2015年11月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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アルビのシーズンは終わっても週末スポーツは花ざかりなんである
アルビのシーズンが終わったと同時に、私の中ではラグビーシーズンにスパっと切り替わったので、週末も見るものだらけで忙しいのであるw
しかも、JリーグはJ1チャンピオンシップだのJ1昇格プレーオフだのJ2・J3入れ替え戦だの、いろいろ繰り出してくる。

J1チャンピオンシップの浦和vsG大阪は、まぁ、なんというか、あの展開はマンガですねw 劇的といえば劇的なんだけれど。
ヒガシは凄いなぁ。それに尽きる試合だった。セービングもそうだけど、全ての判断力が素晴らしい。最後の藤春の決勝ゴールは、ヒガシが判断よく長めのスルーパスを出した時点で勝負あった、という感じ。攻守の切り替えが生命線である新潟で培った経験が、間違いなくヒガシのベースになってると思う。

J1昇格プレーオフも、J2・J3入れ替え戦も、勝つか負けるかでチームも選手個人も運命がガラリと変わる戦いだけに、試合内容もスタジアムの雰囲気も含めて、ヒリヒリするものを感じた。
どの試合にも、かつて新潟でプレーしていた選手や、新潟からレンタル移籍中の選手などが複数出場していて、感じるところも多かった。特にノリとマグが逞しいプレーを披露していたのが印象的だったなぁ。早く新潟に戻ってきてほしい。


さて、ラグビーの方はトップリーグも大学ラグビーもたけなわ。高校ラグビーも花園出場校が出揃った。
昨日の試合では、トップリーグではNTTドコモが現役スプリングボクス(南ア代表)の選手たちの活躍で神鋼を破り、関東大学ラグビー対抗戦で筑波が帝京を破るというトピックスがあった。そして、女子7人制代表のサクラセブンズがリオ五輪出場権獲得、五郎丸は競馬ジャパンカップのプレゼンターとして出演…などなど、なかなか華々しいトピックスに満ちた1日だったわけだ。

筑波が帝京を破った試合は、夜の再放送で観たのだけれど、立ち上がりは帝京が強さを発揮して、前半21分までに3トライを挙げ、どう観ても帝京の圧勝ペースにしか見えなかった。それが、前半30分前後あたりから、筑波が低いタックルで応戦し、ブレイクダウンで帝京を上回るシーンが増えたことが、後半の大逆転に繋がったように感じた。

筑波は、エースの福岡堅樹が日本代表からチームに戻ってきたことが大きいんだろうなぁ。福岡はスピード満点の走りで攻撃にアクセントをつけるだけでなく、素晴らしいタックルを連発しては帝京の攻撃を寸断した。福岡のディフェンスがターンオーバーに繋がったシーンが何度もあった。
エディージャパンの大学生コンビでは、スター性がある藤田慶和と比べると地味な印象があるけれど、その爽快な走りだけでなく、汗かき仕事もしっかりこなせるところが福岡の魅力。明治が次に筑波と対戦するのは大学選手権になるけれど、今年は福岡不在の試合で圧勝したものの、次はそういうわけにはいかないだろう。怖いけど楽しみだな。

まずは12月6日、藤田が戻ってきた早稲田に早明戦で勝って、大学選手権で帝京にリベンジすること。明治の今シーズンのハイライトは、そこなのだ。


というわけで、今週土曜日は、熊谷ラグビー場へトップリーグを観に行きます。ううむ、楽しみだぁ!
author:ぐっちい, category:ラグビー
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ヤンツーさんが新潟に残したもの
昨日、ヤンツーさんのシーズン総括・退任会見をご覧になった方も多いだろう。
最後はちょっと涙ぐみながら、サポーターへの感謝を述べている様子に、最後の最後で本当の姿を見せてくれたような気がして、一気に寂しくなった。

プロサッカー監督として、自分のやり方を貫き通した姿勢は、時には誤解を生むこともあっただろう。
でも、そこが大好きだったんだよなぁ。

2012年初夏、迷走を続けていた新潟に、救世主としてヤンツーさんが現れたとき、真っ先に思い浮かんだのが、札幌監督時代に、一発レッドを食らったフッキに激怒して、テレビカメラの真ん前でフッキの胸をどついたシーン。
そのとき、「うわ、ヤンツーさんって、おっかねぇぇぇぇぇぇぇ」というイメージが脳内にインプットされてしまっていたので、これは嵐を呼びそうな人が新潟に来たなぁ、と思ったのだ。

でも、ヤンツーさんくらいの腕力のある監督でなかったら、あの年、奇跡の残留はできなかっただろう。

ヤンツーアルビは、チャレンジし続けた3年半だったと思う。
主導権を握りながら、自らアクションを起こし、仕掛けていくサッカー。ハマったときの強さは、クラブ史上最強だったんじゃないだろうか。
今年のホーム鹿島戦は後半アディショナルタイムで痛恨の逆転負けをしたけれど、そこに至る前の90分間は素晴らしかった。
そして、私が一番印象に残っているのは、実はナビスコカップ準々決勝浦和戦の第2レグ。あの試合の前半、新潟がレオと裕紀を中心に、ポゼッションしながら浦和を自陣に押しこむ長い時間帯があった。テレビで見ながら、これは凄い、と思ったのだ。
新潟が、浦和相手に主導権を握り、能動的なパス回しで自陣に釘付けにさせる、そんなシーンを見る日がやってくるとは。実際、あの前半があったから、浦和を越えて準決勝進出できたと思っている。
新潟のサッカーが、一つ階段を上がったように感じた瞬間だった。

残念だったのは、結局チームが成熟し切れないまま、時間切れになってしまったこと。だから、せめてあと1年、ヤンツーアルビが見たかった、というのは個人的な本音だ。

でも、ヤンツーさんがチームに「成長と変化」を厳しく求め続け、チャレンジし続けたことは、これからの新潟にとって財産になっていくはずで、それを活かすも殺すも、残された我々次第なんだと思う。
ヤンツーアルビの3年半の本当の価値が分かるのは、もしかしたらもう少し先かもしれない。


監督がヤンツーさんになってから、トレーニングで選手たちへのツッコミを聞くのが楽しくて、聖籠へ行く機会が増えた。
ヤンツーさんの声に、選手たちが敏感に反応して変わっていくのが手に取るように分かって、本当にワクワクした。
若手にもベテランにも、びっくりするくらいの成長と変化を見せる選手が何人もいた。監督の言葉が与える影響というのは、本当に大きいんだなと思った。
試合後のインタビューで、よくヤンツーさんは特定の選手に対して厳しいコメントを言うことがあったけれど、あえて言っているんだろうなぁと思っていたし、これほど厳しい姿勢を貫く監督のもとなら、貪欲で向上心のある選手は飛躍的に成長できるというのも分かる気がした。
プロとして生きていくこと。生き残っていくこと。その厳しさを教えてくれたのも、ヤンツーさんなのだった。


会見でのヤンツーさんの穏やかな表情を見ながら、日立台での別れのシーンを思い出していた。
発作的に行くことに決めた日立台だったけれど、本当に行ってよかった。コースケの涙とともに、一生忘れられないと思う。


新潟とヤンツーさんの邂逅は運命だったと思うけれど、これを思い出にするのではなく、これから飛躍していくために、本当に目指したものにたどり着くために、繋げていくことが大事。
次にヤンツーさんと会うときは、対戦相手としてかもしれないが、ヤンツーさんがいたとき以上に成長して強くなったチームとして出会いたい。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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日立台が次へのスタートラインとなるように
ナビスコ準決勝でガンバに負けて、発作的に行くことに決めた最終節の日立台。
今回も名古屋戦同様、新潟交通くれよんの応援ツアーバスに乗った。



参戦を決めたのが、チケット発売からかなり日が経ってからだったので、ビジター自由席はとうの昔に売り切れ。メインスタンドのビジター指定席が何とか残っていたので、そちらを取った。あれだけ出遅れたのに買えたんだから、ラッキーではあった。
実は初日立台だったのだけれど(今まで、あまりのチケットの瞬殺っぷりに、最初から争奪戦参戦を諦めていたヘタレです)、ピッチの近さは、今まで観戦したサッカー専用スタジアムの中でも一番かもしれない。



(小さいけど、ピッチの真ん中にレイくんがいますw)

柏レイソルのマスコット・レイくんは、生で初めて観た。動きが結構おっさん臭いところが、ちょっとパルちゃんぽいかもw
あ、ガンバボーイもあんな感じか。

それにしても、スタジアムに一旦入ってしまうと、ビジター自由席は出店が一つしかないのか、大行列になっていたのが気の毒だった。ビジター指定席はメインスタンド裏のフードコートが利用できるのはラッキーだった。ただし、柏サポの皆様と呉越同舟になっちゃうけれど、まぁ、それは大した問題ではない。

試合前のウォーミングアップも、とにかく近い。これだけ近くで見られるとは、ちょっと感動モノだった。




さて、試合。

立ち上がりからアグレッシブに攻める新潟。しかし、とにかく縦へ縦へと急ぐ。急ぎすぎている。急ぎすぎてミスをしてはボールを失うという、今季何度も観たシーンが繰り広げられていた。

「落ち着け!慌てるな!」

という声を、ピッチに向かって今季何度出したか分からない。
そして、そんな中の前半25分、柏の右CKを裕紀がヘッドでクリアしようとしたボールが、ユファンの背中にあたり、ゴールに吸い込まれてしまう。
そんな、エアポケットのような失点の仕方をするのも、今年の新潟らしいといえば新潟らしいのだった。
いや、そんな「新潟らしさ」はいらないから。

前半はとにかく落ち着かなかった新潟だったけれど(柏のちびっ子中川が、自由に動き回ってチャンスメークしていたのが邪魔くさいことこの上ない)、後半は立ち上がりから攻勢に出る。裕紀も攻撃参加しての厚みのある攻撃で、どんどんチャンスを作っていくのだが、なかなか最後が決まらない。
この辺りもやはり、今季を象徴していると言えた。

残り時間が少なくなっていく中で、ひと際気迫のこもったプレーを繰り返していたのがイブ。ユース時代まで過ごした柏が相手ということもあって、気合が違っていたのかもしれないが、イブの迫力のある突進が、柏のDF陣を慌てさせていた。
後半に入ってギュンが入ったことも、効果的に作用した。
後半40分、イブがPKを獲得したシーンは、裕紀の思い切ったスルーパスをペナルティエリア内で受けたイブが、ゴールに迫ろうとするところをたまらず柏のエドゥアルドが突き飛ばしたことによる。
そして、イブが落ち着いてゴール左にPKを決めた。

その後はオープンな展開になり、特に柏の攻勢が激しくなったのだが、健太郎とユファンのCBコンビが落ち着いていた。レオも効果的なボール奪取を見せ、裕紀が何度もスライディングタックルでボールを奪い返す。この試合、裕紀の守備意識に変化を感じた。レオのような形ではないけれど、コースを限定するだけでなくボールを奪う意識を強くしていたようだった。
今までマイペースを崩さなかった裕紀が、変わろうとしている。殻を破ろうとしている。私の目にはそう見えた。
結局、その代償が、終了間際のスライディングタックルで相手と激しく接触した結果の鼻骨骨折だったわけだが…。


1-1。

お互いに監督が今季限りで退任が決まっているだけに、負けたくない、負けられないという強い気持ちがぶつかり合った、エモーショナルないい試合だった。
試合のレベル的には高くはなかったかもしれないけれど、両チームの選手たちの思いは伝わった。それだけで十分だった。

試合終了の笛と同時にピッチに倒れこんだ選手が何人もいたが、コースケはしばらく立ち上がれなかった。そしてようやく立ち上がった彼は、明らかに泣いていた。

ゴール裏への挨拶でも、メインスタンドへの挨拶でも、コースケはずっと下を向いたまま。「コースケコール」や「コースケチャント」に対して、深々とおじぎをした。



去年の最終節も、カシマスタジアムでずっと泣いてたよな、コースケは。今年の目標は「泣かない」だったんじゃないのかい。
その涙の意味は、去年とは同じではないだろう。コースケの胸中に去来していたものが何だったのかは、推測しかできない。
でも、最後は笑ってほしいんだよ。コースケには、あの弾けるような笑顔がよく似合う。新潟サポーターは、キミの笑顔が好きなんだ。

やがて、柏の選手たちも一時退場していく中、鈴木大輔の姿が見えたとき、メインスタンドビジター寄りの新潟サポーターから大輔に向かって、「大輔!」「頑張れよ!」という声が飛び、大輔が手を上げ、そしておじぎをして去って行った。
今季限りで柏を離れ、スペインへの移籍が噂されている大輔とお別れができたことは、よかったなと思うのだ。大輔は、新潟が手塩にかけて育てた選手であることには変わりはないから。


柏の最終戦セレモニーの準備が進む中、新潟の選手たちがピッチを後にしても、しばらくはほとんどの新潟サポーターが帰ろうとしなかった。
すると、ヤンツーさんが姿を表し、ゴール裏へ走っていく。沸き起こった「柳下コール」の中、手を振りながら、ゴール裏、そしてメインスタンドビジター寄りの前を小走りに駆け抜けていった。
ヤンツーさんとの最後のお別れに理解を示してくれた、柏のクラブ関係者、そしてサポーターのみなさんに、心から感謝します。


これで、2015年のアルビレックス新潟が終わりを告げた。
タイトルを目指してスタートしたけれど、苦しかったし、悩むことも多かったシーズンだったと思う。
確かに結果を残せなかった。でも、ナビスコカップ準決勝進出で新たな地平に立てたこと、そこから見えた今までとは全く違う風景は、絶対に忘れてはいけないし、次へ繋げていかなければいけない。
今年のチームに不満を持っていたサポーターも少なくないとは思う。でも、個人的には、チームがチャレンジし続けた1年を最後まで見届けることができたことは、幸せだったし、本当に楽しかった。

これから、ヤンツーさんや和田コーチをはじめ、いくつもの別れがあるだろう。でも、それと同じくらいの数の出会いも待っている。
新しい指揮官は誰なのか。やってくる選手は誰なのか。
新加入が決まっている豪と早川くんの存在が、これからの新潟にとってかけがえのないものになっていくだろう。

新しいアルビレックス新潟と出会える日は、あっという間にやってくる。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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来季へのリスタートとするために


ずっと行けないと思っていたホーム最終戦の湘南戦に、急転直下、前日の夜に行けることになった。

ビッグスワン周辺は、紅葉がいい感じになっていた。でも、まだ紅葉が盛りだというのに、ホームゲームがこれが最後だとは、どういうスケジュールなんだ。貼るカイロも靴用カイロもニットマフラーもニット帽も、さらにユニクロの暖パンにさえもお世話にならないホーム最終戦なんて。これで終わりという気が全くしない。

新潟と松本に絞られた残留争いも、残り2試合で勝ち点差6、得失点差8となり、この日に新潟が勝つか引き分けで自力残留ができ、松本が引き分け以下であれば、それでも残留が決まるという圧倒的有利な状況になっていた。

でも、同じ残留するなら勝って自力で決めたい。
それは、チームもサポーターも同様に強く思っていたことのはずだった。


だが…


思えば、試合前の段階で、すでに「嫌な感じ」はあった。
出場停止とケガ人続出で、前節から7人も入れ替えなければならなかったスタメン。
さらに、サブメンバーになっていたイブが、ウォーミングアップに姿を見せない。一人欠けた穴を、茶野コーチがアップの輪に入ることで埋めている。どういうことだ、これは?

ふと、メインスタンド下のアップルームに目をやると、二人の人影が見える。
顔が見えるのは日暮さん。そして顔は見えなかったものの、背格好や脚のシルエットからして、隣に立っていたのは間違いなくイブだった。
日暮さんと一緒にいるということは…ケガか!いったいどのタイミングでケガをしたのだろう。(左足の違和感、ということを知ったのは、試合後のことだった)

そして、試合も、その嫌な感じをそのまま表すような内容になってしまった。
スピード、球際の強さ、ことごとく湘南に後れを取った。湘南には今季はリーグ戦とナビ杯で2連勝中と相性のいい相手ではあったが、湘南は遥かに成長していた。
セイヤが生き生きしていたのが、とても印象に残った。


0-2。
2点目を奪われたとき、松本が1-0で神戸をリードしていたので、このままでは残留確定が最終節にもつれ込んでしまう、また非公開練習が続くのか、嫌だなぁ、と考えながら、得失点差のこともあるので、少なくとも1点取ってくれ、と思っていた。それでなら最悪負けても「仕方がない」で済む。
しかし、そのままチャンスらしいチャンスも作れないまま敗れた。なす術もなく、という言葉がピッタリと当てはまるような試合だった。
それでも、松本が1-2で逆転負けしたおかげで、残留だけは決まった。そう、残留だけは。
決勝ゴールを決めたのはペドロ・ジュニオールだったとのこと。ペドロに助けてもらったなぁ。

それにしても、残留を決めるだけでなく、来季に繋がる試合にしなければならなかったはずなのに、何も残らない試合になってしまった。まだ残り1試合ある。最後は「来季に繋がる何か」を掴む試合にしよう。


最終戦セレモニー。
社長挨拶ではブーイングが起こり、社長が「黙って」という一幕もあったが、ヤンツーさんにはブーイングよりも拍手だった。
「期待を裏切ってしまい、申し訳ない」
と深々と頭を下げたヤンツーさんの様子に、いつもと違うものを感じ、これは、辞めるつもりなのかもしれない、と思った。
それは、セレモニー後の場内一周にヤンツーさんも参加しているのを見たときに、確信に近いものになった。

そして、その確信は、2日後のオフィシャルからの退任発表で、現実になった。

その一報に触れたときの気持ちは、何とも複雑なものがあったし、一気に寂しさが押し寄せてきた。
だから、昨日、半年に一度の定期検診のため休みを取っていた日、病院へ行く前に聖籠へ行った。ヤンツーさんに、ひと声かけたかった。

ヤンツーさんについては、22日の最終節が終わってから、改めて書きたいと思っている。


で、柏戦は新潟交通のバスツアーで日立台へ行く。勝ちますよ!勝って帰ってきますよ!来季のためにも。




【追記】湘南戦の翌日に行われた「えのきどいちろうトークショーin北書店」ですが、80人近い方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。まだシーズンは終わってないけど、とりあえずシーズンを総括するえのきどトーク、楽しかったですね。残る柏戦、そして来季へ向けて、みんなで頑張っていきましょう。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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えのきどいちろうトークショーin北書店2015開催のお知らせ(再掲)
2年ぶりに帰ってきた、えのきどいちろうトークショーin北書店!

J1リーグ第33節、ホーム最終戦の湘南戦翌日に、えのきどいちろうさんのトークショーを開催します。
過去2回はシーズン終了後でしたが、今回は最終節を迎える前というタイミングになります。
どんなアルビトークが飛び出すか。ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。


【開催日】2015年11月8日(日)

【時間】14時〜16時(サイン会あり)

【会場】新潟市中央区医学町2-10-1 ダイアパレス医学町1F・北書店

【定員】特に設けません(ギュウギュウ詰めでどうにもならない状況になりそうになったら締め切りますが、80名くらいまでなら大丈夫だそうです)

【参加費】お一人様1,000円(当日受付にて)

【懇親会】17時〜(会場:北書店) 定員20名 お一人様3,000円

【お申込み方法】北書店まで、メール(sato@kitashoten.net)にて
(1)代表者名
(2)連絡先(電話番号)
(3)参加人数
(4)懇親会参加・不参加
をご明記の上、お申し込みください。北書店店頭でも承ります。

※北書店には専用駐車場がありません。市役所駐車場、白山公園駐車場など周辺の有料駐車場か、公共交通機関(JR白山駅から徒歩約15分、バス「市役所前」下車すぐ)をご利用ください。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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極私的ラグビーワールドカップ2015
4年に一度のお楽しみ、ラグビーワールドカップ2015イングランド大会は、決勝がオールブラックスvsワラビーズという世界ランキング1位vs2位という組み合わせの末、オールブラックスが2連覇を達成して閉幕しました。

9月18日の開幕から、約1ヶ月半という長丁場の大会でしたが、おかげで恒常的な睡眠不足状態で日々過ごしておりました。

え?その割に、ブログねたにしなかったじゃないか、ですか?

いやー、もう、ラグビーW杯とアルビの怒涛の過密日程との両立って、物凄く濃くて、とりあえずアルビのことを更新するので精一杯で、ラグビーは追々まとめて書こうかな、と思っていたのでした。

しかし、いざ書こうとすると、あまりにも濃密な日々だったので、何から書けばいいのか分からないw
エディージャパンの大活躍で、突如として沸いてきた国内のラグビー人気のバブリーっぷりに、どうコメントしていいのか分からないw

いや、うれしいんですよ、ラグビーが人気になるのは。おかげで、ずっと世間的には「何それ?」状態だった2019年のラグビーW杯日本開催が一気に認知されたわけだし、この追い風を利用せずしてどうしますか、という感じなんですけれど。

それが、13日から開幕するラグビートップリーグの前売りチケットが、五郎丸が所属するヤマハ発動機の試合を中心に、あちこちで完売しているという、いまだかつてない事態に、ラグビーファンが右往左往しているという図が展開されているというのが、なんともはやw

だって、トップリーグのチケットが前売りで完売するなんて、たぶん史上初ですよ。
去年、新潟でも市陸でクボタスピアーズvsヤマハ発動機ジュビロの試合がありましたが、当日券も余裕で買えましたからね。座席も余裕があって、ゆったりと、クボタの立川理道vsヤマハの五郎丸歩という、エディージャパンの名キッカー同士の対決を観てたなんて、平和な時代だったなぁw
今年は、変則日程の都合だと思うのですが、新潟でトップリーグの開催がないんですよね。毎年、クボタのホームゲーム開催があったのですが。残念。
クボタには立川だけでなく、亀田出身の高橋銀太郎選手がいるんですよ。来年開催があったら、ぜひ足を運んでみてください。

エディージャパンの予選プール3勝1敗という結果は、決勝トーナメント進出はならずとも、世界を驚かせる快挙であり歴史を変えた出来事だったことは、各メディアで報道されている通りです。
スプリングボクス(南アフリカ)に勝ったことが、どれくらいの価値があるのかを説明する例えがいろいろと言われてましたが、一番しっくりきたのは、

「オリンピックの男子バスケで、日本代表がアメリカのドリームチームに勝つこと」

というものでした。まず世界的な常識ではありえないと、考えられていたのです。
結果的に、ベスト4に残ったのは、オールブラックス(NZ代表)、ワラビーズ(オーストラリア代表)、スプリングボクス、プーマス(アルゼンチン代表)の南半球4ヶ国。今の「南高北低」のワールドラグビーの趨勢そのままの結果になったわけですが、エディージャパンはこの4ヶ国の一角に勝った、唯一の北半球の国ということになりました。
ラグビー後進地域だと考えられてきたアジアのラグビー小国がスプリングボクスに勝つなんて奇跡が、まさかW杯という舞台で起こるとは、世界中の誰もが思いもしなかった出来事だったわけです。

もしも、スプリングボクスに勝っただけで終わっていたら、あれはやっぱりまぐれだったということになったかもしれませんが、エディージャパンの凄さは、スコットランドには敗れたものの、サモアとアメリカに思い通りの試合展開でしっかりと勝ったところにあります。
今まで、W杯本番で一度も勝ったことがなかったんですよね、この2ヶ国には。

ああ、ラグビー日本代表が、W杯で“普通に”勝つ姿を見られる時がやってこようとは!
ここ2年、テストマッチで強豪国相手に結果を出し続けてきていたエディージャパンの道のりを考えれば、決して驚くことでもないのですが、やっぱりW杯は別物だし、宿沢ジャパン以後、ずっとW杯で大敗・完敗を繰り返してきた歴代ジャパンの姿を見てきただけに、もうこれは感慨深いどころの話ではないのです。
だって、スプリングボクスやスコットランド相手にモールを押すとか、サモアから認定トライを獲るとか、今までそんなジャパンは存在していたでしょうか(いや、ない)。

帰国後、テレビ番組に引っ張りだこになっているエディージャパンの面々を見ていると、うれしくもあり、これからが大変だなぁと、気が引き締まる気持ちにもなります。
恐らくそれは、選手たち自身が一番分かっていると思うので、その覚悟をプレーで見せてくれるでしょう。トップリーグ開幕が楽しみです。



さて、決勝は34-17でオールブラックスがワラビーズを破って2連覇を果たしました。
永遠のライバルである両国の戦いは、最後の最後まで息をつかせない、素晴らしい試合でした。
ワラビーズの堅守(間違いなく今大会No.1でしょう)を、見事に崩したオールブラックスには、揺るぎない強さを感じましたが、ワラビーズも持ち味を存分に出していたと思います。
ただ、試合終盤になってからのミスの有無が、明暗を分けたような気がします。
ワラビーズには、ハンドリングエラーなど、細かいミスが増えました。
元パナソニックの三宅敬さんがTwitterでつぶやいていましたが、

「これくらいのレベルの試合になると、ファンダメンタルスキルで差が出る」

まさに、そんな感じでした。つまり、基礎的な技術、ということですね。
勝負どころで、オールブラックスは本当にノーミスでした。どんなに難しいパスでも、絶対にハンドリングエラーしないし、一人ひとりの判断力にブレがない。その象徴が、MOMに選ばれたSOダン・カーターだったと思います。
ワラビーズに詰め寄られたところで飛び出したカーターの40mのDGは、その難易度も含め、2003年決勝でイングランドのジョニー・ウィルキンソンが見せた決勝DGに匹敵するか、あるいはそれ以上のインパクトを残したプレーでした。
カーターは前回大会では予選プールの初戦でいきなりケガをしてしまい、とうとう決勝にも出られませんでした。それだけに、この試合に賭ける思いは強かったはず。それが乗り移ったかのような歴史に残るDGでしたね。

エディーさんがカーターのことを、

「10回プレーしたら、10回とも絶対にミスをせずにしっかりプレーできて、そのうちの1回で驚くべきプレーをする選手」

と評していたそうですが、その1回のスーパープレー(今回でいえば、あのDG)も、確かなファンダメンタルスキルに裏打ちされたものなのでしょう。

ところで、カーターさん。キャプテンで攻守に獅子奮迅の活躍を見せたFLリッチー・マコウとともに、この大会を最後に代表引退が噂されていますが、本当なんでしょうか。



W杯を終えて、代表メンバーもそれぞれの所属チームに戻り、トップリーグ開幕に備えています。
新潟県出身として初のラグビー日本代表であり、W杯メンバーにもなった稲垣啓太選手も、パナソニックワイルドナイツの一員としての戦いが待っています。
一足早く開幕している大学ラグビーも、いよいよ優勝争いの佳境に入ってきました。

ラグビーシーズンは、これからが本番です。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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