2016年02月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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サンウルブズからJ1開幕戦をテレビでハシゴする
いつもは3月第1週だったけど、なぜか今年は2月27日が開幕日。
いきなりアウェイ2連戦になるけれど、去年から始めたことで、今年も試合前日が仕事の日はビッグスワン回りで帰ることを習わしとすることにした。

というわけで、早速寄ってきましたよ、金曜日に。



開幕1週間前くらいから、ビッグスワンのオレンジ・ブルーライトアップは始まっていたのだけれど、こうやって改めて見ると、いいなぁ〜〜。いよいよ始まるんだなぁという高揚感が素晴らしいなぁ。


というわけで、翌2月27日土曜日。
メディアシップでNSTの特番生放送とPVがあるので、行ってみようかなぁと思ったのだが、この日はJリーグ開幕日であると同時に、スーパーラグビー開幕日でもある。アルビの試合より前にサンウルブズのスーパーラグビーデビュー戦という歴史的な試合の生中継があるので、まずはそれを見届けなければ!と、家に引きこもってラグビーとサッカーのハシゴ観戦を敢行することにしたのだ。

まず、J-SPORTS1でスーパーラグビーのサンウルブズvsライオンズ。あぁ、ガッキーがスタメンですよ。私が密かに気に入っているパナソニックの笹倉くんは、今回はFBではなくWTBでスタメンですよ。

スーパーラグビーといえば、クルセイダーズとかハイランダーズとかブルズとか、南半球のスタジアムでやっている試合をたまに生中継で見ると、おお!これはLIVEか!ナマか!リアルタイムでやってんだ!と、言いようのないワクワク感に包まれてしまうのが常なのだけれど、この試合は生中継である上に、会場は秩父宮である。日本ですよ東京ですよ!新幹線で行けちゃいますよ!

サンウルブズの初陣は、13-26という敗戦。FW戦で後手に回ったのが痛かったけれど、ディフェンスもアタックも通用している部分は多々あった。
特にスピード感あふれるアタックの連動性は、急造チームにしては及第点以上。堀江のトライは基点からパスの連動が素晴らしく、今後に可能性を感じさせてくれた。
うーん、1試合だけでもいいから観に行きたいなぁ。何とか行けないものだろうか。


スーパーラグビーの試合がもう少しで終わる頃、サッカーJ1 1stステージ第1節・湘南ベルマーレvsアルビレックス新潟の中継が始まったので、そちらにチャンネルチェンジ。
アルビの着用ユニは色味的に2ndはあり得ないので、1stか3rdかと思っていたら、白い3rdユニだった。いつものアウェイらしい雰囲気。
選手入場では、キャプテンマークを左腕に巻いた裕紀が先頭で歩いてくるのにプチ感動。勲が初めてキャプテンマークをつけて出てきたときの感動には及ばないけど、やっぱりいいもん見た、という気持ち。

こちらは達磨さんの新潟初陣。向こうはキジェさんは変わらないけど、遠藤航や永木、秋元といった主力中の主力が移籍した中での新チーム。さてどうなるか、だった。

新潟のスタメンは、こんな感じ。

    イブ

ギュン     ラファ

  レオ  コヅ

    裕紀

コル カズ 史哉 慶
    
    守田


慶が右SBに回る、という情報は既にあったので、注目はレオの相方だったのだが、達磨さんはマサルではなくコヅを選んだ。練習でアピールできたんだろうね。
そして、カズとCBコンビを組む史哉のプレーぶりも注目だった。

試合は、立ち上がりから、予想通りに湘南が勢いに乗って圧力をかけてきて、それを凌ぐ新潟、という展開。
まぁ、想定内なんだけれど、去年までと守り方が変わったこともあって、ちょっと緩さが気になる。慣れれば気にならなくなるのか…というよりは、選手たちに新しい守り方をしっかり身に付ければいいだけのことだ。

ラファとコヅがあまりディフェンスしないので、右サイドを突破されることが多く、かなり危ないシーンも作られたのだけれど、ここで獅子奮迅だったのがレオと裕紀。レオはいつも通りのプレーではあるのだが、裕紀のカバーリングの的確さが目につく。
そうか、同じディフェンスでも、裕紀はマンマークより、やっぱりこういう守り方が得意なんだよ。視野の広さ、危機察知能力の高さが、カバーリングに生かされている。裕紀のアンカー起用は、とてもハマっていると思った。

守勢に回ることが多かった立ち上がりだったけれど、少しずつ、湘南のプレッシャーに慣れてくると、それを新潟がかいくぐるシーンが増えてきた。
新潟の先制シーンは、思ったより早く訪れた。
ボールを持ったコヅが相手をかわしてから左のレオへパス。レオはすかさず、左から上がってきていたコルテースにパスを出し、コルテースは低い弾道の鋭いクロスを送ると、ファーの位置にいたラファがゴールに押し込んだ。
ここは、コヅがいい判断でしたね。
先制したことで、選手たちに落ち着きが出た。

コヅは、守備をしないのは相変わらずだなぁと思ったけれど、1度、簡単に奪われたボールをスライディングタックルで取り返したシーンがあった。
以前のコヅなら、スライティングタックルまでしなかったかもしれないので、そこは成長した部分だと思うけど、いや〜、あんな危なっかしいボールの奪い返し方する前に、簡単に奪われた軽いプレーは反省してほしいんだよねぇ。と、コヅにはあえて注文したいところ。攻撃に回ったときのセンスはさすがだと思うから、なおさら。

プレッシャーを強くかけてくる湘南に対して、新潟のショートカウンターがかなり効果的で、2点目は、後半に切った交代カードの2人(マサルとユータ)が結果を出した。
カウンターを仕掛けたマサルがユータにパスを通し、ユータがドリブルで相手をかわしつつ、左足を一閃。見事にゴールに突き刺さった。
いや、ビックリ。あのタイミングで打つとはなぁ。すぐ左を走っていたフリーのイブにパス出すかと思ったのに。
しかも、ユータにとってはJ1デビュー戦でのJ1初ゴールである。いきなり結果を出したなぁ。凄いなぁ。
直後にメールをくれた人と、

「ユータのあれは、変態ドリブルですね!」

なんて言い合ったのであったw
激励会のとき、宮澤ミシェルさんと平ちゃんがユータのことを「ドリブルが面白い」と言っていたけれど、こういうことか。
変態ドリブルといえばギュンだけれど、何だったらユータに右サイドに入ってもらって、ギュンとユータの「変態ドリブルコンビ」が観てみたい。

この試合で、印象深かったのは、裕紀の堂に入ったキャプテン&アンカーぶりとともに、プロデビュー戦でCBに入った史哉だった。
170cmの身長でCBに使うというのは、なかなか勇気がいることだし、普通ならユファンをカズと組ませることを考えると思うのだけれど、達磨さんは史哉をスタメンとして送り込んだ。
キックオフ直後は、少しバタバタするところもあったけれど、すぐに落ち着きを取り戻し、鋭い読みと当たり負けしない強さ、プレー選択の正確さ、ビルドアップ力など、その賢いプレーはとても大卒ルーキーとは思えない。いくつかの面では、カズよりも上じゃないかと思えるほどだった。ハイボールの競り合いでも、競り勝つシーンが多かったし。
CBは身長だけじゃないんだということを改めて教えてもらった。10年前だったらカンナバーロだけどね。ヒロシを思い出すなぁ。


もちろん、いいところばかりではなくて、特にディフェンス面では課題の方が多かったと思う。守田はビッグセーブでチームを救ってくれたけれど、ハイボール処理や、前に出る出ないの判断、ディフェンスラインとのコミュニケーションなどの課題はまだ克服できていない。最終ラインも最後のPKの取られ方はよろしくない。今のままでは、上位には通用しない。
でも、課題が出たことはポジティブな要素だし、何より印象的なのは、選手たちが終始慌てなかったこと、そして助け合おうという意識、プレー選択の共通意識がかなりできていることだった。
パスサッカーはヤンツーさんの頃からずっと取り組んできたことが、選手の入れ替わりがほとんどなかったこともあって成熟の段階に入れる一歩手前くらいの状況になっている。そこに、達磨さんのカラーがプラスされて、これからいい方向へ変わっていけそうな気がする。


リーグ開幕戦に勝ったのは2年ぶり。J1昇格後は4勝目である。
2009年と2011年もそうだったけど、新戦力が得点に絡む試合は負けないね。

内容は決して良かったわけではないけれど、初戦は勝つことが大事。
悪いなりに勝てたというのはよかった。去年はそれができなかったからね。
長いシーズンはまだ始まったばかり。勝った上で課題を克服していくというプラスのサイクルを、続けていける1年にしよう。


翌日のスポニチ1面トップ。新潟の地域限定1面だけれど、やっぱりいいもんです。

さて、次もアウェイ、神戸か。
私の個人的開幕は、3月12日のホーム開幕戦だ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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開幕1週間前
先週末は土日ともイベント目白押しで、久しぶりに多忙な週末を過ごした。

まずは土曜日。
11時から新潟日報メディアシップで、えのきどいちろうさんのトークショー。



新潟日報論説委員の目黒さんとのトークだったわけだけれど、先日のタイプレミアカップ観戦のブリーラム話がとにかく面白かった。
ブリーラムというところは、とにかく田舎で、空港にはバスすら来ない。まるで無人駅みたいな雰囲気の空港なんだとか(もちろん無人のわけはないけどw)。
ブリーラムサポーターの間では、アルビユニの胸スポンサー「ハッピーターン」とは何ぞや?と話題になっていたらしい。とある日本人が丁寧に説明したところ、

「ああ!それってdozoみたいなお菓子のことなんだね!」

と、みんな一様に納得顔になったとのこと。dozoというお菓子は、実際に1個いただいて食べたのだけれど、味も形も本当にハッピーターンみたいなお菓子なのだ。しかも、パッケージには「dozo」というロゴの下に「どうぞ」と平仮名が書いてあった。
もしかして、ハッピーターンを堂々とパクったお菓子なんじゃなかろうか。
味は似てるけど、化学調味料の味が強く、味ではハッピーターンの足元にも及ばない。えのきどさんも言っていたけれど、亀田製菓もタイ進出してハッピーターンを売り出せば、間違いなくヒットするんじゃないかなぁ。いやほんとに。
ちなみに、タイへ行ったサポ友からは、dozoの他に、チョコバナナ味のポッキーももらった。いや、これはホントにポッキーなんですよ。「グリコ」と「ポッキー」のロゴが入ってたし、「チョコバナナ」ってカタカナが入ってる以外はタイ語だったけど。

えのきどさんは、アルビについてはブリーラム戦を現地観戦した印象を中心に語ってくださったが、
「達磨さんのサッカーは浸透するまで時間がかかるので、サポーターもそういう心づもりでいた方がいい」
というようなことをおっしゃっていた。いや、それは本当にそうですよね。

個人的には、今のチームの感じは、やっているサッカーも含めて、淳さんの初年度に似ている気がする。淳さんが結果を出し始めたのは2年目からで、最も成果が出たのは4年目だったことを考えても、達磨さんも「3年1クール」で見ていきたい。
一番よくないのは、焦れたりブレたりすることだからね。
史哉の座右の銘じゃないけど、「木鶏」の心境でどっしり見ていこうと思っている。


メディアシップのトークショーのあとは、万代シテイバスセンターでミニカレーを食べてから、シネ・ウインドで開催の「ニイガタフットボール映画祭2016」へ。
私が見たのは1作品目の「ディーマンシャフト」。
2014年ブラジルW杯で優勝したドイツチームの裏側を、予選リーグからずっと追いかけ続けたFIFA制作映画で、試合を追うごとにチームがまとまりを見せていく様子や、オフザピッチの選手たちのノビノビとした素顔が描かれている。
ミューラーが罰ゲームでメイド姿で選手たちのランチのオーダーを取って回る姿も笑ったが(しかも、その後の試合でミューラーはハットトリックを決めたりしているのだ)、全体的に印象深かったのは、レーヴ監督のチームマネジメント。モチベーションをぐっと上げる言葉を投げかけたり、時にはガス抜きをしたり、という上げ下げが絶妙なのだった。
この映画は、現役の監督や選手が見ると、相当面白いんじゃないかなぁ。

映画終了後は、えのきどさんとヨコハマフットボール映画祭プロデューサーの福島成人さんによるトークショー。この日はえのきどさんのトークショーもハシゴだったw




日曜日は、東区役所南口エントランスホールで「第1回アカミチフルホンイチ」。
これはもともと学校町通などの一箱古本市に出店していた人たちが中心になって開催にこぎつけたイベントで、私も、学校町通で出店場所が隣り合わせになって懇意になった人からのお誘いで参加を決めた。
主催者のひとりはアルビサポで、去年の日立台のメインスタンドでバッタリ会ってビックリしたのだけれど、

東区役所は旧イトーヨーカドー木戸店だった建物を、そのまま使っている施設なので、吹き抜けのエントランスホールは昔のショッピングモールの雰囲気が残っている。

通りかかるのは、市役所内の施設を訪れる人ばかりなので、どれくらいの反応があるか分からなかったのだけれど、札幌出身新潟在住コンササポの人とか、「アナキストサッカーマニュアル」という超マニアックなサッカー本を何の躊躇もなく買っていく人とか、山際淳司本を手にとって、
「これって、文庫になってませんよねぇ」
と鋭いことを言い、買っていってくれた人とか、なかなか多士済済であった。

アイアンさんご夫婦や、春から末っ子が新女子大生ファミリーなど、サポ仲間も冷やかしに来てくれて、おかげさまで楽しい時間を過ごせた。
ありがとうございました。

さて、いよいよ今週末からですよ、本番は!

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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今週末のイベント
J1リーグ開幕まで2週間を切りましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

例年と違って、今年はトヨタプレミアカップがあったので、プレ開幕済み、という感じですが。

さて、開幕1週間前の今週末、2つのイベントがあるのでご紹介いたしましょう。


2月20日は「ニイガタ・フットボール映画祭2016」がシネ・ウインドで開催

アカミチフルホンイチ


2月20日(土)は、新潟市中央区のシネ・ウインドで「ニイガタフットボール映画祭2016」が開催されます。
今年の上映ラインナップは、「ディーマンシャフト」「盲目のストライカー 世界へ〜ブラインドサッカー日本代表 闘いの軌跡〜」 、「イタリア式サッカー狂想曲」 の3作品。
「ディーマンシャフト」と「盲目のストライカー 世界へ」の上映後にはそれぞれ、えのきどいちろうさん、新潟県ブラインドサッカー協会スタッフ&選手によるトークなどがあります。
この日は、11時からシネ・ウインド近くの新潟日報メディアシップで、えのきどさんのトークショーもあるので、ハシゴがおすすめですw

2月21日(日)は、新潟市東区の東区役所(旧イトーヨーカドー木戸店)南口エントランスホールを会場に、「アカミチフルホンイチ」が開催されます。わたくし、「ぐっちい書房」も出店いたします。
10時〜16時、ぜひぜひ遊びに来てください。屋内で暖かいし、他にテナントもあるし、区役所に来てみたら古本市やってたわ、みたいなノリでw
author:ぐっちい, category:日々のこと
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トヨタプレミアカップで見えた2016アルビレックス新潟
タイプレミアリーグ王者とJリーグチームが対戦する「トヨタプレミアカップ」に、アルビレックス新潟が招待されたというニュースが報じられたのは、昨年の11月末だったか、12月に入ってからだったか、今ひとつ記憶が定かではない。

Wikipediaによると、2011年からスタートした大会で、第1回目の招待チームは湘南ベルマーレ。
招待の基準もハッキリとしたものはないようで、基本的にはタイでキャンプをやっているJクラブ、ということらしいが、新潟はもともとタイキャンプをやったことがないので、その基準にも当てはまらない。J2降格が決まっていた湘南以外は全てJ1クラブで、仙台、名古屋、鳥栖が出場し、今までJクラブが勝ったのは2013年の名古屋だけである。

なんかよく分かんないけど呼ばれちゃった感満載だが、勝てば100万バーツ(約300万円)の賞金が出て、負けても約100万円いただけるという仕組み。トヨタの冠大会であり、ゼロックススーパーカップよりは格下だけど、少なくとも「ちばぎんカップ」よりは格上であろうw(比較の対象として正しいのかどうかはさておき)
でも、現地での盛り上げ方は、Youtubeに上がっていた動画を見ると、ゼロックス並みの凄さ。少なくともタイ国内では一大イベントらしい。

そんなことより何より、新潟にとってはクラブ史上初の海外遠征の公式戦であり、アジアのアウェイで真剣勝負で闘うという、初めてづくしの経験になる。
去年のナビスコカップベスト4といい、新潟が新たなステージに進みつつあることを実感させられる出来事が続くなぁ。
要するに、ACLの予行演習だと思えばいいんですよ、チームもクラブもサポーターも。


で、試合当日の13日は、ネット生中継があるということだったのだけれど、その日はなかなか仕事が終わらず、キックオフ時間にはまだ会社にいた。

というわけで、放送をリアルタイムに見ることは諦めていたのだが、リアルタイムにメッセンジャーで実況のようなメッセージを送ってくれるスバラシイお方がいたので、やり取りしながら状況を把握することができた。

その後、改めて試合映像を確認した印象も含めて、ざっくりと振り返ってみる。




    イブ

 ギュン    優汰

   慶   レオ

    裕紀

コル カズ 史哉 マツケン

    守田



スタメンはだいたいこんな感じなのかな?ざっくり言えば4-3-3、細かく言えば4-1-4-1というか、4-3-2-1というか。
裕紀がアンカーで、その前に慶とレオが並び、トリプルボランチみたいな配置だとイメージすればよさそう。そして、この3人が今季の新潟のキモのようである。

慶、レオ、裕紀が流動的に動き、主に慶とレオがボールを奪い、裕紀が常に前を向いてパスの配給役を務める。慶とレオがボールを奪う役割を徹底してくれるので、裕紀は時間も空間も余裕がある状態でさばける。
アンカーというと、過去の新潟でもどちらかと言えば勲のような「守備の砦」のイメージだが、どうやら、達磨さんの考えるアンカーは、もっと攻撃的で、むしろアンカーの前にいるMF2人が守備の要になっている。
後半はマツケンに替わってマサルが入り、レオとのコンビを試したように(慶はポジションチェンジ)、中盤の3人をどう組み合わせるのかのテストも行われたようだ。

そして、このシステムでの裕紀のイメージを「ピルロのような感じ」と表現していた。
おおー、ピルロか。ピルロはJで言えば遠藤保仁でしょ。そういえば裕紀は大学時代、「大学サッカー界の遠藤」って言われてたんだよな。なるほどなるほど。
ヤンツーさんが採用したチーム戦術に、今ひとつフィットできなかった裕紀だが、達磨さんの戦術は予想通り裕紀に合っているのかもしれない。

中盤の3人の構成が特徴的だったことと、ギュンとコルテースの左サイドコンビがイケイケだったことが、とてもポジティブな印象で、課題はミスが多かったことと、セットプレーの守備、ということになるようだ。

守り方は昨年までのマンマークからゾーンに明確に変わった。あとは、それをしっかりと身につけること。
攻撃面では、スペースを使う意識が強くなっている。
セットプレーの守備も、去年と変わっていないというよりは、ゾーンディフェンスを新たなチャレンジとして身につけなければならない課題、という捉え方をした方が良さそうである。

結果的に、1-2の逆転負けではあったのだが、課題も収穫も同等に出たという意味では、タイキャンプの締めくくりとしてはとても有意義な試合になったと思う。

ここで出た課題と収穫を持ち帰って、さらに静岡キャンプで精度を上げていくということになるわけだ。

いやー。スタジアムで早く観たいですねぇ。「キャプテンコバヤシ」や達磨さんの「ブチ切れ」も含めてw
早くシーズン始まらないかな、なんて言っているうちに、あっという間に来週の土曜日ですよ、開幕は。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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新キャプテン
2月に入ってから仕事でバタバタしていて、週末も何だか気が休まらない。
いやー、これであと2週間でJリーグ開幕って言われても、心の準備が何もできてないんだけどなぁ〜。

新ユニやシーズンパスが届いたら、やっと実感が湧いてくるんだろうか。

…などとフワフワ考えているうちに、一気に目が覚めるニュースが飛んできた。


トップチーム 2016シーズン キャプテン、副キャプテン決定のお知らせ


何だって!裕紀がキャプテンだって!!

これは、勲がキャプテンマークをつけて選手入場してきたときに近い感覚だなぁw
恐らく、裕紀にとってサッカー人生初キャプテンじゃないだろうか。大学ではキャプテンになった山田大記からの強い要請で副キャプテンになったけれど。

でも、実を言うと、何となく予感はあったのだ。達磨さんが、

「こいつに(キャプテンを)やらせてみたいなと思う選手は何人かいる」

とコメントしているのを見て、もしかして、これはカズか裕紀のことを言っているんじゃないか、と思っていた。

達磨さんが志向するサッカーを実現するためのキーマンであり、若手が増えた今、カズや裕紀、前野、マイケル、ギュンあたりの、今年27〜28歳を迎える年代がチームの中心として引っ張っていく役割を担わなければならない時期になっていたからだ。

裕紀のキャプテン指名について、達磨さんはこんなことを言っている。

「新潟は変わっていかなければいけないチームです。誰から変わるか、どの年代から変わっていくのか。彼(裕紀)がキャプテンをすることが、年齢的にもキャリア的にもいいのではないかと」

新潟が変化や進化をしていく上で、その象徴となるのが裕紀、ということなんだろう。
さすが、達磨さんはよく分かっていらっしゃる。狙いが分かりやすすぎて嬉しくなってしまうな。

普段、あまりコメントを残さない裕紀が、昨シーズン終了後には悔しさを露わにした言葉をインタビューで語っていたのが印象に残っているが、キャプテンとして、その「悔しい思い」を力に変えてくれることを、否応なしに期待してしまう。

それにしても…
Jリーグキックオフカンファレンスでも、新潟代表でユニ姿でステージに立つんだよね。
試合前のコイントスやるわけだよねw
試合後は真っ先にメディアにコメントを求められるんだぞw

想像するだけで、思わずニヤニヤしてしまうではないかw

キャプテンコバヤシの変化と成長が、新潟にポジティブな影響を与え続けてくれることを楽しみにしてますよ。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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1個のボールから
にわかラグビーファン、U20日本代表ヘッドコーチに会う。

「ほぼ日刊イトイ新聞」で、糸井重里さんとラグビーU-20日本代表ヘッドコーチの中竹竜二さんの対談の連載が始まったのだけれど、これがとにかく面白い。

昨年のラグビーW杯でエディージャパンの闘いを見て、すっかり「にわかラグビーファン」と化した糸井さんが、「にわか」の立場でラグビーについてのあれこれを中竹さんに教えてもらう、という内容。
糸井さんはラグビーファンとしてはにわかだけれど、もともと野球をはじめとするスポーツ観戦が大好きな人なので、見方が鋭いし、何よりスポーツそのものと選手に対するリスペクトを強く持っている。それだけに、中竹さんに対して知ったかぶりすることなく、素直に感じたままの問いかけをしているのが気持ちがいい。中竹さんの穏やかな物腰の受け答えも心地いい。
これから毎日連載を読むのが楽しみになった。


ところで、ラグビーにハマった糸井さんが、まずラグビーボールを買いに行ったという話を読んで、ああ、この気持ち、すごく分かるなぁ、と思った。
私もラグビーをテレビやスタジアムで観戦するようになるうちに、あの楕円形のボールに触ってみたい、手に持ってみたい、パスを投げてみたい、という気持ちが強くなり、起こした行動は「タッチラグビーチームに入ること」だった。
「ラグビーマガジン」の読者ページに、東京ガス大森グラウンドを練習場として活動しているタッチラグビーチームのメンバー募集があったので、早速連絡を取り、その週の日曜日に練習参加した。

最初にパスの練習をさせてもらったときの、楕円球の感触は今でも覚えている。タッチラグビー用のボールは、ラグビーボールよりひと回り小さいのだけれど、とにかく物凄く感動した。

ラグビーボールだけでなく、野球の硬式ボールも、ソフトボールも、サッカーボールも、手に持ったり蹴ったりするだけで、なんであんなにパワーがみなぎってくるんだろうか。


そして、新潟にUターンすると決めたとき、タッチラグビーの仲間たちが送別会を開いてくれて、本革製のラグビーボールに寄せ書きをしてプレゼントしてくれた。

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タッチラグビー仲間とは、今でも年賀状のやり取りをしているし、何かと気にかけてくれる。
1個のボールから生まれた繋がりは、一生モノなんだと、つくづく思う。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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悔しさを力にすること
この週末は、男子サッカーのリオ五輪アジア最終予選決勝の韓国戦を観たり、ラグビー日本選手権のパナソニックvs帝京大学を観たりしていた。

リオ五輪アジア最終予選でのU-23日本代表は、準決勝のイラク戦に勝った時点で五輪出場を決めていたので、あとは決勝でも勝って、アジアチャンピオンとして五輪本番に臨めるかどうかだった。

アジアチャンピオンかアジア2位かというのは、同じく五輪へ出場するにしても、全然意味合いが違ってくる。
それだけに、準決勝とはまた違った緊張感があっただろうなぁと思う。

そんな中、0-2のビハインドをひっくり返したことは、本当に素晴らしかった。
久しぶりに「リバウンドメンタリティ」という言葉を思い出した。

このチームは、発足当初はひ弱さを感じることもあったけれど、試合を経験するごとに、当たり負けしないフィジカルのたくましさと、ちょっとやそっとではヘコたれないメンタルタフネスを兼ね備えるようになっていった気がする。
監督が手倉森さんということもあるけれど、2012年シーズンのベガルタ仙台も、メンタルタフネスがハンパないチームだったなと、少し思った。あの当時のベガルタをもっと若くてテクニカルにすると、今のU-23日本代表みたいになるかもしれない。

そういうチーム作りが得意な人なんだな。

この世代は、U-17W杯で結果を残して以降は、ずっとアジアでさえも勝てず、谷間の世代だのひ弱いだのと、散々な評価しか受けてこなかった。
選手たちは、ずっと胸に抱いてきた悔しさと反骨心をバネにして、ついに結果を出したんだと思う。
五輪本番に向けて、まだまだ守備など課題は多そうに見えるが、ポテンシャルの高い選手が揃っているので、さらなるレベルアップを期待したい。

今大会では新潟からはマツケンと武蔵が出場したけれど、新潟のチームを見れば、リオ五輪世代がまだまだいる。
慶、コヅ、豪、史哉、そして清水にいる尚紀。
Jリーグで結果を出せば、この中から本大会メンバーに選ばれる選手が出てくるかもしれない。



悔しい思いを原動力にして、自分たちのストロングポイントを磨く。
それができる選手やチームは、必ず強くなる。

これは、U-23日本代表だけじゃない。
新潟にも、そんなチームであってほしい。

昨シーズンの悔しさを忘れない選手たちを、柏での悔しさを胸に新潟でチャレンジをする達磨さんがどんなチームに育て上げるのか。

私が今年のチームに期待する一番の理由は、そこなのだ。

今までずっと乗り越えられなかった壁を、一気に超えたU-23日本代表のようなブレイクスルーを、新潟でも見てみたい。
author:ぐっちい, category:サッカー
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