- 未来へ繋ぐ
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2017.10.30 Monday
10月28日(土)は、年に1度の大学クラス会に出席するため、朝7時台の新幹線で東京へ。
いや、クラス会自体は夜だから、そんなに早く行く必要はなかったのだけれど、それ以外に目的があった。
行き先は、神宮外苑。
秩父宮ラグビー場で慶明戦、帝京vs早稲田の2試合があり、第1試合の慶明戦のキックオフが11時30分だったのだ。
10時過ぎに東京駅に着き、そのまま信濃町へ。
駅のコンコースには結構人が多くて、今日は好カードが2試合あるからなぁ、と思いながら歩いていたら、神宮球場では早慶戦があるということに気がついた。あ〜〜〜、早慶戦か〜〜。そりゃ混むわ。
秩父宮への近道として、いつものように神宮球場の構内を突っ切る。
途中、早稲田スポーツと慶應スポーツの学生が、それぞれの新聞を売っていた。えっ、1部100円?!
大学のスポーツ紙って無料配布なんじゃないの、普通。
(後で聞いたところ、野球の早慶戦では有料で、ラグビーなどでは無料配布している、らしい)
一塁側の早稲田応援席入り口には、こんな看板が。
へぇ〜、各回にどの応援歌を歌うか決まってるのね。新曲も増えたようで、知らない曲もある。
秩父宮へ行くと、メインスタンド前は人でごった返していた。あぁ、前売り券買っておいてよかった。
しかも、買った席はS指定席で屋根の下。小雨が降り続くコンディションだったので、雨にも当たらず快適に観戦できた。
第1試合の慶明戦は、前半、明治FWが慶應に後手を踏むシーンが多く、先制トライは奪ったものの、その後は慶應にペースを握られた。やっぱり、明治はFWが押し込まれると苦しい。
後半はメンバー交代が功を奏してペースを奪い返し、同点に追いついたものの、またトライを奪い返された。
そして終了間際、明治がトライを奪い、26-28。コンバージョンキックが決まれば同点、引き分けという場面で、この日初めてキックを失敗してしまい、そのままノーサイド。歓喜に湧く慶應サイド。後で知ったのだが、慶明戦で慶應が勝ったのは4年ぶりだったそうな。
慶明戦終了後、メインスタンドのコンコースで約10年ぶりに友人に会った。
彼女の息子の高校時代の同級生が明治のSH福田で、そのプレーを見ることを主目的に来たとのこと。息子くんは上智でラグビーをやっていて、パパは今でもクラブチームで現役という。そうか〜、親子二代で上智大ラグビー部なのか。前に会った時はまだ小学生だったのに、もう大学3年かぁ。
そりゃー、歳取るわけだな、自分w
第2試合の帝京vs早稲田は、最初は早稲田ペースだったものの、徐々に帝京に押し込まれ始め、終わってみれば40-21。
早稲田は頑張ったと思うけれど、帝京が雑だったとも言えた。雑でも快勝してしまうんだから、やっぱり強い。
印象に残ったのは、早稲田の1年生FBだった。あれはいい選手だなぁ。
帰りは神宮外苑イチョウ並木を回って信濃町駅へ。紅葉にはまだ早い。
その日の夜、大学のカフェでクラス会があり、翌朝7時の新幹線で慌ただしく新潟に戻った。
9時過ぎに新潟駅に到着したので、始発のシャトルバスでビッグスワンへ。新潟は雨が降り続いていた。
そして、鳥栖戦。
試合内容について、いろいろと書きたいことはあったのだけれど、終わったらもう燃え尽きてしまって、あれこれ書く気が失せてしまったw ここ数試合、パスサッカーが開花しつつある。数ヶ月前はカウンター一本槍だったチームとは別チームのようだ。
全員がよく頑張り、質の高いプレーをしていたと思うけれど、個人的なMOMは大谷。彼の迷いのない、的確な判断(出る、出ない、キャッチかパンチングか、など)と勇気あるプレーが、チームを救ってくれた。
決勝ゴールを決めた慶は、ガンバ戦あたりから迷いがなくなって、らしさが戻ってきた。
佳純とイソも素晴らしかったし、中でも、前半終了直前に佳純が見せた「一人サイドチェンジ」(右サイドでボールをかっさらうと、そのまま鳥栖の選手を2、3人振り切って左サイドへドリブル)は圧巻だったな。
マサルは判断力が上がっている。迷いがないのが何より。相変わらずの運動量で、攻守に大奮闘。あまりにもあちこちに顔を出すので、マサルが2,3人いるんじゃないかと思うくらいだった。
河田は試合を経験するごとに、どんどん成長していく感が凄い。胴長短足体型で重心が低く、体幹も強いから簡単に倒れないし奪われない。消える動きも秀逸。シュートのパンチ力は、今のチームの中では一番だと思う。
新潟の歴代FWの誰とも似てるようで似ていない、いそうでいなかったタイプ。来年、大ブレイクしそうな予感がする。
前半、ゲームに入り込めてない感じがあったホニは、雨が小止みになった後半になったら元気になった。雨が嫌いなのかしらw
ギュンギュンの「一人セクシーフットボール」は、この日も全開だった。あの変態ドリブルは唯一無二だなぁ。
ジュフンとカズのCBコンビもよく頑張った。ジュフンは足を痛めていたんだね。決定的なミスを大谷のファインセーブで救われたシーンはあったけれど、高さで豊田を完封。田川にスピードで勝ったカズも素晴らしかった。
ゴメスがグングンと成長している。左サイドをどんどん駆け上がり、鋭い縦パスを連発していた。佳純の「一人サイドチェンジ」のシーンで、長い距離をドリブルしてきた佳純がゴメスにパスを出してスペースに動いたら、ゴメスが即座にパスを出し返したとき、「佳純に休む間も与えないとは、ゴメス鬼だなw」と思ったけどw
1-0で勝利。
勝っても、他会場の結果次第では降格が決まる可能性があった。しかも、他会場はキックオフが遅い。どう喜んでいいのか分からなかったけれど、ホームで勝つのは5ヶ月ぶりだし、とりあえず、喜んでおかなくちゃ損だ。
結局、他会場では対象チームが全部負け(甲府が一番危なかったけれど、神戸が終了間際に逆転してくれた。ハーフナー偉い!)、降格決定は免れた。
こういう状況がこれからも続くけれど、とにかく勝つことを考えればいい。実にシンプルな話だ。残り3試合すべてが、未来に繋がっていく。
終わってから、3人で駅南で飲み会。
試合の話をずっとしながら、イソはおでこが目立つから遠目でもすぐ分かる、という話になりw、3人の中ではイソのことを
「デコちゃん」
と呼ぶことになったのであったw
- 最後まであがいてみせようホトトギス
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2017.10.28 Saturday今、東京行きの新幹線の中でこれを書いている。
毎年恒例の大学のクラス会が今夜、御茶ノ水であり、それに出席するためだ。
で、明日は朝7時の新幹線で新潟に戻り、10時前にはビッグスワンに到着している予定、である。何事もなければ。
前節の磐田戦は、当初は参戦予定でホテルまで予約していたものの、諸事情により断念。DAZNでの観戦だった。
ヤマスタは画面からもハッキリ雨粒が見えるほどの大雨。
そんな最悪のコンディションの中で、チームもサポも、本当によく戦っていたと思う。
ガンバ戦に続くハイパフォーマンスを見せてくれた選手たちには、だからこそ勝たせてあげたかった。
アダを思い通りに動かせなかった慶、ケンゴに完勝したジュフン、イソとマサルのボランチコンビが見せた秀逸な下働き、佳純、ホニ、河田の息の合った攻撃。
よかった探しを存分にしたくなるほどの好内容だっただけに、後半アディショナルタイム残り1分でのセットプレーによる失点は辛かった。
結果的に、勝ち取った勝ち点1。勝利目前で取り逃した勝ち点2は、降格決定を先延ばしてホームに戻ってこられると同時に、鳥栖戦ではさらなる厳しい条件での戦いを強いられることになった。
しかし、どっちに転んでいたとしても、今節にやるべきことは変わらない。
勝つだけ。
ただそれだけだ。
昨日、仕事の打ち合わせで電話していた時、アルビのことになり、相手の人がこんなことを言っていた。
「チームはもはや、五稜郭ですからね」
その例えの絶妙さにちょっと笑ってしまったが、そう言われると、佳純が土方歳三に見えてきたぞ。
そう考えると、本当にホームに戻ってきてくれてよかった。
泣くも笑うも選手と一緒だ。
最後の最後まであがいて、相手チームをどんどん巻き込んで、
「新潟って、めんどくせーな」
と思わせてやろうじゃないの。
それでこその「新潟らしさ」だ。
- 人事を尽くして
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2017.10.19 Thursday
10月14日、土曜日。アウェイG大阪戦。
この日はリアルタイムでDAZN観戦だった。
引き分け以下だと他会場の結果次第で降格が決まる。勝てば持ち越しになる。とにかく勝つしかない。9日に聖籠へ練習を見に行った時、選手たちは真摯に、そして熱っぽくトレーニングをしていた。
ただでさえキツくて、寡黙になりがちなサーキットトレーニング中には、カズとまえのんが明るい声でチームメートたちをいじる。
そこに、カズなりのキャプテンシーが感じられた。そのカズがベンチに復帰した。こういう時、名前を見ただけで心強い。カンペーさんやジュフンにとっても、カズがベンチにいてくれることは、勇気をもらえるんじゃないかなと思った。
試合は、多くの人が感じたように、新潟の完勝だったと思う。ケンタ監督の今季限りの退任が決まり、優勝争いからも離れた位置にいるG大阪の選手たちには、モチベーションが失われているようにも感じた。それくらい覇気がなかった。
何だか、ヒガシとだけ闘っているように感じるくらいだった。今までの上位との対戦でも、どう見ても相手の調子が良くない、勝つならこの試合だろうと思えることは何度もあった。でも、それをことごとく攻略できなかった。先制しても、気がつけばうっちゃられていた。そのたびに、チームの未熟さ、勝負弱さを思い知らされてきたのだ。
この試合では、佳純を中心とした攻撃陣、そしてイソを中心とした中盤、カンペーさんと大谷を中心とした最終ラインが、しっかりと連動して、それぞれの役割を果たしていた。
ホニとギュンが効いてたなぁ。特にギュンは凄かった。ドリブル突破と決定的なパス。あそこで佳純がゴールを決めていたら、MOMはギュンになっていたかもしれない。
そして、河田の奮闘もなかなかのものだった。河田の良さは、簡単に倒れない粘り腰があること。相当体幹が強いのだろうなぁ。簡単に倒されるFWばかりで、本来のFWとはこういうプレーができる選手だということを忘れていたよ。再三G大阪のゴールを脅かしながら、ヒガシのファインセーブに阻まれ続けていた攻撃が、ようやく実を結んだのが後半22分。
河田からのパスを受けたホニが藤春らを振り切って右サイドを突破し、センタリングを送ると、相手に当ってこぼれたボールが詰めていた佳純の足元に入り、冷静に左足で蹴り込んだ。
今まで点にしかならなかったチームが、ようやく線になった。ゴールへのイメージを共有できたからこそ生まれたゴールだったんじゃないだろうか。そこから試合終了のホイッスルが鳴るまで、選手たちは最後まで熱を持って闘っていた。
カンペーさんが足を攣ってカズが入ってきた時の安心感。
主審に詰め寄ったイソの、厳しい形相。
ミスもあったけれど、ひとりで2点は防いでいたジュフン。
去年は新潟にいなかった選手も、生え抜きの選手も関係ない。アルビレックス新潟というチームにようやくなってくれた。そんな気がした。
0-1で勝利。
画面には、ゴール裏で号泣する友人が大写しになり、思わず前のめりになったwこれで今節での降格はなくなったが、次節はさらに条件が厳しくなる。勝ったとしても他会場の結果次第では降格が決まる可能性がある。
でも、こうなったら、よそがどうとか勝ち点計算がどうとか、もはやどうでもいい。
人事を尽くして天命を待つ。それに尽きるだろう。次節はアウェイ磐田戦。
結末がどうなろうと、あくまでも新潟のプライドを見せてやろう。
- 勇気ひとつを
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2017.10.13 Friday
「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載コラム「今日のダーリン」に、横尾忠則さんの印象的な言葉があったので、ここに引用させていただきたい。
「こういうふうに絵を描いていて、
三角にするか四角にするか、決めるのは勇気なのよ。
ここでやめちゃったっていいんだけど、それも勇気。
なにやったっていいんだから、よく思われようとか、
いい絵を描こうなんてことを考えてるとさ、
勇気がなくなっちゃうんだよね。」
「才能だとか、技術だとも関係ないんだよ。
勇気だけが必要なんじゃないかな。
だれだって絵なんて描けるんだけど、
描いてみないと勇気も生まれてこないから‥‥。」これは、誰にでも当てはまることだし、スポーツにもぴったりハマる話だと思う。
明日、ガンバ大阪とのアウェイゲームを迎えるアルビレックス新潟の選手たちにも、「勇気」を胸に全力を尽くしてほしいと思っている。
どんな試合展開になろうとも、全員が「勇気」を失わずに立ち向かっていくこと。
仲間を、そして自分自身を信じて闘ってほしい。
悔いを残さぬように。
その先に見えてくる光を、必ず掴み取るためにも。
- 聖籠にて
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2017.10.12 Thursday
10月の3連休。とはいえ、初日の土曜日は仕事だったので、この日に行われたJAPANサッカーカレッジとの練習試合は観に行けなかった。その代わり、月曜日にオフ明けの練習を観に行った。
この日は9時30分からの午前練習のみだったのだが、オフ明け恒例のフィジカルトレーニングからスタート。
かなり負荷の高いサーキットトレーニングで、そこかしこでヘバッている選手の姿が。
黙々とメニューをこなすだけで必死な選手たちが多い中、こういう時こそ大事なのがムードメーカー。
その役を買って出ていたのがカズやまえのんで、動きが怪しくなっている仲間にすかさずツッコミを入れる。
「山ちゃん?山ちゃーん?」
「達さん!腕伸びてないよ!」
「翔くん、速い!速いなー!」
などなどw
こういう声は、このチームにとって本当に大切だと、つくづく思う。
1時間以上、サーキットトレーニングで追い込んだ後は、4チームに分かれてミニゲーム。
選手たちが、ボールにチャレンジし続ける姿を見るのは、本当にいいものだと思う。
最後の最後まで、悔いなく。それが選手たちのサッカー人生に大きな影響を及ぼすはずだから。
練習後のファンサで、佳純と輝綺にサインを貰った。
輝綺にはサマーユニに。佳純には明大のクリアファイルに。
輝綺はその大きなサイン同様に若さの限り頑張ってほしいし、「Meiji」のロゴの横にさりげなくサインを入れてくれた佳純には、その心配りを存分にピッチで見せてほしい。
まずは、14日のガンバ戦ですべてを出し尽くす。そんな試合が見たい。
- すべては未来に
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2017.10.07 Saturday
ホーム広島戦を観て以降は、鹿島戦はスタジアムで観戦したものの、札幌戦、神戸戦はテレビ観戦しかできなかった。
(ホームゲームなのに神戸戦へ行けなかったのは、親戚の法事があったからで、帰宅してテレビをつけたら後半が始まっていた)鹿島戦では、試合終了の瞬間、レオがガッツポーズをしたシーンが目に焼き付いて離れない。その姿に、レオの新潟への特別な思いとリスペクトを感じたのだった。
レオから8番を引き継いだ慶は、レオに対して何かを見せられたのだろうか。すっかりオン・ザ・ボールの選手になってしまった慶の姿に、レオは何を感じただろう。この3試合、佳純は完全にチームの中心となり、点にしかならなかったチームが、ようやく線を描き始めた。河田の台頭という新しい風も吹いている。それだけに、もっと早くこういう状況になっていれば、という悔いは残る。
でも、過去を悔いているだけでは何も進まないし、来季にも繋がっていかない。
最後のホイッスルが鳴る瞬間まで、いや、ホイッスルが鳴ってからも、前進を続けなければ。
監督も、選手たちも、頑張っているが結果が出ない。イソや佳純、大武、ギュンら降格経験者が必死にチームを導こうとプレーしている姿から、降格を経験していない若い選手たちが何を感じ取るか。それをプレーで表せるか。それが、チームの未来と、選手たち自身の未来に繋がっていく。残り6試合。しっかりと爪痕を残す。新潟の誇りにかけて。