2018年06月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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あの日から

東口順昭の雑草魂

 

昨日の夜、W杯前の最後の国際試合として行われたパラグアイ戦で、ヒガシとゴートクがスタメンとして同じピッチに立つ姿を見ながら、思い出すことがいろいろあった。

 

2人が新潟でプレーしていた頃、仕事で話を聞いたり、オレンジカフェで見かけた素顔、などを。

 

ヒガシが大卒ルーキーで、まだJリーグデビューを果たす前に仕事で会ったとき、福井工大から新潟経営大に転入した経緯を聞いた。

 

福井工大サッカー部が強化指定部を外れ、活動休止せざるを得なくなったことをきっかけに、たまたま知り合いだった経営大サッカー部コーチに相談すると、

 

「うちに来い」

 

と言われたこと。そして、初めて経営大のキャンパスに足を踏み入れたときの印象は、

 

「小さい学校だなぁ」

 

だったこと。学校の規模の割には、サッカー部の施設がしっかりしていたことなどを、ヒガシは楽しそうに話してくれた。

 

確かに、丘の上に建つ経営大のキャンパスは、およそ大学とは思えないくらい小ぢんまりとしているが、その分、先生と学生の距離が近く、勉強するにはいい環境の大学だと思った。そういうアットホームな雰囲気の中で、ヒガシは恩師やチームメイトたちと出会い、プロへの道を切り拓いていったわけだ。

 

 

そして、一方のゴートクは、ユース時代に見かけた聖籠のオレンジカフェでの様子がとても印象に残っている。

 

オレンジカフェはトップチームの選手たちは一般スペースとはパーテーションで仕切られた向こう側で食事をするが、下部組織の選手たちは一般スペースを利用する。

今は、ユースの選手は決められたテーブルでまとまって食事をするけれど、昔はバラバラに他の一般客に混ざって食事をしていた。

混み具合によっては、相席になることもあった。

 

2年生だったゴートクも、その中にいて、見かけたときは年配のご夫婦と相席で、話しかけられて気さくに受け答えしながら、ご飯を食べていた。

 

オレンジカフェでは、必ずサイドメニューにお椀に入ったミニサイズの麺類があるのだけれど、その日はうどんで、ゴートクはそれにカレールーをかけてカレーうどんにして食べていた。その顔があまりにも幸せそうで、思わずこっちまでニコニコしてしまった。

 

 

 

あの日のヒガシ、あの日のゴートク。新潟での日々。

 

あの日のすべてが、W杯につながっていた。

 

もうすぐ、W杯ロシア大会が始まる。

2人が再び同時にピッチに立つシーンが訪れたら、泣く自信マンマンだなぁw

 

それを思い描くだけで、日本代表を応援できる。

author:ぐっちい, category:FIFA World Cup
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