2015年12月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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アルビレディースの記憶
昨日の皇后杯決勝は、BS1でテレビ観戦だった。

中継担当のNHKも、そして大半のメディアも、あくまでもこの試合は「皇后杯決勝」ではなく「澤穂希ラストゲーム」ということで一致していたようだった。
その画面右上の文字を見ながら、新潟にとっても能仲監督のラストゲームなんだから、「能仲太司&澤穂希ラストゲーム」くらいのことを書いとけよ、と内心思っていた。

そんな世間一般の思惑とは全く関係なく、アルビレディースの選手たちも、そして約4,000人詰めかけたアルビサポーターは、とことん自分たちのやり方を貫き通し、INACをあと一歩のところまで追い詰めた。
能仲さんと選手たちが作り上げたアルビレディースのサッカーは、全員が攻守にハードワークし、相手からボールを奪ってはどんどん前へ出て行くスタイル。それを皇后杯決勝という大舞台で、ほぼ100%表現できていたんじゃないだろうか。
確かに、パス回しの巧みさや戦術眼のある選手が揃っているという意味では、INACの方に分があったのは事実だけれど、チームとしての総合力の対決では、ほとんど引けを取らなかったし、勝つチャンスは十分すぎるほどあった。

一進一退の攻防の中、お互いにいくつもの決定機を逃しているうちに、試合が動いたのは78分。右CKから澤のヘディングシュートが決まり、0-1。
本日の主役ということになっていた選手が、本当にゴールを決めてしまう。この世間一般が思い描くシナリオ通りに持っていくあたりが、澤穂希の凄さ、なんだろう。

アルビレディースの3度めの正直はならなかった。
この5年間で3度の決勝進出というのは素晴らしいが、ことごとくINACに夢を砕かれてしまった。ベレーザには勝つのになぁ。なんでINACには皇后杯で勝てないんだろう。

テレビの映像では、試合後の様子はまるで「澤穂希引退セレモニー」のようだったが、その背後でアルビレックスコールをし続けるアルビサポーターの声が、大きく聞こえていた。

勝ちたかった。
こういう試合だったからこそ、ヒールに徹したかったと思うけれど、一番そう思っていたのは、選手たちであり、能仲さんだっただろう。
キックオフの前から「澤穂希引退試合」という位置づけにされてしまったこの試合で、本当に勝ちたかった。負けてしまったら、準優勝チームのことなど、アルビサポーター以外、誰の記憶にも残らなくなってしまうからだ。
勝って、「アルビレックス新潟レディース」という素晴らしいチームを、全国に知って欲しかった。

メグと佳奈のなでしこジャパン組だけでなく、中村楓や小島美玖、福村香奈絵など、次代のなでしこジャパンを目指せる逸材が数多くいるチームだということを、この決勝を見た人に目に焼き付けてもらいたかった。
きっと、気づいた人は少なくないはずだ。


等々力競技場には、トップチームの選手も何人か応援に駆けつけていたようだ。
この日をもって、2015年シーズンのアルビレックス新潟の活動は終わりを告げたわけだけれど、来シーズンもトップもレディースも刺激し合いながら、上を目指す戦いをしていこう。
もうすぐ2016年。新シーズンはあっという間にやってくる。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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さよならだけが人生だ
大井 健太郎選手 ジュビロ磐田に完全移籍のお知らせ



私自身の、健太郎にまつわる最初の思い出は、2006年9月10日の清水エスパルス三保グラウンドにある。

前夜、ヤマハスタジアムで新潟が0-7というスコアでジュビロ磐田に惨敗してから一夜明け、磐田サポの人たちに連れられて行ったのが、三保でのサテライトリーグ静岡ダービーだった。

その試合には、前日の試合で後半残り10分ほどしか出場しなかったキクちゃんもスタメンで出ていたし、健太郎もCBとしてフル出場していた。

2-1で磐田が逆転勝ちし、試合後にクラブハウス前で出待ちをしていると、そこに颯爽と登場したのが健太郎。
集まっていた大勢の磐田サポに向かって、

「やぁやぁ、みなさん。僕のためにこんなに集まってくださって、ありがとうございます!」

と、満面の笑みで叫んだのだった。
健太郎を間近で見たのは、その時が初めてだったのだが、私としては前夜の惨敗を引きずっている心理状態だったので、「大井健太郎って調子のいいヤツなんだな」と、ただ苦笑いするしかなかった。


そんな健太郎が新潟に移籍してきたのは2012年。まだ監督が黒崎さんだった頃で、先に新潟に移籍していたキクちゃんと、再びチームメートになった。
「おお・きく・なる」の3人のうち、新潟に2人も揃ったんだから、こうなったら「なる」も来ちゃえばいいのに、と思っていたら、さらにその1年後、成岡さんが福岡から移籍してきて、本当に実現してしまったわけだけれど。

2012年は奇跡の残留を果たしたシーズンだったが、CBは鈴木大輔と石川直樹が不動のレギュラーだったので、夏に監督がクロさんからヤンツーさんに代わってからも、健太郎の出番はそんなに多くはなかったし、プレーそのものにもインパクトは感じなかった。
それが、ガラッと変わったのが2013年だった。

キム・クナンと新たにCBコンビを組んだ健太郎は、最後まで体を張る強さと、抜群の統率力を発揮し始める。明らかに一皮むけた。2013年シーズンの新潟の快進撃は、健太郎の成長とも連動していたと思っている。
えのきどいちろうさんは、成岡さんの2013年シーズンを「成岡史上最高の成岡」と表現したけれど、この年の健太郎も間違いなく、「大井史上最高の大井」だったのである。

2014年にキャプテンに就任してからは、責任感の強さから、苦しく辛い思いをすることも増えたんじゃないかと思う。
健太郎の涙を見ることも、それから増えた気がする。
今年のアウェイ広島戦で大敗した後、ゴール裏に向かって涙ながらに切々と訴える表情を見たとき、誰よりも苦しいのは選手たちなのはもちろんだけれど、今泣いちゃ負けだよ、と健太郎に言いたかったのも本音なのだ。

思わぬ苦戦を強いられた今シーズン、キャプテンとしてチームをどう導くか悩むことも多かっただろう。もしかしたら、健太郎には荷が重かったのかもしれない、とも思ったりもするけれど、健太郎がキャプテンだったからこそ、苦境を何とか乗り越えることができたのも確かなことだ。

ヤンツーさんの退任が決まった後、若い頃さんざんお世話になった服部や名波からの声がけは、嬉しかったんだろうなと推測する。
今の磐田には、一時他チームに移籍していた太田や上田らが戻ってきているから、健太郎もやりやすいだろう。コースケも一緒に戻るわけだしね。

この2年間、キャプテンとして身を粉にしてくれたことには、感謝の言葉しかないし、31歳という年齢で、残されたチャンスは決して多くはないことを考えると、移籍という決断は、新潟サポーターとしては悔しいけれど、仕方がないんだろうなとも思っている。
キャプテンに去られるというのは、辛いものなんだよ、サポーターにとっては。愛された選手だったからこそ、そのことを健太郎には分かってほしい。それが最後の望みだ。


ここでハッキリと言えるのは、来シーズン、磐田には絶対に負けてはいけない、ということ。
そのためにも、コースケと健太郎には、必ずスタメンで出てきてほしい。チームのシーズンMVPとキャプテンが、ベンチとかベンチ外とか、そんなの許さないからね。
コースケと健太郎のいる磐田に勝つ。それが新潟のプライドだから。


「花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ」

でも、別れの先には、必ず新しい出会いがあることを信じているから、サポーターをやっていけるのかもしれないなぁ、と、この時期になるとつくづく感じるのだ。



同じ日、マイコーとゴーソンの契約更新のニュースも飛んできた。
実を言うと、健太郎よりもマイコーの方が移籍する可能性が高いと思っていたので、早々に契約延長を決めてくれたマイコーには、感謝の言葉しかない。ゴーソンも、来シーズンこそはリーグ戦デビューできるように。
無事、年明けの激励会のチケットも手に入ったことだし、粛々と来シーズンの気持ちの準備を進めたい。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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グッドラック、コースケ
山本 康裕選手 期限付き移籍期間満了のお知らせ





昨日は、新潟グランドホテルで、毎年恒例の「サポーターズアワード2015」があったので、行ってきた。

会の冒頭、MCの森下英矢くんが、

「みなさん、携帯電話は電源を切るか、機内モードにしてください」

と強調する。「その理由は後でわかります」とも。
ん?何を企んでいるんだ?とは思ったけれど、その時はそれほど気に留めていなかった。


そして、ぶっこみさんの「しくじり先生」や、ランキング発表で盛り上がっている中、サポーターが選ぶシーズンMVPにコースケが選ばれたタイミングで、森下くんが厳かに発表したのが、コースケの磐田復帰決定のニュースだった。

そうか、みんなに情報遮断させたのは、コースケ磐田復帰のモバアルメールが、会が盛り上がっている最中に届いて、微妙な雰囲気になるのを避けたかった、ということか。

そして、森下くんから、アルビ広報栗原さんからのメッセージが読み上げられ、それには、アワード当日での発表というタイミングになってしまったことへのお詫びと、コースケが本当に悩んで決めたことなどが語られていた。



コースケが新潟にレンタル移籍してきたときの印象は、菊地直哉が2005年に新潟にレンタルされてきたときと、状況がよく似てるなぁ、ということだった。

生え抜きとして、チームの柱となることを期待され続けながら、徐々に出場機会を失い、監督の熱意(キクちゃんのときはソリさん、コースケはヤンツーさん)を受けて移籍を決断したこと、移籍決定を受けて、磐田社長による異例のメッセージが発表されたこと。

磐田側の「何が何でも戻す」という決意が感じられる雰囲気を背負いながら、キクちゃんもコースケも新潟にやってきた。
違っていたのは、キクちゃんは半年で予定通り戻っていったが、コースケはもう1年、まさかのレンタル延長だった。


気持ちの表現の仕方が不器用で、聖籠でのファンサでも、お世辞にも愛想はよくないけれど、メッセージをプレーに込められる力があるところも、よく似ていた。

推進力のあるフリーランニングやドリブル、ここぞという場面で決めきる勝負強さ。

コースケは、新潟に来た当初は、あまり運動量が多くなくて、良くも悪くも磐田っぽい選手だなぁと思ったけれど、これほど新潟らしい選手に変貌するとは、正直思わなかった。
本人へのインタビューの中で、ランニングやドリブルを開始するとワーッと湧くビッグスワンの反応に、「こういうプレーを喜んでくれるんだ」という気付きがあったと語っていた。そこで自分を変えられる柔軟性と賢さも、コースケの良さなんだと思う。

それにしても。
心残りは、最後の最後の思い出が、日立台での泣き顔だったこと。
最後は笑顔が見たかった。コースケは、やっぱり泣き顔よりしかめっ面より、笑顔がよく似合うんだよ。

去年の味スタで、「山本コール」から「コースケコール」に変わったことに気づいて、深々と礼をしてくれたこと、代替開催のカシマスタジアムで泣き通しだったこと、神戸ユニバーでゴールを決めたその足で、まっすぐゴール裏に走ってきたときの笑顔、ホームマリノス戦でサポーターを煽ったこと、そして日立台。

たった1年半だったのに、コースケとの思い出は尽きないね。

「康裕」という字が一発変換できず、半年レンタルの選手の名前を辞書登録するのも面倒なので、ずっと「コースケ」で通してしまったけれど、最後はちゃんと書こう。

康裕、ありがとね。
「いったん新潟を離れます」
という言葉にあるように、新潟が新潟である限り、康裕との縁は繋がっていると思ってる。
まずは、ジュビロ磐田の選手としてビッグスワンに帰ってくる日を楽しみにしよう。
負けないけどな!


最後に、アワードの名MCコンビの素晴らしい笑顔でお別れしましょう。

去る人がいるということは、新しい出会いがあるということなんだよね。


author:ぐっちい, category:アルビレックス
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シーズンオフなんて言葉はない
先週は、ラグビートップリーグ、ラグビー大学選手権、サッカーインカレ、プリンスリーグプレミア参入戦、FIFAクラブワールドカップ、フィギュアスケートグランプリファイナルなどなど、いろいろと気にしながらザッピングなどしていた。いやー、忙しい忙しい。

ラグビートップリーグでは、パナソニックvs東芝の大一番があり、17-17の引き分け。
正真正銘の超満員になった秩父宮で、世界基準のハイレベルな試合が展開されたので、観に行った人たちは勝ち組ですよ。羨ましい。
ラグビー大学選手権では、明治が京産大に圧勝。今年の明治はちょっと相手の圧力を受けたくらいでは慌てないのが印象的。チーム全体に、自分たちのやっているラグビーに対する自信を感じる。
今年の大学選手権はレギュレーションが変わり、トーナメントではなく、まず予選リーグがあって、そこからベスト4が決まる、という仕組み。何とか順調に勝ち上がってもらって、ぜひともお正月は明治の試合が観たい。箱根駅伝だけじゃダメなんだよ、やっぱり。

サッカーのインカレは、明治の結果を気にするのは当然として、今回だけは慶應の結果も。いや〜、だって豪にとって、大学生活最後の公式戦だもんねぇ。
結果的に、大阪体育大に0-1での敗戦となったわけだけれど、豪は1本、ミドルシュートがクロスバー直撃、というのがあったらしい。
初戦敗退は残念だけれど、その分、早めに次の準備ができるわけだし。新潟でお待ちしてますよ。

新潟的に一番のトピックスといえば、何と言ってもU-18がプリンスリーグプレミア参入戦を勝ち抜き、来季のプレミア昇格を決めたことだった。
長年の悲願でしたからね。よかったなぁ。おめでとうございます。

今回の参入戦で、ちょっとびっくりしたのは、初昇格の中に横浜Fマリノスユースも入っていたこと。え〜、ユースのタイトル取ったりしてるのに、プレミアに昇格したことがなかったとはなぁ。
それでも、来季のプレミアEASTは、鹿島ユース、青森山田高校、大宮ユース、市立船橋高校、FC東京U-18、清水ユース、流経柏高校、レイソルU-18、マリノスユース、 新潟ユースという顔ぶれ。もぉ、強敵揃いじゃないですか。
こういうレベルのところに行ってこそ強くなれると思うので、本当に頑張ってほしい。来季以降は、U-18が新潟の中で果たす役割も大きくなっていくはず。そうなると、吉田達磨さんを監督に招聘する意味を、つくづく感じるのだ。
そのあたりのことは、土曜日に行われたサポーターズカンファレンスでの田村社長や神田センセイの言葉の中からも感じ取れた。
コヅも戻ってくることになったし、いろいろと楽しみが増えた。


日曜日の夜は、フィギュアスケートグランプリファイナルの録画放送があったので、羽生結弦の圧巻の金メダル演技を堪能。
いや、もう、どこまで行っちゃうんでしょうね、彼は。
まだまだ満足していない、ということをNHK杯の時も言っていたけれど、これ以上完ぺきな演技なんてあるんだろうか、と思えるくらい、今の羽生くんは凄い。
それは単に「ZONEに入った」とか、そんなレベルの話ではなく、もっと超越したところに行ってしまった、という感じなのだ。
高校生の頃は、体力が追いついてなくて、フリー演技の後半でヘロヘロになるなんてこともあったのに、そんなことが遥か遠い昔にしか思えない。

羽生結弦といえば、今年のアウェイ神戸戦の翌日、家に泊めてもらった神戸の友人夫婦に、阪急御影駅近くにある「弓弦羽神社」という、由緒ある神社に連れて行ってもらったことがある。


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ここは、名前が似ているという理由で、羽生結弦ファンの聖地になっているそうで、境内には羽生くん本人直筆の絵馬も飾ってあった。

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「皆様の思いが
私の背中を押してくれています。
心からの感謝を。
そして、皆様が皆様の幸せを感じられますように。

羽生結弦」


いやいやいやいや。さすが羽生くん。泣かせる絵馬じゃないですか。

友人夫婦は、今年の大活躍で、また来年の初詣が大変なことになるんじゃないかと、ちょっとため息混じりに言っていた。
まぁ、地元民的には、そうですよねw お察し申し上げます。



 
author:ぐっちい, category:その他スポーツ
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J1チャンピオンシップよりもラグビー三昧な週末
え?J1リーグチャンピオンシップ?なにそれ?というわけで、私の脳内は完全にラグビーシーズンに切り替わっている。
土曜日は、サポ仲間兼ラグビーファン仲間の車に同乗させてもらって、熊谷ラグビー場へラグビートップリーグを観に行った。

今年はトップリーグが変則短期日程のため、毎年1試合は開催された新潟での試合がなく、トップリーグを生で観たければ県外へ行くしかなかったのだ。
J-SPORTSで中継は観られますけどね。やっぱり現地で観たいじゃないですか。

新潟を朝7時に出発し、熊谷ラグビー場に到着したのが10時半頃だったが、第1試合のリコーvs東芝のキックオフまで1時間半前というタイミングにも関わらず、人出が早いなぁ、という感じ。当たり前といえば当たり前なんだけれど、第2試合のパナソニックファンも、レプリカジャージや被り物を身につけて集結し始めていた。

私としては、20年以上ぶりくらいの熊谷ラグビー場。前回来たのは、大学ラグビーだったか、ジャパンセブンズだったか、タッチラグビー大会出場(自分が)のためだったか、忘れてしまった。
でも、ラグビーボール型の給水塔や、メインスタンド前のラグビーボールのオブジェは変わらずあった。



どういうわけか、ゆるキャラまつりもやっていて、主に関東地区のゆるキャラが集合していた。コバトン、ふっかちゃん、さのまるとかがいたな。ぐんまちゃんはいなかったけど。初めて「山田るま」の実物見たぞw


さのまる〜〜〜

なかなかいいなぁ、と思ったのは、和太鼓集団のパフォーマンス。試合前にメインスタンド裏のコンコースでやっていたのだけれど、これが選手入場時のアンセムとしても生演奏があって、ラグビーにピッタリだった。これ、2019年のW杯でやったらウケると思うけどなぁ。


第1試合はリコーvs東芝、第2試合はパナソニックvsNTTコム、という組み合わせ。第2試合は全勝対決という好カード。この4チームはすべて、エディージャパンのメンバーが所属している。
試合前のスタメン発表では、W杯出場メンバーはキャップ数も含めて紹介されていた。これも、今後継続してやってほしいところ。

第1試合は、東芝がリコーをFWもBKも全てにおいて圧倒し、52-7で圧勝。



第2試合は、さすがに全勝対決だけあって、拮抗したナイスゲーム。つくづく、NTTコムは強くなったなぁ、と思った。数年間、クボタがトップイーストに降格している間は、新潟を準ホームとしていた時期があったので、NTTコムの試合はよく観ていた。あの頃は栗原徹や山下大悟がいて、好チームではあったけれど、あの頃とは比べ物にならないくらい、今のチームはレベルが高くなっている。その中でも、アマナキ・レレイ・マフィはひとり突出してる感じだったけれど、SOヤンチースとか、要所要所のポジションにキープレーヤーがいる。

パナソニックは、WTB山田章仁が足の負傷(ご本人のブログによると捻挫らしい)で欠場したものの、稲垣啓太、堀江翔太、田中史朗、ホラニ龍コリニアシは元気に出場。それぞれさすがなプレーを連発していたのだけれど、目を引いたのはSOバーンズ(ワラビーズ)、CTBピーターセン(スプリングボクス)。いや、凄いわー、ほんまモンのワールドクラスっていうのは、こういう選手たちのことを言うんだよなぁ。
バーンズの臨機応変に繰り出すパスやキック、プレースキックの正確性、ピーターセンの突破力。いやはや、眼福眼福。
最終スコアは35-28でパナソニックの勝利。パナソニックは4トライを挙げ、ボーナスポイント1を加算して勝点5を取り、NTTコムも終了間際のPGで7点差として、ボーナスポイント1を獲得した。




第2試合では1万人を超える観客が集まり、ここまで人が入っている熊谷ラグビー場を見るのは初めてだった。
それでも、4年後にW杯を開催するスタジアムとしては、施設がだいぶ古くなっており、施設の更新は必須なんじゃないかと思うのだが、そういう予定はあるのだろうか。
まず、電光掲示板に映像を映す大型ビジョンが必要だし、芝生席はなくした方がいい。特にバックスタンドは座席の後ろに広がる芝生席は、寝っ転がるには絶好なポイントではあるのだが(その昔、ラグビー友達と一緒に芝生に寝っ転がってビールを飲みながら、第1回ジャパンセブンズを観戦したのはいい思い出)、やっぱりW杯会場としては、のどかすぎるんだよなぁw
日本国内では貴重なラグビー専用スタジアムなので、何とか頑張ってほしい。


試合終了後、速攻で新潟に戻り、会社の忘年会に出席。そうやって、濃い1日は過ぎていったのであった。


そして、翌日は早明戦をテレビ観戦。いや〜〜、超満員でしたね、秩父宮。
明治が32-24で勝ち、早明戦は3年ぶりの勝利だった。
明治がBKの華麗なオープン攻撃でトライを取れば、早稲田がモールを押し込んでトライを取る。「縦の明治」「横の早稲田」なんて称号がもはや死語と化して久しいが、今年の早明戦ほど、それが顕著に現れた試合はなかったかもしれない。
明治は、FWにはまだまだ改善の余地がありそうだが、BKに力強さとスピードを兼ね備えた選手が揃い、ディフェンスが粘り強い。学生時代の丹羽監督も、そんなWTBだったよな。

そういえば、私が東京でタッチラグビーチームに所属していたとき、東京都大会に清水建設ラグビー部が参加したことがあって、社会人になって間もない丹羽くんも出場していた。大会終了後のアフターファンクションに、彼女連れで参加してくれてたなぁなんて、どうでもいいことまで思い出したぞw

この早明戦勝利によって、帝京が筑波に既に負けていたため、明治が1敗で並んで対抗戦A両校優勝ということになった。
考えてみれば、3年前も帝京が筑波に負けたおかげで両校優勝になったのだよなぁ。明治の優勝の影には筑波あり、なんである。
明治自体は帝京にはずっと勝ってないので、今年こそ大学選手権でリベンジして優勝しよう。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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縁は異なもの、新監督
2016シーズン監督に 吉田 達磨氏 決定のお知らせ


思えば、最終節の日立台。試合前の待機列で会った友人と、

「ヤンツーさんも達磨さんも退任だしねぇ」

なんて話をしていたのだった。まさかそのときは、このような展開が待ち受けているとは、全く予想すらもしてなかったわけだけれど。

いや〜、吉田達磨さんが、まさか新潟になぁ。まさに「びっくりぽん」やw

達磨さんといえば、柏の下部組織で成果を上げてきた人、というイメージで、今、柏のトップチームで活躍している工藤らユース出身者は達磨さんの教え子たち。新潟にいるイブと吾郎も「タツマチルドレン」にあたる。

達磨さんのサッカーをキーワードで表現するとすれば、

「攻撃的」「コレクティブ」「攻守の切り替え」「ボールとスペースの支配」

ということになるそうだが(@サッカーダイジェストWEB)、ボールを支配しながらショートカウンターで仕留める、という形は、ヤンツーさんのもとでやってきたことと、そんなに違わない気がする。
よりスペースに対する意識が強調されるのだろうか。
とりあえず、今いる選手たちは、攻撃面ではそれほど違和感なくやれるんじゃないかなと思っている。

問題はディフェンスですけどねw

恐らく、ヘッドコーチに誰がなるかにも大きく左右されそうなので、コーチ人事はしっかりとお願いします、神田センセイ。

キャリアの浅い監督を…ということだと、クロさんを思い出してしまうかもしれないが、達磨さんが大きく違うのは、柏のトップチームで1年間指揮を執ったという経験値。たかが1年、されど1年。
若手育成の手腕を買われていることは間違いないので、達磨さんのもとで、選手たちがどんな成長や変化を見せるのか、今から楽しみにしている。

それにしても、だ。
柏はまだ天皇杯が残っているので、12月26日の準々決勝(仙台vs柏)では、達磨さんの采配を特別な目で見ることになる。
次期監督に決まった人の采配をテレビで見るなんて初めての経験だし、何だか不思議な気分だ。
何だったら、柏を天皇杯優勝させてから新潟に来ていただいてもよろしいんですよ、達磨さんw
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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