2016年09月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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監督交代

監督交代のお知らせ



 



 



 



マリノス戦、天皇杯山口戦のことを書いてなかったし、鹿島戦のことも書かなきゃなぁと思っていた矢先に、それどころではないニュースが飛び込んできてしまった。



 



予感がなかったわけではなかったものの、さすがにこのタイミングでの解任はないだろうと思っていたのだが。



 



最近、達磨さんの契約が単年契約だと聞いて、それはクラブの希望か、達磨さんの希望かは分からないけれど、少なくとも長期戦略に則った契約ではないということを知り、冷や水をぶっかけられたような気分になったばかりだった。



 



達磨さんの志したサッカーは、単純なポゼッションサッカーではなく、ボールを動かしながら相手を動かしてスペースを作り出し、そこを突いてゴールを陥れるものだと理解していたのだけれど、それがハマったときのゴールシーンは、新潟もこんなサッカーができるのか、という感動があった。



このサッカーが完成形になったとき、どんなチームになるのだろうと思った。それが見たかった。



ただ、このサッカーが完成形になるまでには時間がかかることは分かっていたし、今年は我慢の年になるだろうなとも思っていたのも事実。



とにかく、今年はベースを築きながら、しっかり残留して来季に繋げてほしかったのだ。



 



しかし、クラブに明確な長期ビジョンがあるようなないような曖昧模糊とした状況で、クラブのしっかりとしたサポートがあったとは言い難い中、難しい舵取りを迫られたのは、なかなか厳しい環境だったと思う。



それでも、達磨さんが新潟に蒔いた種の意味が本当に分かるのは、これからなんだとも思っている。



 



プロは結果が全て、と言うけれど、もっといい方向へ持っていくことも出来たのではないか。
達磨さんに対する批判が高まったとき、クラブとしての意思表示がなぜ出来なかったのか。
監督を守れないクラブって、何なんだろうなぁと思ってしまうのだ。
このクラブが目指すものとは、一体何なんだろう。




まだまだクラブに対しては言いたいことはあるが、今はここまでにしておく。
そんなことはシーズンが終わってから、しっかりと総括してもらおう。



 



まずは、今やるべきことをやる。
絶対に生き残る。
そのために、クラブもチームもサポーターも、同じ方向に向かって、全力で進んでいこう。



この状況で、火中の栗を拾ってくれたフチさんとウッチーを男にしよう。
最後は一緒に笑おう。



 



 



最後に、達磨さん、そしてキタジコーチと安田コーチ。



新潟に来てくださってありがとうございました。心から感謝しています。



私は、達磨さんが志したサッカーが好きでした。だからこそ、新潟で花開かせたかった。



みなさんがサッカー人として成功する姿を、新潟からずっと追いかけていきたいと思います。



これからも応援しています。


author:ぐっちい, category:アルビレックス
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冷静に、もっとシンプルに

 

大一番と言われ続け、チームも異例の1週間非公開練習という手段に打って出て、すべて万全に準備したはずの名古屋戦。

 

トレーニングが完全非公開という話を聞いたとき、真っ先に思い浮かんだのは、天皇杯で恐らく怪我人が複数出た、その影響ではないかということだった。

 

結果的に、その予感は当たっていて、カズの離脱に続いて、マイコーが天皇杯で負傷して、名古屋戦に出られなかった。

そこで、フタを開けてみれば、竜馬、マグ、マツケンを3バックに置いた、3-4-3という今季初のフォーメーションだったのである。

さらに、ガクをボランチに、そしてこの大一番で裕紀をベンチに置くという、思いもよらない形。

カズとマイコーを一気に欠くことになって、守備面の不安を払拭するための一手だったのだと思うが、結果的に、この「普段着通りじゃない」システム変更が、裏目に出てしまったとしか言い様がない結果になった。

 

竜馬、マグ、マツケンの3人はよく頑張っていたし、守備そのものは破綻はしなかったと思う(セットプレーの失点シーンは猛省が必要だが)。名古屋の攻撃も、貴章をFWに、永井をSBに置くなど、いつもと様子が違っていた。そして、以前なら攻守ともに脅威だった闘莉王が、ほとんど引退状態だったところから10ヶ月ぶりの実戦ということで、全く脅威になっていなかった。むしろ、そこを狙えばいいのに、と思っていたくらいだったのだ。

 

それなのに、前線の動きが少なくて相手が一番嫌がることをほとんどできず、局面を変えるパスも出ない。

後半に交代出場した成岡さんが、裏を取る動きを早速見せて、名古屋にプレッシャーを与えていたのが目立ったくらいで、こういう試合こそ、裕紀が必要なんじゃないかと思い続けているうちに試合が終わってしまった、という感じなのだ。

 

さて、困った。名古屋は全くもって強くなかった。それなのに勝ち点1すら取れないとは、どうしたものか。

試合後、闘莉王がヒーローに仕立てあげられている様子を見ながら、大したプレーもできなかった闘莉王がヒーローになってしまう程度の試合しかできなかったということを痛感した。

 

カズとマイコーがいない危機感が達磨さんの思考を狂わせたのか。

普段通りの、いつもの4バックでよかったんじゃないのか。

何も焦って、やり方を変える必要はなかったと思う。

これが、経験が足りない、ということなのか。

 

もう、この期に及んでは、四の五の言っても仕方がない。もう開き直るしかなかろう。

勝ち点差だけでなく、得失点差でも下とは差があるというアドバンテージを頭の隅に入れつつ、自分たちがやってきたことの積み重ねにもっと自信を持ってやればいいのだ。

ジタバタしたっていいことないよ、達磨さんもサポーターも。

 

 

 

翌日、アピタ新潟西店で開催された慶のトークショーへ行ってみた。

会場には、昨日の今日で心配になって、慶の言葉が聞きたくて足を運んだ人たちが詰めかけていた。

この日の内容は、9月17日と24日の2回に分けて、FM PORTの「アルビフリーク」で放送されるそうなので、詳しくは触れないことにするが、つくづく、慶はたくましいなと思った。

選手たちは前を向いている。

それならば、サポーターがやるべきことはただひとつ。それを忘れないようにしよう。

悔いを残さないように。ただただ、そのために。あくまでシンプルに、頭は冷静に、気持ちは強く。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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大学サッカーの力

 

9月3日(土)、天皇杯・関西学院大学戦。

 

個人的には誕生日イブだったので、この試合で勝って、先に誕生日プレゼントを貰いたいなと思いつつスタジアムへ。

 

関西学院大学は、昨シーズン、関西学生リーグはもちろん、総理大臣杯、インカレとタイトルを総なめにした大学No.1チームで、選手にはJユース出身が多いのが特徴(今の大学サッカーの有力校はどこもそんな感じだ)。
そして、何より、2年前には天皇杯で神戸に勝っている。今のメンバーにもその試合を経験した選手が多くいるはずで、J1に勝った経験を持っているというのは、大きなアドバンテージになっていただろう。J1相手だろうと臆する必要が全くないということを、経験値として理解しているチームなのだった。

 

1回戦のMIOびわこ滋賀戦をスカパーで見たけれど、立ち上がりのMIOの攻勢をしっかりと凌ぐと、自分たちのペースに持ち込み、3得点を上げて快勝した。全員がハードワークでき、個人能力も高い。7年前に対戦した明治と似たイメージを持った。J2中位くらいの力はあるだろう。

要するに、J1に勝てる力を持っている。舐めたら最後、足元を掬われるよ、というのが結論だった。

 

試合前、大画面に「天皇杯の軌跡」というタイトルのハイライト映像が流れた。そこには、大学生が初めてJ1を破った試合として、2009年の山形vs明治の映像もあったのだけれど、山形に勝ったあと、ゴール裏にいる他の部員たちのところへ飛びつきに行った背番号7の姿が映っていた。

 

おお、裕紀じゃないか。

 

当時の明治も、その後のインカレで優勝するなど、大学No.1と言っていいチームだった。当時3年生でJ2湘南とJ1山形に勝った経験を持つ裕紀にとっても、大学生相手の天皇杯には感じるところがあったのではないかと思う。


新潟日報などのスタメン予想では、ほぼリーグ戦と同じ顔ぶれで、負傷したカズのところに誰が入るか、という感じだったのだけれど、スタメンメールにはちょっと予想を覆す要素が含まれていた。


      武蔵

 

  達也     ラファ

 

    マサル レオ

 

      コヅ

 

コルテース 竜馬 マイコー 慶

 

      守田


並び的にはこんな感じだっただろうか。達磨さんは、アンカーの位置に裕紀ではなく、コヅにチャンスを与えた。コヅにとっては、アピールするラストチャンスだと思ってやらなきゃいけない。
そして、1トップに武蔵、カズに替わって入ったのは竜馬だった。武蔵や竜馬にとっても勝負の試合だ。武蔵、コヅ、慶にとっては、同年代の関学には、対戦したことがある選手もいるかもしれない。

 

そんなこんなで始まった試合。

 

立ち上がりの新潟は、そんなに悪くなさそうに見えて、どこかフワフワしている。関学の選手たちがどんどんプレッシャーをかけてくるので、後半になれば電池切れを起こしそうな感じはあったのだが、その前に、ビシっとした対応をしておかないと隙を突かれる可能性があった。
そして、その予感は見事に的中してしまうのだ。

 

間、間にパスを通し、右サイド(新潟の左サイド)からどんどん侵入してくる関学に対して、もっと厳しく対応しなければならなかったが、簡単にクロスを上げられ、簡単に中央に入り込んでこられ、人は足りているのに簡単にシュートを許し、それが見事に決まってしまった。

 

結局、喫した3失点はどれも同じ形。関学の右SB高尾(2年生、名古屋U-18出身)の仕掛けとパス、クロスと、好きなようにやられた。この試合で一番目立っていたのは彼だった。

 

個人的には、カズがケガで離脱し、裕紀がベンチスタートとなった以上は、マイコーがどれだけリーダーシップをとれてやれるか、ということに注目していたのだけれど、「やはりカズと裕紀がいないとダメなのか」という結論になってしまった。
守田が緩い対応をしたDF陣を叱咤したり、かなり声を出していたが、ここはマイコーも頑張らなければいかん。コルテースに対しては、いつだったかの試合で、裕紀がかなりキツめなことを言ってたぞ。マイコーもそれぐらいやんなきゃダメだ。

 

後半に入って、達磨さんが切った交代カードは、存在感が出せなかったコヅ→豪、疲れの見えた達也→成岡さん、そして3-3に追いつかれたところで、CB強化のために慶→裕紀、というものだった。
ナビスコカップ柏戦以来のCBでの出場になった裕紀は、早速、一番チームに足りていなかったコーチングを発揮。最終ラインを落ち着かせることに成功し、豪と成岡さんも効果的な動きをして、チームに漂っていた停滞感を払拭した。関学が足が止まりだしたこともあったのだけれど。


延長に入ると、両チームとも足を攣る選手、腰を痛める選手などが続出。強烈な蒸し暑さの中、消耗戦になっていた。

 

そして、延長前半アディショナルタイムに入ってからのシーン。

 

関学の選手がカウンターを仕掛け、DFラインの裏を抜け出しそうになった瞬間、ペナルティエリアすぐ手前で裕紀が足を投げ出して倒し、一発レッド。なんと、10人の闘いを強いられることになってしまったのである。
裕紀のプレーは、ファウルを犯さなければ守田との1vs1のシーンを作られてしまうことを避けたかったのだろう。あれがなければ失点していた可能性が高い。裕紀の責任感が現れたプレーだったと思う。

 

もっとも、試合後の会見で達磨さんは、このプレーについて厳しいコメントを残しているが、止むに止まれぬプレーだったとはいえ、数的不利になって闘い方が難しくなってしまったことも事実なので、監督として褒め称えるわけにはいかない、というのも分かる。

 

要するに、あんなシーンを作られてしまった原因の方を問題視しているわけで、それは名古屋戦に向けて改善しなければいけないところだと思う。

 

結局、延長後半にラファと成岡さんのゴールでようやく突き放し(成岡さんのドリブルからのゴールには感じるものがあった)、最終スコアは5-3。

 

2013年天皇杯も、新潟経営大と延長の末ようやく勝ったし、やはり大学生は手強い。関学はしみじみ強いチームだった。

 

大学生だから、J2・J3・JFL・地域リーグだから、プロだからアマだから。単純なカテゴリーの違いで、勝手に格下などと思ってはいけないのだ。
今まで、そうやって相手を舐めては痛い目に遭ってきた歴史から、いい加減学ばないといけない。サポーターも。

 

新潟も何人か故障発生したと思われる選手がいて、この消耗戦の代償は少なからずあると考えた方がいいかもしれないが、浮き彫りになった守備の問題も含めて、名古屋戦までに解決していかなければ。
ここでひと息ついている場合ではないということは、今週の練習が全て非公開となったことにも現れている。
何があっても、やるしかない。

 

 

試合後、新潟駅南口広場へ行くと、何やら賑やかなイベントをやっていた。
幻の酒という冷酒を1杯飲んで、いい気分になって帰宅。
さて、次のためにまた頑張りますか!

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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市船つながり

原 輝綺選手(船橋市立船橋高等学校)来季新加入内定のお知らせ

 

 

今年の5月21日、ホーム川崎戦当日の午前中は、メンバー外の練習を見に聖籠へ行っていた。

武蔵とマツケンが全体練習に復帰した頃で、この2人がいると、断然聖籠の雰囲気が明るくなるなぁ、なんて思っていたら、見慣れない選手がひとり。

 

ん?練習生かな?落ち着いているし、体つきがしっかりしてるから大学生かなぁ?

 

練習終了後、武蔵、マツケン、ガクらと談笑しながらクラブハウスへ引き上げようとしていたところを、他のサポさんがその選手に名前を尋ねた。
すると、彼は立ち止まり、

 

「市立船橋の原輝綺といいます。明日まで練習参加します」

 

と、丁寧に答えてくれたのだった。

 

そして、オレンジカフェでランチを食べていたら、選手スペースから武蔵たちが一般スペースへ飲み物を取りにやってきて、その中にも原くんがいた。
もうすっかり馴染んでるなぁ、それだったらウチに入ればいいのに。コーチとGKには市船つながりの大先輩が2人もいるわけだし。
それ以来、市立船橋の原輝綺は、高校サッカーで最も気になる選手になった。

 

市船はインターハイで流経大柏との千葉対決を制して優勝。原くんは優勝に貢献大で、優秀選手にも選ばれた。
そして、SBS杯国際ユースサッカーのU-19日本代表に選出され、その大会の中継がスカパーであったので、U-19コスタリカ代表戦をテレビ観戦した。アルビU-18の巧くんもスタメンで、原くんはボランチの位置にいた。とても落ち着いたプレーぶりで、ボールによく絡んでいた。

 

そして、生でそのプレーを見るチャンスが訪れたのが、8月28日、スワンフィールドで行われた高円宮杯プレミアリーグEAST、アルビレックス新潟U-18vs市立船橋高校。
この試合では原くんはCB。相方の杉岡主将とのコンビは、高校サッカーでは最高レベルという評価なのは聞いていた。

原くんのよさは、状況に応じたプレーを落ち着いてできるクレバーさと、ポジショニングのよさ、ビルドアップ能力、カバーリング能力の高さ、のように見受けた。

 

2-1で市船が勝ち、プレミアリーグEAST首位の底力を見せたのだったが、試合終了後、市船の選手たちが観客席に挨拶に来ると、ユース応援のメンバーの中から、

 

「原くん!新潟に来いよ!」

 

という声がかかると、原くんは少しビックリしたような表情で、こちらを見たのだった。

もう、その段階で新潟入りは決まっていたんだろうと思うけれど、実際に公式リリースが出ると、嬉しさも格別だ。

 

原くん、複数の選択肢の中から新潟を選んでくれてありがとう。
今年、先輩たちが頑張ってJ1に残るので、来年、一緒に闘おう。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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