2016年11月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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新潟らしさ



11月26日、土曜日。



仕事日だったのだけれど、急遽休みになったので、天気に誘われて聖籠へ行った。



シーズンオフ期間のトレーニング。



もう公式戦もない、直近に目標とするものも明確にはない状況で、どんな雰囲気でトレーニングが行われているのかを観てみたかった。



Bピッチへ行くと、コーチングスタッフが準備をしており、間もなく、三々五々選手が集まってきた。そして、何人か集まると、自然と輪になってボール回しが始まる、シーズン中と変わらない風景。



トレーニングには、帰国したブラジル人4人と、リハビリ組、スクール訪問へ出かけている組以外の選手たちは全員揃っていた。もちろん、移籍が決まったマツケンの姿もある。



彼らの姿からは、余計なプレッシャーから開放されて、ノビノビと、そして真摯にボールと向き合っている様子が伺えた。



これは毎年毎年、聖籠へ行くたびに感じることなのだけれど、聖籠での練習風景を観て、雰囲気の悪さとか、選手たちの取り組み方への疑問を感じたことはない。彼らはいつも、どんなにチーム状況が苦しいときでも、前向きに、真摯に練習に取り組んでいる。
監督が代わっても、選手が入れ替わっても、その空気は変わらない。



もしかしたら、これも「新潟らしさ」というものなんじゃないかな、などと思いながら、青空の下のトレーニングを眺めていたのだった。



この「らしさ」は、いつまでも失ってほしくない、と思う。







11月27日、日曜日。



市役所前の北書店で、今年も「えのきどいちろうトークショーin北書店」を開催。



聖籠でのトレーニングゲーム、イオン南での田中達也&成岡翔トークショーと被ったので、キャンセルが増えるかなぁと思ったのだけれど、逆に、前日、FM PORTさんも告知してくださったこともあり、昨日駆け込みの申込みが多くあり、当日も「予約してないんですが、いいですか?」とおっしゃる方が複数。
おかげさまで、90名弱の方々が参加してくださった。



えのきどさんも、入ってくるなり、



「これはすごいね!今までにない人数じゃない?」



と目を丸くしたほどだった。



トークのテーマは「新潟らしさ」。
今シーズンの終盤、多く語られるようになった「新潟らしさ」とは、なんぞや。
その「新潟らしさ」のイメージは、人それぞれではあるけれど、ほぼ「泥臭さ」とか「最後まで走る」といったイメージは共通している。



では、達磨さんが取り組んだサッカーはムダだったのか。そのチャレンジは意味がなかったのか。



今年の取り組みが無意味だったと否定するのは嫌だな、というのは、個人的な思いだ。
チャレンジが必ず大きな意味を持つ、あれはこういうことだったのかと実感できる日が、きっとやってくる。そう信じて、日々を積み重ねていくしかないんじゃないかと思うのだ。



…なんてことをですね、えのきどさんのトークを聞きながら考えていたわけですよ。
参加された皆さんは、いかがだったでしょうか。



最後は史哉の話になって、ちょっとしんみりしちゃったけれどw



とにかく早く監督を決めてもらって、来シーズンに思いを馳せたいですよね。



参加してくださった皆さん、そしてえのきどさん、ありがとうございました。また来年!

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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引き分け抽選の風景
11月13日、日曜日。

御茶ノ水のホテルをチェックアウトして、向かった先は神宮外苑。



実は、国立競技場が取り壊されてから、ここに来たのは初めてだった。

学生時代から数えれば、国立競技場には何十回通ったか分からない。
あるべき場所に、あるべきものがない寂しさ。




神宮球場の敷地内を歩く。ちょうど、明治神宮野球大会の真っ最中で、第3試合が明治vs関大になっていた。
この日の明治の先発予定が柳だと聞いていたので、柳は観てみたいなぁ、と思う。

それにしても、この神宮球場も何十回も来たけれど、日本のスタジアム(サッカー場も含む)の中で、建造物として一番好きなのはここだ。まさに「レガシー」だと思う。


神宮球場を横切って、秩父宮ラグビー場へ。



全国高校ラグビー大会東京都予選、第1地区、第2地区代表決定戦。

第1地区決勝は、東京高校が早実に快勝。FWとBKのバランスがいいチームだなという印象。

第2地区決勝は、國學院久我山vs明大中野だった。
試合は絶妙なキックパスで久我山が先制したが、明中がすぐに反撃。
全体的に、明中の前へ出る意識の強さが目につく。

追いつ追われつの大接戦で、片時も目が離せず、途中で神宮球場へ柳を観に行こうかなと思っていたことなど、どこかへ吹っ飛んでしまった。

19-19でノーサイド。

延長戦はやんないの?え?てことは抽選か!

大昔はメインスタンド前で公開抽選だったが、両校キャプテンだけが別室に入り、抽選を行うようになったのは、いつ頃からだったか。
ラグビーにおける、引き分け試合の抽選という決着のつけ方は、すべては80分間の中にある、という理念は理解できるけれど、やはり何度経験しても慣れることはない。
しかも、現地観戦で抽選に立ち会うのは初めての経験だった。抽選結果を待つスタンドの雰囲気って、こんな感じなのか。

時間にして10分くらいだったかもしれない。やがて、両校キャプテンが姿を見せた。
2人とも落ち着いた表情で、チームメイトたちを集める。その様子からは、どちらが当たりくじを引いたのか分からなかった。

そして、場内アナウンスで、明中が花園出場権を獲得したことが告げられると、明中応援席から大歓声が起こり、ここで初めて、明中フィフティーンが喜びを爆発させた。
明中が花園に出場するのは27年ぶりになる。

明中も久我山も好チームだったな。久我山の分まで明中は花園で頑張るだろう。
明中のフルバックの小島くんという長身選手が、荒削りながらもスケールの大きさを感じさせるプレーを見せていたので、今後追いかけてみたい。
author:ぐっちい, category:ラグビー
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次のステップへ進むキミに贈る言葉

松原 健選手 横浜F・マリノスに完全移籍のお知らせ

 

 

 

噂通りに、なんだけれど、思ったより早く発表になった、という感じだ。

 

マツケンが大分から新潟に移籍してきたとき、大分で出場機会が激減していたということもあったけれど、それ以上に、リオ五輪に出たい、そのためには同じポジションのライバルである川口尚紀がいる新潟に移籍して、レギュラーを奪い取るんだ、ということを言っていたことが、とても印象に残っている。

 

そんなマツケンも、新潟ではケガが多くて、結局、ケガの影響でリオ五輪代表を逃し、バックアップメンバーにも入れなかった。

 

最大の目的が失われてしまったら、それは次のステップを考えるときなのだろうな。恐らくそれは、一般人の人生においても。

 

 

マツケンと武蔵のコンビの明るさが、聖籠の雰囲気を明るくしていた。

その一方で、真摯にトレーニングに打ち込む姿には、感じるものがあった。

 

気持ちよく右サイドを駆け上がり、クロスを上げるプレーは、マツケンの真骨頂。ただ、チームの戦い方がパスサッカーへと移行する中、それにアジャストしきれなかったような印象もある。

マリノスのサッカーにアジャストできるかどうかは分からないが、ストイックに努力できる選手だからね。新潟戦で活躍してもらったら困るけどw

最後にマツケンダンスを踊ったのが日産スタジアムだったというのも、因縁としか思えない。

 

マツケンには、色々と楽しませてもらったよ。3年間ありがとう。幸せなサッカー人生を。そしていつかA代表へ。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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Enjoy Football!

11月11日、金曜日。

 

 

この日は定期検診のため1日休みをもらっていたので、病院へ行く前に、聖籠へ天皇杯前日練習を観に行った。

 

急遽一部非公開ということになり、練習開始から30分ほど、駐車場の車の中で待っていた。やがて、広報さんが駐車場へやってきて、「公開でーす」と言って回る。入口の扉が開いた。

 

時折パラパラと雨が降る天候ではあったものの、思ったよりも寒くはなく、クロスからのシュート練習をリラックスした雰囲気でこなす選手たちを見ていた。

 

 

今季、聖籠に足を運んだのはたぶん5回くらいだったと思うけれど、このチームの雰囲気は好きだった。適度なテンションの高さと、前向きな明るさと。緩いなぁ、と思ったことは一度もない。
それでも、徹底的に結果が出ないシーズンだった。広島戦終了後、裕紀や成岡さんが言っていたように、そこには必ず原因があり、それを突き詰める必要があるのだと思う。

 

練習終了後、選手たちはファンサゾーンにやってきてくれた。端っこの方に立っていると、裕紀が来た。

 

──明日は、ノビノビやってください。

 

と声をかけると、裕紀は真っ直ぐな視線で、

 

「ありがとうございます」

 

と、手を差し出してくれた。握手。

 

今シーズンに限らないけれど、裕紀がノビノビとプレーしている試合は、新潟はほとんど勝っているという印象を持っている。だから、残留争いという重圧から解放された明日の試合は、裕紀にノビノビやってほしかった。それは、他の選手たちにも伝えたい言葉だった。

何も恐れることはない。Enjoy Footballだよ!

 

 

 

11月12日、土曜日。

 

8時25分発の上越新幹線で東京へ。この日上京することは、大学のクラス会の日程が出た時点で決まっていて、その後、天皇杯が日産スタジアムで行われることになったので、御茶ノ水へ行く前に日産スタジアムへ行くことにしたのだ。

 

 

しかし、キックオフが15時で、御茶ノ水駅での待ち合わせが17時30分だったため、どう考えても後半途中でスタジアムを出ないと間に合わない。残念だけど仕方がない。見られるところまでしっかり見よう、応援しよう。

 

そんなわけで、天皇杯4回戦横浜F・マリノス戦は、ゴール裏の端っこの方で見ることになった。

 

 

試合が始まる少し前、ちょっと席を外して戻ってきたら、

 

「ほら、ノザがいるよ!」

 

と教えられ、斜め後方を見たら、野澤洋輔が奥さんと子どもと一緒に座っていたので、思わず「おおお!」と声を出してしまった。

 

やがて、他のサポーターに見つかったノザは、大歓声の中引っ張り出され、トラメガを持たされていた。
そして、お約束のようにサポーターを煽るノザw
いいなぁ、ノザは。変わらないなぁ。もう37なのにw
ちなみに、奥さんはとても美人で、息子くんは目元がパパ似であったw


さて、試合。

 

私は後半30分頃に後ろ髪を引かれつつスタジアムを後にしたので、最後の最後、マリノスの天野に決められたFKも、試合終了後の選手の涙も目の当たりにしていない。
だから、その場の空気感を書くことができないのが残念だ。

 

でも、前半の選手たちは、実にノビノビとプレーしていたと思う。重圧から解放されるとはこういうことなのか。そんなことを思いながら見ていた。
ずっと、こんな選手たちの姿を見たいと願い続けてきたシーズンだった気がする。

 

前半は完全に新潟ペースで、チャンスをどんどん作り、ゴールに迫る。しかし、シュートがことごとく枠を外れていく。
これが今年のチームを象徴しているようだったが、パスワークでの崩しは、ヤンツーさん時代から今年の達磨さんの取り組みがチームにしっかり根付いていることを感じさせるものだった。
そこに、来季へ向けてのベースになるものを感じさせてくれた。

 

後半に入ると、新潟のペースが落ちてきたことと、マリノスが新潟のプレスをいなしてきたこともあって、マリノスの方に流れが行くシーンが増えた。でも、決定的なピンチは、ほとんどなかったのだ、私が見ている間は。

新横浜から乗った東京行きの新幹線の中で、サヨナラ負けのような敗戦を知った。

 

ああ、本当に終わってしまった。2016年のアルビレックス新潟が。

もう、このチームを、同じメンバーで見ることはできないのか。

 

でも、ノビノビとサッカーしている選手たちを、最後に観ることができて、日産スタジアムへ行って本当によかった。
日産スタジアムで見た選手たちとノザの姿、前日の聖籠での裕紀の表情と差し出してくれた手は、忘れないだろうなと思うのだ。


東京駅に到着し、中央線に乗り換えて御茶ノ水へ。

御茶ノ水橋口の改札を出ると、クラス会の幹事がすでにいて、話をしているうちにみんなが集まってきた。

 

クラス会の会場は、大学の中にあるカフェパンセ。明治でカフェなんて、昔のことを考えると隔世の感がありすぎるw

 

カフェへ行く前に、大学生協に寄っていこうということになり、昔は師弟レストランがあった地下1階に移転した大学生協へ。
大学グッズ売り場を眺めていたら、「体育会カレンダー」なるものを発見してしまい、ついつい買ってしまった。
表紙に登場しているのは、競走部、硬式野球部、ラグビー部。そうか、この3つが今の明治大学体育会の顔なんだな。サッカー部も頑張れw

 

 

パーティーでは、昔話や近況について話が尽きなかった。いくつになっても、大学の仲間はいいものだ。
来年も、みんな元気で会おう。またアルビの試合とうまく重なればいいんだけど。

 

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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えのきどいちろうトークショーin北書店2016開催のお知らせ

波乱万丈の2016年のJ1リーグも終了し(なんか、去年も一昨年も波乱万丈という言葉を使ったような気がしますが)、2016年アルビレックス新潟が闘う舞台は天皇杯を残すのみとなりました。
皆様に於かれましては、いかがお過ごしでしょうか。
さて、来る11月27日(日)、今年もえのきどいちろうさんのトークショーを北書店(新潟市中央区)で開催いたします。この2016年シーズンのアルビレックスの闘いを、えのきどさんはどうウォッチングしていたのでしょうか?
トークショー終了後、いつものようにサイン会と懇親会も開催します。こちらも奮ってご参加ください!

 

【開催日】2016年11月27日(日)

 

【時間】14時〜16時(サイン会あり)

 

【会場】新潟市中央区医学町2-10-1 ダイアパレス医学町1F・北書店

 

【定員】特に設けません(ギュウギュウ詰めでどうにもならない状況になりそうになったら締め切りますが、80名くらいまでなら大丈夫だそうです)

 

【参加費】お一人様1,000円(当日受付にて)

 

【懇親会】17時〜(会場:北書店) 定員20名 お一人様3,000円

 

【お申込み方法】北書店まで、メール(sato@kitashoten.net)にて
(1)代表者名
(2)連絡先(電話番号)
(3)参加人数
(4)懇親会参加・不参加
をご明記の上、お申し込みください。北書店店頭でも承ります。

 

※北書店には専用駐車場がありません。市役所駐車場、白山公園駐車場など周辺の有料駐車場か、公共交通機関(JR白山駅から徒歩約15分、バス「市役所前」下車すぐ)をご利用ください。
※当日は「アルビレックス散歩道2015」の販売は行いませんので、本にえのきどさんのサインをご希望の方は事前にご購入の上お越しください。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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この悔しさを忘れずに次へ、来シーズンへ

 

11月3日、木曜日、祝日。

 

この日は午前中仕事をし、そのままビッグスワンへ駆けつけたので、入り待ちにも、えのきどさんのサッカー講座にも間に合わなかった。

 

東京在住の菊地サポの友人が、テレビで名古屋vs湘南を観戦しながら途中経過をLINEで逐一報告してくれて、得点経過を確認しながらの観戦となった。

 

試合のことは、細かく書くのはやめておこう。

 

何だか、辛く苦しかった2016年シーズンを象徴する試合になってしまった。しかし、残留という最低限のミッションを達成するために、ベンチも、選手たちも、やるべきことをやり通したのだと思っている。

 

前半の終わり頃から感じられていた「無理に攻めない」という姿勢は、0-1でビハインドを負っているチームの闘い方としては、確かにあるまじきものだったかもしれない。

 

しかし、後半に入って明確に「このまま試合をクローズして、得失点差の勝負に持ち込む」という闘い方を選択したその割り切りは、あぁ、ベンチには瑞穂の途中経過が入っているんだなと感じた。このシーズン、その割り切りができずに不用意な失点をしては勝ち点を失うことが多かったチームのリーグ戦ラストゲームで、ようやく失敗を糧にしたのだと思う。本当なら、ホーム浦和戦でそれができていなければいけなかったのだが、その苦い失敗と名古屋vs湘南のスコアを踏まえ、勝つことよりも得失点差を守ることを優先したベンチの判断、そして悔しさを胸にそれを全うした選手たちの思いを否定する言葉を聞くと、胸が苦しくなってしまう。

 

J1に残るか、J2に落ちるか。新潟のようなチームには、とてつもなく重い意味を持つのは、言うまでもないこと。降格が決まった名古屋の、その後の迷走ぶりを見ると、降格が新潟だったら、どんなことになっていたのかとゾッとする。

 

もちろん、今は残留できたという事実しかないので、来シーズンについては、クラブやチームが抱える山積の問題をどう解決していくかからスタートしなければいけない。監督人事や選手との契約など、ひとつひとつクリアしていくしかないだろうと思うけれど、まだ天皇杯が残っている。残された1冠への可能性がある限り、それに向けて全力を尽くしていきたい。

 

試合後の最終戦セレモニーでの、社長挨拶への大ブーイング、フチさんと裕紀への拍手は、サポーターの素直な気持ちだっただろう。
フチさんと裕紀の言葉、そして達也の涙には、必死に戦ってきた現場が背負ってきた重圧の大きさと、ここまで状況を苦しくしてしまったことへの悔しさが感じられた。
裕紀は涙をこらえながら、「チームを上手くまとめられなかった僕の責任です」と言った。その悔しさは、ピッチで晴らしてほしい。天皇杯、そして来シーズン、また一緒に頑張ろう。たぶん、今週の金曜日に聖籠へ行けると思うので、その時に裕紀には声をかけたいと思っている。


すべてが終わった後、駅南けやき通りの「ひゃんで!」で打ち上げをしていたら、テレビ局の生中継が入ってしまい、「残留おめでとう!」と乾杯するシーンを放送されるということがあったりもしたがw 乾杯で歓喜を爆発させるよりも、しみじみとみんなと語りながら噛み締めていたところだったので、何とも複雑な思いだった。

 

もう、こんなシーズンは終わりにしたい。もっと選手たちが楽しそうにプレーしている姿が見たい。
今年の振り返りはまだ先だけれど、天皇杯で、重圧から解き放たれてノビノビとサッカーをする選手たちの姿が見られることを、心の底から願っている。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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