2017年02月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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チームとしての覚悟

Jリーグ中継がスカパーからDAZNに変わり、さて、DAZNと契約するかどうか、docomoで契約するなら来月からかなーと思っているうちに、開幕がやってきてしまった。

幸いなことに、NHK広島局制作を新潟でも見られることになり、無事にテレビ観戦、ということになった、J1第1節、サンフレッチェ広島戦。

事前の報道によれば、スタメンに原くんが入りそうだということだった。
おお、これは実現したら、高卒ルーキーの開幕スタメンはクラブ史上初ではないかなぁ。
高卒ルーキーの開幕メンバー入りは、勲、アトム、慶らの例があるけれど。
個人的には、去年実際に原くんのプレーを見て、歴代高卒ルーキーの中では最高レベルの選手じゃないかなと思っていただけに、俄然試合が楽しみになった。

そして、届いたスタメンメールには、原くんの名前があった。慶と原くんのボランチコンビなんて、なんというフレッシュさか。

そして、スタメンにはホニやカンペーさんという新戦力の名前があり、戻ってきた貴章とノリもいる。

そして何より、フミさんが言うところの「スピーディーなサッカー」とは、具体的にどういうものか、決して長くはないキャンプ期間で、どれくらい選手たちに浸透させることができているかを、ようやく見ることができるのだ。
ここまで前知識のない状況で開幕を迎えることは初めてに近かったので(今までは、監督が代わってもセンターラインの主力が総入れ替えなんてことはなかったから、ある程度の予測はできたのだけれど)ワクワクとドキドキが同時進行なのだった。

そんなこんなで、キックオフ。

まず印象に残ったのは、2トップを組むホニとギュンギュンを筆頭に、とにかく前に出るディフェンスが徹底されてるんだなということ、ホニのスピード、慶と原くんのアグレッシブなボール奪取、最終列でのカンペーさんの存在感だった。慶にはなんだか、凄みが増している。
攻守の切り替えがとにかく速く、ボールを奪われても、すぐに全員が守備体制に入るので、ピンチの芽を潰すことに成功していた。
広島にとっては、凄く嫌だったんじゃないだろうか。

中でも、原くんの視野の広さ、ボール奪取力、予測力、カバーリング力は、市船時代の印象そのまま。
高校でやっていたプレーをそのまま出して、ちゃんと通用している。
そして、驚くのはその落ち着き。相手にどんなに絡まれても、全く慌てない。いや、高校生のときからそうだったけど。てか、彼はまだ高校の卒業式終わってないんだよねぇ。彼が対峙したのは青山とか、代表レベルの選手だらけだったはずなんだけれど、まったく遜色ない。
フィジカル的に遅れを取る場面は、まだ線の細さを感じたものの、それを引きずらない気の強さも素晴らしい。

 

試合は、立ち上がりは新潟ペースで、決定機もあったものの決めきれず、次第に広島にペースを握られるも、しっかりとした守備ブロックと粘り強さでチャンスらしいチャンスを与えずに0-0で折り返し。

後半は、徐々に陣形が間延びしてきたところで、広島にチャンスを作られ、セットプレーのこぼれ球を、新加入の工藤壮人に押し込まれて先制を許す。この失点シーンは、セットプレーの守備、守田の対応も含め、反省点は多いんじゃないだろうか。

 

それでも、その後交代で達也が入ってくると、カンペーさんがロングフィードを通してホニを走らせ、ホニが内側に切れ込んでマサルにパスを出し、そのこぼれを拾った達也が左足でゴールに突き刺す。同点。

これは、新潟が今年目指しているサッカーの形のひとつが実を結んだんだろうと思う。

 

その後も攻める広島、守る新潟、という図式が続き、そんな中で貴章の退場があって(貴章の退場は仕方がない面と不運だと思える面と両方、かなぁ)数的不利に陥りながら、新潟のディフェンスの集中力が凄まじかった。その中心にいたのは間違いなく慶。即5バックにし、アディショナルタイムには勲を入れたフミさんの手当ても的確で、こういう危機管理ができる監督なんだなという安心感があった。

今年のチームは、去年の悔しさを今年の糧としようとする意識が高い気がする。

絶対に球際で負けない。絶対に最後に止めてやる。

選手一人ひとりに、そんな負けん気がみなぎっている。

それを牽引していたのが、キャプテンカズと慶だったんじゃないだろうか。

 

1-1で試合終了。

なるほど、フミさんの言う「スピーディーなサッカー」とは、こういうことか。まず守備から入り、前の意識を高く、ボールを高い位置で奪ってショートカウンターを仕掛ける。ヤンツーさん時代の極端なマンマークではないけれど、一人ひとりにしっかりと約束事があるディフェンス。そして縦に速く攻める意識。

やりたいサッカーはよくわかった。このサッカーで新潟は今シーズンを闘うのだ。

もちろん、カウンター一辺倒だけでは、いずれ手詰まりは起こるだろう。夏場対策も必要だろうし。その点については、先日のフミさんのインタビューの中で、「ポゼッション」という言葉が出てきていたので、フミさんも考えているんだろうな、と思う。ショートカウンターにポゼッションの色を加えていく作業は、ヤンツーさんも取り組んで、未完成で終わってしまった部分なので、フミさんがどうやっていくのかが楽しみだ。

 


試合後に、去年、一緒に市船の試合を見たサポ友と話していて出た言葉が、


「思っていた以上のワンダーボーイだね」

 

ということだった。

 

ワンダーボーイ・原輝綺。そして、チームを救うゴールを決めたのが、かつてワンダーボーイと呼ばれた田中達也。

16歳差の2人がそれぞれに輝きを見せ、そしてチーム全体からも「覚悟」が伝わってきた開幕戦。

間違いなく、長いシーズンの荒波に漕ぎ出す勇気を与えてくれる試合になった。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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開幕前夜

 

さて、いよいよ明日からJ1リーグ開幕です。

 

去年からガラッと変わった顔ぶれのアルビレックス新潟。明日のスタメンも、非常にフレッシュな顔ぶれになりそうです。

 

フミさんアルビの1stシーズンは、果してどんな冒険が待っているのか。

今からワクワクしています。

(個人的には、原くんが楽しみで楽しみで仕方ありません)

 

昨シーズンのチャレンジが糧となって、今年のチームの土台にある。

その上での「原点回帰」が、しっかりと実を結ぶシーズンになりますように。

そのためにも、フミさんと選手たちに勇気を与えるサポートができればと思います。

 

順位予想なんて関係ない。自分たちの力を信じることです。

苦しいときこそ、声を出さないとね。

 

さあ、行きますか!

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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U-31

先週末はシネ・ウインドでニイガタ・フットボール映画祭、東区役所でアカミチフルホンイチと、イベント満載だった。

 

映画祭では「栄光の黒豹」(オール長岡ロケ)と「U-31」という日本映画2本立てだったが、どちらも印象的な作品だった。


「栄光の黒豹」は若かりし頃の目黒祐樹がひたすらカッコいいのだけれど、森田健作がジャイキリの椿に似てるなぁ、なんて思いながら見ていた。

 

そして「U-31」。
これはジェフ千葉の全面協力で撮影された作品で、原作は漫画だ。
漫画の原作者がジャイキリの綱本将也なので、セリフの感じがジャイキリっぽいな、という 印象を受けた。

 

物語は、31歳の元日本代表選手がチームから戦力外を言い渡され、古巣への復帰を果たすところから始まる物語で、ピークを過ぎたベテランが、現役続行か引退して別の道を選ぶかの葛藤と選択が、登場人物それぞれの立場で語られる。

そのセリフを聞いているうちに、3年前の出来事を思い出してグッときてしまった。

 

2014年、アルビレックス新潟のダブルボランチは、レオと小林裕紀がほぼ固定されており、さらに高卒ルーキーの小泉慶が頭角を現しはじめたこともあって、かつてはキャプテンであり不動の主力だった本間勲は、徐々に出場機会を失っていった。

勲にオファーが来ているようだ、ということを小耳に挟んでいた頃、寺尾のくいしん坊で、勲とバッタリ会った。

具体的に何を話したか覚えていないので、他愛のない話しかしなかったんだろうと思う。
でも、そのときの勲の言葉と表情から、

 

「ああ、勲は試合に出たいんだなぁ」

 

と、強烈に感じたことは覚えている。

そして、その数週間後に栃木SCへの移籍が発表され、その時のことを一気に理解したのだった。

 

プロサッカー選手は、特に30代に入ると、現役か引退かが常に背中合わせであること。年齢とともに衰えていく自分との闘いであることを、改めて思い知らされた映画だった。
シーズン開幕直前、しかも本間勲が新潟に戻ってきたタイミングで見ることができてよかった。

 

一緒に見ていた原作ファンも、「原作の世界観が違和感なく表現されてる」と高評価だったので、今度は原作を読んでみたいと思っている。

author:ぐっちい, category:日々のこと
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J1リーグ開幕12日前ですが皆様いかがお過ごしでしょうか

すっかりブログの更新も怠っていたわけですがw

 

マイチームは高知キャンプも大詰め。昨日は愛媛FCとカターレ富山とのTRM。
今週末の土日は、完全非公開でのTRM、ということになっているようです。どこが相手かはちらほら呟きが聞こえてきますが、それはそれとして。

 

愛媛FCに負け、カターレ富山に勝ち、という結果だった昨日の試合については、悲観も楽観もしません。
だって、ダイジェスト映像しか見てないんだもの。

 

新ブラジル人トリオが果してJリーグにアジャストしてくれるかどうかも、センターラインが昨シーズンからごっそり入れ替わった新布陣が機能するかも、そして監督としてのフミさんの力量も(コーチとしては信頼していたので、もちろん期待してますが)、何もかもが「やってみなけりゃ分からない」という状況ですから、今の段階で「去年より強そう」なんてとても言えない。勲と貴章が戻ってきたことは嬉しいのは当然なんだけれど、それだけで踊る気分にもなれてないしなぁ。勲も貴章も、プレースタイルを知っているというアドバンテージはあるにしても、新チームにどれだけフィットするかは、これも「やってみなけりゃ分からない」ことに変わりないんですよね。

ただひとつ確かなことは、「ゼロからのスタート」だということです。

「やれるんじゃね?」なんて無責任なことは言えないし言いませんが、期待はしてます。どっちやねん、とツッコミが飛んできそうですが、それが正直な心境なのです。ゼロからどうチームが成長していくのか、その過程を見ていくことが楽しみで仕方ありません。

厳しいシーズンになることは分かっています。要は、どれくらい腹をくくれて、どれくらいチームを支える覚悟ができてるか、ということなんじゃないかなと。

 

チームも、練習試合を経験して、明確になった課題もあるはずなので、そこをフミさんや選手たちがどう修正していくのか、そこに期待したいと思います。

今季のアルビレックス新潟がどんなチームなのかを最初に見ることになるのは、リーグ開幕戦ということになるのでしょう。
あっ、まだDAZNに加入してなかった!契約しようかな、DAZN for docomo。(DAZNがdocomoと提携することが発表されて、ようやく入る気になったなんてナイショだ)

 

あー、もー、早く今年のチームが見たいぞ。早く聖籠に帰ってきてくれい。そのためにもこれ以上は雪が積もらないでくれぇぇぇぇ。

 

 

 

 

さて、今週末は新潟で、2つのイベントがあるので、その告知です。(実はこっちが本題)

 

2月18日(土)には、シネ・ウインドで「ニイガタ・フットボール映画祭2017」が開催されます。

 

今年の上映作品は、「栄光の黒豹」と「U-31」。どちらも日本映画です。

 

「栄光の黒豹」は目黒祐樹、森田健作(千葉県知事!)、生田悦子といった、往年の青春スターが勢揃いしている1969年製作の青春映画で、なんとオール長岡ロケ。懐かしの長岡の風景がふんだんに登場するようです。
ちなみに、映画とは何の関係もありませんが、私は長岡日赤病院生まれですw(もちろん昔の日赤です)

「U-31」は昨年公開された映画なので、ご存じの方も多いかもしれません。ジェフユナイテッド千葉が協力して製作された映画で、マンガが原作になっています。

上映後のトークショーやシンポジウムも予定されているそうですので、J1リーグ開幕戦1週間前、気分を盛り上げるのにぴったりだと思いますよ。


2月19日(日)は、東区役所エントランスホールを会場に、アカミチフルホンイチが開催されます。
私も「ぐっちい書房」として出店する予定です。ぜひぜひ遊びに来てください〜。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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