2017年01月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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チームのカルチャー

アルビが台湾→高知と春季キャンプの旅に出てしまっているので、その間はラグビーシーズンに染まっている。

 

で、1月29日にその国内ラグビーシーズンのラストを飾る、日本選手権決勝が行われた。対戦カードはサントリーサンゴリアスvsパナソニックワイルドナイツ。今季トップリーグ王者サントリーと、昨年の日本選手権王者パナソニックの顔合わせになったのだった。

 

私はというと、留守番を命じられていたので、家事をやりながらの「ながら見観戦」という、不真面目な観戦態度だったわけだけれどw、それにしても凄い試合だった。
勝ったのはサントリーで、スコアは15-10。しかも、トライはパナソニックの1つだけで、サントリーはSO小野晃征がPGで全得点を叩き出したのだ。

 

どちらもディフェンスが堅く、大きくゲインするシーンは多くはなかったし、実にタイトな試合内容。野球で言えば1-0の投手戦で決着がついた、という感じだったけれど、ブレイクダウン(接点での争い)での攻防が物凄くて、ラグビーの醍醐味を存分に味わえた。

 

その中心にいたのが、サントリーのジョージ・スミスと、パナソニックのポーコックという、元ワラビーズの第三列。
ブレイクダウンの場面で、相手ボールを奪い返すプレーを「ジャッカル」というが、2人はこれぞジャッカル、というようなプレーを連発していた。
ラグビーは、華麗なバックスによるトライシーンが華やかに見えるけれど、やっぱり試合の行く末を決定づけるのはFW戦なのだよなぁと、つくづく感じる試合だった。


試合後、サントリーの流キャプテンと沢木監督のインタビューがとてもよかった。

流キャプテンの口から、

 

「創業以来の「やってみなはれ」という精神で」

 

という言葉に、朝ドラ「マッサン」で、サントリー創業者・鳥井信治郎がモデルになった役を堤真一が演じ、「やってみなはれ!」というセリフが度々出てきていたのを思い出し、「カルチャー」という言葉に、サントリーの会社として、そしてラグビー部として積み重ねてきたカルチャーに対する矜持というものを感じ、ああ、これはアルビも確固たるカルチャーを創っていかなければいけないなぁ、なんてことを思ったのだった。

「やってみなはれ!」というカルチャー。失敗を恐れず、チャレンジをし続ける文化。

 

カルチャーか。たぶん、Jリーグでこれを持っているのって、鹿島くらいだよね。


さて、国内ラグビーシーズンもこれで終了。来月からはスーパーラグビーが始まる。サンウルブズの2シーズン目は、どんなシーズンになるだろうか。

author:ぐっちい, category:ラグビー
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アルビレックス新潟激励会2017

1月14日(土)。

 

前日から降り始めた雪は、土曜日になると本格的になり、新潟県内でも雪が少ない新潟市も、それなりに積もった。30cmくらい。

この日は新潟県民会館で、毎年恒例のアルビレックス新潟激励会が開催されたので行ってきた。

その前に、本町の人情横丁にある信吉屋さんで、今年初ワンタンメンでも…と思ったら、ワンタンは売り切れだったので、チャーシューメンにした。

 

 

お店のお父さんとお母さんに新年の挨拶をすると、お父さんは私の顔を見るとすぐにアルビの話を振ってくるのだった。

「今年は頑張れるといいよねぇ」

そうですね〜。頑張りますよみんなで。


その後、県民会館まで古町通をのんびり歩いた。あぶさんの銅像の肩にも、雪が積もっている。

 

 

県民会館に到着したのは13時半頃。
久しぶりに会った人たちと、新年の挨拶をしたり、いろいろしゃべったり、先日現役引退とアカデミーコーチ就任が発表されたクロさんへの寄せ書き集めを手伝ったり。そんなことをしていると、あっという間に開場時間になった。


激励会は、まず、クロさんの挨拶から始まった。
とても素晴らしいスピーチで、もうすでにこのあたりから涙腺がやばかったのだが、サプライズでご家族からの花束贈呈があり、長男の龍之介くんが照れ隠しでぶっきらぼうに花束を片手で渡しているのを見て、そうか、龍之介くんはもう中1なんだよなぁ、なんてしみじみしてしまった。

 

2005年9月、日本平へ清水戦を観に行った時、知り合いの清水サポさんに連れられて、スタジアム近くのレストランへ行った。
そこは、監督や選手、サポーターがよく訪れる、アットホームな家族経営の店で、お店の息子さんたちと、サッカーの話をした。
その時、会話の中で出てきたのがクロさんだったのだ。

当時のクロさんは出場機会に恵まれず、悩んでいた時期だったらしく、

 

「この間、黒河が来て悩みを聞いてあげたんだよねぇ」

 

ということだった。

 

「帰り際に“あ、子どもが生まれたんで、今度連れてきます”って言ってたよ」

 

つまり、その子が龍之介くんだったというわけだ。

2005年当時、清水で生まれて間もなかった子が、新潟で中学生になる。それだけ、年月が流れたということなのだった。


そして、サポーターが黒河応援ダンマクを掲げ、黒河チャントを大合唱した時、クロさんが堪えきれずに涙を流したのを見たら、もうダメだった。

 

クロさんのスピーチの中で、こんな話もあった。クロさんはスクールコーチになるのだが、臨時でJAPANサッカーカレッジのコーチも務めるという。

 

「JAPANサッカーカレッジには渡辺泰広がいます。彼が成長する手助けを出来ればと思っています」

 

U-17W杯に出場するなど、ユースの頃から期待されながら、トップ昇格してからはケガに悩まされて、ここまで結果を出せずにいるヤスのことを、クロさんが指導してくれるという。こんなありがたいことがあるだろうか。
それと同時に、クラブがヤスに対して、何とかモノにしたいと強い気持ちを持っていることも伝わってくるのだった。

クロさんと一緒に頑張って、来年こそはトップチームに戻ってきてほしい。それはクロさん自身も2007年に経験した同じ道なのだ。


クロさんの挨拶のあとのトークコーナーは1部と2部に分かれ、最初は平畠啓史さんと玉乃淳さん、そして内田潤コーチの鼎談、そして平ちゃん司会による選手トーク、という流れ。

 

いきなりタマジュンの「結婚しました」宣言から始まり、うっかり話がそっちに行きそうになったところを何とか踏みとどまって、今季のアルビを展望。ここでも話題になったのは、新潟のブラジル人選手獲得力だった。
フリーダムに語るタマジュンをうまく平ちゃんがコントロールし、時々ウッチーがたまりかねてツッコミを入れる、みたいな感じだったが、3人のコンビネーションは結構よかったんじゃないかなw


選手トークでは、今季は34人(+1人)という大所帯のため、4グループの人数が例年になく多かった。

富澤清太郎(カンペー)がいい味を出していたこと、富澤と達也が高校時代、国体で2トップを組んだことがあるというサプライズ話、ブラジルトリオvs武蔵&尚紀の噛み合っているようで噛み合ってないトーク(呼び方は、ジャン・パトリックは「ジャン」、チアゴ・ガリャルドは「ガリャルド」と呼んでほしいとのこと。武蔵のチアゴ案は即効却下されていたw)、大卒ルーキー森くんの、関学体育会で鍛えたボケ&一発芸の数々など、それぞれに持ち味を発揮したトークになった。
それをひとりでうまくさばく平ちゃん、さすがだなぁ。

 

平ちゃんは、スカパーがなくなって土日が暇になったので、
「またイベント呼んでください!」
とアピール。じゃあ、サマーフェスタにでもw

 

トークの詳細は、いずれ公式Facebookページに動画がUPされると思うので、ぜひそちらをご覧ください。

 

 

ところで、新ユニ。フィールドプレーヤーのユニは、基本的にオレンジ・ブルーの組み合わせは踏襲されている。

1stユニのデザインの特徴は、胸の逆V字。アディダスの人のプレゼンによれば、これは白鳥が群れで飛ぶときのV字隊列がモチーフになっているようだ。ベースのブルーは、日本海かな?
前へ、上へ、というクラブの姿勢をグラフィック化したものだと考えればいいと思う。
ちなみに、昨シーズンのグリーンの2ndユニは、今季は3rdユニになるという。シーズンに1試合くらいは登場する機会があるかもしれない。

 

新しいチームが新しいユニを身に纏って挑む2017年シーズン。

ヤンツーさんや達磨さんのもとで積み重ねてきたものを大切にしながら、新しい「新潟らしさ」の形を作り出すシーズンになればと思う。

強い思いを胸に、クラブやチームと一緒に歩いていきたい。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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あけましておめでとうございます


新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

年明け直前に、レオの鹿島移籍や貴章の復帰、他にも移籍、移籍加入のリリースがいくつもありました。

それぞれに感じるところ、思うところがあり、どう書こうかなんて思っているうちに年が明けてしまいましたw

レオには、ただただ感謝を。
以前レオが、

「10年くらい新潟でプレーしたい」

なんて言っていたのを聞いて、その気持ちは物凄く嬉しいけど、それは言わない方がいいよレオ、と思ったものですが、別れの日は確かにやってきました。

レオがいた4年間の意味の大きさは、誰もが認めるものだと思いますが、それが一番分かるのは、むしろこれからなのかもしれません。
レオの背中を見てきた選手たちが、必ずそれを体現してくれる。
私はそう信じています。


貴章の復帰は、少し驚きました。
もろもろのことが重なり合った結果だと思いますが、やはり「ご縁」なのでしょうね。

しかも、今回はDF登録。
名古屋で開花した右SBとしての能力を、新潟でも見せてくれるのでしょうか。

また強力ライバル出現だねぇ、尚紀。
たぶん、マツケンより手強いぞw

貴章の存在は、尚紀だけでなく、若手選手たちにとって大きなものになっていくんじゃないでしょうか。
貴章のストイックなまでのプロ意識の高さ、常にサッカーを最優先に考えた行動は、多大な影響を与えていくだろうと思います。


苦しかった昨シーズン。
それは新しい形にチャレンジした結果のものでした。
そのチャレンジそのものを否定したくないし、価値あることだったと思います。

シーズン終盤によく聞かれた「新潟らしさ」という言葉が、単なる「先祖返り」になるだけでは、なんの意味もないと思っています。

昨シーズンのチャレンジが、選手たちの中には根付いているはずで、そこに「新潟らしさ」というエッセンスを改めて呼び覚ましたとき、昔とは違う「新潟らしさ」の進化形が、昨シーズン目指していたはずのものが姿を表すのではないか。そんな期待をしています。

もちろん、厳しいシーズンになることは覚悟の上です。

フミさんや選手たちをサポートしながら、常に前を見て、恐れずたゆまず進んでいく年にしたいと思います。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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