- 激励会を見ながら「日本人の10番」を思う
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2018.01.15 Monday
1月13日、土曜日。
新潟県民会館で、アルビレックス新潟後援会主催の「2018アルビレックス新潟激励会」が開催されたので行ってきた。(激励会の画像は公式をはじめとしてあちこちに出ているので、そちらでお楽しみください)
前日からの大雪の影響で、市内の交通網がガタガタになっていたので、2時間ぐらい早く家を出た。
前日までの天候がウソのような、晴れ渡った青空。バス停へ行くと、そんなに待たずにバスが来た。
この土日は大学入試センター試験が行われていて、この西小針線のバスが新潟大学への主要公共交通のため、普段の土日ダイヤに比べてバスの本数をかなり増やしている印象で、思ったより早く市役所前に到着。さて、時間もあるし、激励会前にランチをしようと、久しぶりに広来飯店学校町店へ。久しぶりに五目そばを(ここの五目そば、美味しいんですよ)。おかげさまで体が温まった。
白山神社の中を通って、お参りをしつつ県民会館へ。開場になるまで、ロビーで色々な人と会い、年始のご挨拶を。さて、今年はどのくらいアウェイへ行けるかな。あっという間ですよ、シーズン始まるの。
激励会は2部構成で、第1部は平ちゃん、水沼貴史さん、そしてノザによるトーク。
水沼さんが、学生時代からよく知っているという大武について触れ、「もっとやれるはず」
と強調していた。私も、今年は大武には大いに期待しているので、頑張ってほしい。
そんな大武は頭を「ホニカット」にしてきて、別人のようになっていたがw
第2部は、いつものように平ちゃんMCによる選手トークショー。
(トークの内容はぜひ公式Facebookで公開されるであろう動画をご覧ください)ここ数年のトークショーの中では、選手たちの思いが強く伝わってくる内容だったと思う。
特に、佳純、イソ、大武、ゴメスらが、
「J2に落としてしまった責任」
について語気を強めて語っていたのが印象的で、本当はこの言葉を、移籍していった生え抜きの主力たちからも聞きたかった。佳純が平ちゃんから新潟に残った理由を聞かれて、
「落としてしまったという責任感と、降格が決まった試合(ホーム甲府戦)で、誰もいなくなったピッチに向かって応援を続けているサポーターを見て、“来年もここでやろう”と決めました」
と。記事では読んでいた話だったけれど、改めてご本人の口から直接聞くことができてよかったなと思う。
そして、一番印象に残ったのは、マサル。
平ちゃんから「10番ですよ」と紹介され、同席した佳純、イソ、大武らから拍手を贈られたマサルは、「去年1年間出させてもらった中で、落としてしまった責任を感じてましたし、10番という話をクラブからいただいて、色々考えた中で、自分を追い込む意味でも引き受けようと思い、引き受けさせてもらったので、この1年、強い覚悟で臨もうと思っているので、一緒に闘ってください」
(※これは録音を書き起こしたので、言葉をほぼ再現できているはず)
と、訥々とした口調で思いを言葉にしてくれた。
あぁ、あのマサルがなぁ。
高卒ルーキーの頃、あまりにも線が細くて、ミスをするとずっとプレーに引きずってしまったり、天皇杯のPK戦で外して泣いているのを見て、この子はプロとしてやっていけるんだろうかと、心底心配になった。
それが、愛媛FCでの2年間の武者修行で逞しくなり、苦しかった昨シーズンの中で、恐らくもっとも成長した選手だった。
クラブとしても、満を持しての10番打診だったのだろう。クラブ初の日本人10番だったアトムは、クラブに「10番をつけたい」と直談判をし続けて10番を手に入れ、マサルはクラブから打診されて、ひと晩熟考して引き受けた。
もしかしたら、新潟では「10番を背負う」ことが最終目標だったのかもしれないアトムと、求められて自分を追い込むことを決心したマサル。
同じ10番でも、2人それぞれが抱いている思いや意味は違っているように感じる。そんなマサルに、
「重いよぉぉぉぉぉ〜、10番は!」
と脅しをかけていたw元名古屋の10番・佳純が、真面目なマサルが10番のプレッシャーに押しつぶされそうになったとき、きっと助けてくれると思うのだ。
ルーク・スカイウォーカーとオビ=ワンみたいに…にはならないかもしれないけどw木村強化部長も言っていた、「日本人が10番をつける意味」を、しっかりと考えていきたいなぁと思っている。
最後のマサさんの挨拶も、とても論理的で分かりやすく、どんなサッカー、どんなチーム作りを目指すのか、容易に思い描くことができた。
選手の陣容はこれですべてではないようだけれど、いよいよ、新チームはスタートし、1ヶ月半後にはリーグ戦が開幕する。
このチームとともに闘っていくのだ。こんな幸せなことはないじゃないか。
最後はみんなで笑えるシーズンにしよう。