2019年06月の記事 | ぐっちいのスポーツを読もう!
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まだまだまだまだ足りない

実を言うと、栃木戦のことをブログに書く前に、新潟日報のWEBサイトに連載しているサポーターコラムの出番がやってきてしまった。というわけで、栃木戦についてはそちらに書いたのだ。

つまり、ブログはサボって、そちらの方を見ていただこうという魂胆なんである。

 

「今季初の連勝!でも、まだまだ足りない」アルビレックスサポーターコラム「ハピだね」|新潟日報モア

 

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このコラムは3人で担当しているので、次の出番は9月末。ちょうどラグビーW杯開幕の時期で、私も味スタへ観戦しに行くタイミングなので、脳内が半分以上ラグビーに占められているのは間違いない。アルビのチーム状況にもよるけど、どんなコラムが書けるのか、若干不安を感じるのだがw い、いや、ちゃんとアルビの話が書けるように頑張りますw

 

で、金沢戦は、父の三回忌法要と被ったので現地へは行けず、DAZN観戦となった。

画面の向こうは、雨の金沢。

 

立ち上がりは悪くなかった…と思うのだ。チャンスを多く作っていたのは新潟の方だった。

ただ、金沢の右SBに入った巧に、トイメンのゴメスが押し込まれ、岐阜戦や栃木戦のようなゲームメイクができない。さらに、ユースの先輩である新太もチンチンにされた。サチローにもキツめのマークがつく。ヤンツーさん的には、まず2連勝のキーマンになっていたゴメスとサチローを動けなくしてしまえば、新潟の戦闘力は相当削れる、という計算があっただろうし、そういう意味でも前半からヤンツーさんの目論見通りに試合は進んでいたということなんだろう。

ウチとしても、ゴメス、サチロー、善朗に徹底マークが付くことは分かっていたはずで、その対策はどう考えていたのだろう。試合ではよく見えてこなかった。

 

それにしても、去年は金沢にウチからキワラがレンタルで行っていたけれど新潟戦には出場できない契約にしていたのに、今年の巧は出場自由にしてしまったのが、結果的にマイナスに出たなぁ。なんで巧は自由にしたんだろうな。巧の力、負けん気の強さを甘く見てたんじゃないだろうか。

 

後半は、立ち上がりから金沢がペースを握っていた。でも、失点シーンを見る限り、相も変わらず同じ形での失点ばかりだ。

個人能力に頼るばかりで決定力に難がある前線の動き、最終ラインが咄嗟の事態に対応できず、あっさりとボールウォッチャーになってしまうこと。なにより、チームとしての約束事がなく、個人の判断に委ねられていることを、ヤンツーさんはお見通し。要所のキーマンたちに対応できれば大概のことは大丈夫だと見透かされていることが悔しかった。

判断力や技術力が確かな凌磨と新井くんがベンチスタートで、凌磨が新太に代わってピッチに入ったのが試合終了間際だったという現実を、どう捉えたらいいのだろう。

 

吉永さんは、個人の力を自由に発揮させることはできても、チームとしての約束事を構築するまでには至っていない。吉永体制になって善朗はイキイキして始めたが、逆に凌磨や新井くんのように使われなくなった選手もいるのも気になる。シンガポールリーグでは最優秀監督に選ばれた人だけれど、個人能力の違いで何とかなったアルビシンガポールとは違う、ということが明確になっただけのことだと、個人的には感じている。それはひとえに経験不足であって、吉永さん個人の責任ではないと思う。

 

まだ時間はある。でも、失われたものを取り戻すための時間は充分ではない。

これから夏の移籍シーズンを迎えるにあたって、新潟は今は引き抜かれる立場なのだということも含めて。凌磨、善朗、サチロー、新井くんのプロテクトは万全だろうか。

 

次の鹿児島戦も、アウェイが続く。その次はホームで。

正念場は、まだまだ序の口なんだよ。

 

 

【追記】

昨シーズン、新潟に所属したFWターレスが、リオでのバイク事故で亡くなったというニュースが、金沢戦直後にありました。

元年代別セレソンだけれど、問題児という評判での来日でしたが、全くそんなことはなく、むしろ真面目な好青年、という印象でした。

計り知れないポテンシャルをもて余しているようなイメージで、Jリーグに慣れれば得点も増えそうな感じがあっただけに、1シーズン限りだったのは、本当に残念でした。

現所属チームの監督は、元鹿島のジョルジーニョ。ターレスの能力を高く買っていただけに、ターレスの死を深く悲しんでいるとのこと。

新潟の選手たちもSNSで悲しみを表明しています。貴章と新太のエントリーは涙なくしては読めません。

サポーターの一人として、ターレスの勇姿は忘れません。どうか、安らかに。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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No rain,No rainbow

苦しい試合になることは覚悟していた甲府戦。その通りの試合になったばかりか、本来は徹底マークして自由を奪っておかなくてはいけないウタカやドゥドゥを、なぜかフリーにして仕事をさせてしまうという結果の0-2。これ以上ない完敗だった。

 

そうなると、書きたいことは山ほどあっても、筆が止まる。我ながら情けない。

 

で、そんなこんなで岐阜戦は、以前から決めていた通り、ビッグフラッグお広げ隊の貸切バスに便乗させていただいて、初めての長良川競技場だった。

 

 

 

すぐ近くに、金華山。その頂上に岐阜城がそびえ立っている。お城が見えるスタジアムなんて、他にあるのかな。

もちろん初めて見た岐阜城だけれど、あんなに険しい山の上にあるとはなぁ。新潟県内で山の上にある城といえば村上城だけど、山の険しさのレベルが違う。そりゃー、織田信長も攻略に8回もチャレンジせざるを得なかったわけだ。

 

スタジアムに着いてから、会う約束をしていた岐阜サポの「ぐん、さん」と、名古屋サポの「ラグさん」とご対面。ぐん、さんは去年、ビッグスワンでお会いしているので、お久しぶりの再会だった。

 

ぐん、さんからは、前回もそうだったのだけれど、岐阜サポーター有志で発行しているタブロイド紙と、ギッフィーキャンディをいただいた。ギッフィーキャンディ、金太郎飴になってる。しかも、フタにギッフィーのサインがプリントされてる。いいなぁ、これ。アルビくんバージョンも欲しい。

 

 

新潟みやげとして、勝ちの種と、小川佳純キャンディをプレゼント(ぐん、さんはFC岐阜誕生以前は名古屋サポだったので)したのだけれど、よくよく見たら、ギッフィーキャンディもアルビの選手キャンディも、同じ岐阜の「山中製菓」製。えっ、岐阜w

岐阜の人に岐阜産のものをプレゼントしてしまったではないかw

 

ラグさんは、小林裕紀を熱心に応援している女性サポの方も一緒で、新潟時代のユーキコバヤシの話などをしばし。

 

「コバユ(名古屋サポの間ではそう呼ばれている)はサポーターに愛されてますよ」

 

と、ラグさん。裕紀はつくづく、いい移籍をしたと思う。

 

長良川競技場はスタグルのレベルが高いという評判だったので、人気の飛騨牛串焼を。これがまた、とろけるような美味しさだった。ビッグスワンの越後もち豚串焼も美味しいけどな!

 

 

この試合、新潟は前節から選手をガラリと替えた。目立つのは、SBを左右とも替えたこと。甲府戦翌日の松本山雅との練習試合(5-0で勝利)で活躍した堀米(ゴメス)とサムエルが入った。そしてボランチには久しぶりにスタメンのサチロー。

ようやく、競争原理がきちんと働いたメンバーと言うべきか、流れを変えるために刺激が必要だったからこそのメンバーチェンジと言うべきか。どっちもだな、たぶん。

右SHの位置にフランシスが入ったので、サムエルとフランシスの右サイドコンビということになった。結果的に、ここがキーになった気がする。

 

ゲームメイク役はトップ下の善朗と左SBのゴメスが担い、2人とも得点シーンの基点となっていた。先制点を引き出したゴメスのFKもお見事。

善朗は、すっかりチームの中心になったなぁ。もはや、善朗のいない新潟は考えられない。それもあって、この試合からゴール裏のコールが「タカギ」から「ヨシアキ」になり、新チャントもお披露目になった。新チャントは、小林裕紀のリニューアル版。「ユーキ コーバヤッシー」の部分が「タカギ ヨッシアッキー」になった。ラグさん、耳に入りましたか?(頭に残ってないと思うけどw)

 

攻撃面は、メンバーチェンジ効果が感じられたのだけれど、守備の不安定さは全く変わらない。バイタルエリアがら空き問題とか、簡単にクロス上げさせすぎ問題とか、ボールウォッチャー問題とか。2つのPKはまさに、問題が何も解決されていないことを示すもので、2つ目のPKをあの前田遼一がまさかの失敗をしてくれなければ、この試合、よくて引き分け、最悪逆転もあり得た。少なくとも、新潟の3点目は生まれていなかったかもしれない。

 

ああ、ありがとうマエリョーさん!(こんなセリフを吐く日がやってこようとは)

 

終始グダグダだった岐阜の低調さに助けられた部分も多く、タイトなチーム相手に同じようなプレーができるかは分からない。次の栃木戦が試金石になる。

この試合は勝って4連敗で止めることが最低限だったと思う。新潟はひとつ勝つだけで喜び過ぎてしまうから連勝できないと言われる。それはもう終わりにしよう。

 

 

ハワイのことわざに、

 

「No rain,No rainbow」

 

という言葉がある。「雨が降らなければ、虹は出ない」という意味だけれど、出番がなくても真摯に練習に取り組み、チャンスをつかんで結果を出したゴメスやサムエル、サチローたちのプレーが、「雨の後の虹」だったかもしれない。

しかし、勝利が美しい虹となって一瞬目の前に姿を表したとしても、虹のままである限り、時間が経てば消えてしまう。虹を確かな未来への架け橋に変えられるかどうかは自分たち次第だということを忘れちゃいけないんだ。

author:ぐっちい, category:アルビレックス
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