2017年04月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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ぶりカツバーガーとてんかすトリオと焼き鳥の1日なのだった
4月22日(土)、ホームFC東京戦。

知り合いのFC東京サポさんが、泊りがけで新潟に来るという話だった。宿を聞いたら、上古町のゲストハウス「人参」とのこと。

うわぁ、いいなぁ。確かここは、かつて老舗の団子屋さん「伊勢屋」さんがあったところだ。伊勢屋さんが店じまいをし、その建物を活かしながら改装して、ゲストハウスがオープンしたのが1年前の今頃だったか。
地元民が地元の宿に泊まる機会というのは、滅多にないものだけれど、ここは泊まってみたいなぁ、と思っていたのだ。
そこに目をつけるとは、さすが蝗サポというかw(後で、感想を聞いてみよう)

この日は、FC東京戦は16時キックオフだったのだが、12時30分キックオフでなでしこリーグのアルビレディースvsINAC神戸レオネッサが開催されるので、早めにスタジアムへ。





ランチは、今季から新たに出店した佐渡汽船商事さんの、「ぶりカツバーガー」。

「すみません、今、揚げてますので、少々お待ちください」

と、目の前でぶりカツを揚げてもらい、熱々をバンズに挟んでもらった。700円と少々お高めだけれど、ボリュームがあって美味しくて、大満足。たぶん、またリピートしますw

サポ仲間と広場でちょっとしゃべったりしたあと、なでしこリーグのキックオフ時間の少し前にスタジアム内に入った。

久しぶりにレディースの試合を見て、INACとの試合も何年か前のビッグスワン以来だったけれど、どちらも顔ぶれが若返ったよなぁ、という印象。
そんな中でも変わらずスタメンを張っているメグと大野忍姐さんは素晴らしいと思う。(もちろん、途中出場したサヤカだって素晴らしいことに変わりない)

試合は、前半の早めに、DFラインの裏を取られて大野に蹴り込まれ失点した、すぐにボランチの萌乃が左足で技ありシュートを放ち、同点。

さらに、後半の早い時間帯にルーキー高橋美夕紀のゴールで逆転。前半から高橋のしっかりとしたポストプレーが光っていただけに、結果が出てよかった。後半立ち上がりからINACが攻勢を強めていたときだったので、その中で逆にゴールを奪えたのは大きかったな。

INACも猛反撃に出てきたものの、萌乃、楓、桃子が素晴らしい予測でピンチの芽を摘んでいった。いやー、素晴らしかったなぁ。キャプテン楓が男前すぎてクラクラするw

そのまま2-1で試合終了。今季初勝利。しかも、無敗の首位であったINACから奪った勝ち点3だけに、その価値は計り知れない。

いや〜、INACに勝ったのを生観戦したのは初めてだわ〜。L2時代に対戦したときも、白根まで見に行ったけど負けたもんな〜。あの時から、INACにはブラジル人選手がいたりして、L2では反則気味なメンバー構成だったしなぁ(遠い目)。




そして、レディースの勝利の後は、トップチームのFC東京戦。

スコアは0-3で、完敗という言い方になってしまうのだろうけど、前半などはむしろ新潟の方が押していたと思うのだ。攻撃の形は今季で一番よかったんじゃないだろうか。
そんなことを言っても、勝てなきゃ意味がない、ということになってしまうのだろうけれども。

ただ、押している、チャンスを作っている割にはシュートで終わることが少なく、ゴール前でのアイディアやラストパスのクオリティには、まだまだ課題が多い。

失点シーンを振り返ってみると、1失点目は太田宏介のFKがスーパーだったのはもちろんなのだけれど、いらないファウルを与えてしまったのが痛かった。2失点目は、人はいるのに詰めることができず、ボールウォッチャーになってフリーで打たせてしまう悪癖がそのまま出た。3失点目は、まぁ、あれは大久保が巧かった。負けるなジュフン。

やはり、2失点目のような失点の仕方がずっと続いているので、ここはもうどうにかしなきゃいけないね。
ウチの選手たちの真っ正直さが仇になっているのは、今に始まったことではないのだが、いやー、そろそろこういう「伝統」は払拭したいんだけどなぁ。

そして、交代カード3枚目はギュンOUT、カズINで、ジュフンを前に出してのパワープレーを仕掛けることになった。
これは、普段のトレーニングから準備していたことなのか、アドリブで繰り出した策だったのか、ちょっと気になる。

そういう中で、相変わらず空気を読んだプレー、先を読む力を誰よりも見せていたのが輝綺だった。
見ていて、本人は特別なことをしているわけではなく、きちんとした裏付けがあり、普通にやってきたことをそのまま出しているだけなんだと思う。これは市船やAZ青梅で培ってきたものだろうけど、育成のレベルの高さ、根本的なベースが違うとしか言いようがない。
今は、輝綺の恐るべき適応力の高さで左SBが何とかなっている感があるが、このまま左SBで使い続けるよりも、もっと適材適所での起用ができるようになりたいものだと思う(それがボランチなのかCBなのか右SBなのかは分からないが)。それに、来月にはU-20W杯で輝綺が留守をすることになるわけだし、チーム唯一の左SBのスペシャリストである前野の復帰もまだ先なので、喫緊の課題として、チームとして何とかしたい。ノリとゴメス、頑張って〜〜〜(切実)

なかなか勝ち星が増えていかないのが辛いところだが、確実に一歩一歩成長している部分はあるし、とにかく今は我慢のしどころなんだと思う。
チームの伸びしろを信じたい。




試合後は、別のサポ仲間と合流して、駅前の焼き鳥屋さんで試合のことや、アルビのこと、そしてもろもろよもやま話。

いやー。レバーとカシラ、美味しかったなぁ。白レバーや皮が売り切れだったのが残念だったけど(すんません、写真撮る前に食べちゃいました)。




ところで、この日スタジアムで「Jリーグサッカーキング」最新号のアルビレックス新潟特集が先行発売。数日前に成岡さんがTwitterで、

「ベイマックスがいる」

と、ギュンの白衣姿についてつぶやいていたけれど、隣にいる大谷も十分ベイマックスで、「でっかいベイマックスとちっちゃいベイマックス」みたいな感じになのだった。(まだご覧になってない方は、ぜひ買ってください)


あ、そんな大谷さん、新応援チャントお披露目おめでとうございます。ももクロファン(モノノフ)だけに、用意された曲は、てんかすトリオの「永遠のトリニティー」。
非常にいい感じに出来上がっていると思うので、ぜひこのチャントに乗ってベストパフォーマンスをお願いいたしまする。
author:ぐっちい, category:アルビレックス
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木村元彦×安英学トークショーin北書店のお知らせ

http://kitashoten.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html?m=1

北書店さんからお知らせです。

5月1日(月)19時より、新潟市中央区医学町通(市役所前)の北書店さんにて、ノンフィクション作家の木村元彦さんと、このたび引退が発表された安英学さんのトークショーが開催されます。

前日のビッグスワンでの柏戦では、ヨンハさんの引退セレモニーが行われるタイミングでの開催となりました。

トークショー終了後は懇親会もございますので、平日夜ではありますが、この機会にぜひご参加ください!

お申込みは上記リンク先、北書店さんブログから、メールでお願いいたします。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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初勝利は遅いタイヤ交換とともにやってきたのだ

4月16日、日曜日。



この日は午前中は両親を車の後部座席に乗せて、お花見ドライブ。そして午後は後半途中まで甲府戦をテレビ観戦してから、タイヤ交換で近所のトヨペットへ、という流れだった。




だから、輝綺のプロ初ゴールはリアルタイムで見られたものの、車にタイヤを積んでいたら、2点目が入っていた。



ええ〜!誰が決めたんだ〜? えっ、貴章!




そして、試合終了はトヨペットでコーヒーを飲みながら確認したのだった。
なんかもう、バタバタしていて、試合を見た気がしない。



いや、もちろん、帰ってから録画を見ましたけれども。



 



どんな試合であっても常に勝ちたいと思うし、負けていい試合なんてひとつもないのだが、この甲府戦は勝つしかない、と思っていた。
相手が甲府というより達磨さん、という感覚。
もしも負けたら、今まで新潟がたどってきた道のり、選択が全否定されてしまうような気がした。それだけは嫌だ。何としてでも。
(私は新潟が達磨さんを切らざるを得なくなったことは、今でも残念だと思っている)



そんな試合を、NHK甲府制作で地上波放送されたのはラッキーだった。
あぁ、フミさんが珍しくスーツ着てる。あぁ、達磨さん、ちょっと髪伸びたな。
テレビ画面が映し出す両ベンチを見ながら、そんなことを考える。



 



新潟のメンバーは、水曜日に行われたルヴァンカップ広島戦でアピールできていたロメロが慶とボランチを組み、輝綺は前節同様、左SB。CBはカズがサブに回り、カンペーとジュフンのコンビ。そして、ルヴァンカップで頑張っていたゴメスがベンチ入りしている。
カズがベンチスタートになったところに、フミさんの重い決断を感じる。1年前、やはり失点に直接絡むミスを犯した裕紀が外された時のことを思い出す。カズも正念場だなぁ。新潟の歴代キャプテンは背負い込むタイプが多い気がする。というより、背負い込まざるを得なくなってしまうのだろうか。
去年、裕紀には直接言ったけど、カズにもノビノビやってほしいんだよ。自分のストロングポイントが何かを、もう一度思い出せばいい。



 



試合は、例年の甲府戦からすると、立場が逆というか、甲府が達磨さんのもと、ボールを保持する場面が多く、パスを回してくることが増えた。
新潟は最後はホニ、ということになるわけだけれど、いつもと違うのは、ボランチにロメロが入ったことで、時間を作れる場所がガリャしかいなかったのが、もう一つ落ち着きどころができた感じ。何より、ブラジルコンビに言葉で明確に指示が出せる選手がいる、というのは安心感があるし、ロメロが前、慶が後ろ、みたいな役割分担もできていた。これは、しばらくはこのコンビで行くのかな。
中盤で時間が作れるようになると、両サイドも動きやすくなるんじゃないだろうか。



 



ガリャがパスを狙い、ホニが走り、ギュンやマサルがプレスバックで奮闘。本当は、ギュンとマサルがもっと攻撃に関わる時間が増えた方がいいと思うのだけれど、今後の課題だろうか。



 



前節と比べると、輝綺の左SBっぷりがさらに堂に入っていて、当分フミさんは左SBに固定してしまいそうだ。その順応力の凄さは、ちょっと今まで新潟では記憶にない。
この試合では、前節以上に攻撃参加が増え、アウトにかけたロングパスをホニに通すなど、さり気なくスーパーなことをやってのける。
そんな中でのプロ初ゴールは、セットプレーから。
ガリャのCKをファーでカンペーが頭で折り返し、ニアでどフリーになっていた輝綺がダイビングヘッドで押し込んだ。
なんであんなにどフリーなんだ、と思ったら、そうだ今年の甲府はゾーンディフェンスなんだ、達磨さんだからなぁ。
去年、同じようなシーンをうちの試合で何度も見たような…げふんげふん。

達磨さんはよほど悔しかったのか、ハーフタイムコメントで
「事故のような失点」
と言った。
いやー、ちゃんと練習通りに(スカウティング通りに)あそこにいた輝綺を褒めなきゃいけないし、そもそもあそこまでフリーにしてしまうのは、事故以前の問題なんじゃないのかなぁ。
それ以上に、去年の5月に練習参加してきた輝綺を見て、獲得にゴーサインを出したのは達磨さんだったはずで、そう考えると、自分が見込んだ選手に見込んだ通りの活躍をされて悔しさ倍増、だったかもしれない。推測ですけどね。

背景はともかく、敵将に負け惜しみを言わせた高卒ルーキー、なのだった。


後半は早い時間帯に、再びガリャのCKから、貴章が打点の高いヘディングを決め、2点目。
そこからは、甲府の攻勢を凌ぐ新潟、という形で、甲府のミスに助けられながら、今季初勝利が2-0の完封ということになった。


お互いにミスが多く、向こうにはウイルソンの不在という要素もあり、スコアほどの快勝感はないし、まだまだ苦労しそうだなぁとは思う。
でも、慶とロメロのボランチコンビの親和性が高いこと、両SBが安定したこと、カンペーの存在感が素晴らしかったこと、そして何より、鬼神のようだった慶の攻守(ドゥドゥからペナ内でスライディングタックルでボールを奪い切ったプレーは圧巻でしたね)など、ポジティブな要素はたくさんある。
何より、勝って反省できるのは素晴らしいことだと思う。

たかが1勝、されど1勝。

やっとスタートラインに立てた。
ここから、このチームは始まるのだ。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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夜桜の中、ルヴァンカップ


本当は鳥栖戦のことを先に書くべきところなのだけれど、何しろちゃんと見ていないので、推測でしか書けない。
それだったら、潔くスルーしよう、そうしようw



 



というわけで、話は飛んで、ルヴァンカップ広島戦。



 



毎年、桜が開花した頃にカップ戦の平日ナイトゲームが開催されるのが楽しみで、今年も「夜桜サッカー」がやってきた。



 



18時過ぎに仕事を終えて、通勤ラッシュ時間帯のバイパスを避けて、新潟空港ICから日東道に入る。そうすると渋滞にはまらず、18時半頃に会社を出ても19時キックオフにぎりぎり間に合うのだ。



 



平日のカップ戦は夕食難民になることが多いので、昼休みに会社近くの美味しいパン屋さんでサンドイッチを買っておいた。これで夕食の心配もないぞw



 



スタメンメールで巧のプロ初スタメンを知り、これはしっかりと見届けなきゃなぁと思った。今年から、ルヴァンカップはスタメンに必ず1人は21歳以下の選手を入れるという規定ができていて、第1節はその役目は輝綺だったのだが、この日は巧。まさにチャンスだから、頑張れですよ、これは。U-18時代には天皇杯で出場を経験しているのだから、落ち着いて自分の持ち味を出してほしい。



 



で、試合は結果的には0-1の敗戦だったわけだけれど、見どころがいろいろあった。
カズとマサル以外は、リーグ戦であまり試合に絡めていない、あるいはほとんどベンチにも入っていない選手が主体のスタメンで、どれだけアピールできるか、チームの底上げのために力になれる選手は誰か、という見極めが大切な試合だった。
見ていて、自分のストロングポイントをしっかりと出そうという意識が特に高かったのは、豪、ゴメス、巧だった気がする。



 



豪の良さは、ボールを持ったらとにかく前を向く、という意識の高さ。あいだ、あいだでボールを受けてはどんどん攻撃に絡んでいく。放ったシュート本数も多くて、1本でも入っていればなぁ、という感じではあったが、相手が嫌なところに入っていける嗅覚は、さすがだと思った。



 



ゴメスは、自分より大きいトイメンの選手相手に臆することなく、とにかく仕掛けていくし、守備でも体を張っていた。1本いいクロスがあったかな。
左SBはスペシャリストである前野が負傷離脱中であり、急造で仕立てている状況なので、ゴメスが出てくるかどうかはチームにとっては大きいのだ。頑張ってほしいんだよなぁ。



 



巧は、積極性が目立ち、オーバーラップやクロスを何度も見せていた。自分の持ち味をどんどん出そうという意識はとてもよかった。ディフェンスでも、簡単に飛び込まず、我慢強く対応していたのが印象に残った。デビュー戦としてはまずまずだったんじゃないだろうか。



 



この試合では、攻撃面での改善が見られ、縦パスを入れるタイミングもよくなっていたし、いい繋ぎがたくさんあった。チャンスの数は広島よりもかなり多かったはずで、それだけに、ラストの精度が課題になる。そして、ピッチの幅を目いっぱい使う意識がほしいし、もっと攻撃に関与する選手が増えれば、もっともっとよくなるんじゃないだろうか。



 



そして、やはりこの試合でも課題になったのはディフェンス。ペナ内に入り込まれた時、あるいはバイタルエリアでも、人数が揃っているのに簡単にやられすぎる。ボールばかり見ていて、人を見ていない。
最後の最後で体を張らなければ、いつまでたっても失点は減らないだろう。意識ひとつでガラッと変わると思うのだけれどなぁ。
確かに、失点シーンは攻撃に出た豪が開けた穴を突かれてしまったのが発端だけれど、カバーできなかっただろうか。もっと、チーム全体でチャレンジ&カバーの意識を共通で持ってほしいなぁ。
とにかく、人任せにせず、責任感あるプレーをすることが大切。



 



試合ごとに良くなっているのは主に攻撃の部分で、これはもっと磨いていってほしいと思う。ディフェンスは、本当に一人ひとりの意識の問題であったり、受け渡しの問題であったりするのだろうけれど、これが良くなれば、チームは随分楽になる。




まだまだ、高めていかなければならないもの、改善しなければいけないものはたくさんある。
でも、可能性を信じてやっていくしかないのだ。やろうとしている方向性が間違っているとは思わない。
ブレずに、しっかり歩んでいこう。




ところで余談だけれど、この試合の第4の審判が田中玲匡さん。ついに、アトムのお兄さんがビッグスワンで試合を担当をしたのだった。
おかげで、選手交代とかアディショナルタイムの表示とか、ついついレオくんを凝視してしまったではないかw


author:ぐっちい, category:アルビレックス
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勝負強さという名の新しい風を



4月1日土曜日、ホームでガンバ大阪戦。
リーグ開幕から1ヶ月以上も経つのに、ホームゲームがようやく2試合目だなんて、どういう日程の組み方やねん、ええ?日程くん!という気分を抱えつつ、ビッグスワンへ。

みかづきブースで、数量限定だという「越後みそ越後もち豚イタリアン」を買ったら、想像以上に肉が主張していてボリューミーだった。
イタリアンでガッツリいきたい方にはオススメですよ。

少し早めにスタジアム内に入り、しゃべっていると、アカデミーのシーズン開幕セレモニーが始まった。
今年からU-18監督になった鳴尾さん、U-18レディースコーチになった斎藤さんの挨拶にしみじみしたあと、U-15コーチに就任した氏原さんには感動。あーーーーーー、ウジ、本当に帰ってきたんだなぁー。

「みなさーん!15年ぶりに帰ってきましたぁー!覚えてますかー?」

あぁ、乗りが変わってないなぁ、ハタチの頃とw

今年、初めて聖籠へ行ったとき、陸上トラック付ピッチでU-15が練習をしていて、遠目で見ても、そのシルエットでウジと分かった。
15年という歳月を隔てていても、わかるもんはわかるんだなと思ったのだった。

15年ぶりに飛び出したウジダンス。
あ、ウジダンスは2006年に中原貴之(現・福岡)が仙台からレンタル移籍してきたときに中原ダンスとして1年だけ復活したから、それ以来だけれどね。


そんな感じで、いい塩梅に場が温まったところでキックオフ。


立ち上がりは確かによくなかった。
簡単にボールを明け渡し、寄せが甘いからボールを奪うこともできない。
先制ゴールを奪われたシーンも、人はたくさんいるのに、ボールウォッチャーだらけで、簡単にシュートを打たせてしまった。
今季の失点シーンは、同じようなパターンだ。もっとも体を張らなければいけない場所で、体を張れないのは致命的すぎる。
何が何でも、改善してもらわないと困るなぁ。

それでも、この試合が違っていたのは、攻撃がガリャをコントローラーに、うまく機能していたことだった。
ガンバのディフェンスが緩かったこともあるけれど、ガリャが時間を作ってホニを走らせる形が出せていた。
ガンバ側もホニのスピードには手を焼いていて、特に苦戦していたファビオが、たまらずホニの足を引っ掛けて倒してしまい、PK。
これをギュンがしっかり決めて、比較的早く同点に追いつく。

逆転ゴールは、今季目指している形が実を結んだものだった。
輝綺がボールを奪ってガリャに預け、ガリャが絶妙なスルーパスをホニに送る。



ドンピシャのタイミングでDFラインの裏に出たホニがGKヒガシとの1vs1を制し、シュートを流し込んだ。



 



思えば、過去、ガンバとはホームでしばらく負けなかった時期があったけれど、ガンバはこういうハッキリとしたカウンター攻撃に弱いところがあって、それが相性の良さに繋がっていたんだよな。思い出したわ。



 



しかし、ここからの試合運びが拙かったと思う。



ディフェンスラインがどんどん下がっていく。いや、今季はカウンター発動のためにラインを低くする傾向があるのだけれど、リードしてからの引き方は、どう見ても1点リードを守りきるためのもので、守備のための守備、という感じだった。



こういう時こそ、守備意識を高めつつも攻めの姿勢を失わない攻撃的な守備で、ガンバを押し込むくらいの意識が必要だったんじゃないだろうか。



守りきるなら、タイトな守備でガンバに自由を与えてはいけないし、ペナルティエリア内に侵入されたら、簡単にクロスを上げさせない、簡単にシュートを打たせない。最後の最後で体を張らなければいけない。



残念ながら、その全てが中途半端だった気がする。



一番効いていたガリャを後半早めに達也に交代させたのは、達也のスピードでもう1点を狙ったのかもしれないし、ガリャがスタミナに不安があるということに意識があったのかもしれないが、ガンバにとっては助かった、という感じだったんじゃないだろうか。そこはフミさんに聞いてみたいところだ。



 



2-1のリードが、気がつけば2-3の敗戦。



攻撃は良くなってきたんだよなぁ。確実に前進している部分があるのに、それをチャラにしてしまうプレーが出てしまうのが、なんとももったいない。



攻撃も良くなってきたといっても、もっと攻撃に関わる枚数を増やさないとチャンスが限定されてしまうので、そこはもっと意識を高める必要があるのではないか。



ガンバの出来が良くなかっただけに、勝てる試合だった。ゆるくないねぇ、初勝利までの道のりは。一歩一歩進んでいくしかないね。



 



さて。ノリは頑張っているし、彼の左SBには可能性を感じるが、周囲がノリのサポートに忙殺されつつあるという現実がある(ギュンは完全に守備の人になっていた)。結局、貴章がいる右サイドは簡単に崩せないから左サイドを重点的に狙ってくるという状況は、この試合でも繰り返された。さすがにそろそろ可能性に賭けるだけでは済ませられない頃合いだ。



本職の左SBである前野が負傷離脱中で、戻ってくるのは夏頃まで待たなければならない。ゴメスが台頭してきてくれればいいが、もう少し時間がかかりそうな気配だ。帰りのシャトルバスの中で、観戦仲間とあれこれ話しているうちに、自然と左SB問題に行き着き、前野の復帰が当分先である以上、現状の中でどうにかしなければいけない、さてどうするだろう、という話になった。



 



「もしかして…輝綺を左SBで使うっていう発想が出てくるかもしれないよ」



 



などという禁断のセリフを口にしてしまい、ハッと顔を見合わせたのだった。



 



いや…ない話じゃないなぁ。実際、右SBはやれるんだし。ポリバレントの極致みたいな選手だもんなぁ。



いや〜、次節、輝綺の左SBが実現しちゃったらどうしよう。本当は、ボランチとしてしっかり育ててほしいのだけれど。



 



そんなことを言っていた矢先、今朝の新潟日報には、



 



「原 左SBに安定感」



 



などという見出しが踊っていた。ぬぬー。



 



「高校時代は自分たちで相手を見極めてサッカーすることを求められてきた」



 



と、さらりと口にする18歳。輝綺の中に息づく「市船soul」が、アルビレックス新潟に「勝負強さ」という名の新しい風を吹き込むか。


author:ぐっちい, category:アルビレックス
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