦和にゴールを許さず5-0で終了。新潟が大きなアドバンテージを手にして、6日の埼スタでの第2レグに向かう。
何が素晴らしいって、浦和にアウェイゴールを1点もやらなかったことだ。アウェイゴールが2倍の意味を持つナビスコカップでの戦い方として、これ以上の試合はないだろう。
それを、2006年7月のリーグ戦以来の浦和戦勝利でやってのけるのだから、ウチの選手たちも成長したなぁ。
第2レグでは、極端な話、5失点しても1点取れば勝ち抜け、という計算になるわけだが、しっかり勝ち切って準決勝へ進もう。





ところで、ハーフタイムに受け取りに行ったユニ。今日の日付と対戦カード、スタジアム名が金の文字で圧着プリントされている。



試合は大勝で、6番も大活躍。いい記念になった。



こんなことを書いている矢先、アルビレックス新潟初代監督のバルコムさんの訃報が飛び込んできた。

アルビレックス新潟 初代監督 フランス・ファン・バルコム様 ご逝去のお知らせ

専用の練習場もクラブハウスもない、ないない尽くしの新潟へやってきて、チームをJFL昇格まで導いてくれた恩人。確か、新潟にバルコムさんを最初に呼んだのは、堀井先生じゃなかったかな。
確か、キリンの新潟県限定ビール「じょんのび」のCMに、三田村邦彦と出演してたっけなぁ。
もしかしたら、この試合の5得点も、バルコムさんがサッカーの神様として導いてくれたのかもしれない。

バルコムさん、本当にありがとうございました。新潟はもっともっと強くなります。必ずタイトルを取ります。ずっと見守っていてください。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
comments(1), -