2017年09月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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時計の針を戻したい

9月9日、土曜日、サンフレッチェ広島戦。

 

裏天王山とも言われる、18位vs17位の対戦ということで、試合前には選手バスの入り待ちや、Negiccoのトークショー&ステージなども企画されていた。

 

入り待ちには4,000人以上集まり、5年前の最終節を上回る人数だったとのこと。とにかく選手たちに思いを届けたい、励ましたいという思い一つで集まったサポーターばかりだった。
バスの窓越しに見える選手たちの表情を見ていたけれど、みんな、しっかりと目に焼き付けていたようだった。

 

 

 

試合前、慶のJ1出場100試合のセレモニーがあり、慶のお兄さんと弟さんがプレゼンターとして登場。弟さんなんて、慶とそっくりだよねw
慶の実家「春の湯」のブログによると、ご両親もスタジアムに来ていたらしい。これは、家族の前でカッコイイところを見せないといかんね、慶は。


この日の注目は、離脱中のガリャに代わってトップ下の位置に入った小川佳純だったと思う。試合前の各メディアのプレビューでは、ガリャの不在を大きなマイナスとする向きが多かったけれど、いわきFC戦を見た印象では、むしろガリャよりも佳純が入った方がチームがスムーズに流れるんじゃないかと思っていた。

で、スタメンはこんな感じ。

 

 

     タンキ

 

ギュン   佳純   ホニ

 

    マサル イソ

 

ゴメス 大武 カンペー 慶

 

     大谷

 

 

いわきFC戦で受けた印象そのままに、佳純が気の利いたポジショニングでいい距離感を作り出すので、他の選手達がやりやすそうだった。そこが、ポジショニングがアバウトなガリャとの大きな違い。マサルやイソは相当助けられたんじゃないだろうか。佳純がひとり入るだけで、これだけ変わるものなのか。ここまで影響力のある選手を得たことは、新潟にとって武器としなければいけないね。

そして、家族を前に気合が入っていたのであろう慶が、どんどん前へ行く。こんなに攻撃的な慶を見るのは久しぶりだった。ドリブルで持ち上がってシュートまで行ったシーンは、慶らしさが出ていたと思う。

 

だからこそ、勝ちたかったし、勝てた試合だった。

広島はいつの間にか、怖さのないチームになってしまった。パトリックの一発は怖かったけれど、ほぼそれだけ。塩谷が海外移籍した穴が埋まっていないという印象で、両サイドに威力がなくなったなぁという感じ。やはり、17位という順位は妥当なのだな。

そういうチーム相手に、猛攻を仕掛けながら得点できなかったことは、このチームに最後の最後までつきまとう課題なのか。

(終盤、タンキの惜しいシュートも、いろいろな映像や画像を見る限りでは、ボールがラインの端っこにかかっているのが確認できたので、残念だけれどノーゴール判定で妥当だと思う)

 

それでも、佳純が入ったことで、ようやくチームがチームとして機能し始めた。そこに可能性を感じるし、期待したい。

惜しむらくは、これがもっと早く、せめて仙台戦でリードしている間にガリャを佳純に替えてくれていればと思ってしまうし、さらに言うなら、このメンバーでリーグ戦開幕を迎えたかった。

時計の針が戻せたら、どんなにいいだろう。「たられば」から何も生まれないことは分かっているけれど、どうしてもそう考えてしまうのだ。

 

サポーターの入り待ちに対して、選手たちは感謝の言葉を口にしていた。

まだ何も決まっていないし、可能性が失われたわけではない。ただひとつ、最後の最後までベストの限りを尽くす。

それが、今季はもちろんだけれど、来季以降の新潟にとっても、本当に大切なことだと思っている。

全ては未来につながっている。

 

 

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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中断期間のトレーニングゲーム

仙台戦で、目の前で勝ち点3が0になり、柏戦ではDAZN越しに勝ち点3が1になってしまった。

確実にチームは良化しているのは見て取れるのだけれど、とにかく結果につながらない。うまくやればこの2試合は勝ち点6が積み上げられたかもしれないのだが、そんな結果論で嘆いてもなんにもならないので、この期に及んでは、開き直って目の前の試合をひとつひとつ勝っていくしかない。

 

というタイミングで、ロシアW杯アジア最終予選のおかげで、2週間のプチ中断期間を迎えた。

 

あ、日本代表、オーストラリア戦素晴らしかったですね。ゴールを決めたのが浅野、井手口というリオ五輪組だったというのは、同世代の選手たちにとっては大いに刺激になっただろうなぁ。

特に常日頃、井手口を意識したコメントを口にすることが多い慶は、差をつけられたことを絶対に悔しいと思ってるだろう。

 

そんな中、中断期間の中日に聖籠で、いわきFCとの練習試合をやるというので行ってみることにした。

いわきFCといえば、アンダーアーマーの日本総代理店である(株)ドームの子会社いわきスポーツクラブが運営する福島県リーグ1部のチームで、立派なクラブハウスと専用練習場を持ち、選手たちは全員、栄養士に管理された1日3食とサプリメントの提供を受け、練習以外はドームのスタッフとして働くという生活を送っている。

今年の天皇杯では、コンサドーレ札幌を破り、そのフィジカルを全面に押し出したサッカースタイルで、一躍注目の的となっているチームだ。

先日も甲府との練習試合で3-1で勝ったとか。そんな今が旬のチームが聖籠にやってくるとなれば、見に行かねばなるまい!

 

というわけで、気合を入れすぎて、聖籠に到着したのはキックオフの2時間も前。さすがに早く来すぎたなぁ…

 

…んん?真っ赤なバスが入ってきたぞ?

 

 

おおお!燦然と輝くアンダーアーマーのロゴマーク!凄い選手バスだな、いわきFC。

 

よくよく見ると緑ナンバーで、車体には「浜通り交通」とバス会社名が入っていたので、クラブ保有のバスではなく、バス会社に業務委託しているようだ。そして、選手バスとして使わない時は、普通に観光バスとして使われているらしい。

おお、それなら、新潟でもやれそうじゃないの。いかがですか新潟交通さん。

 

 

さて、試合。

実際に目の当たりにしたいわきFCの選手たちは、サッカー選手というよりもラグビー選手に近いガチムチ体型で、ただでさえピチピチなデザインのアンダーアーマーのユニフォームのおかげで、その体型が強調されている。

同じアンダーアーマーのピチピチユニでも、大宮の選手とは随分趣が違う。

とにかくフィジカル勝負を挑んでくる感じだったので、これは、フィジカル以外の部分で違いを見せなきゃいけない試合だなと思っていた。

 

楽しみにしていたのは、この試合の1本目のスタメンに入った小川佳純。ガリャがいろいろあってベンチにも入っていなかったこともあって、ガリャの位置に佳純が入った。

佳純はボールを受けるとしっかりとタメを作り、広い視野で前線に気の利いたパスを送る。ああ、小川佳純ってこういう選手だよな。名古屋時代、あんな選手が新潟にいたらなぁ、でも来るわけないよねぇ、と何度も思ったものだったけれど、まさかこんなタイミング、こんな形で新潟にやってくるとは、巡り合わせというのは不思議なものだ。

この感覚は、達也や裕紀が新潟に移籍してきた時にも感じたことだけれど。

 

佳純がいることで、イソがとてもやりやすそうにプレーしていたし、ホニとも相性が良さそうだった。

この日の2点目、佳純がスルーパスでホニを走らせて決まったゴールは、非常にいい流れだった。あんなゴールをリーグ戦で見たい。

 

そしてこの日、印象に残ったのが河田。

試合前のシュート練習の時から、強烈なシュート力を発揮していたので、期待して見ていたのだが、3点目が河田のアクロバティックなゴールだった。ゴール前の混戦を物ともせずに決めきって見せたところに、ストライカー魂を感じる。

 

 

試合は45分×3本で、トータル4-0で新潟の勝利。

選手たちのパフォーマンスは総体的によかったと思う。這い上がるんだという強い意志が感じられたことは、必ず今後につながっていくだろう。それは、今年だけのことではなく、来年、再来年と。

 

試合後、アルビシンガポールの是永さんと会えたので、河田の話をしたら、

 

「普通のゴールよりも、ああいうアクロバティックな方が決まるんですよねぇ」

 

とのこと。あ〜、なるほど。普通のゴールよりも変態ゴールの方が決まってしまう。いたなぁ、そういうFWが。矢野貴章がw

 

佳純、イソ、ホニ、マサルの連携に可能性を感じ、富山の攻守の献身性は新潟向きだなぁと改めて感じ、3本目にカズが出場したことに喜びを感じた。

このチームで、最後まで戦い抜くのだ。

 

 

【追記】

この日のランチに食べた、麺や来味の期間限定メニューが物凄く美味しかったので、写真を上げておきますw

 

 

豚・牛・鶏の3種のスープの塩ラーメン。載っている肉も、豚チャーシュー、鶏チャーシュー、ローストビーフという豪華版。

いやー、スープが美味しかったな〜。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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